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ま、こんなもんかねえ。
[ 顔も声も変わってはいない。けれど、一瞬にしてその姿は、軍服の騎竜師から、長髪の、どこか遊び人風に見える格好の男へと変化していた ]
俺?俺は冥狐、冥界と現界を渡る妖狐の眷属さ。
[ 調査隊の誰かに正体を問われれば、悪びれもせずにそう名乗る ]
この世界じゃ現の姿をとるわけにいかなくてね、この身体を使わせてもらうことにしたってわけ。
[ 説明も、突っ込みどころは満載だったが、それにも頓着せず、冥狐は勝手に話を続ける ]
で、あんた方にも協力して欲しいんだよね。
うまく収まりゃ、あんた方の仲間も無事に戻ってこられるぜ?
[ それは、無事に戻ってこられない可能性を示唆するようにも聞こえたか。しかし人間達の感情は、全く気にする素振りもなく冥狐は、あくまでも愉しげだった** ]
俺は、あっちの世界には危なくて触れないんでね、代わりにお前さん達に、卵を探して欲しいのさ。
『夢』への入り口なら俺が開いてやる。あっちの連中と話す事も出来るぜ。向こうには声しか聞こえないけどね。
...まあ、無理にとは言わないけど?
[ ニヤリ、と、冥界の狐は嗤った** ]
契約は、この身体の元の主とも、一応成立してるからね。
[ 笑みのまま言ってから、小さな海龍に視線を移し ]
東海龍王と事を構えるなんて気も、無いしねえ...少なくとも、お前さん達の身の安全は俺の力で保証するよ?
[ だから、いいだろ?と言わんばかりに小首を傾げた** ]
夢と現の境だけなら、まだいいが、冥界と現界の境が乱れちまったら...さすがに、ちーっと面倒なのさね。
[ 何がどう面倒なのかは、口にはしなかったが、死者と生者の領域の境に乱れの生ずることの危険は、判る者には判っただろう。
少なくとも、既に夢の領域に捕われている者達が無事ではいられないだろうという予測も立つはずだ* ]
[ 雷霆丸に触れたカナン>>42にも、ちらりと視線を向けたが、相手がそれ以上を言わぬのを見れば、狐の方も余計な事は口にせず ]
そうそ、善は急げってことで。
[ ゲルトの結論>>40とカナンの促し>>44に頷きつつ ]
と、言いたいとこだが、先にちょいと向こうを覗いておくといい。様子知らずに飛び込むのは、あんまりおすすめできないからね。
それと、あっちに送れるのは魂だけだ。身体はこっちに置いてくことになるからそのつもりでな。
ま、ちゃんと護ってやるから安心していいぜ。
[ にこにこ、悪びれない笑顔は信用出来るか出来ないかちょっと微妙だったかもしれない ]
ああそれと、そこの嬢ちゃん、あんたは行くなら、その竜と一緒にな。
でねーと、煩そうだから。
[ ガートルードとヤクモを指してそう告げたのは、どうやら、ヤクモの要望を聞いてのことらしかった ]
[ やがて、冥狐は、一枚の札を取り出し、青白い狐火をその札に纏わせて、ひゅう、と口笛のような息を吐いた。
息はそのまま白い小さな管狐の姿となって、霧の中を空へと駆け上っていく ]
『我は冥府の狩人にして月影の門番、冥狐』
『闇渡る魂狩りの名において、ここに夢幻の扉を開くなり』
[ 霧を震わせるような、冥狐の声音が響き渡るや、管狐の駆け上った空から、月の光を思わせる青白い光が差し込んだ ]
[ 差し込む光は、薄絹のようにゆらゆらと揺れて、その向こうに、やはり薄い霧に包まれた『夢の世界』の情景を映し出す ]
あの霧は、夢の世界が歪んでる証拠でねえ。おかげでこっちからじゃ探し物も難しい。
ああそれと、夢魔っていう害虫やら、悪夢やら、色々面倒なのも出るから気をつけなよ。
[ 今度も説明はざっくりだった* ]
[ あんまりと言えばあんまりな返答に、カナンや他の者はどう反応したか。だがやはり一切気にする風もなく、冥狐は呑気に言葉を継いだ ]
何しろ、相手は半分夢幻ていう存在だからねえ、その時々で姿形も変幻自在さ。
...けどまあ、竜種や、龍王の眷属なら気配を掴めるだろうし、お前さん達には迷子防止を兼ねて、これを貸しておいてやるよ。
[ 言うと同時、冥狐の手から数枚の札が飛びそれが中空で青い小さな...蛍のような狐火に変じて、人間達の傍にひとつずつ寄っていく ]
それは魂を導く火だ。お前さん達が望むものへと近付こうとする。人でも場所でも...竜の卵でもな。
後はそうだな...夢幻竜の卵は綺麗なもんだって、そう覚えておきゃあいいだろよ。
お前さん達の仲間には、夢の中で弱った奴もいるだろうから、見つけたらこっちに戻りたいって望めばいい。
同じ時を生きてる奴なら連れて戻れるからな。
[ 狐火は帰り道をも示すのだ、と、そう付け加えて ]
あ、言っとくけど騎竜師のぼーずは、無理だから。戻る身体に俺が居るからな。
[ つまりは、目的を果たすまで、ディークが身体に戻ることは叶わないのだと、言わずもがなの台詞は、狐の性格の良さを示していた** ]
[ やがて、決意も新たにした者達が、夢の世界へと向かうと言えば、青い狐火が先立って光の幕の中に吸い込まれ、それに続いて探索者達の意識も霧の世界へと入り込む。
魂が離れた身体は、冥狐の力で、傷つかぬよう、そっと幽霊船の甲板の上に横たえられた ]
[ 陽光の竜も寄り添ったガートルードの身体を包み込むように踞って眠っていたが、何を思ったか冥狐は、その鬣をぽふぽふと叩いてから、ひゅーい、と口笛を鳴らし ]
今、そっちにお仲間が行ったぜ。せいぜい仲良く頑張りな。
[ そんな言葉を霧の中に響かせた** ]
意志の強い連中が多くて助かるぜ...
さて、これで、うまく事が運ぶかな?
[ 幽霊船の甲板の上、朽ちかけた酒樽に身軽に腰掛け、冥界の狐は独りごちる。
霧はまだ深く...晴れる気配も無い* ]
おや...ぼーずは、面白いのと出逢ったみたいだねえ。
[ くす、と笑って、冥狐は、暫し思案するように手の中で札を弄ぶ ]
ちょいと色をつけてやるかな...と...
[ 呟くと、右手のひとさし指の爪が、きゅう、と鋭い獣の爪のような形に変化する。
その爪を左手の甲に当ててから、ふと、一瞬動きを止めた ]
[ そうして、騎竜師の血を吸った札は、彼自身の髪の色に似た紅い輝きを帯びた狐火となって、夢の世界の入り口に吸い込まれて消えた* ]
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ちなみに、イベントをこなした数とダイス目が多い人のとこに最終的に夢幻竜が現れる予定。(卵ではなくw
後多分、ディークの寿命がちょっと回復したり、冥狐が少しだけ友好的になったりする...かも。
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寝る前にひっそり更新
夢魔 ディーク×1(10+8)、カーク×1(19☆)
悪夢 カナン×1(4)
夢魔のオーバーキルどうしようかなあ?
うーん、ダイス目じゃなくてやっぱ撃破数にするか。
一撃必殺発動分は、2ポイントにすればいいかな?
(先に考えとけよ、という話ではある)
おや、会っちまったか。
[ ぼそり、呟いた冥狐は、肩を竦める ]
ま、存在を隔てた者が邂逅するも夢幻の理...いい刺激にはなるかもねえ。
[ 目を細め、呟く声は笑みを含む* ]
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妖魔が支配されたらエピになるかもしれない危険性があるのだった。始まってから気付いたので雑談村で聞いても手遅れというね...
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