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[ 星司が剣を降ろすと同時に、ウェルシュもサーベルを腰の剣帯に戻し、ほう、と小さく吐息をつく ]
良かったあ...まだ続けるって言われたらどうしようかと思ったよお。
[ そんな風にぶっちゃけながらも負けたくなかった、という星司の言葉>>184には、うん、と頷いた ]
ボクも負けたくなかった。でもね、星司...気付いたんだ。
ボクが負けたくなかったのは、何よりもボク自身の弱さにだって。
ありがとう、星司...ボクに、自分と戦う勇気をくれたのはキミだ。
[ 囁くコエは、どこか気恥ずかしそうに、けれど真摯な想いを込めて伝えられる ]
……つか、なんだよ、それ。
俺、特別な事はなんにもやってないぜー?
[いつだって自然体で突っ走ってるだけだから、と。
囁く声の響きが真摯だからこそ、逆に気恥ずかしくなって、早口にこう言い放った]
疾風の守護者 ウェルシュは、疾風の御魂 九神 星司 シュテルン を投票先に選びました。
ボクには特別だよ。星司の存在そのものが。
[ 早口の意味は判ってるくせに、さらっと言いました ]
『ちょっとー!二人共、何いつまでも見つめ合ってんのよ!とっとと怪我の手当くらいしなさいよねっ!』
[ どうやら痺れを切らしたらしい風の妖精が、ぷんすこしながら、二人の周囲を飛び回る ]
あ、そーだ、手当...!星司大分、あちこち切っちゃってるでしょう?一度、メル兄さんのとこに行って治癒してもらった方がいいんじゃないかな?
[ 目につく傷だけ治療したのでは追いつかないだろうと、自分がやったことだけに、そこは予測がついてしまって、少し焦る ]
[さらっと言われて、あ、こんにゃろわかっていってんな、と思いつつ]
……その言葉、まんま返してやるよ。
[ぽそ、と返したのはやたら遠回しな一言だった]
んー、出してもらえないってことは無いと思うんだけど。
[ 星司の疑問>>200に応じたかのように光の渦がすぐ傍に現れる ]
良かった、ちゃんと試練は越えたって認めてもらえたみたいだね。
うん、多分あそこから帰れるよ...て、大丈夫?
[ 痛みに顔を顰めた星司に慌てて駆け寄り、手を貸して立ち上がるのを手伝おうとするが、星司は受け入れたかどうか。
素直に受けてもらえたなら、そのまま支えるようにして、光の門をくぐり抜ける ]
...勇者...
[ 刹那、聞こえた言葉と祝福に、くすぐったそうに首を竦め、隣の星司の顔を見て ]
ほんとに、認めてもらえたんだあ...
[ 何の屈託も無く、ただ嬉しげに*笑みを零した* ]
[精霊の長の言葉>>219と共に届けられた祝福の魔法は、星司とウェルシュの利き腕に精霊銀で形造られ、澄んだ翠の煌めきを宿した小さな石を嵌め込んだ精緻な細工の
『それは疾風の精霊石の腕輪』
『疾風の勇者の魔法を助ける力となるもの』
[風の乙女達の歌うような声が、それが術具の一種であることを説明してくれた]
えっとつまり、魔法補助の術具ってことか…ありがとうございます。
[二人共魔法がいまいちだ、と、読まれちゃってるなあ、とは、思ったものの、ありがたいことは間違い無く、それが疾風の精霊の長からの期待を示しているのだとも感じて、ウェルシュは腕輪に手を触れて、今は精霊の領域の奥深くに在る筈の贈り主への礼を口にする]
お揃いだね♪
[その直後に星司に向かって言った顔は、新しい玩具を与えられた子供と大差ない表情を浮かべていたが、星司との絆を示すものを手にした気がして嬉しいのだ、とは、言わずとも伝わったろう]
さて、とにかくメル兄さんのとこに行かなくちゃ。あっちで良かったよね。
[やがて、元の世界樹の枝の上に戻り、最初に目指すのはメレディスの待機しているはずの簡易休憩所。
風の乙女の力を借りれば、移動にそれほど時間はかからないはずだったが、痛みが増しているだろう星司には気遣わしげな視線を向ける。
しかし大丈夫かと聞いても、返る答えは判り切っていたから、尋ねることはせず、ただ先を急ぐことに専念した]
『私、先に行って、メレディスに知らせてきてあげるわ』
[そんな二人を見て、仕方ないわね、という口調で風の妖精が先行して飛んでいく]
ありがとう、セイン!
[メレディスが休憩所を離れていたとしても、これで合流は叶うだろう]
星司…足、インターハイに響いたりしない?
[移動しながら、つい口に出たのは、星司に異世界の話をねだって聞いた、彼が出場するという競技会に、自分がつけた傷が影響しないかという懸念。
これから治療すれば傷は治るはずとは思っても、なんだか心配だった。
実際、傷を庇って走りに癖が出るようなこともあるかもしれないわけだが、星司はどう答えたか。
いずれにしても前向きな返事だったことは間違い無いが]
ボクも、星司を応援に行きたいなあ…
[そんな会話の端で、ふと零れたのは小さくて大きな願い。
世界樹を救い、危機が去れば、星司達異界の御魂は、元の世界に戻る筈と知っていたから。
いずれ避けようも無く来る別れの時をただ悲しむつもりはなかったけれど、離れがたい想いが、そんな願いをウェルシュの胸に生んでいた]
応援に力入れすぎて、竜巻起こしちゃうかもしれないけどね!
[沈みそうになる気持ちを建て直そうと、そう続けたのは、わりと冗談になっていなかったりするわけだが*]
/*
なんだろうね、この先行二組とも10以下の出目で決着とか...
[ラ神にジト目を向けた]
つまりミリアムと二人で珍道中しろってことだね!(違
/*
よく考えたら残ったのがステファンでも珍道中は確定ぽかったな...
[ ...つか、このこが残った時点でな! ]
― 休憩所 ―
[ 精霊の力を借りながら、時々星司に手を貸しつつ簡易休憩所となっている場所まで辿り着くと、セインの報せを受けたメレディスはすでに治療の準備をして待機していてくれた>>248 ]
メル兄さん!
[ 常に変わらぬ優しい笑顔を見ただけで、ちょっと泣きそうになるのは、やはり相当に今の状況と立て続けの試練に緊張していたということだろう ]
傷自体は、そんなに深くないはずなんだけど、数が多くて...あと、星司の足は大事だから、良く診てあげて。
[ 全部自分のつけた傷だから、と、いう言葉は呑み込んだ。それは、悔いてはいけないことだ ]
セインもありがとう。ホントに助かったよ。
『別にいいわよ、ウェルの普段のドジっ子ぶりのフォローに比べれば、こんなの軽いし』
[ メレディスに勧められて、置いてあったリンゴを齧りながら、妖精は、はたはたと翅をはばたかせる ]
うん、いつもありがとうって思ってる。
[ 常ならば、ドジっ子てなんだよ、くらいの事は言い返すのに、いつも以上に素直に妖精に礼を贈ると『だから別にいいってば!』と、紅くなってそっぽを向かれてしまった ]
...今思ったんだけど、セインってリートにちょっと似てるね。
[ ぽろりと、零した言葉は、メレディスや星司にはどう受け止められたか ]
そういえば、リートや、他のみんなは無事かなあ?
ステファンやミリアムは、僕らと同じような試練を受けてるんだよね...二人とも優しいから、大変そう...
[ 今まで自分たちの事で一杯一杯だったが、こうして一息つけるようになると、他の仲間の事が、今更のように*気になってきた* ]
― 休憩所 ―
[ メレディスが星司の治療を優先してくれたのは>>266ウェルシュにとって、実に適切な処置だった。
足の傷も大事無さそうだと判ったおかげで、その後の自分の治療も素直に受ける事が出来る ]
うん、ボクも星司も全力を出したよ。
[ メレディスの呟きに>>269返した声は、それまでに無くきっぱりとしたもの ]
[ 星司とメレディスの二人にまでツンデレ認定された風の妖精の方はといえば ]
『わたしは、アイルリートみたいにエラソーじゃないわよー!』
[ むきー!と言わんばかりに、じたばた翅を動かしていたが、やっぱり顔は紅かった。
視線が合ったら、恐らく攻撃行動に移行したろう程度には動揺していたから、振り向かなかったメレディス>>267は、ここでも正しい選択をしたことになる ]
[ その後、やって来たステファンとミリアムを見れば、彼等も全力でぶつかったらしいと一目で分かる様子>>276 ]
うわあ...ほんとに痛そう...ステファン、大丈夫?
[ メレディスが治療する間に、水や食料を引っ張り出して勧めたりと右往左往 ]
お疲れさま、メル兄さん。ホントにありがとう。
[ やがて、全員の治療が一段落すると、一息つくメレディスに>>273改めて感謝の言葉を紡いだ ]
― 休憩所 ―
[ まずは休息、というメレディスの言葉にも>>273、はあい、と良い子の返事を返して、その後、互いに精霊の領域について話すステファンと星司の会話>>318は、相槌うちつつ聞いていたが ]
ボクらも精霊の領域に入ったのなんて初めてだよ。
多分、この世界でも、殆ど経験者は居ないんじゃないかなあ。
[ 異界から来た彼等だけではなく、自分たちにとっても特異な体験だったのだと、そう告げた ]
― 休憩所 ―
[ 会話しながら、時折星司の方をもの問いたげに見やるのを、メレディスあたりなら気付いたろうか ]
(風に乗せて、かあ...)
[ とーさんや、かーさんと同じように、そう口にした星司の言葉>>289の意味は、おぼろげながら察することが出来て、以前に聞いた「やり切れない時期」があった、という言葉とも重なるそれに対してどう言えばいいのかは、ウェルシュには判らないままだ ]
― 休憩所 ―
うん、精霊は自分達の領域に人間を入れるのを簡単には認めないから。
[ 本当に珍しい体験だったのか、と驚く星司>>323や、ステファンに>>332頷き返す ]
そもそも世界樹に昇るのだって、滅多な人間には出来ない事だよ。神殿の中でも限られた人だけ...そうだよね?
[ その『限られた人』の内であるメレディスに同意を求めて視線を移すと、何やら動揺する様子が見えて、首を傾げた>>329 ]
メル兄さん?
[ メレディスの様子に気を取られている間に響いた声>>345>>346 ]
星司と、ステファンをニーズヘッグ討伐に?!
[ それは、鍛錬どころではない、いきなり大ボス相手の実戦だと、気付かぬわけもなく ]
そんな...
[ だが余裕が無いのだ、と神官長の告げた言葉は、どこか、逆らえぬ響きと真剣さを感じさせる ]
......星司、ステファン、気をつけて。
[ 一度唇を噛み締めて、そう告げる ]
星司、どこにいても、何があっても、ボクは、キミのパートナーだよ。
[だから、と、続けられる言葉は、まだ...]
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