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…この国の技術は改良を重ね、日々発達はしている。
だが、最新の技術を持ってしても我々ではあの結界は超えれないだろう。
だから、あの結界を超えて来る者が居たとすれば、
まずまともな武器、技術での太刀打ちはできないかもしれないな。
[外の世界がどのくらいの技術を持っているかは知らない。
最新の剣、弓と言った、様々な最新の兵器は、
軍の兵士達によって一通り試され、
扱いやすさ、性能を試行錯誤していく。
―――それらの武器を持ってしても、
未だ誰も結界を破るどころか、あらゆる技術を持っても、
そこへまともに船で辿りついた者はいたという話は聞かない。
尤も、滅多なことで結界に近づこうとする者
自体が少なかっただろうが。]
……だが、この島で生まれ育った俺たちの方が、
外から来る何者かよりは、
ずっとこの島の地形や地理には詳しい。
そういう意味では、地の利を活かし、
相手の裏をかく戦術がどれだけ取れるかにかかってくるだろう。
どこで相手に攻撃を仕掛けるか。
どこなら相手より優位の位置を取れるか。
また、負傷した相手がどこへ逃げようとするか。
常に周りに気を配り、先を想定できるか。
もし万が一そんな事が起こった時に大事なのは、
技術よりもそういったことだろうな。
[ ――尤も、それはあくまで攻め入る敵が、
島の外から来た者だけの場合の話だが。**]
…この国の技術は改良を重ね、日々発達はしている。
だが、最新の技術を持ってしても我々ではあの結界は超えれないだろう。
[問いかけられた言葉に、そう重々しく口を開き、
どこから難しい表情を浮かべる。]
だから、そんな結界を超えて攻めて来る者が居たとすれば、
まず正面からのまともな武器、技術での太刀打ちはできないかもしれないな。
[外の世界がどのくらいの技術を持っているかは知らない。
最新の剣、弓と言った、様々な最新の兵器は、
軍の兵士達によって一通り試され、
扱いやすさ、性能を試行錯誤していく。
―――それらの武器を持ってしても、
未だ誰も結界を破るどころか、あらゆる技術を持っても、
そこへまともに船で辿りついた者はいたという話は聞かない。
尤も、滅多なことで結界に近づこうとする者
自体が少なかっただろうが。]
……だが、この島で生まれ育った俺たちの方が、
外から来る何者かよりは、
ずっとこの島の地形や地理には詳しい。
そういう意味では、地の利を活かし、
相手の裏をかく戦術がどれだけ取れるかにかかってくるだろう。
どこで相手に攻撃を仕掛けるか。
どこなら相手より優位の位置を取れるか。
また、負傷した相手がどこへ逃げようとするか。
常に周りに気を配り、先を想定できるか。
もし万が一そんな事が起こった時に大事なのは、
兵器の技術よりも、知略や戦術、それらに対応できる身体能力だ。
[ ――尤も、それはあくまで攻め入る敵が、
島の外から来た者だけの場合の話だが。**]
…一応俺は王府軍側に所属している人間だからな。
どうだったかと感想を聞かれると答えづらいものがあるが、
クロードは以前にも増して貫禄が出たようには見えるな。
[演説はどうだったかと聞かれれば、
少し苦笑しつつも、学館で見かけた彼を思い浮かべれば、
元より人目を引きつける風格ような何かがあるように見えたが、
更にそれが一段と強まっていた気がする。
思想がどうであれ、
知っている人間が成長する様は頼もしく思えた。
そんな感想を漏らせば、辺りが段々と騒がしくなってきたようで、
中央のクロードの方へと向かう彼の背中>>378を、
去り際にかけられた言葉には何も返事をすることなく、見送った。**]
いや、むしろこれを狙っていたのか。
[だが、彼の言葉、そして待っていたかというように、
予め準備されていた武器で鎮圧兵へと向かう民衆を見れば、
むしろジェフロイはこれすらを予期して、
王府に対する絶好のアピールに利用したのだろう。
こうなれば、もう話し合いでは済まないだろうし、
更に状況が激化する恐れがある。]
[度々工廠へと見物しに来ていた貴族の姿を見れば、
深々と頭を下げて挨拶をする。]
えぇ、今日は何やら軍の様子が慌ただしかったので少し様子を見に。
万が一ここで何かあれば、家族にも害が及びかねないですし。
今は大事な時期ですからね。
そういえば、クレメンス殿は何用で?
付き添いの者は今は一緒ではないみたいですが。
[こんな所に一人で来る人物ではないだろう。
大方外の世界から来た彼らの持つ情報や技術が狙いか。
――尤も、既に外から来た外交官と既に見知った仲で、
ここまで一緒に来たとは知らなかったが。]
[まだ自分が物心ついて間もない時のことだっただろうか。
二人の若者が小舟で結界の外へと行こうという事件があった。
時々外の世界が気になったとかで、
そういう試みをする人間は数年に何人か居るらしいが、
その時は貴族の息子だということで、一部では大事だったと、
当時王府の軍人だった父が話していたのを覚えている。
その話はわりと周りの子供達の間では有名な話となり、
いつか自分が結界の突破を成功させるんだ、
と夢を見る少年も少なくはなかっただろう。
数年前海に飲まれた友人もそうだった。
―――勿論、目の前の彼もまだそれを諦めてないように見える。]
[あまり長居はしない方がいい。
クレメンスにそう促された時>>421だった。
騒ぎの激しい広場の方から、
一層大きなどよめきが上がり、
鎮圧軍の指揮官が目から矢を
生やして落ちていくのが見える>>396。]
……ついに犠牲が出てしまったか。
[遠目からでも判る見事な弓の腕。
事故以来視力は落ちたものの、
それが綺麗に眼球を貫いてるのがわかる。
今まで平和な世界だったにも関わらず、
これ程の腕を持つ者が居たとは。
だが、そんな戦士も、これ以上この島の平和を脅かすようであれば、
何としてでも倒さねばならないだろう。
―――生まれてくる新しい命の為にも。]
[わざとらしく体を震わせながら街の外へと行くクレメンスを見送り、
引き続き人を探す。
すれば、どこの軍勢かわからないが、
辺り構わず暴走気味に突撃してきた兵士達は、
親と逸れたらしき、小さな子どもを突き飛ばしたらしく、
強く身体を地に打ったらしく、動けずに居た。
打った箇所は擦りむいたのか、血が出ている。]
…!大丈夫か!?立てるか?
[子供に手を差し伸ばそうと、片膝をついて腰を降ろす。
が、その時だった。
剣を持っていたせいか、兵士と間違えられたのか、
後ろから襲いかかろうとして来る影―――。]
[咄嗟の殺気を感じて剣を鞘ごと抜けば、
思い切り襲いかかってきたどこぞやの兵の隙をついて腹を突く。]
ちっ、まるでただの暴徒じゃねぇか。
[どこの兵かはわからないが、
争いに乗じて、ところ構わず暴力を振るう者も中には居るらしい。
急いで子供を抱えれば、争いの少ない方へと向かう。]
そうしてくれると助かる。
[俺の部屋に来るか?と促されば、
この混乱が起こってから初めて少しだけ表情を明るくさせ、
強く頷けば、案内されるがままにマーティンについて行っただろう。]
流石にクロードの集めた兵や王府の軍が、
そんなことを許してるとはとても思えないんだけれどな。
興奮してるのか、何なのか。
騒動に紛れて好き勝手やってるんだろう。
これだけの大規模な騒動なら相手を傷つけようが、
抵抗のできない無抵抗な人間から金を強奪しようが、
表立ってそれが露呈することはないからな。
[胸糞悪そうにするマーティンにそう言いつつ、
子供がびくっと身体を震わせたような気がすれば、
よしよしと頭を撫で、早くマーティンの部屋へと行き、
落ち着かせようと思う。]
[―――外の世界へ。
そんな夢さえ思わなければ、今までと同じく、
今日もこの街は商人の声や、職人の作業音で、
活気に満ち溢れていただろうに。
確かにこの島にはない目新しいものは、
魅力的に映るかもしれない。
島に時々流れ着く人や物資を見れば、
それは理解できる。
が、一部の者達によって、内乱が起これば、
真っ先に被害を被るのは、軍よりも
こういった無関係な人間達なのだ。
変わらぬ平和を望んでいたのに。
何かを変えるということは、必ずしも何かを犠牲にする。]
邪魔するぜ。歩けるか?
[マーティンの部屋へと招き入れられれば>>732、
子供を立たせ、そう訊ねる。
すれば、子供は大丈夫か?と聞こえる声に呼応するかのように、
こくりと首を縦に頷かせ、とてとてと寝台の方へと歩いていく。]
思ったよりも大丈夫そうだな。
冷やすものと消毒するものはあるか?
強く身体を打っていたみたいだし、早めに手当した方がいい。
[マーティンにそう訊ねればなんと答えただろうか。
辺りを見渡せば一人暮らしであまり他人が出入りした形跡がない。
あれからどれくらい経っただろうか。
彼の妻が失くなった時は確か自分も葬式に参加したのを覚えてる。]
[手当する道具があればそれを借り、
なければ適当に学館内等の他から見繕ってきただろうか。
落ち着いた頃に子供から事情を聞けば、
大量の兵が雪崩こんで、潜んでた兵が立ち向かっていった際に、
人の波に流されて、母親と逸れてしまったらしかった。]
早く見つかるといいな。
[他にもこの騒ぎでそういった状況に追い込まれてしまった子供、
またはそんな子供を探している親も、少なくはないだろう。]
[やがて手当も終わり、ようやく少しは安心したのか、
子供が寝台ですやすやと安定した寝息をたてた頃。]
君は今後どうする?
……俺は軍の戦闘部隊の方へ戻ろうと思う。
[大切な物を守るには、それが一番なんだろう。
が、それが本当に正しいことなのか。
他にもっとやり方があるのではないかと思う部分はある。
そんな思いから、ふとマーティンに訊ねてみた。*]
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