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― 寝室 ―
むしろ、光栄だよ女神様。
そのぶん――約束はしっかり守ってもらうけど。
[先程までの自分を棚に上げて、恋人の青年を姫君を扱うように、そっとベッドへ横たえる。]
お仕置きなら、大丈夫。
これから、たっぷり受けてもらうから――。
[夜色の女神を逃さぬよう、彼の上に覆い被さるようにして、再び口づけを――。]
―寝室―
始めから、貴方しか見ていませんのに。
[血兄弟、その主達。平等に視線を向ける事はあっても
自身の主に向ける視線は、やはり熱を伴ったもの。]
ふふ…嬉しい。
思うまま貴方の想いを、この身に刻んで下さいね。
[再びの深い口付けの、身じろぎ間に衣服は乱れ。
纏わり付くそれが邪魔だと自ら肌蹴させて見せた。
白い肢体を晒し、早く触れてと潤んだ瞳は訴える。]
/*
表の異変ロールをぽちぽち打ちながら。
厨房からスタートする予定なので、なんか武器になりそうな
ものを持ち出してってみようかと考え中。
そうしたらおたまが脳裏を過ぎりました。
あかん。
アレク……。
[青年が自ら肌蹴させたのをいいことに、邪魔な衣を半ば強引に手伝って剥がすと、
無造作にベッドの外へ投げ捨てた。]
どうして君は――、こんなにも美しいんだ…。
[蠱惑的に息づく白い肢体に喉が鳴る。
今まで何度も肌を重ね、幾度愛しても飽くことはない。
仰け反る首筋から喉仏へ、それから胸へ。
唇の表面だけで擽るように、肌の感触を楽しみながら、順に下へと降りていく。
やがて彼の敏感な胸の突起に辿り着くと、ちゅっと小さな音を立て吸いあげた。]
―――…貴方が、そうさせているのに…っ
[視界から離れ行く衣服へと視線を落とし、僅かに目線を
逸らせたまま、胸に降りた濡れた感触に小さな震えをひとつ。
この感覚は人として生きていても同じだったのだろうか?
そんな今更馬鹿げた事を考えてみる。]
[しかし、それはきっと]
トール……、ねぇ。
[片方の膝を自分で押さえ開き、視線を促す。
期待に震えているのは自身の心だけではない事を示して
考えていたことには「否」だったのだろうと結論を出した。]
/*
表進めなきゃね!ってことで
発言回数に制限を掛けているとはいえ、積極的過ぎるわ。
マスターはこいつブン殴ってもいいと思う。
[キスを落とすたび、震える身体を抱き締めて。
もう片方の手の平を滑らせ、吸い付いてくる肌の感触に、知らず溜息が漏れる。]
そうか、俺が君を…こんなに淫らにしているのか。
[アレクシスの言葉を追いかけ、肯定するように繰り返して、]
じゃあ、きちんと責任を取らないとな?
[小さく笑うと、彼が視線で促す先。
娼婦さながらに誘う恋人の手を掴み、まだ少し恥じらいの残る片足を持ち上げて大きく開くと。
震える彼の中心を躊躇することなく口内に含み導く。
時折鈴口に舌を差し込み、くびれた部分を強く吸って、
卑猥な水音をわざと聞かせるように、根本から先端をまで繰り返し舐め上げた。]
……はぁ…ぁ―――…
[一際高い声を上げて視線を落とす。
淫らに開き、開かれた下肢と顔を埋める主の姿を見ると
羞恥に悶えながらも酷く高揚するのが解る。
背を弓なりに逸らせ、声も抑える事はせずに思う様大声で啼き]
せきに、責任……
ほら、お仕置きに…なってないじゃ、ぁあっ…
[繰り返される快楽に、限界を訴え始めて両足に力が篭る。
押さえつけていた手を離し、主の髪に指を潜らせ]
トール、ね。
[痛くても良いから、と先を促した。]
[さし伸ばされたアレクシスの指先に力がこもるのを地肌で感じる。
何よりも先程から高く囀る喘ぎが、彼の快楽を物語っていた。]
(確かに、お仕置きじゃないな…)
[アレクシスの言葉どおり、お仕置きなどとうに忘れて快楽だけを追い求めている自分に小さく苦笑し、
口内で固さを増していく雄を追いつめていく。
やがて苦くも甘い恋人の欲が吐き出されれば、それをごくりと飲み下し、己の五臓六腑で彼の味を堪能した。]
――君は激しいのが好きだね。
[傷を付けても再生能力を持つ血族だからか、多少の痛みよりもその先にある快楽を求める青年に笑みが零れる。
いつもなら痛みを避けようともう少し時間を掛けるが、今日はあんな事があったからか、
蕩けるような快楽を強請る様子に煽られるまま、彼の両膝を抱え。まだ解していない蕾に怒張した己を宛がった。]
いくよ…アレク――。
[彼の足を自分の方に乗せるようにして、返事は待たずに埋め込んでいく。]
/*
待機中。
表ログをぽちぽち。
厨房から借りるのは、やっぱりナイフの方がいいよねぇ。
幸い戦闘手段は移動の魔法を覚えたので、それを駆使して。
激しい方が、忘れな――――ッ!!!!
[多少の傷など気にする程のものでもない。
痛みよりもなにより、穿たれる行為そのものを求めて
彼の身を迎え、受け入れるよう足を更に開く。
狭い入り口が抉じ開けられ、隙間なく埋められる痛みには
反射的に足は閉じ掛けたが阻止されたか。]
トール、トール…ねぇ、ねぇっ…!!
[行き所を失い宙を彷徨っていた手が主の顔に触れ、
口付けを求めて引き寄せる。
こうでもしなければ、上がる声など抑えられる気にならないから。
[声が抑えられれ、上がるのはくぐもった音。
室内に響く音は極僅かだが、その少ない濡れた音や衣擦れの音に耳は犯され、より熱は上がった。
ん、ふ、ぅん、ん―――…っ
[程無くして体内に待ち望んだ熱の奔流を受け、
二度目の絶頂を迎えた後は、未だ快感の余韻に震えながらも
仕置きの意味を考えようと持ちかけていたとか。**]
―苛む聲―
[主からの愛を一身に受け、時は過ぎていく。
随分と人の味覚から離れつつはあったものの、
主と食べる為の焼き菓子だけは作るのを止めなかった。
丁度この日も、厨房を借りて素朴なケーキを作っている最中。
茶の時間になれば、焼きたての菓子と薫り高い紅茶を共に
礼儀作法や魔法の構築について語り合うのだ。
それが日々の楽しみ。
永く変わらないと思っていた、しあわせのかたち。]
[決して、崩れないものだと思っていたのに。]
[いつだったか、レトが突然形のような声を届けて来たが
それとは違う、意識そのものを抑え付けるような重み。]
や――…
なん、なんで。
やめて。
いやだ。
[また押し潰されてしまう。
生前のことも、主との温かな記憶も、何もかもが。
いつも傍に居る主は、今はおらず。
だから、手に持ったものもそのままに転移の魔法を発動させた。
それが意識を苛む聲の望みへと繋がる事にも気付かずに。]
[彼の求める意志に反して閉じようとする足を抑え、狭い胎内を無理矢理押し広げて奥へと奥へと好き進めば。
まるで待ち望んでいたように絡みつく襞と、導くように収縮を繰り返す感覚に堪えきれず溜息が漏れる。]
アレク…、アレク…――ッ
[求められるまま唇を塞ぎ、喘ぎごと声を飲み込んで、白く細い肢体を揺さぶる。
先走りで濡れた先端をギリギリまで引き抜き、押し込めて、抽送を繰り返す。
僅かな衣擦れの音と、濡れた水音、低く抑えられ乱れた2つの呼吸が絡みつく。
情事を示す音だけが支配する室内で、自分という存在を忘れないように、この夜を忘れさせないように。
何度も恋人の名を呼びながら抉り、穿ち――、己という存在を刻みつけて。
最奥へと迸る欲望を流し込んだ。*]
[光の欠片となって現れたのは、やはり愛しい主のすぐ目の前。]
トール……。
[手には製菓に使う為のナイフが握られたままになっている。
苦悶の表情を浮かべ、時折感情を失ったかのように
力が抜けるを繰り返している。]
[この時には既に、二度目の空虚が訪れ始めていた。]
大丈夫……?
そう、大丈夫…。
[決してナイフの刃を向けるまいと、掌で握り込む。
意識の全てを苛む声は変わらず響き続けているが、
主の根拠のない、それでも確信出来る温かな励ましが
身の緊張を和らげた。]
頑張ります。
何分…心臓摘出手術の研修は受けておりませんから。
[懐かしい医療の言葉すら出せる。
その間にも憎き声は支配の手を伸ばして来るが、
ナイフの刃をより強く握る事で耐え続ける。
…刃を伝って血が流れ出すのも、今は気にするまい。]
アレク聞いてくれ。
脱走をするようなら、君を殺せとの指示が出た。
[あえて何処からとは言わないが、評議会からのものだと分かるだろう。]
少し試したいことがあるんだが、協力してくれるかい?
[もたらされる囁きは、恋人だけに聞こえるよう紡がれる。]
ヤツに屈した振りをして、心臓を届けるんだ。
命令にさえ逆らわなければ、ヤツも無駄に力を使って君を嬲りはしないだろう。
[そこで一旦言葉を切ると、確認するように夜色の瞳を見つめる。
もし勝手な行動を非難されたとしても、評議会など動でもよかった。]
[アレクシスと共に生きていけるなら、地位も領地も必要ない。]
……そう。
それは、そうですよ、ね。
解ってます。
[バランが逃げ仰せたならば、残された子達は厄介な存在となる。そのような指示が出されるのは至極尤もな事だ。]
でも、僕は……。
[死にたくない、主と共に生きていたい。
心は叫ぶ。]
……「試したい」ことなら。
本気でないのなら。
お付き合い、致します。
[彼が何の考えもなしに言うかどうかを考えれば、否だ。
大小様々あれど、必ず“何故”を明確にしてくれるから
ただその言葉を信じ、動くのみだ。]
……どこまでも。
[この行いが自分達に良くない結果を齎す事になろうとも。]
大丈夫だアレク。
――君を1人にはしないから。
約束する
[一芝居うつ直前、そう恋人に囁いた。*]
[何だろう、空虚が一気に広がった。]
……ぁ。
なん、で?
[主の内で動いていたものが、何故自身の手の中にあるのか。
何の為にこのようなことを。
責め様にも、もう届かない事を知る。
ただ、言われた事は成し遂げなければならない。
それが主との――――]
……聞こえますか、我が血の親たる存在よ。
貴方のお望みのものが、此処にあります。
……何処に、捧げれば良いのですか。
[唇を噛み切るのではないかと思える程に噛み締め、
天井を仰ぎ呟いた。]
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