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紫忌星 エレオノーレは、ナイフ使い カーク を能力(支配)の対象に選びました。
― 回想/迷宮の入り口 ―
[黒紫色の鳥は、何を問われても口を開く事なくセルウィンの腕に留まり続けていた。
しかし、兄が声を荒げればそれに反応するように顔をそちらに向けた。>>50
鳥の瞳。
妖しい煌きを湛えた美しい紫色は、答えの代わりにカークをじっと見詰めた。
視線があった瞬間、彼にだけは見えただろう。
鳥の姿に重なるように現れた、エレオノーレの姿が。
その表情はとても辛そうで、泣いているようでもあった。
瘴気>>15が噴き出すと共にそれは掻き消え、黒紫色の鳥は主に付き従うようにセルウィンの腕に留まったまま、門の奥へと消えていった。]
― 現在/地下4階 ―
[迷宮の奥へと進む間も鳥は大人しくしていたが、地下4階へと到着し、セルウィンが足を止めると漸く翼を広げ、彼の腕から飛び立った。
やがて鳥はどろりと姿を変え、人を模る。
鳥の面影を残した黒紫色のマントを羽織った、エレオノーレの姿。
嘗ての病弱な少年と同じ姿ではあるが、その耳は長く尖り、身の周りには忌まわしげな瘴気を携えていた。]
―――…紫忌星、エレオノーレ。
目覚めたよ。
[そう告げて、その場に跪く。]
もー、酷いよ!セルウィン様ってば!
急に石ぶつけるんだもん。
まぁ、中々目覚められなかった僕も悪かったけどさー。
おかげでびっくりしちゃって、皆に挨拶も出来なかったじゃん。
[起き抜けに口から飛び出たのは、まずは文句からだった。
その場に立ち上がると、膝の埃をぽんぽんとはたく。]
うへぇ。
キッタナイなー。
まぁ、広さは合格かなって思うけどさ。
[ふぅん、という目で辺りを見渡しながら腰に手を当てた。**]
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