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―朝 教会―
[昨日に引き続き、教会内に借りている部屋で目を覚ます。
昨日は結局あのあとどうしたのだったか。
リゼットの言う金色の花の話。金色と言って最初に思いついたのはヒマワリだったが。
その頃外を見れば、素人目にも大雪の気配を悟った。
リゼットには雪が酷くなる前に帰れと言ったんだったか、雪が酷くなるから泊まっていけと言ったんだったか……どちらだったか。寝起きで頭がハッキリしない。
窓から外を見渡せば、目を覆うほどの大雪。
この雪では教会の外に出ることすら注意を要する。
村から外に出るための道は極めて細い。あの道から出ようなどもってのほかだ。
ニコラスが一昨日戻ってきてくれたのは、彼にとっては僥倖だったのだろうか。あるいは旅人の経験が、今戻らなければ危険だと告げたのか、それはわからないが。
とにかく外にでるのは危険だ。今日は恐らく誰も来るまい。
……とは言え、広間の掃除はしなくては。これは、仕事であると同時に、一日を始める合図なのだから。それが終わったら朝食の支度だ。
フリーデルはそう考え。いつものように、朝の支度を始める。]
[集会場としての役割も兼ねている広間の掃除を終えれば、少しずつ頭もハッキリしてくる。
そうだった、昨日はリゼットさんを神父様が送ると言ってくれたのだ >>2。確かに、何も言わずに泊まらせてはパメラさんを心配させてしまうことになる。判断は正しいと思ったから、自分は何も言わなかった。
そのあと暫くしてニコラスさんが戻ってきた。
神父様とニコラスさんと一緒に夕飯を食べたのも覚えている。オットーさんの作るパンは、温かいスープとも相性が良いのは嬉しい。
ようやく、思い出した。そう、そうだった。
朝食の準備をしていると、ジムゾンから声がかかった。ジムゾンは村の入り口を確認しに行くという。了解の返事を返し、「お気をつけて」と言って見送った。
生まれも育ちもこの村のフリーデルにとってみれば、見るまでもないのだが……雪によって閉ざされた道は、ありありと目に浮かんでいた。
さて。
この教会の主が居ない今、留守番程度はせねばなるまいと。
冬支度の点検などをしつつ、神父が戻るまで、しばし時間を潰している。]
[暇つぶしの作業をしていると色々心配事も浮かんでくる。
エルナは無事に冬支度を終えられただろうか。シモンさんには強く言っておいたから、とりあえず薪は足りたと信じたいが。
他の皆も大丈夫だろうか。
年の近い同性としてみれば、パメラも心配だし。
色々な所で働いているペーターは怪我などしていないだろうか。
宿屋の食糧や薪が不足しているなどないだろうか。
不穏な想像を振り払うように首を振り、春が来るまでの生活の細かく想定する。とは言え、こういった冬の生活にはもうとっくに慣れている。今更、蓄えが足りなくなるなどということはありえないと、彼女自身よく解っているのだから。
そうしていると、不意に昔の事を少し思い出す。思い出すのは……エルナが来て間もない頃のこと。もう4年くらいになるだろうか。]
―回想:4年前―
[それ >>0:212 は、丁度フリーデルもシスターになりたての頃で。
外からの居住者である色々と慣れないことも多いのだろうと。彼女自身少し過剰とも思えるほど世話を焼いてしまったのを思い出す。
その頃のエルナの態度は、今よりもちょっと固かったように思う。
――そうやって人の心配ばっかりしてさあ。
――そういうリデルはどうなの。自分の心配、してる?
その時は……多分、目を丸くして、変な顔を見せてしまったんだろうなあ、と彼女自身思う。
ああ、自分も心配してもらってたのか、と。
――ごめんなさい。
――今この瞬間から、することに決めました。
確かにそう、決意の表情で、言ったのだと。
自分の心配もちゃんと出来ない者に、心配などしてほしくはないだろうから、と。そんなことを、言ったことを。何故だか今、思い出した。
……今彼女がその言葉を実現できているかどうか。それは、彼女自身にすらよくわからない]
―回想終了―
[ニコラスの提案 >>73 に対しては、今日は有難く受け取ることにして。]
ありがとうございます、では、お願いしますね。
薪置き場の場所は……って、言うまでもありませんでしたね。
[教会近くに備えられた倉庫には、冬を越すには十分な薪を備えてある。とはいえ、自分の細腕で薪を持ってくるのは、どうしたって重労働になってしまう。
外が大雪ともなれば尚更だ。日が高くなってきているとはいえ、外は今なお凍えるほどの寒さ。野外に慣れているニコラスに頼んだほうが、自分よりもよほど、頼りになると言えた。
軽く礼をした視線を上げれば、その視線はマフラーで止まる。]
……ああ、そのマフラー。
[と。奇遇というべきか必然というべきか。
フリーデルもまた、まだマフラーが不格好だった頃を思い出す。
それが今はどうか。見た目もよく、物も暖かそうなものに仕上がっている。]
本当に上手くなりましたよね、エルナさん。
[そのこと自体は本当に凄いことだと思うし、感激に値するものだと。
改めて思いつつ。
薪を取りに行くニコラスを見送り、食糧や衣類の点検に戻った]
[割れている窓などはないか。壁の補強が必要な部分などはないか。
念には念を入れて、隅々までチェックしていると。
裏手の方から、扉の開く音がした。 >>138 >>139 >>149
ジムゾンが帰ってきたか、あるいはニコラスが薪を運んでくれたか。
出迎えるためそちらへ足を向ければ、そこには想像していた両方の人物が揃っていた。]
おかえりなさい、外寒かったですよね。
[そうして二人の表情を眺めれば。どちらも、微妙に沈んだものに見える。]
ああ、やっぱり道は封鎖されてしまいましたか。
そう思って、建物と食べ物の点検をしておきました。
全く問題はありませんね。今年も平和に冬を越せそうです。
[と、心配症な彼女にしては珍しく、断言する。もっとも、それだけの準備をしてきたということでもあるのだが。
さて、さらりとそうは言ったものの、それだけとは思えないほど二人の表情は沈んでいるように見えた。]
…………表情が優れませんが。何か、ありましたか…………?
[道が封鎖された、と言うジムゾンに対しては事も無げに。]
まあ、そうでしょうね。今年はそうなりそうな気がしていました。
[と、軽く肩を落としはするものの深刻そうな様子は全くなく。
もともと村の外に出るなど殆ど考えたことのない身。道が封鎖されていようがいまいが、そう変わらない、というのもある。
話が裏庭のことに移れば、かるく苦笑して]
いえいえ。雪が解けてから何を植えるか、今から話すのもいいでしょう。
……春に植えて夏と秋に咲くもの。何を植えましょうか……少し、楽しみです。
[淡い微笑を浮かべてそう言って。
宿屋に集まるという、予想していなかった話を受ければ少し驚きの表情を浮かべ。
真剣を僅かに真剣なものにして、何度か頷き。]
……宿屋に、ですか。
確かに誰が村にいるのか、見ておいたほうがいいかもしれませんね。
ニコラスさんが帰ってきていることを知らない方もまだいらっしゃるかもしれませんし。
[二人に視線を向け、二人の意見を待つ]
/* 役職推測メモー。
狼:ヤコブは恐らく確定、あとはリゼット?
狂:ニコラスかな……。
占:誰だろ……ジムゾンとかかな
霊:オットーと思われる
[ニコラスにしても、ジムゾンにしても。やはり何か様子がおかしいようには見えたが。
ニコラスが久しぶりに帰ってきたこともあって、積もる話も何かあったのだろうか、と。
フリーデルはそれ以上詮索することもなく。]
ああ……確かに今年はちょっと早いですね。
ですが、このくらいの時期に封鎖されてしまうことも、これまで何度かはありましたよ。
[と。やはり事も無げに。
ニコラスの説明が腑に落ちたというわけでもないが、表面上は納得した振りをしておき。
今日は宿に泊まることになるのかもしれない。
年によっては、役割分担の話や備蓄量の認識共有などを行って、足りないところに融通するような話もされたし。]
では、少し準備して。行きましょうか。
皆様に顔も見せなくては。
[というわけで。
神父やニコラスと共に宿屋まで向かう準備を済ませ、3人で宿へ向かった]
― →宿屋 ―
― →宿屋 ―
[さて、ここまでは誰にも会わずにすんなりと宿屋に到着した。
何か話でもしながらと行きたかったが、先ほどの二人の表情が気にかかってしまい、うまく言葉を切り出せない。
エルナさんかパメラさんでもいてくれれば、少しは軽いトークも出来たのだろうに、と少し無い物ねだりをしてしまう。
生憎この二人とはそういう軽い話はし辛い。
宿屋の前へ着けば、宿屋の扉を二度叩く。]
失礼しまーす!
[店内に声を掛けて、丁寧に戸を開け。
厳しい外の空気とはうってかわった暖かさに、羽織っていたコートを脱いで畳み。
誰かが来るならば、来た人物に礼を返し、こう言うだろう]
こんにちは。
外への道が封鎖された為に、一旦全員集まるようにと言われましたので、教会より参りました。……もう、皆様集まられているのでしょうか?
―宿屋玄関―
[出迎えてくれたのはシモンであった。>>164
昔兵士をしていただけあって筋肉質な身体に、ひよこのエプロン。流石にこの組み合わせは想像していなかったか、目を丸くし、何度か瞬きしてしまう。
とはいえ。]
……そういう格好もされるんですね、シモンさん。
[正直言って宿屋に訪れることはあまりなかったから、そんな服装をするとは思っていなかったのか。
「興味深い」と、態度は語る。その組み合わせを上から下まで、数秒眺めて。
エプロンとシモンの組み合わせは合っているとは言いにくかったが、しかしながら十分に馴染んでいるように見えた。]
……恥ずかしがらずとも。お似合いですよ、そのエプロン。
可愛い格好もされるんですね。
[口調は完全に素である。からかっている様子は全くない。]
談話室の方ですか?
ありがとうございます、寒い外を歩いてきた身には助かります。
[軽く笑んでお辞儀をして、談話室へ向かう。ジムゾンやニコラスも共に向かうかもしれない]
―談話室へ→―
― →談話室 ―
[シモンから言われたとおり談話室へ向かうと。
そこには何人かの姿。
毛布にくるまっているのはペーターだろう。>>103
ヨアヒムとリゼットが本について話しているようだが。>>165 >>167
――世の中には、人に化けられる狼ってえのもいるらしくてな。
――曰く、村の中へ紛れ込んだ狼に気付くことができなかった村人たちは全員狼の腹の中…ってさ。
……何やらヨアヒムが物騒なことを言っているのが聞こえた。>>167
変な噂でも流そうとしているのだろうか。
とりあえずそちらに注意を払ってみる。
あんまり変なことを言ってリゼットを怖がらせるようであれば、止めなければと決意して。]
[さて、ヨアヒムとリーザのやりとりを注意深く見ていれば。
ヨアヒムの差し出した絵にリーザが恐れおののいているのが見えた。>>171
たまらず立ち上がり、ヨアヒムの見せている絵を無理やり閉じる。]
まったく……リーザさんが怯えているじゃありませんか、ヨアヒムさん。
ただでさえ大雪で外に行こうにも行けない状態なんです。
居もしない化け物にこの子たちが怯えたらどうするんですか。
[と、ちょっと怒った様子で言い。
閉じた本はヨアヒムに一旦返す……が、タイトルは見えた。
“滅びた村の記録”。そのタイトルを目に入れると、若干繭をしかめた。]
[それからリーザに向き直って、一転して柔らかい口調で。]
大丈夫ですよリーザちゃん。
怖がらなくてもいいんですよ、こんなのただのお伽話なんですから。
[それでもなお怯えているようであれば、暫く頭を撫でてやるだろう。
そうこうしているとペーターが目覚めるのが見えた。 >>174
淡い笑みを浮かべて、ペーターに挨拶を。]
おはようございますペーターくん。
雪の中お仕事していたのですか?そうなら、お疲れ様です。
よく働くのは、良いことですよ。主もお喜びでしょう。
/*
〜ボツ設定メモ〜
元々はこんな設定でした。
・既に世の中には絶望しきっている。表情は全て演技
・両親は間違いなく事故で亡くなっている。その時以来心は死んだまま
・人狼騒動が開始したら、村人にもかかわらず「……神はこの状況を楽しめと言っているんです」とか半笑いで言って戦慄させるキャラになるつもりだった。
のですが。
狩人とかいう献身的な役割が偶然もらえたので方向転換。
っていうより狩人誰も希望してなかったんですね。
[ペーターの控えめな主張 >>177 に、やや満足気に頷いて]
ペーターくん、いいですか。
こんな雪の中で、あなたほど若い人がちゃんと働くなど、誰にでも出来ることではありません。
ペーターくんはちゃんと皆の役に立っているのですよ。これは誇れることです。
[と、素直にペーターの働きっぷりを評価して。もっとも、似たようなことは何度も言っているが。
話が本に移れば、目を閉じ、何度か頷いて。]
大丈夫ですよペーターくん。そんなことはただのお伽話です。
神の加護の中、そんなことが起きるはずがありません。
[きっぱりと断言する。
合間合間でお茶で喉を潤し身体を暖めつつ。
オットーやヤコブもこちらに来ている >>181 と聞けば、安心したように軽く息を吐いて。]
[無理やり見せたわけじゃない、と主張するヨアヒム >>184 に対しては、]
それにしたって、こんなものを見せてしまっては……
[と何か言いたげにしつつも。「子供の時だけの特権」、と言われると]
……それもそうかもしれませんが。
[不服そうにしつつ。
確かに一理あるかもしれないと考えなおして、続いてリゼットから「私が強請った」と言われれば、軽くため息。]
……なるほど。本当にそうみたいですが……
リゼットさん、あまり……?
[「あまり怖いものを見たいと思うのも考えものですよ?」と言いかけて
……リゼットの先ほどの態度に、微妙な違和感。この子は単に、絵の怪物を怖がったのだろうか。
それにしては、怖がり方が、深いような、気がした。
リゼットの前にしゃがんで、精一杯やんわりと、ゆっくりと。]
……リゼットさん。
……あなたは何が、怖いですか?
[そう、問うてみた]
[「それは、」と言って止めるリゼット>>195に対して、柔らかい視線を向けたままで。
黙してその続きを待ってはみたが、返ってきた言葉は、黙秘権の行使>>196だった。
軽く目を閉じて、その行為を許すように二度頷く。]
リゼットさん。大丈夫ですよ、リゼットさん。
……人は誰にだって秘密がある。それでいいのです。
ですけれどね、リゼットさん。どうか、2つほど覚えておいて下さい。
1つ目。
あなたが何を怖がろうと、決して恥じる必要はありません。
怖いと思う気持ちは、誰にでも等しく宿っているのですから。
……そしてもう1つ。
[そう言って、右手で自分を指して]
必要でしたら、私ならばいつでも、相談に乗ります。
シスターとして、年上の女として。いつでもです。なんでも、話してくれて、いいんですよ。
……いいですね?
[やんわりと諭す口調で、答えを待つ]
[……しかし本当は知っているのだ。
リゼットは、この歳にして、賢く優しい嘘つきでもあるのだということ。
この後に返る言葉が同意であったとしても感謝であったとしても、きっと、それは心には届いていないのだろうと。
お節介焼きも度を過ぎれば悪癖となるのは自分自身よく分かっている。
力になりたいという思いすら傲慢であることも。
知っていて、声を掛ける。
何度でも。]
[リーザの感謝の言葉には、]
はい。覚えておいてくださいね。
[と淡い微笑で言った………「また届かなかった」とため息をつくのは独りになってからだ、と自分に言い聞かせて。
そう言えば。
一緒に来たニコラスの姿が見当たらないが、彼は既に部屋に行っているのだろうかと訝しみ。周りの何人かに聞いてみたら、ゲルトから答えがあった。
――彼なら調子が悪いって三階に行った。もう寝てると思うよ?]
……え?
[昨日までは調子は良さそうだったし、今朝も特に問題はなさそうだったのに。一体何があったのだろうか、と。
自分が行っても何も出来ないだろうが、それでも心配にはなる。
近くにいるシモンに声を掛け、一つ依頼をする。]
すみません、私も部屋を一つお借りできますか?出来れば、ニコラスさんの向かいの部屋を。
[承諾が得られたならば、自分もまた三階へ。]
―宿屋 三階―
[教わったニコラスの部屋の前を訪れ、軽くノック数回。
――既に寝ているのか >>206、返事はなかった。
仕方がない、と。
ドアの下から、1枚の紙を部屋に差し込む。
「正面の部屋におります 鍵は開けてあるので、何かあったら遠慮なく頼って下さい フリーデル」
そうして、自分も正面の部屋へ。
冬支度は何の落ち度もなかったためにそちらは全く心配していなかったが、まさか旅慣れしたニコラスが不調になるとは。
何もなければよいのだが。
急速に、不安が心を満たす。
嫌な予感が止まらない。まさか。まさか。―――杞憂であってほしい。
――そうして、しばし眠れぬ夜を過ごした。それでもなお、夜が更ける頃には睡魔に身を任せていたが**]
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