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ン……なんか、カタギみたいなんスけど、なんかちげぇってゆーか
[もしかして、それが"育ちのいいヒト"の特徴だったりしますか。
本日の魚のなんとかかんとかをスプーンで掬って、もぐもぐ]
船乗ってからなんかずっとぞわぞわするし、さっきの店でも変な感じしたし?
でも危ねェふいんきじゃないんで、お嬢は安心してて下さい
[あれー勘がにぶってんのかな、なんてぶつぶつ言いながら、首のリングタイに指をいれて少し緩めた]
そりゃ、兄弟たちといる時っスよ
[特に理由のない暴力がツェーザルを襲う!という現象もよく起こってるけど]
ふつーの奴らとはやっぱもう住む世界ちがうみてぇなトコあるし……
お嬢は家を離れてカタギになりたいとか思わなかったんスか?
……
[お嬢の顔を見て、しつじの手元を見て。
フォークを握ったままお嬢の反応を伺う。
吠えるな、と命じられたので口は閉じておく、番犬のマテ。
ひょっとして船常識的には、こういうのが乗客同士の軽い挨拶なんだろうか]
まあ、普通の女なら、返すものでしょうけど。
鉄砲玉を寄越すだけっていうのは、気に入らないから。
[くす。]
[うちのお嬢にナンパたぁいい度胸だオモテ出ろやごるぁああ!
と暴れ出さないのは、半分は場の空気と慇懃な男の雰囲気に呑まれているからでもあった]
……変わってんな
[お嬢の対応と、ぽそと零された言葉に握っていたフォークをゆっくり離す]
その主サンがお嬢とダチにでもなりてぇって?
ッス。出会いの記念ッスよね?
[お嬢としつじとに確認して。
スーツで猫背矯正されてるとはいえ、ガニ股気味の歩き方までは変わらないので因縁つけに行くようにしか見えないかもしれないが]
[誰ぞに引き止められることもなかったのであっさり、喪服の男のテーブルまで辿り着いてしまう]
おぅ……ニイさん
どこのどなたか知らねぇが、うちのお嬢が──
[喧嘩腰、ではなく、ふっつぅの仏頂面で]
『杯を交わしたいなら、
[と申しては、おりませんでしたが。
誘いの種類としては、遠隔じゃなくて直接乾杯しよう程度のもの。
お友達になって来いという指示にも逆らってはいないはず*]
カーク…ライ、ル……?
[意味深にゆっくり復唱したが、単に3文字以上の名前は覚えるのにちょっと時間がかかってるだけだ]
──ツェーザル
[これはお嬢の名前と自分の名前、どっちを伝えるのが正解かわからなかったやつ。
どうもムズムズする首を擦った]
流儀っつぅか。
こっちはフツーなのか、こういう奢り方よ
[なかなか立ち上がらない相手に、用だけ告げてさっさと戻るのもなんで、体重かける足を踏み替えた*]
カクさん?
[たぶんお嬢と近い世代だろう男の、遠目に挑発してきてた時よりも人好きする印象の言動にちょっと瞬いた]
メシは腹へってりゃウマいし、お嬢と食うメシなら最高
[後半は心の声が大声で漏れている]
[仕えること/奉仕されることに慣れているらしい自然な動作には、映画かよという感想。
息があってないとできないだろう。自分がお嬢の椅子を引いたら……床に尻と後頭部を強打させてしまうところを想像した。エンコ1本は確実]
こちら、あらためてお嬢と誼を結びたいそうっス
カーク ──……、さん
[紹介はそんな感じで。
主同士の乾杯の後は、ご歓談、デザート、そしてウェルカムディナー終了の流れ、らしい。
だれかが大広間のピアノを弾きはじめる音がした**]
/*
昨日は、えへへ育ちの良い人がからんでくれたーえへへー
ってなってたけど
よく考えたら男女ペアのテーブルに、他の男から女にだけカクテル贈ってくるとかチンピラじゃなくても喧嘩沙汰だよな!!!
[どこかのタイミング。
たぶん人目につくとこではないだろたぶん]
はぁー!おじきにも撫でられたことないのに!
[まあ俺だってナシをぶつのに、お上品に振る舞うくらいはできるんですよーえっへへへへへ。
おだてられてスクスク育つタイプ]
パパが甘いのは私だけだもんねえ
[よしよし。
実際したっぱはみんな不憫だと思って見ている。
下積みをここで過ごす程の家だと、胸を張って言えればいいのだけど。]
― 船内 ―
なーんか、もうちっと気軽に腹みたせるとこねーんスかね
[フルコースを残さず平らげた後のわりに、という風情でスーツの襟元を緩めた]
[さっきまで
『うちのお嬢の耳に息ふきかけるなんざあのヤロウ!バッドラックとダンスっちまえ!』
と、風と共に去った黒服ーズに憤慨していたが、なんやかんや機嫌をなおした模様]
[バレンタイン。
それは甘美なる宴。
若衆……特に自分のシノギも持たない部屋住みの下っ端にとって、お嬢からのお恵み以外にチョコを入手する機会は絶無である。
普段はジャージ姿で雑務に追われている部屋住みも、この日は一張羅にめかしこんで。
畳の間に整列・正座で、配られる小さな包みをおし頂くスペシャルイベント。
もちろんそこに至るまで一日中──なんなら一ヶ月前くらいからお嬢はコワモテのおっさんやチンピラ達からちやほやされまくることになる。
だってみんな少しでも他のヤツよりも
大きく、
甘く、
特別なチョコをもらいたいのだから*]
こんだけデカい船なんだから、どっかにあるんじゃねッスか?バーガー
[適当言っている。
おそらく二人とも船内案内をちゃんと読んでいないバカ珍道中]
探検の続きします?
それとも、疲れたなら休みに戻りましょうか
[ほんというとスーツが着慣れなさすぎて肩凝って来たのと、お嬢の肩の露出が気になって気になって]
そっシた、お嬢呑んでましたもんね
じゃあ戻りましょー
[やった、とコブシ握り]
そういえば部屋の風呂見ました?すげーでけぇの
家のはモロ和風っスもんね
[ジャグジーつきのバスタブを見てソープみたいと感想を述べた記憶]
6人くらい詰め込んでもいけそうっスね
[スイートルームが並ぶフロアに、エレベーターが止まる]
いいんすか?あザっス!
風呂ーあちこちカチコチー
[バキボキ関節鳴らしながらお嬢の後ろを歩き始め──]
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