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ミーちゃん、迷子になってないかい?
困ったら、お呼び。
ああ、あと、面白いものを見つけたら教えておくれ。
[ 桜色の蜂鳥は、狐耳を見つけると、その側にホバリングしながら、囁きを伝えた。言葉を返せば、桜石の魔人にも届くだろう。** ]
― 『神魔の領域』外周の森 ―
[気に入らない。
その光景>>0:92を目にして浮かんだのはそんな感情]
追うは能わず。
[詠うように呟き、馬をも薙ぎ倒さんばかりの突風を吹かせた。膝上丈の短い着物に羽織一枚。主の装いに合わせた装束も揺れる]
………。
これは踏み込みすぎじゃない、よね?
[何度か繰り返せば相手は去り。
それを満足げに見送ってから、ふと、刺された釘を思い出して眉を下げた。
こんなことしなくても、森は選ばれた者にしか開かれないものだから]
迷子じゃないもん!
[精神年齢的に、背伸びもしたいお年頃。
その時は森まで来たものの、どうすればいいのか迷っていたので逆に。ぷぅ、と頬膨らませたが]
でも、ありがと。
[モゴモゴと続け、了解、と返した]
[蜂鳥は常に傍にいるものか。いなければ、呼び寄せるための標を掲げて]
いぃさま?
あのね、弓矢で追われてた人もいたよ。
[続けるかは少し迷ってから]
…なんかヤだったから、追ってた方は森からも追い払っちゃった。
[そう報告?した**]
/*
動きが下手すぎる…!
確認しないで投下しちゃったりもしたから、もぅ。いぃさまには特にごめんなさいと埋めておいて。
傷の手当てとかもしてみたいところでしたが、動き縛ったりしてはいけないと思うので、一人遊びにもできる形で。
失礼しました。
― 『神魔の領域』外周の森 ―
あぁん。
いっちゃった。
[耳知識から予想したよりも早く、姿が森に紛れてしまった>>32ことに肩を落とす。
鼻を掠めていた血の匂いが少しだけ気になったが]
ま、いっか。
[追い縋ることはなく、のんびりと森の奥へ戻り始めた]
おや、ごめんよ、ミーちゃん。
[ 迷子じゃない、と、抗議する声に、謝罪を告げながら、その声は愉しげに笑っている。 ]
可愛いお前が迷って怪我でもしたらと、心配になっちゃうのさ。
[ モゴモゴと続いた言葉に返す声は、甘い色を帯びる。 ]
弓矢を持った追っ手とは、また穏やかじゃないね。
[ 次いで告げられた顛末には、おやおや、と肩を竦める。 ]
ふふ、そんな無粋な輩は追い返して正解だよ。
ちょっと懲らしめてやるくらいで丁度いい。
[ そんな風に、少々煽る桜石の魔人は、常日頃、気に入らぬ者が近づけば遠慮なく放り出しているのだった。 ]
でも、縁に惹かれた者同士を邪魔しちゃいけないよ?
捻れた絆をどうするのかは、招かれた者次第だからね。
[ 囁きを伝えた蜂鳥は、そのまま桜色の羽根を休めて、ミーネの肩に、ちょん、と止まる。追い払われぬ限りはそこで大人しくしているだろう。* ]
だよね。だよね。
よかったぁ!
[肯定され、嬉しげに弾む語尾と共に尻尾もパタパタ揺れていた。
永き時を主と共にしてきた魔人は憧憬の対象で、同じように出来たことを誇らしく思う]
むぅ。それは、分かってるよ。
かぁさまの邪魔はしないもん。
[されどそこは雲泥之差あれど同輩たる意識故か。主に対するとは違い、まず反駁してしまうのだが。
一呼吸置き、蜂鳥の頭をゆるりと撫でる。
素直にはなれないながら、初めて見つけた来訪者への固執をサラリと捨てられるようにもなっていた]
[親の顔は覚えていない。
思い起こせる一番古い画は、力尽きる寸前で宙吊り>>70にされ、びろーんと伸びながら見た顔で。
美しい、と思った]
くぅ?
[同時に。まともな言葉も紡げず、好きなように扱われながら、不思議に思ってもいた。
こんなに汚れている自分のどこがかわいいのだろうと]
くぅん。
[選択の余地はなかったけれど、問いに答えた形となったのだろうか。次に浮かんだ思いは『消えたくない』だったから。
送り込まれる癒しの風は深く深く染み込んできて。首に下げた砂金石が淡く光って。澱んでいた風が抜けて。
そのままストンと眠りに落ちてしまったから、主従の遣り取り>>76は知らないけれど]
かぁ、さま。
[意識戻した後、最初の意味ある一言がそれだったので。
桜石の魔人の記憶は、呆れ顔、から始まっていた**]
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