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空賊殿下 ダーフィトは、世界の声 を投票先に選びました。
− 宇宙船 −
[己が腕を斬り飛ばした男へとまとわりついた瘴気が、取りつき難いといった風情で霧散するのを見守る。]
なんか、いろいろ経験してきそうだな、あんた。
おっと、申し遅れた。
おれはダーフィト。
あんたのおかげで助かったよ。
[欠けた腕の先を撫でる。]
そうこれ、吹っ飛んだ後、換装してなかったんだ。
なんで、左手あると思ってたんだろうな。
っつーか、おれの船はどこ。
[初対面の彼に聞いても仕方ないのだろうが。]
[皇帝陛下とやらに呼ばれて、許せと言われた。]
やあ、酒つきあうなら、そっちのクールビューティに女装でもしてもらわないと。
[銀髪の副官にニヤリとしてみせる。
冗談だけど。構いたくなって言ってみた。
ちょっとばかり、うちのオートマタに似てるんだ。その一途さが。
攫う価値はあるだろうさ、実際。**]
[アレクトールとルートヴィヒを見ながら、ああ、こいつらの絆も相当なものだなと思う。]
めでたしめでたし、
── にはまだ早いか。
[まだ一波乱ありそうな気配である。
囮とか包囲殲滅とか物騒な会話が宙を飛んでいた。]
[不思議な念話も、この世界ゆえの理屈だとゲルトは言った。]
ほう、望めば叶うのか。
インフレを起こしそうな世界だな。
[それにしては、ゲルトもルートヴィヒも身軽なものだ。
彼らが欲したのはきっとごくわずかなものなのだろう。
機動力をわきまえている。]
どうやら敵さんも来るらしいし、やっぱりおれの船が欲しいね。
[出てこい、と念じれば、紺碧の淡いから見慣れたシルエットが浮上した。]
《シャドウ・パレス》!
それに《シュトルツフェア》に《カルカリアス》も?!
[現実世界ならば、その3艘が並んで航行することはあり得ないというのに。
己は随分と欲張りらしい。]
子爵と提督が乗ってたりして。
いいねえ。
[会えるもんなら会いたいよ。]
それじやあ、俺は新進気鋭の《シュトルツフェア》に行くぜ。
乗りたきゃどうぞ。歓迎するよ。
[なんか物騒な作戦も聞こえたしな、と行きずり(?)の戦友たちに告げて、次なる行動に移った。*]
− 宇宙船 −
[船を移ろうしたら、見覚えのある赤毛が現れた。>>100]
おお?
[無意識に願ったかな、と思ったが、どうもそういう感じではない。]
同床異夢 ── じゃなかった、その逆みたいなもん?
っつーか、天使憑きが天使連れになってんのな。
なんとも嬉しい加勢じゃないか。
[挨拶もそこそこに ── そこはまあ、気心しれた仲ってことで ── 連れてけと頼むコンラートの肩を抱いて、もう一方の手には、ルートヴィヒが親切に(?)教えてくれた医療キットを掴んで、《シュトルツフェア》に向かう。]
おまえのことだ、無傷じゃなかろ。
[こっちも手当をしてもらいたいし。]
−《シュトルツフェア》−
[やがて、新型機でコンラートを送り出した後は、皇帝とその腹心が乗り込んだ《カルカリアス》と連携して異形艦の駆除に当たる。]
ヨーソロー! 全門斉射!
[右手に持ったガンソードで前方を指し示す。
《シュトルツフェア》は空を震わせ、勇壮に歌を奏でた。*]
[ルートヴィヒからの声に、応じる。>>~40]
これでどーだい。
そっちも思い切りのいい舵取りするねぇ。
俺好みだよ。
−《シュトルツフェア》−
またあの勇姿が見られるとはね。
[幼い時分に一度、そして、《カルカリアス》最後の戦いに、自分はあの艦に乗った。
だが、今、胸にあるのは切なさではなく、新たな高揚である。]
なんとも、堂々たる戦をするじゃないの。
ホント、船はただの乗り物じゃないんだな、これ。
指揮してるヤツの気質が見えるんだよ。
じゃ、俺は自由にいこうかね。
[葉巻を咥え、快活に戦場へと乗り込む。
《シュトルツフェア》は、甲板に迫り上がる主砲で敵の動きを牽制しつつ、巡洋艦へと肉薄した。
さながら、古代の海戦のごとく船と船がぶつかりあう戦だ。3(6x1)
鋼鉄の翼で敵艦を切り裂きながら接舷すれば、ダーフィトは船尾楼から助走をつけて、敵艦へと飛び移る。
甲板に蠢く、人の形をした黒い影のようなものをガンソードで撃ち抜き、斬った。5(6x1) ]
[弾けるような機銃の音がして、背後に迫っていた黒い影が吹き飛んだ。>>297
危ないところだった。
頭上を通過する機影を目庇で見やる。]
朋あり、遠方より来る ── ってね。
[実は教養のある空賊殿下は微笑んで、赤毛の操縦士の援護射撃の下、残りの異形を叩き切った。]
そろそろ頃合いかね。
[ガンソードを背腰のホルダーに収めると、
異形が落とした紫の鉱石のようなものを、ひょいと蹴り上げ手に取る。]
お宝もいただいたし。
[旋回してくるコンラートに、もっと高度を下げろと無茶な要求をした挙げ句、
タイミングをあわせてその車輪に飛びつき、《シュトルツフェア》へと運んでもらう。
甲板に飛び降りた後は、戦友へと投げキスをひとつ。*]
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