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[ソマーリュの首筋から目を逸らしつつ、自分も長くなった髪を上に纏め上げて大浴場へと足を踏み入れる。
その時にジェフロイの言伝を預かったイド>>268が飛んで来たか。]
あぁ、分かった。
伝言ありがとう。
[イドをそっと撫でれば、返してやる。
「何だか物騒そうだから気を付けろ」と伝言を託して。
男はソマーリュから少し離れたところで腰のタオルを取り払い、身体を洗い始める。
彼の方を極力見ないようにしていたが、もしかしたらそれを不審に思われたかもしれない。]
[やがて髪も洗い終えれば、再び髪を纏めて広い湯船に浸かる。
いきなり長くなった髪は扱いが面倒だ。
吸血種になった事で、感覚は少し違っているのか。
湯をそう熱いとは感じないが湯に浸かっている、という感覚が男の心を癒した。]
は…。極楽…。
[吸血衝動は恐れているが、ソマーリュの事自体は警戒していない。
緩んだ顔で浴槽の壁面に背中を預けてだらりと足を伸ばす。**]
…っ…。
[>>=44ソマーリュの言葉に思わず息を飲む。
知っていたのか?と視線で問い。
腰を撫でられ、首筋に鼻を寄せられれば声を殺し、くすぐったさに僅かに身を捩る。
動揺していたのでソマーリュから似た匂いを嗅ぎ取る事は出来ず。]
そ…うぁっ…、ソマーリュ…?
[鼻の代わりに唇が当てられれば僅かに声が上がったか。
昨夜に情交を交わしたばかりの身体は弱い刺激でもそれを拾う。
―何かいつもと違う。
普段はからかってきてもこんな事は。]
…されて、ないっ…。
[首筋を辿る指先から逃れようとふるふると首を振った。]
/*
おかしいなー割と攻め顔だと思ってたんですが。
受け受けしい。
いや、フェリクスの顔で受けてるのもおいしいと思いますが()
(もしかして:中身スペック)**
―あの時は人間だった。
それにジェフロイは気を失ってしまって…っ。
[>>=46ジェフロイと寝たと肯定したようなものだが、男は気付いていない。
その最中にソマーリュの舌が自身の首筋を伝えば、僅かに声が上ずったか。
どうしてこんな事に、と混乱する頭で考える。
いっそ牙を立てられて血を啜られた方がましかもしれない。]
[>>=47あいつ、とソマーリュは言った。
今喋っているのは自分の普段知っているソマーリュで、自分と出会った時のもう一つの人格が生まれたとでもいうのか。]
なら、お前が戻って来ればいいだろう…!
[>>=48言いながら、ソマーリュの肩に手を伸ばそうと。
もう一つの人格になど負けるな、とそう紡ごうとして。]
…っ…?
[深紅に染まった瞳を驚きで見開く。
ずっとこうしたかった?
―ソマーリュが?
彼の意識がもう一つの人格に移行しようとしているのまでは分からない。
だから男は己の知るソマーリュ自身からの言葉として受け止め。
肩に伸ばそうとした手が途中で止まる。]
/*
白ログ見えてふぁーー?!ってなったけど、メモの「特に理由のある暴力〜」に和んだ。
え、一日に二人もですか()
[>>287攻撃的な言葉を吐きながら、ただならぬ雰囲気を纏ったソマーリュが湯に入って男に近付いてくる。
それに気付けば緩んでいた身体に力が入った。]
…ソマーリュ?
[>>288嗤う表情は先刻廊下で話していたソマーリュとは違う性質のもののように見えた。
抵抗する間もなく、首筋に唇を押し付けられ。]
っ… ん。
―っっ。
[首筋をきつく吸われ、牙が穿たれる。
鈍い痛みが背筋を走り、声ならぬ声が漏れた。]
>>=54
おかしくなったらって…。
[男は困惑で眉を下げる。
もしそうしたとして、残されたソマーリュはどうなるのだ。
―放っておけるわけないだろうが。
そう言葉を紡ごうとしたが。
視線を外すソマーリュを見て胸が痛み、言葉を紡げなくなる。
その間にソマーリュは小声を絞り出し。
男は黙って相手について大浴場へと入っていった。*]
─ァ……は、ぁ
[>>302初めて経験する、己の血を啜られる感覚。
背筋が甘く痺れ、開いた口から嬌声めいた音が零れ落ちる。
それは大浴場の中で反響しただろうか。]
…ソマー リュ
[牙が引き抜かれれば、熱い吐息を漏らしながらもソマーリュを瞳に収めようと。
けれど目の前でソマーリュの姿がかつて伯爵家で出会った頃のものに変化するのを見れば、真紅の瞳は見開かれて。]
…‘ソマリ’?
…っぁ、…。
[無防備に柔らかそうな喉を晒されてこくりと喉が鳴った。
吸血を経験していない上に血を吸われた所為でふらりと頭が揺れる。
肩を掴まれても振り払う事が出来ず。
―爛々とした少年の朱い瞳が、男の瞳を捉える。]
>>=54
…うぁ、…っ。
[艶めかしく、流れるように動く指が男の肩から腕に流れ、脇腹を摩られる。
少年から受ける愛撫が昨晩に受けた場所に重なれば、男はふるりと身体を震わせて。]
ソマリ、何で…っ。
[真紅の瞳に涙が浮かぶ。]
/*
お返事遅くなってごめんなさい。
[土下座。頭を地面に擦り付ける。]
Σというか、同期二人がソマーリュさんに食われてる…?!
ソマーリュさんハイスペックです。
……っ…。
[>>336心の傷を抉られる痛みに男は顔を顰める。
ソマリから掛けられる言葉は刃物のように鋭く、身体を切り刻まれるようで。
全身がずたずたにされ、血が流れているような錯覚を感じた。]
…お前は、ずっとそんな風に思っていたのか?
[けれどその言葉そのものよりも、ソマーリュにそう思われていた、という事が男に衝撃を与えていた。
―あぁ、信じてきた世界がひび割れて、壊れていく。]
[>>337―死刑宣告を耳元で告げられる。
滲んだ涙が珠となり、湯船に零れ落ちた。]
ーっ…。
[―彼と、もう一度踊りたいと思っていた。
ソマリとの出会いは男にとって救いだった。
あの邂逅がなければ、男は父の死よりも前に押し潰されていたかもしれなかったから。
呆然としている内に二人の唇が合わさり、ソマリの柔らかい舌が男の口の中に入り込んで。]
[>>338男の口内に傷口から鮮血と‘何か’が残り。
それがソマリの舌の根だという事に気付いた男は咄嗟に吐き出そうとするが…再び口を塞がれてそれは叶わない。]
…っ…。
[逃れようと男は少年の肩を押して身を捩るが、ソマリの流した鮮血の匂いは男の鼻を擽り、絡め取る。]
[>>=56もがく男の脳裏にソマリの声が届く。]
ジェフロイと…?
[問われたその内容に目を瞠り。
一体いつの話だ。…少なくとも、自分の入隊してからの話ではない筈。
これでもイドを使って情報は集めているつもりだ。
酸素を吸う事を赦されず、昴としてきた頭を必死で動かすが、ジェフロイ本人に聞いたかもしれないし、聞いていないかもしれない。]
いいわけないだろう…!
[何とか逃れようと抗うが、このまま口を塞がれていたらやがて呑み込む事になるだろう。]
[好きだから、という言葉を信じる事が出来ない。
好きという思いは、こんな行為を介して告げられるものではないと。]
…うそ、だ。
俺が憎いんだろう?
だからこんな事を…。
[傷付けられた心が悲鳴を上げている。
これ以上、傷つけないでくれと血を流して叫ぶ。]
…っ?
や、め…。
[>>=57指が更に下へと動き、至ったのは男の大腿筋。
其処を撫で回されれば、男は快楽に震えて身じろぐ。]
[>>355ソマリの舌は急激に再生する。
そしてまた紡がれる言の葉。]
―構わない。
お前がそう思っていたのなら…言いたいだけ言えばいい。
[男は青ざめた顔で首を振って少年の顔を映す。
華やかな笑みと歪んだ光が酷くアンバランスだ。
一方の男は二人が出会った時と同じ光の宿らぬ瞳をしていた。
男の心はひび割れて悲鳴を上げている。
やがて男は酸素を求めて肉塊を食み、飲みこむ。
喉を通ったそれは、酷く甘かった。
そしてソマリがソマーリュの姿に戻っていくのを、男は昴として見ていた。]
[>>357目の前で掌で目元を覆う彼の、先程のソマリとは違う反応に瞳を揺らす。
謝る彼は悔いているように見える。
嘘を言っているようには思えなくて。]
ソマーリュ…。
俺は大丈夫だから…。
[震える手を彼に伸ばす。
可能なら彼を抱き締めようと。]
…っ。
そん、な…。
[>>=60告げられた内容は余りに凄惨で、男は青ざめる。
大きな瞳には感情と呼べるものが映っていない。
少年の人形のような眼に、男は身を竦ませる。]
お前の事を忘れた事は一度もない。
俺はソマリに、お前に会いたかった…っ。
俺を救ってくれた恩人を、自分の事をそんな風に言うな…!
[>>=61ゴミ虫、と自分を表する言葉に我慢が出来なくなって男は声を荒げる。
好きだった、という言葉を信じる事は出来ないが、自分で自分を侮辱するような言葉を聞く事には耐えられない。]
[>>=62少年の手は更に動き、男の雄に触れた。]
…っぁ…。
[ソマリに触れられるのは酷く倒錯的で。
やめさせなければと思い、身を捩る。
けれどひび割れた心を宿し、浴室に漂う血の香に酔った身体は上手く動いてはくれない。
唇と舌から逃れるように首を振るが、それは弱い抵抗にしかならなかっただろう。]
いや、だ。
やめてくれ…。
[>>=62直接与えられる刺激、ソマリの情欲に滲み視線は昂ぶった男の欲を刺激するが。
男はなけなしの理性で泣きながら懸命に言葉を紡ぐ。**]
[>>366ソマーリュは罪を犯す事を恐れ、震えていた。
その身体に手を伸ばし、強く抱きしめて。
羽根の生えた背中をあやすように撫でた。]
―大丈夫だ。
何かあっても、俺が支えるから。
俺はお前を失いたくない。
だから、いなくなろうなんて考えるなよ?
[―もしお前といる事で、自分が壊れたとしても構わない。
声にしない決意。もしそうなれば、それがどんなにソマーリュを傷つける事になるかも知らず。
互いの額をぴたりと付けて、安心させるように笑ってみせる。]
[―そして男はいつものように笑う。
普通でないこの状況での変わらぬ態度は、不自然に思われるかもしれないが。]
ソマーリュ、そろそろ風呂から出ようか。
それとももう少し浸かっていたい?
―あぁ、そういえばその羽根は服に通るのか?
[緩く首を傾げながら問いかける。
出ると言うならば、手を引いて彼を外に連れて行くだろう。**]
― 回想・王子と ―
[Esに入隊した男は、その日の夜に王子に夜伽を命じられた。
寝所で生まれて初めて己の身体を開かれ、声が枯れるまで啼かされ。
その翌日、呼び出された男は何食わぬ顔で王子に面会した。
心の中は実家の事で荒れていたが、王子の前では余所行きの笑顔を張り付けて。]
『昨日は散々泣いていたものだが、それにしては元気そうだな。』
身体の節々は痛みますが、王子のご用命とあれば馳せ参じないわけがないでしょう。
『―今宵も来いと言えば?』
勿論、参りましょう。
[それから数日夜伽が続いたが、男はそれを受け入れた。
検査や実験と称されて身体が傷つけられて痛苦を味あわせられても、翌日には何事もなかったかのように振る舞う男を王子は‘おかしな男だ’と笑っていた。]
『お前は此処を出たいとは思わないのか。』
[入隊してひと月が経った頃、久々の夜伽の後に王子にこう聞かれた。
恐らくはイドにでも、様子を見させていたのだろう。]
いいえ、思いません。
[笑顔で首を振る男に、王子はさらに問いを投げ掛ける。]
『自由になりたいとは思わないと?』
王子、人には色々な思いがあるように、それぞれに信じるところがあります。
ですから俺が此処を‘楽園’と思うなら、俺にとってはそれが真実ではないかと。
少なくとも前の別荘よりは快適かと。
―それに、俺にはもう此処以外に居場所はないのですよ?
住まう場所に慣れる事に何の不都合がありましょう。
[男はゆるりと首を傾げて見せ、王子は笑った。
「慣れる」事は、これまでに父母を失い、家を失い、そして帰る家も失った男にとって生きる為の処世術だった。]
『ここが最後の場所だとよいな。』
はい、元よりそのつもりです。
貴方の為にこの身をお使い下さい。
[それ以降、時折王子に私的に呼び出されるようになった。
その際に彼から研究の話などや王子の宿願について語られる事もあっただろうか。
国外の遠征にも命じられれば欠かさず参加し、つき従う姿はまるで従者の如く。
新たな仲間が入隊し、或いは失い。
王子の思いついた無理な実験を強いられても、男はそれらに淡々と順応していった。*]
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