情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
――玉座――
[陛下の訃報で国中が悲しみに暮れる中、
彼は書庫室の一番奥の厳重に
鍵がかかったばしょからから一枚の文書をみつけた。
玉座の周りには誰がいただろう。
"ウェルシュ様が次期国王となる"
尚書長官が文書を見えるように広げ、報告をした]
亡き国王陛下の判が押されておりますので、
この文書は正式なものとなります。
[彼は長官の言葉に付け加え、深々と胸に手をあてお辞儀をする。
周りはざわざわとうるさくなっただろう。
それよりも彼のドクドクとした心音がうるさかった*]
[まるでパーフォーマンスだ。>>6
彼の目を細めてみる姿は同じ感想を持ったんだろう。
弟の王子様を心配そうに見ながら、そこに王子様もいればそちらもちらりと見ただろう。
そして、目の端に入るは許嫁であるアイリだった。
動揺している様子に胸を痛める。
その後ろから大きな声が聞こえれば眉を潜め、不快感をあらわにした。
そう、たしかにこの文書が本物か彼は知らなかった。
通常は尚書官長と補佐の最低二人は証人として押印の場に立ち会う。
しかし、この文書に覚えはなかった]
[弟の王子様の声が王の間に響けば、彼は弟の王子様の意思を感じた。>>42
集まっていた中にいた元老院の年寄りたちはパチパチと拍手をする。
彼の母親もそこにはいただろうか。
そう、もうこの場は後には引けなくなっていた]
私はこの国璽が押された場に尚書官の代表として、
官長ととも立ち会いました。
この文章は正式なものとなります。
[嘘が苦手な彼がついた精一杯の嘘。
弟のようにかわいがっていた青年の決意を無駄にはしないと平静を装い告げる。
歳の近い王子様はここにいるならどんな顔をしているだろうか。
国王陛下からの命であれば、弟の門出を喜んで受け入れるのではないか。
彼はそんな淡い期待にすがってしまうだろう*]
ー回想・尚書官長執務室ー
[外交官から告げられた言伝に彼はうんうんと頷いた。
出過ぎたことを言っているとは感じたが、他国の知識なのかもしれない]
たしかに伝えておきます。
はい?
[あまりにも俗世的な質問に彼は眉をひそめた]
考えたことがありませんね。
どちらもいいところがあり、不安なところもあります。
[外交官から続けられた言葉で質問の意味が理解できたのか彼は少し表情を崩した。
彼は外交官を信頼していたし、国のことを考えるその言葉に尊敬を抱いた]
お二人が力を合わせればちょうどいいと思うんです。
どちらかが選ばれるといのは酷なことですね。
お二人は仲がよいご兄弟です。
我々もそれを汲み取って、お二人を支えれる形を
作っていければと思っていますよ。
[彼の考えは絵空事かと思われるかもしれない。
それでも二人の幼馴染みとして強くそう思っていた]
友として、真面目すぎて一本筋が
通りすぎてるのは少し心配ではあります。
正しくないほうへ、その一本が
行かなければいいんですが。
[軍を抜けてからは城内にいることが多い弟の王子様のほうが交流が深かったせいか、彼は王子様が軍に傾倒しているように見えて少し不安だった*]
[騒がしいはずのこの場に耳に一番届くのは心音だった。
彼は歯を噛み締め、弟の王子様に跪く婚約者を見ている。
嘘はぬかるみのようにどんどんと己を沈めていくのに彼は気づいただろうか。
すがっていたはずの姿から発せられた言葉に微かに眉をしかめる]
第一王子までこの文書を偽造の可能性があると仰るのですか。
我々が証人でこの御名玉璽――、
国王陛下のご遺志でございます。
この文書を疑うということは国王陛下のご遺志をお疑いになることになりましょう。
[尚書長官から肩を叩かれれば、彼は息をのんだ。
肩から伝わる重みと一部の文官や元老院の面々の顔を見れば、
薄暗い貴族社会を見てきた彼ならすぐに理解ができた。
"なにか"があったのだろうけど、
王様に国璽があるのならば彼はそれを疑う気持ちは持てなかった]
習わしはただの習わしです。
大切なのは国王陛下のご遺志でございます。
第一王子であるフェイクス殿下が正当な後継者であらば、
その弟君であるウェルシュ殿下も正当な後継者に
変わりありません。
[うるさい心音も"正当な後継者"という一言で静かなったように感じる。>>81
彼は弟の王子様に向かい、跪いけば、弟の王子様を真っ直ぐとみつめる。
言い終わればそのまま深くお辞儀するんだろう。
潰されなように気をはらなければ]]
ウェルシュ殿下――、
私、リヒャルト・ラバルは……、
ラバル家当主といたしまして
新しい国王陛下の誕生を大変喜ばしく思います。
[彼――リヒャルトの中での新しい王様が誕生した瞬間だった*]
[それは国王陛下の命だったから、それに他ならなかった。
親愛なる王子様は弟のことを認めてくれるんじゃないかという淡い期待はもろくも崩れて、もう一人の親愛なる王子様のためについた嘘はどこへいくんだろう。
もしかしたら、今でも彼は……。
いや、彼の中での王様が誕生した。
さてはて謎は残る。
国王陛下の文書――今となっては遺言書になるだろうものはいつどこで作られたんだろう。
彼も思い当たってるかもしれない――。
王都に不在だった半月ほど前の数日。
――回想:白狼館への街道――
やけに上機嫌の母親と馬車に揺られ、白狼館へと向かう。
弟の王子様に勧められた本を片手に母親の止まらない小言に相槌を打っていた]
少しでもお相手が嫌だと言われましたら、
私は断らせていただきます。
[その場に出向くということはもう話はまとまっているということだろう。
万年反抗期もいかがなものかと胸元をキックしてみる]
――回想:白狼館――
[女性ばかりいると聞いていたけど、そこは重々しい空気が漂う建物だった。
出迎えにきたのは目的の人物の部下だろうか、それとも本人だろうか。
応接の間に通されれば、彼はいつになく緊張している]
初めまして、アイリ嬢。
私はラバル家当主、リヒャルト・ラバルと申します。
軍にも7年ほど前には軍にも所属しておりました。
社交場にも時折顔をだしておりますし、
もしかしたら、初めてではないかもしれませんね。
[相手の出方を見て決めようと言っていたけど、
母親の前で彼はどれだけ強くでれるのだろう*]
/*
監査されるのは尚書官であるリヒャくん。
シュナウザーにあんなことやこんなことで揺すられてあんなことやこんなことになっちゃうんですね。
わかります。
――回想:白狼館――
やはり、顔を合わせておりますよね。
軍服姿が記憶に強く、今日のお姿は別人かと思いました。
どちらも素敵なことには変わりありませんが。
[噂に聞いていたよりも柔らかい女性だったことに
彼も安心したのか少しにこやかに微笑んだ。
いや、もしかしたら思ったよりでてきた女性が綺麗だったからニヤけているのかもしれない。
今日、2発目のキックをお見舞いした]
白狼騎士団の守るゾネス要塞は鉄壁と伺っております。
その若さで、しかも女性だけで強硬な組織を
まとめてあげていること尊敬いたします。
[彼は何を思って褒めているのだろうか。
最初はわからなかったが、続いた話に納得がいった]
私のもとに来てくださるのなら、
王都に来ていただくことになるでしょう。
もしくは、私のラバル家の統治する
西の田舎の屋敷になりますでしょうか。
周りには動物が多く、いつでも暖かい空気が
流れるのどかなところです。
[この土地とは正反対の彼の田舎の話をしたのは彼女――アイリの本音を聞き出そうと思ってのことだ。
総督までのぼりつめた女性だ。今の地位にプライドもあるだろう。
彼はあくまでも無理してこの婚姻をすすめる気はないようだった*]
[重ねれば、もう戻れないんだろう。>>121
息を飲んで言葉を返すみたいだ。
もう彼は操り人形なのだろうか。
弟の王子様の言葉のあとに続ける>>159]
国王陛下からの緊急なお呼び立てでした。
その時、フェリクス殿下は視察に行っていたかと存じます。
軍へは後ほど国王陛下直々にお伝えすると伺っておりました。
なにせ、大事なことです。直接そのお言葉で伝えたかったのでしょう。
[彼は王子様の気を荒立てないように注意して言葉を言っている。
そして、弟の王子様に向き直った。>>98
彼は愚かな男なのかもしれない。
嘘を真実にしたいなら悪魔にでもなればいいのに]
ウェルシュ殿下、突然のことで驚いている者も多いでしょう。
どうか、フォールデンの言葉は
耳に入らなかったことにしていただきたい。
[調査をと求められれば、彼は開き直ったかのようあっけらかんと言葉を発する。
>>107>>110>>123]
調べられるのなら我々尚書を司る者たちでしょうか。
痛くもない腹を探られるのは気持ちがいいものではありませんが、
それでこの騒ぎがおさまるのならば仕方がありません。
私も尚書官長も逃げも隠れもいたしません。
フェリクス殿下が納得なされるならば
ご本人からでもよろしかったですが、
殿下が信頼なさるシュナウザー監査長官、
アレクシス参謀総長なら安心でしょう。
[王子様からの信頼を裏切ったのはこちらが先だろうに彼は少し残念そうに嫌味を込めてるように聞こえた。
どちらかか両名か、同行を願われるならついていっただろう*]
/*
ちょっと失礼します。
ひとつ確認しておきたいのですが、遺言が偽造された偽物だったか否かって設定してありますかー?
もし偽造で確定してるorしてないとか考えてあるのでしたら、宜しければ教えて下さると嬉しいです(ぺこり
/*
どうもどうも。
偽造などは設定していません。
そして、リヒャルトはこの文書に一切関わってません。
官長が関わっているということだけで、それにのった形です。
ついでに、、
>>178でありますが、文書の保管場所へは>>102半月前のそ数日以外は毎朝、毎夕、仕事として行っています。
――回想:白狼館――
[>>144を聞いて母親のほうは不快感をあらわにしていた。
フォールデンケ家の掟などのラバル家が従う必要ないからだろう。
それにゾネスに家など作れば息子をとられた気分にでもなるのかもしれない。
彼自身はそんな様子と女性にそこまで言わせてしまったという引け目があったのだろう。
窓の近くにいるアイリに近寄り、窓から外を眺めた]
とても素敵ですね。
私にはもったいないお話です。
今から準備をして、式をあげるなら半年後と
言ったところでしょうか。
[アイリのほうを向き、にこりと笑う。
アレクシスが言っていた印象とは大分違う女性だったが、彼は何も戸惑うことはなかったみたいだ]
それまでに王都の屋敷は二人で
住めるような形にしておきましょう。
西の田舎にも年に1度は一緒に
来ていただけると嬉しいです。
[彼はアイリに手を差し出した。
この手が握られれば、二人は晴れて婚約者となっただろう。
彼の想いはわからないけれど、アレクシスの言って賢明という言葉が浮かんだ*]
ーー回想:アレクシスとーー
[彼はピンクから聞いて、アレクシスがお菓子を買ってるのはお見通しだったけど。
アレクシスはお菓子より粉もん?が好きみたいだ。
彼はアレクシスに連れられてシャカリキに粉もんを食べたことがあっただろうか。
まぁ、彼は何の気なしに戯言だったため何でもいいよという顔をしている]
[肩をがっしと掴まれれば、驚いた反動が伝わってくる。
彼は目を丸くして後ずさった]
あっ、ありがとうございます。
[食い気味のアレクシスにこんな廊下の真ん中で言うのは間違えたと思いってるだろう彼]
お会いしたことはあると思います。
磨けば光るとは……、また失礼ですね。
[でも、まぁ、男に勝るだろう勝気な女性との噂。彼の記憶は少し美化されていて、実際は筋肉隆々の女性かもしれない。
貴族の香水臭い人たちより随分魅力的だけど]
そんなに魅力的な方なんですか?
浪漫を感じるほどに……。
[アレクシスの言葉を彼はどれだけ本気にとったのだろうか]
ふむ、参謀総長がそう易々と土下座をするというのはいかがなものかと思いますよ?
それに指一本と言った時点でもう下心がありありと見えてしまってるじゃないですか。
[随分本気に受けとっていたみたいだ]
私とあなたがですか?
いや、ラバル家ということですよね。
後ろ盾……、そうですね。
親戚共々生粋の貴族たちですからね。
しかし、他の家ならばご紹介もできるでしょう。
どんな背景があれ参謀総長、魅力的に
感じる家もありましょう。
[アレクシスの思いに彼はピンとこなかったんだろう。
悪気なくただの親切心で見合いを勧めてみせた]
これから先ですか。
私の父は元々軍で中将まで
登りつめていましたが亡くなってからは
確かに後ろ盾はないですね。
[私は軍の才はなかったですしと付け加える。
代々軍部に強い貴族と婚姻を結んでからか、アレクシスの言葉はすんなりと入ったみたいだ*]
ーー尚書官長執務室ーー
[騒ぎが落ち着けば官長のおじさんと一緒に執務室へと戻った。この騒動、一番最初に矢面に挙げられるのは自分たちだろうと思ったからの待機であった。
執務室に入るや否や、彼は自分の上司をキツく睨みつけた]
何も言わずともわかっております。
[調査を命じられた二人はそれなりに知る人物だからだろう。どこで誰が聞いてるかもわからないと思ったのかもしれない。
それでも官長のおじさんは口を開き、彼を驚かせた]
私が官長に……?
それは今言う必要の話だったのでしょうか。
[こんな騒動の前なら喜んだかもしれないけど、彼はただただ険しい顔をするだけだった。
すると、長官のおじさんは他の様子を見てくると外に出かけて行った。
彼は出ない方がいいと声をかけたが、聞き入れなかったようだ]
[彼は閉まった扉を見つめて、胸元にしか届かないような声をだした]
嵌められましたか……。
[官長のおじさんは何かあれば逃げるつもりなんだろう。そう簡単にはコケないだろうけど、彼をラバル家を陥れる目的もあったのかもしれない。
考えてもキリがないだろうから、元気づけるためにも声をいくつもかけた。残念なことに彼には届かなかったみたいだ。
誰かがくればそれには対応をしただろう*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新