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変な声?
面白い奴らの声なら、聞こえるけどな。
[老人から貴族から小娘まで。多様に富んだ不思議な声。
それ以外? …さあ、そんなものあったっけ]
なに馬鹿なこと言ってんだ。
[くっく、と肩を揺らす。
焚き火に雨の滴が照らされ、鎧の上で不穏に煌く]
” たたかい ”は、 必要――――… だぁろ?
[手元のワインの瓶を、不意に勢いよく地面に投げた。
地に着いたレトの指先のすぐ傍を目掛けて、だ。
ぱりん。と乾いた音が響き、硝子と赤ワインの飛沫が散る]
俺をその気にさせてみろよ?
つーか、おまえそんなに酒好きだった覚えねぇんけど、よ!
[タイガの意識は留学生時代なので齟齬があるのも当然である。
本人はさっぱりそのことに気づいていないが。
戦いを歓喜するように、雨音は一層激しくなり、
彩るように嵐が嗤い声を響かせる。
正直な狙いに、首の高さに左の肘を曲げて突き出した。
普段ならばしない――だがこの鎧ならば、
位置を選べば短刀の入り込む余地はない。
相手の攻撃をブロックしながら、
短刀を持たぬ方の腕を狙って、太刀を下から上に斬り上げる。
――――遠慮は、無かった]
[何故こうして学友に刃を振るっているのか――…。
既知のレトと相対したからだろうか、
琥珀の奥でふと想いが揺らぐ。
…星が儚く瞬くように、紫水晶の輝きが意識の端で明滅する。
姫さん。
イングリッド・ラウラ・ブリュンヒルト。
祖国セルベシアの王位継承者。
護衛相手であって主ではない人。
…いつから、こんなに傍に在るようになってしまったのか。
王女の夢を、本当に己は追えるというのか? 様々なものを裏切って。
それとも逆に……王女こそを裏切るか]
[幾度か刃を交える。
鎧が弾き、空振りした太刀が唸り。
剣戟と雨の音が混じる。
無言のまま……重なる荒い息遣いと、手合わせの音。
ああ、そういえば。
こんな嵐を背に聴きながら、
一度だけ練武の間で手合わせしたことがあったっけ。
レトと。姫さんと。三人で。
あれはどういう理由だったか――… 記憶に靄がかかる。
思い出せない。あの日も、今も。何で戦っているんだっけ]
[年の近い同性の学生が王女の傍に居ることは、
彼女の留学生活にとって歓迎すべき環境だろう。
だからタイガも、レトを歓迎した。
イングリッドは隣国の王女だ。
勿論、下心や打算を含んで近寄る者も多くいた。
レトはそういう風に見えなかったが、
それでも――…イングリッドが居ない時を見計らって、
タイガは一度、レトに告げたことがある]
―回想:メリオール ある日の午後―
なー。
おまえが俺たちの傍に居るのって、打算も含んでたりする?
[口調はあくまで冗談めかしたもの。
琥珀を楽しそうに細めてレトの双眸を捉え、…笑う]
別にさ。それでもいーぜ。
寧ろ願ったりだ。
[あっさりと言い切って、つと視線を蒼天へ向けた]
[異国の風が頬を過ぎて空に舞う]
姫さんには夢がある――…。
そいつを叶えるには沢山の人間の協力が必要だ。
最初に寄り添うきっかけが違っても、まずは人が居ることが大事だ。
そうすりゃ、そのうち姫さんが己の夢に巻き込むさ。
巻き込めなきゃ、夢を願う資格がなかった――ってこった。
[この場に居ない誰かさんを値踏みするような口調で言い捨てる]
だから――…
おまえがどうあれ、いずれおまえも巻き込みたいもんだぁな。
[戯言めいた調子の侭、琥珀の奥にちらりと垣間見せる本音]
おまえ一人、その気にさせられねぇんなら。
姫さんも、…俺も。それまでの奴だったってことだしよ。
[だが今はまだ――…夢には、遠い。
自分もイングリッドも未熟な留学生で、機も未だ熟していない。
急にこんな話をして、相手は戸惑っているだろうか]
なぁに。 …――――昼寝代わりの冗談さ。
[誤魔化すように、タイガはひょいと肩を竦めた*]
俺は、……踊らされてなんか……
[レトの言っている意味は分からない。
…それでも。ひとつだけ。
こちらを、心配し気に掛けてくれていることは、分かったから]
…ああ。
髪切った今の方が いい女だな、おまえ。
[短刀の柄を振り上げる彼女を見上げ、
敗北を認める言葉の代わりに呟いて。
がっつりと、手痛い一発を後頭部に食らったのだった*]
[取り込み中にも、知らぬうちに薄い雪が積もるように
声はちらちらと脳裏に届く]
……ヴォルフ。
エレオノーレの知り合いなのか。
[更に聴いていれば、ギィも銀髪の知り合いと出会ったらしい]
なんつーか…知らねぇ奴等が集められたようで
顔見知りも結構混じっているんだな。それぞれよ。
簡単に届く夢じゃ、面白くねえだぁろ。
俺たちが目指すのは遠く――…
遥か蒼穹の彼方に浮かぶ 夢だから。
[子供の頃、どこまで届くかと手を伸ばした。
遠く、遠く――…何処までも。
願えば、進めば、いつか…指先に掴めるのではないかと。
…永い寝言だ。柔らかく降り注ぐ陽に目を細める]
[こうして隣で寝転んでも、まどろみの中で
人は同じ夢を見ることはない。
そう考えると――…
眠りの中ではなく、現実に描く夢というのは実に面白いものだと思う。
だって、これは共有できるのだ]
[夢の共有――とても難しいことではあるけれど、
でも可能性はゼロではない。
共に同じ夢を見れたら、きっと心が躍る。
前に進む意思が湧く。
知っている。
だって、自分は…… 見ているのだから。
ばぁか。
俺らは、欲張りなんだよ。
だいたい、鬼や魔王ばっかじゃ仲間が濃すぎじゃねぇの。
肩が凝っちまう。
[必要か否かだけで人は測れない。
優劣で人を切り捨てたりはしたくない。
いずれ、それが必要な場面が来ることは分かっている。
それでも、今は]
おう、…サンキュ。
[まだ、甘い――――夢を*]
…うあー……。
てめ、遠慮なく、 この、やろ…う。
[顔を顰めつつ、ぼそぼそと文句を零す。
勝者特権とはいえ、本気で遠慮なくやりやがったこの女]
…あん? 温泉?
いーやー、…俺、温泉にはあんまイイ思い出ねぇんだけど、
って、おい。ちょっと、おい!
[なし崩しに引き摺られていく]
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