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えぇ、胡散臭すぎて消したくなるわ。
…本当になんでもするの?
例えば私がお腹すいたって言えば身を捧げてくれる?
アイツを殺せって言えば殺してくれる?
死ねって言えば死ぬ?
[距離を詰めると、彼の手首を掴もうとする。
その力は女性の、いや、人間のものではなかった。]
じゃあ、一緒に行きましょうか。
っと、少し準備してくるわね。
[ごめんね、と一度図書館に戻り。
準備を終えると。]
おまたせ。
[2人で宿へと向かって歩き始めた。]
そう、じゃあ。
[狂気に満ちた笑みを認めると。
ようやく表情を緩ませる。
そして。]
私、おなかすいちゃったの。
[明るく言ってみせた。]
― 図書館前 ―
目覚めた、というかたたき起こされ気分よ。
[折角ひっそりと生活してたのに。
肉だって羊の肉とかで我慢してたのに。
異常なまでの空腹に襲われる。
にんげんがたべたい。
平穏に暮らしていければそれでよかった。
けれど。
もう、仕方ない。
我慢なんて出来ない。]
(人狼伝承なんてお伽話だと思ってたんだけどね。)
[そもそもここにいるのだから目覚めるもなにもないだろう。
なんて笑っていたけれど。
…まさかこうなるとは、笑えない。]
それ、上手いこと言ったつもり?
なんでもって言ったでしょう。
[苛立ちを見せて冷たい声と表情に戻る。
そのままオットーの頬を平手で打とうと。
こいつは本当に信用していいのだろうか。
結局身を差し出そうともしない。
いや、こうなった以上自分以外の全員が敵だとみなすべきだろう。
少し考える。]
じゃあ、考える、じゃなくて。
全部、文字通り私の食事をお膳立てして。
もちろん、私が疑われないような状況、によ。
そうしたら信用してあげてもいいわ。
[どうせ裏切ってもすぐに殺せる。
誰かにバレてもそいつごと殺せばいいだろう。
そう考えて無茶な要求をする。]
[気持ちのいい音がなる。
反抗も反応もしないのもそれはそれで腹立たしい。]
期待してるわ。
[上辺だけの言葉。]
そう。
ジムゾンね。
[今まで彼に仲間の雰囲気は感じなかったけれど。
オットーと同じような存在なのか
それとも伝承通り、目覚めたのか。
他に理由があるのか…。
分からない。]
はぁ、取り敢えず宿に行くわよ。
[思わずため息をついて宿へと促した。**]
[暖かい紅茶をゆっくりと喉へ流す。
落ち着こう、今なすべきことから順番に考えよう。]
すぅー。
[深呼吸。
慌てていても始まらない。
気味が悪いことが重なっているだけ。
きっとだいじょうぶ。]
ジムゾンこそ。
…そうだったのね。
[感じる仲間の雰囲気。
仲間が居たことに、オットーのような存在じゃないことに。
少しホッとした。]
さぁ、どうしましょうか。
私お腹が空いて仕方ないの。
…ジムゾンも同じかしら?
[まずは久しぶりにあったアルビンに挨拶しようか。
どんな所へ行ったのか、何を売っているのか気になるし。
そう、楽しいことを考えよう。]
こんにちは。
ニコラスは昨日ぶり。
アルビンは久しぶりね。
今回は何処周ってきたの?
[近くに居たニコラスにも挨拶をして。
努めて明るく声をかけた。]
そうね。
やっぱり若い女の子がいいわ。
あー、もう最期に食べたのは何時だったかしら。
[昔を思い返して溢れそうな涎を我慢する。]
けど、今は食べられればなんでもいい。
贅沢は言わないわ。
――とにかくお腹が空いてしかたないのよ。
[ぎりっと自らの唇を噛む。]
沢山の本があって、静かに本が読める。
はい、伝わった?
[ほら、素敵!と言わんばかりに。]
困ってるならいいじゃない。
喜んで引きとるわよ。
[蔵書を増やすチャンスに笑顔で。]
んーー、そうね。
美味しい物とかにも興味あるわ。
他にも珍しい変なのとかあったら見てみたいわね。
パメラが下敷き…。
生きて居て欲しいわ。
[雪崩の下敷きでは食べられないから。]
そうね、食べても疑われない人とか状況とか…。
何でただの食事なのに、
こんな面倒なことしなくちゃいけないのかしら。
パンみたいに何処かで売ってないかしらね。
[ため息をつくとジムゾンが視線を向けた先を見やって。
どんな返答をするのか、待つ。]
本当アルビンは人生損してるわね。
むしろなんで、アルビンが何で本なんか仕入れたのよ。
[やれやれ、と呆れた様子。]
失礼ね。
私ほど紅茶とお菓子が似合う女性なんて居ないわよ。
まぁ、芋の煮っころがしも好きだけど。
それより、ぱめ、がどうしたの?
[ニヤニヤしながら聞いてみる。]
そう…。
[ここで食事をする。
私もそのほうがいいだろう。
改めて非常事態をつきつけられたようで。
それ以上反応できなかった。]
カタリナねー。
[表情を曇らせる。]
…。
[オットーの話を黙って聞くと。
相変わらず弁が立つな、と。]
まぁ、何でもいいわ。
オットー、信じてるわよ?
待ってるから。
[わざとらしい笑みをオットーに向けた。]
あら、譲ってくれるの?
[嬉しそうな声を出す。]
じゃあ、私がいただくわ。
本当に貴方が準備出来たら、だけどね。
ふふっ。
[機嫌は戻り、笑顔になる。]
けど、ここまで期待させといて。
失敗した、じゃ。
わかってるわよね。
[アルビンが言い淀む様子に]
そう、なんでもないのね。
ふふっ、何か会ったらお姉さんが聞いてあげますよ―。
[楽しそうにそう言った。
その後、アルビンまで静かにしてしまい。
自分が空気を重くしたようで申し訳なく。]
あっと、リーザの様子を見てくるわね。
怖がってないかなって心配で。
[そう言うと逃げるようにその場を後にした。]
[成功あるのみ、というオットー。
本当にできるのか、と内心怪しみながら。]
…残すよう善処するわ。
[残すように、と言うジムゾンには曖昧に返した。]
[やはり様子がおかしい。]
本当に?
無理しなくてもいいのよ?
[自分よりも動揺しているようなパメラを見ると。
自分の気持ちは落ち着いていく。
なにかずるいような気分で、少し罪悪感。]
そう?
[心配しすぎたかなと、思うけど。
大丈夫そうなら良かった、と。
ほっとする。]
お風呂いいわねー。
私も入りたいわ。
なんとかならないかしら。
ここのお風呂、どんなか知ってる?
[普段宿になんてこないから。
もし使えそうなら自分たちで準備するのもいいだろう。]
ふふっ。
もちろんいいよ。
楽しみだわ。
[パメラの嬉しい提案に思わず笑顔になる。]
洗いっこでもするかしら?
[近くで挙動不審なペーターが可愛くて、悪戯したくなったけれど。
我慢した。
お風呂の準備ができればパメラと一緒にいくつもり。]
ふふっ、冗談よ。
[洗いっこは、と言い淀むパメラに笑顔で。]
もちろんパメラがしたいならいいけどね。
じゃあ、ちょっとリーザも探して声掛けてみるわ。
[沈み込みそうだったけれど。
こういう楽しみがあるなら雪崩も悪くないのかな、と。
人狼伝承なんてただの伝承だろうと。
そう思い込んで。
再びリーザを探し始めた。
…結局見つからず、ゲルトにお風呂の用意ができたと呼ばれる方が早いのだけど。]
― お風呂 ―
[みんなで仲良くお風呂に入る。
今日の出来事を忘れて、しばしの和やかな時間。
雑談したり、巫山戯たり。
無理矢理にでも楽しんでみせる。
もしかしたら洗い会ったりもしたかもしれない。
上がる頃には身体はもちろん、心まで洗われたようで。
とても暖かい。]
ふふっ、また明日も一緒に入りましょう?
[明るい声で告げる。
明日にはこの騒ぎが止むのだろうか。
そんなことが頭を過ったけれど。
今は考えたくない、と頭の隅に追いやった。]
そう。
[興味の薄い返事。]
まぁ、全部終わったら呼びなさい。
[声とは裏腹に、こいつは使える人物ではないか。
本当に準備をするとは思わなかった。
今日はオットーを食べてしまえばいいと考えていたが。
認識を改めようか。
…いや、罠かもしれない。
簡単に信じるのは危うい。
一人、考えていた。]
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