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巡洋2に水母2。俺が相手さんなら、ヤりに来る。
巡洋と水雷艇で壁翻弄して、水母に接近。護衛に1残せば、雷母の対空で沈むまでは行かん。
巡洋を1崩せれば、美味しい。上手くいきゃ、母艦2個持って行ける。
援軍待ち?
援軍来るなら、それこそ攻め時だろ。よっぽど下手しない限りはイーブン持ち込めるんじゃねぇだろうか。
援軍来るなら拮抗崩せる。勝てる。
こっちの援軍警戒?
ならなんで引かん。
複葉機が怖い?
対策してるだろ。
…この戦、どっちにとっても重要だろ。
勝てる図面が目の前にあるのに、なんで攻めん?
勝たなきゃならん、だろう?
連絡用の複葉機、動かすぞ。
リオレに向かわせる。
[伝令用の兵を呼び寄せ、口頭と手紙で同じものを用意する。念の為、だ。]
リオレに向かえ。例外で――タクマさんか、ゲオルグさ……じゃなくて、提督に伝えられそうならそっち選べ。
伝えんのは帝国軍の配置と、艦の種類。艦名特定できてんのもあるから、それも伝えるわ。
同型艦かもしれねぇが、癖は近い。
あと――
[相対しても攻めないのは恐らく上の命令で――その上が望むのは、武力押しの勝利だろう、と。
故に相手は攻めて来ない。
男が辿り着いたのはそこらで。
もっとも、ここらの事なんて、タクマやゲオルグはもう既に気付いているだろうと筆を曖昧に止めた。
言葉はもう少し続いて。]
あと――相手さんらしい勝負挑んでくるんじゃねぇかなぁ、と、俺は思ってる。
もうひとつ――
ナハティガルはこのまま此処に待機を選ぶ。
戦闘になる可能性、あり。
俺らはともかく――水母がもう待ちきれ無さそうなんでね。
[また飛んできた水母からの催促に近い伝令に苦笑。
書いた手紙を、伝令兵に押し付ける。]
ま、頼むわ。
しかし――顔見るだけって言ったろ。
帰ってくれそうも無い相手だってのもさっき伝えなかったか、俺?
ま――しかたねぇ。
[海上におろされた複葉機が、リオレ側へと飛び立つのを横目で確認する。]
戦うなら引きつつ、だなぁ。
複葉機ある分、機動能力はこっちが勝ってる。
欲張って雷母狙わんでもいい。壁を落とす。
深追いすんなよ。
あと、ナハティガルは壁にはなってやるよ。
…ってのを、丁寧な言葉に直して水母に伝えといてくれ。
[思い出したように、最後に付け加えた。]**
-回想/ナハティガル副艦長就任直後-
[少し話をしたいと、ゲオルグに時間を作って貰ったのは、ナハティガルの副艦長になった直後だった。]
ようやく此処まで来ましたよ。
[特に隠すような話でもなく、指定された酒場にて。
“此処”と示して笑う。
副艦長の地位なのか。中尉と言う階級なのか。
それとも、傭兵として、医者として、学んできた自分の成果を示していたのか。
自分自身でも分からず、だが、報告のように口にする。]
ナハティガルの奴ら、面白いんですよ。
戦果よりも、“死神を追い払った話”の逸話ばかり俺に聞かせる。
初陣では、たった一人の死者も出さなかったとか。
ここの艦長は一度も戦死してないとか。
機関室近くに直撃食らっても、爆発炎上せず、母港に帰還して、多くの乗員の命を救ったとか。
…もっとも、最後のは、ストンプ製の特殊改造のおかげらしいですけども。
[まぁ、と。]
医者の俺にはぴったりな艦だな、と思ってます。
死神を追い払うって逸話を持ってる艦なんて。
[真っ直ぐ、見る。]
貴方との約束、忘れていません。
怪我人より先に、俺は死にませんよ。
自分の命も大事にしています。
改めて、その約束を、ゲオルグさんに伝えたくて。
[提督ではなく、昔のままに名を呼んだ。]
俺は、必要な場所で、俺のできる事をやり続けます。
今は医術だけとは言いませんよ。
こっちもだいぶ、マシになりましたから。
[腰に下げていた剣を叩く。
出会った頃と比べて、雰囲気も随分変わっただろう。
身体も鍛えられ、顔の傷も含めて目に見える場所に傷跡も残る。
そして、当時は髪も短く、無精ひげなど生やしてなかったか。]
あの時、許しをくれて、ありがとうございます。
……これを、貴方に伝えたくて。
[真っ直ぐに、これだけは昔と変わらない瞳を、ゲオルグに向けた。]**
-巡洋艦ナハティガルにて-
[水母が複葉機を発進させると言う伝令が届くのと、敵軍が動き出したのはほぼ同時だった。>>608>>615]
おお、気が合う奴らだなぁ。
艦長、ナハティガルの操縦は任せますよ。
[一度に上がってくる情報に楽しげに。]
副砲、右側からの水雷艇に照準。
撃ち漏らすなよ。
左側の敵さんには、俺たちで相手しようぜ。
正面に捉えろ。
3艦で来てくれてるぜ。
[ナハティガルの上、飛び立った複葉機が舞う。その数6。数が少なめなのは、水上機母艦の護衛の為だろう。
後方に控えていた水母からも、やがて複葉機が複数やってくる。
もう一体の巡洋艦はまだ敵の射程内に入ってない。輪を大きく取り――ナハティガルの逆側へと向かう。
援護に回る気らしい。]
複葉機、爆弾積みだった気するんだが、さて、と。
行くか。
[やはりあっさりとした指示に、艦内からの応! の声。
左右に装着された副砲が、接近する水雷艇を狙う。
同時に、ナハティガルは方向を変える。
向かう敵艦を正面に捉え、主砲が動く。
副砲からの砲撃。
連続する砲の音。
主砲はまだ動かない。*]
/*
しかし、此処で戦闘してよかったんだろうか…。
変な事してなきゃいいが…。
戦艦知識も第二次世界大戦が主なもんなので、気をつけないと謎のオーパーツ作り出す…絶対…。
-巡洋艦ナハティガルにて-
全力回避だ。
[命じる声よりも、ナハティガルを操舵する動きの方が早かった。
主砲を打たず、回避行動に専念する。
攻撃してくるだろうとの予測だったが、読みは当たり。]
あっぶねぇなぁ。
[それでも敵艦の主砲はナハティガルの横海面に着弾。
回避行動に備えていてもこれか。
目のいい砲術手乗ってるのかねぇ、と脳内で独り言しつつ。]
主砲、行くぞ。
[ナハティガルの後方に控える、もう一体の巡洋艦から主砲が飛ぶ。威嚇射撃。狙う巡洋艦の僚艦の動きを阻害するのが目的。
さっきの複葉機といい、イイ仕事する奴らばかりだ。]
目標、最前列の巡洋艦。
主砲狙え。
こっちを見てくれてるんだ、狙いやすいだろ。
[ナハティガルの主砲が、狙いを定め、今度こそ吼えた。*]
[もうひとつ上がってきた報告には、軽く口元を緩ませ。]
無理すんなってのもあんまり聞かない相手みたいだしなぁ。
あれだけ接近しても無傷っぽいって事は――そういう事だろ。
[操縦技術と度胸を評価し。]
なら、好きにやらせてやろうぜ。
[巡洋艦が2、水上機母艦が2。母艦搭載の複葉機はあわせて20前後だろう。母艦の護衛に幾分割いてるようなので、こちらの援護に回る数は多くない。
もしも複葉機に声を届ける事ができるなら、虹の邪魔をするなよと言う所なのだけども。
こちらの戦力を確認しつつ、シュテルンが、何かあれば母艦に戻るようにと言った言葉を覚えているといいんだがなぁと独り言。*]
-巡洋艦ナハティガルにて-
なぁ、水雷艇って根性あるよな?
[近くに控えていた兵に問い。]
ヴァイから預かったの、使ってもいいよな。
威嚇射撃で隙間できてる。
行けるかねぇ、そこ。
後方の、狙えるか? 砲撃の海泳ぐ事になるけどさ、できるか?
前の奴はこっちが引き受ける。
半分出せ。
散開。速度で巻いてやれ。
[視線はその間も敵艦を見据える。
敵艦主砲を狙った砲撃は、ただ空を薙いだだけのようだ。
ち、と舌を打った。]
ズレたな、悪ぃ。
水雷艇出す間、せいぜいこっちが目立とうぜ。
主砲、狙え。
[援護に入っている巡洋艦は、敵を狙う射撃を混ぜつつ、動きを塞ぐ射撃を行う。]
……ぁ?
[敵の主砲が、ずれた気がした。
ぐ、と身体に負荷。ナハティガルの回避行動。
続いての衝撃。
何処かに着弾したようだ。]
報告寄越せ。
副砲? 全部持っていかれたか?
損失1? なら行ける。
副砲、緩めるな。
そっち狙いだろ。ズレてたぞ。
[水雷の援護と。]
警戒しつつ、副砲側に集中。
主砲も行くぞ。前の艦と遊んでもらおうぜ。
挟まれるなよ。動き続けろ。
[やっぱり艦は小回り利くのが一番だ。
兵から届く、後続の複葉機が艦頭上到着を聞く。到着数7。先の6機は既に水雷母艦の方へと向かっている。3が先行し、残り4がナハティガルの艦上に留まる。]
信号送っとけ。
被害受けた副砲側の助け求むってな。
怪我してんなら終わるまで待ってろよ。
[俺がどうにかしてやるから。
男は前を見据えたまま、しっかりとした声で告げた。]
距離に注意しろよ。
いざとなれば、引くぞ。
主砲、打て。
外すなよ。
[ナハティガルが、吼えた。]*
/*
しかし、俺、贅沢である…。
帝国側3人に構って貰ってる図。
いいんだろうか、問題ないだろうか、とやっぱり不安になるんだよな…。
-リオレ島西方海域-
[ナハティガルに従っていた水雷艇は、暴風域にも等しい砲撃の海を進む。
狙うは、後続の巡洋艦。
ナハティガルの攻撃によって、前列の巡洋艦とはさらに距離が開いている。
目標の巡洋艦も接近する水雷艇の確認をしたのだろう。
副砲の連続放射。
波が踊り狂う。
その隙間を、さらに、進む。
敵艦に接近した水雷艇は、外装水雷を目標艦に叩き込む――]
[報告が届く。
敵艦の損害が進んでいる事。
だが、相手は引く事無く、こちらの副砲側を中心に狙ってくる。>>719]
水雷狙い、っーて、面倒な事すんな。
狙え。動き続けろよ。
引け――このまま、離せ。
[目前の巡洋艦と、後続の巡洋艦。充分に隙間ができたと判断したのは水雷艇も同じだったようだ。
届いた報告は、敵艦に水雷突撃成功の報告。]
向こうさんの被害はどうよ?
戦力外れそうか?
[同時刻。
ナハティガルの副砲は、自艦を狙う水雷艇を撃ち続ける。
空からは複葉機のガトリング砲が狙う。
暴れる、海。
それでも逃れた一体はナハティガルの船尾へと到着した。]
っ?!
[衝撃。艦全体に響く。]
どこだ?!
[衝撃に、報告を求める。
船尾に水雷。だが、完全に直撃はしていない。被害は小。
幸いだったのは、副砲と、空からの援護だったろうか。
そして、こちらが動き続けていた事か。]
速度は維持できるな?
なら、引くぞ。
追いかけてくるなら、引きつつ、戦闘続行。
水母と複葉機にも合図してくれ。
敵さんのダメージ確認しきれてねぇのは惜しいが――流石に直撃食らったら、ナハティガルでもきついわ。
むちゃくちゃな錬度してんな、敵さんの水雷艇。
[ナハティガルから、複葉機のいない空に向かって打ち上げられた花火は、“撤退”を示す色のもの。
撤退の為の威嚇射撃を行いつつ、ナハティガルの退避を企む。
花火に気付けば、水母から残存の複葉機が増援に来るだろう。
ただ――今も水雷母艦上空で戦い続ける複葉機たちは、撤退の合図である花火に気付いたとしても、どう動くかは……さすがの男も判断しきれていなかった。**]
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