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[少女は少年が霊能力者だという名乗りをあげても驚かなかった。>>413]
せい…、そう。ペーターはゆーれいが見えるの?
さっき言ってた男の人は幽霊だったのね。
[というのもペーターが雪の聖霊様だとリーザは聞いていたから、
聖霊様がそういう能力を持っていても可笑しくないと思った。
けれども、もうひとつの可能性を思いつく。
彼も"人ならざるもの"だから、
占いや処刑を免れる為に能力者に出たのではないか、と。]
ペーターくんは不安なの?
その、……。
[人狼が?それとも、処刑されるのが?
少女は不安げな表情をしているのは、
自分を疑っているとは少年は思いもしない筈だ。*]
[フリーデルの話しで大まかな事は分かった。
次いで推測の域ではアルビンの話しでは、
喰い殺した後にナイフで突き刺したのは儀式ではないかということ。]
儀式って何の為の……?
[アルビンから複数犯がいる可能性を示唆されれば、]
そっか、狼さんたちはひとりじゃないのかも。
狼さんは牙があるのにナイフを使ったのは、
牙を持っていない人も中にはいたからとは考えられる?
鋭い牙と歯で食べちゃった人とナイフで刺しちゃった人が別々に居るのかもね。
[人間でありながら狼に加担をする存在。狂人と言ったか。
もしかして審判者というのは嘘で神父もそうなのかな、
クララも、と少女は疑惑を膨らませる。]
ローゼンハイムがナイフが刺さってたってことは。
ナイフを持ち出した人がきっと狼の仲間なんだわ。
[口から出るのは少女らしかぬ数々の疑いの言葉。
はたと気が付く。
いつの間にかみんなを疑っている。**]
少女 リーザは、行商人 アルビン を投票先に選びました。
/*
ごめんなさいー。
ペーターくんには絡み易いからという理由で
変な絡み方をしてると思うの。
ごめんなさあい、
もう嫌だなあ><、
/*
ペーターくんは凄くすてきなRPだと思うの。
皆が絡み易いRPだなあって、
上手いお返しが多くて素敵だなあって。
リズは何と言うか、
中の人のコミュ力の無さが出てると思うの。
特にリデルとペーターくんごめんね。
(リデルもかっこよくてかわいくて大好きなの!)
今日はリズが地上最後みたいだし、
今夜は早めに時間取れそうなので頑張りたいなあ。
みんな、ごめんね。
[青年に感謝を伝える声は口元が手で覆われてた為にくぐもっていた。
まるで泣いているようにも聴こえただろうか。
頑張ってと応援された少女は恐る恐る口元から手をどける。]
あ、あのね、
リーザは。
シモンが怪しいと思うの。
[震える自分に優しく声を掛けた人を疑うだなんて。
今度は少女は顔を手で覆い隠した。*]
[まさか目の前の青年が人狼だとは少女は思っていない。>>497
強く握りしめた左手にも、青年の内心にも、少女は気付かなかない。
くぐもった小さな声で伝えたありがとう。
それにも返事をくれた青年の気持ちが嬉しかった。
「どんな意見でも、僕は言って欲しいな。」という言葉に少女は、
「うん、分かった、リーザも頑張る。」と、手で顔を覆い隠したまま、
こくこくと首を振って彼女なりに一生懸命に返事をした。
ただ、「リーザも、他の人に疑われるのは嫌だろう?」という言葉には、]
……ごめん、なさいっ。
[謝罪の言葉を残して少女はヨアヒムから離れた。
顔を隠していて良かった、その時の少女は酷い顔をしていたから。]
― ??? ―
[危ないと分かりながら審判者だと名乗り出たジムゾン。
血で手を染めるのは私だけで充分だと言いのけたフリーデル。
彼等も弱さをその内に抱えているのだろう。けれども、強くあろうとしている。]
でも、リズは違う、
リズは弱い、
[少女は神父にああ言ったが、矢張り処刑は怖いし恐ろしいものには変わりない。
それに、人狼だって、少女の大切なものを奪って行く。
それだけじゃない、自身の正体がバレたら人間だって自分を殺すのだろう。
それらが酷く淋しくて悲しくて嫌で嫌で―――。
少女が優しい人達を疑ったのは、強さでも何でも無いのだろう。]
ううん、リズは、ずるい。
良い子なんかじゃ、ない。
(でもね、一緒にいたいと思ったのは本当だったんだよ。)
― 宿屋/302号室 ―
[そういえば、ペーターとの「お芋どっちが長い皮剥ける勝負」の勝敗はどうだったけ。
そうだった、ペーターに負けたんだった。
少女はちょっと悔しかったが、「ペーターすごい、すごい!」と手を叩いて褒めた。
流石のリデル様には聖霊さまも叶わなかったが。
そんな事を思い出しながら少女は少年の扉を叩いた。
談話室の時よりは表情は幾らかましになっていただろう。]
話しってなあに?
聖霊さま。
[部屋の中に招かれると少女は何の疑いもなく聖霊さまと呼ぶ。
くすくすと忍び笑いを聞いて不思議そうに首を傾げた。*]
[少年に雪の聖霊さまと明かされた後に少女は図書館でその本を見つけた。
大分前の話しになるので、絵本の内容ははっきりとまでは覚えていない。
ただ少女はその絵本に描かれた聖霊さまが綺麗だったのを覚えてる。
その時には自分が"人ならざるもの"だと自覚して、
其れを見破られると溶けてしまうと理解していたから。
お伽噺の存在の聖霊様を信じたのは、少女が純粋だったからじゃない。
お伽噺に出て来る様な存在が居る事を少女は知っていたし、
それに少年が同じ人ならざるものと聞いて嬉しかったから、
少女は少年の嘘を信じていたかったのだ。
それに、少女が雪に消えてしまった時に、
聖霊さまがペーターならと少女は慰められたのだ。]
[少年の部屋にふたりきり。
人前では呼ばないで欲しいと止められているけれど、
今は聖霊様と慕うことを許されている。
少年が今から何を明かそうとしているのかも知らずに、
「なに?聖霊さま。」と少女は床にぺたんと座って、
寝台に腰掛ける少年を上目遣いで窺った。
談話室で不安そうな表情をしていたと指摘されれば、
少女は微笑んで、]
流石、聖霊さまだね。
何でも分かっちゃうんだね。
[なんて、言ったりして茶化したが。
微笑に潜む淋しさは隠しきれないだろう。]
ねえ、聖霊さまは覚えてるかな。
「わたしに羽が生えたらどうする?」って、いつか訊いたの。
ペーターが私に秘密を打ち明けて直ぐの頃だったかな。
その時は冗談!ってリズは言っちゃったけど、
ふふっ、あのね、人狼のお話を聞いてね。
思い出しちゃったの。
もう一度聞いていいかな。
もしもリズが人と違ってたらどうする?
/*
洗礼者と打って、
せいれいとようやく分かった馬鹿がいます。
ちなみにリズはペーターくんのことを初め悪戯妖精だと思ってました。
そして次に呪狼だと思ってました。
[ 「特に何も」という言葉に少女はどれだけ掬われたか。
でも、少女が少年が別ものと知っても少年を嫌いになれないように、
初めて答えを知っていて訊ねたのかもしれない。この優しい聖霊さまに。
不安げに瞳を揺らしていた少女が安心した様に微笑む姿から、
少女の喩え話しが昔の様に冗談で済む話しではない事を少年は悟ってしまうだろうか。]
そうだね、リズはこれからも神父さまやリデルと一緒に暮らして、
それでね、時々聖霊さまと遊ぶの。聖霊さまのお話を聞いたり、雪兎を作ったり。
カタリナもね、一緒に呼んで………雪合戦したり。
したいな、これからも。
[少女は今までの日常を語る。
神父やシスターと過した日々。少年やカタリナに遊んで貰った思い出。
少女が偽物でも、それらの思い出は本物に違いないから。]
[「違うか?」という問いには少女は戸惑いながらも首を振った。>>623
少女は談話室での少年と神父の会話を聞いていない。
もしもその場で居たら少女は少年の話しを聞いていたら、
良い子だという言葉に少女は否定しただろうか。>>552]
リズに生えてる羽、それが白い羽でなくっても?
黒くっても?
こんな事、言っちゃ駄目なんだろうけど、
聖霊さま。
リズは怖いよ。皆が死ぬのも、リズが死ぬのも。
……なにより、リズはひとりになるのが怖くって、。
リズはみんなをうたが……って、わるい子なの。
[とうとう少女は心に抱いた不安を明かしてしまう、
本当は良い子で居たかったから、少年に本当の自分を晒してしまうのは怖かった。]
[「人狼だとか云いやがるなら。」というのには両手を振って、]
リズは人狼じゃないわ!
でも、でも、……リズは自分のことばかり考えてるの。
だから、ごめんなさい。
[最期の謝罪は小さかった。
そして、ふと少女はペーターが此処に呼び出した理由を思い出して。]
ペーターのお話はこれ、だったの?*
[少年が言う、此処は特別な場所だと。
窓の外に広がる銀嵐を見た。激しい氷雪の乱舞、全てを覆い隠す白さは残酷で美しい。
罪も嘘も覆い隠してくれるのなら――、少女はこくりと頷いた。]
そうだね、此処は聖霊様がすむ村だもの。
この風花も吹雪も、全部あなたが起こしてるのね。
優しい聖霊様がまっしろの覆い隠してくれるの、ね。
リズもまもってくれるの?わっ、男の子も!
ありがとう、ありがとう、聖霊様。
[絵本に描かれた聖霊様。を思い浮かべる。
それは何への感謝だったか。
彼を聖霊様だと慕っているが、今の少年の話す事を全て信じている訳ではない。
けれども嘘でも良い、彼の優しい嘘に今は騙されていたい。
少女は謝罪の言葉はいつの間にか笑みに変わっていた。]
そうだね、下に戻ろう。プディング!
好きだな、嬉しい。カタリナが待ってるかな…?
[そして、少女は扉を出る瞬間にペーター笑ってこう言った。
風花の村でみんなと過して来た日常は夢だったのだと、
夢の終わりは近づいているのだと少女は知っていたから。]
ねえ、聖霊様。また遊んでね。
[わたしが雪になって消えてしまったその時は、
また一緒に雪の中で踊ってね。*]
[その夜、少女の部屋の扉の鍵は開いていた。そっと開いた扉の向こうに少女は待っていた。
静かに窓辺に寄り添って終わらない風花を眺めていた。
神父の居た最果ての村について少女は何も聞いた事は無い。何を隠しているのか少女は知らない。
ただ、長い間傍らに居た少女は彼が暗く冷たい過去を抱いているのを感じていた。
ずっと、長い間夢を見ていた。神父と優しくて幸せな残酷な夢。]
いつか夢なんて醒めちゃうのにね。
人と人ならざるものが一緒になるなんて無理だったんだね。
[神父が視る者だと分かった今、
少女は夢の綻びに気付いてしまった。
少女は胸に抱いた小鳥に話しかける。
もしも、もしも、ジムゾンがわたしを見つけたらリーザは消えてしまう。
ピッピ、お前を連れていけなくてごめんね。
きっと何も残らないわたしの代わりにカタリナがお前を埋めてくれると思うの。
あの時、言えなかった言葉を伝えられなかったのが悔やまれるけれども。]
[少女は終わるその時まで歌っていた。
閉ざされた窓が開いて、部屋の中へ雪が舞い込んで来た。
花のように廻って少女を冷たい腕で包む。
わたしが消えたら悲しいと言っていた神父。]
リーザは、貴方の娘でいたかった。
あなたをひとりぼっちにしてしまって、ごめんなさい。
[神父が少女を見つけた時、
雪に攫われて少女は消えてしまう。**]
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