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[ 僕は物言わぬ亡骸に声を掛けることも。
抱きしめることも、弔い、葬ることもせずに。
──ただ只管に、その場から逃げ出した。
─現在・銀羊号─
[ 男は某国の調査員である。
とは言っても何を調べているのか、と問われれば
「調査先の様々な特色を調べている」とはぐらかす程度。
仕事柄、様々な航宙船には乗船経験がある。
銀羊号、と呼ばれるシルバーメリー号には
特に頻繁に乗船している。
之への乗船歴は悠に二桁を超えており、
一番最初に乗った時からは──百年は経過していない筈。]
久しぶりだね。スノウ。
また邪魔することになったよ。
[ 慣れ親しんだ道を歩くと、気分の良さそうな猫の姿>>34。
百年以上前から変わらぬ白く柔らかな毛並みへと微笑み、
挨拶を交わす。]
ラヴィも元気そうだな。
僕が迷子になった時は頼むよ?
[ 此方も見慣れた茶色の毛並>>41。
“ふしんしゃ”を見かけたら報告するな、と
片手を上げ敬礼の振りをして。
男は乗員では無いのだが、過ごした日数で云えば
並みの船員にも遜色無い。
実際、乗員のようなことをしていた時期もあったのだから。]
[ ──最後に銀羊号に乗ったのは、5年前。
当然乗船手続き等何もないまま、ただ「助けてくれ」と
何もかもを捨て、乗り込んだ時のこと。
直ぐに発見され、一命を取り留めたことが出来たのだが。
密航と同じ行為であるのは事実。
リハビリと監視を兼ね、暫くは船内の庇護下に置かれ
乗員のように手伝いをこなしていた。
勿論、身を救われた恩もある。
男も身を投げ出し所属の者として仕事をこなした。
そうしている間に3年が経過。
一旦故郷へ戻ることになり、銀羊号から離れることに。
「また来ることになるだろう」と告げて去ったのだが。
2年後、つまり現在。
想像以上も早く再び銀羊号へと乗船することになった。
今度は母星の調査員として、本来の任務を背負って。]
[ 様々な懐かしい顔との再会もあるだろうに、男の表情は仄い。
任務とはいえ、かつて逃げ出した地へと向かうことになるのだから。
見知った顔が居たならば声を掛け、積もる思い出や
懐かしい世話話でもするだろう。
その後、足はかつて世話になった区間へと。]**
─回想・アースガルドの地─
[ 十年と少し前から、アースガルド王国には
『ラグナロク』と呼ばれる兵器の調査で潜入していた。
身分や貧富の根強い格差の存在するこの国は、
共和国の出身には簡単に馴染めずにいた。
豪遊を尽くす王侯貴族。
目から光が消えた低社会層。
国全体から不穏な空気が漂い、反逆だ決起だの噂は
頻繁に耳に入る。
クレステッドは元来戦いを好む性質では無い。
寧ろ嫌いな方である。
調査員として王国に滞在していたクレステッドの待遇は
決して悪くは無いのだろうが
「余所者が何を探っているのか」と
好意的に扱われることは少なかった。
国の不穏な動き、戦争の影が散在する地。
現在の任務の解任を直訴しようとした時のこと。
[ ──ギムレー星域に、異常な磁気風の大嵐が吹き荒れた。]
[ 起こるべくして起こった神の鉄槌か。
ただの偶然、運命の悪戯か。
──どちらにせよ、何時の時代でも
被害を被るのが弱者であることは確定事項。]
[ 最大に被害を受けたのは被支配者階級。
救済どころか更なる増税、磁気嵐のみならず
貧困による疫病の発生。
混乱に乗じた第三勢力の介入。
常日頃から蓄えられていた不平不満が噴火するまで
あまりにも早く。
──内戦は風の如き速さで口火を切られた。
クレステッドは任務の解任どころか
現地に滞在中、の理由のみで傭兵として
『風の内戦』に強制的に参加させられる羽目になった。
当然士気など存在する筈もない。
武器は護身用の電磁鞭程度しか振るえない。
自慢ではないが銃の打ち方すら碌に知らない程に。]
[ かくて男はアースガルドを離れることを決意した。
たとえ、どのような手段を用いても。
──もう「この地に戻ることは無い」と決心して。
結果、王国から脱出することは叶った。
多大なる犠牲と共に。]
/*
拾われ先見つからないと動けないのに誰にも拾ってもらえない()
割といつもすぐ拾ってもらえるんだけど
夜に適当に動かないとだなぁ
というか箱の調子もあって割と本気見物移りたい
霊だし無理だけどね
[ 男は長命種の一族である。
出身は遥か北西に存在する惑星・コーシス。
コーシスの民は通常の人間より遥かに長い寿命を持つ種。
年中のほぼ毎日が雪に覆われている気候の厳しさと
辺鄙な地故、観光に訪れる者も年に数名程度。
知らぬ者は何年経過しても変わらぬ外見の男に対し、
不信の目を向ける者も当然存在する。
星の数ほどの惑星が存在する現在、種族もその数だけ
存在するのだが、人種差別問題はどの時代、星であれ
永遠の命題。
ある程度の年を重ねると成長と老化が同時に止まり、
変わらぬ見た目のまま生涯を過ごすこととなる。
されど所詮は人間。不老であれ不死では無い。
病気も怪我もすれば普通に死ぬ。
────現に。]
[ 嘗て世話になった地区には懐かしい顔、新たな顔。
特に変わったことも言われず再会を喜び合えたことに
内心感謝しつつ。
当時世話になった部長には挨拶をしたかったが、
生憎前年度に退職したとか。
しかし皆の様子はどこか慌ただしい。
船全体が慌ただしく駆けずり回っているのも
見ればわかる。
──あんな土地に行くのだから。
所詮は部外者、軽く挨拶だけ終えて部屋を後にした。
扉の外でちっ、と軽く舌打ちをして。]
[ 長命種というだけならばそれだけで終わる問題。
ただ、僕はそれ以外にも
だから。
自然と人とも距離を置くようになる。
血液検査等には引っかかったことはない。
しかし、最近の体調不良気味。
組織の元研究所長から忠告されたことだが。]
「 ── もし何かがあれば
お前の身に埋め込まれた が
悪い方に活動しなければ良いが。」
[ ──馬鹿らしい。
勝手に人を実験台にしておきながら、
万が一に転んだ場合の備えが何一つないなど。
……僕は貴方たちとは違うんだ!]
[ 物憂げなまま通路を歩いていると 声を掛けられる>>371。]
……? いや、違うよ。
船のことならある程度は分かるけど。
迷子にでもなったのかい?
セキュリティエリア以外なら案内くらいは出来るけど。
何なら一緒に行くかい?
[ 元気そうな青年だ。
瞬時に表情の色を隠し、穏やかに対応を心掛ける。
迷子がいれば報告する、とは伝えていたが
大人の男性大丈夫だろう。
どうせ到着まで時間が掛かる。
道案内くらいはしようか。
同時に気分晴らしにもなるだろう。]
[ 旅人の男を案内した後か、最中だったか。
道中のざわめきに足が止まり、様子を窺う。]
……?
体調不良者か?
[ 誰かがストレッチャーで誰かが運ばれて行くのが見えた>>415。
同時に医務室という単語が耳に入り、僅かに身が震える。]
……大丈夫、なのか?
[ 動揺を隠すことも──いや、それが真の目的なのだが
指揮を取っている女性へ声を掛ける。
過去、僕が船に来た時から副艦長だっただろうか。
何せ下っ端は上の顔を覚える機会が無い。
もし万が一会っていて彼女が覚えていたとしても、
気付かないだろう。
名前程度なら聞いたことはあるかもしれないが。
戦乱の地で、支配階級の人間として君臨する姿を
見ていればきっと覚えていただろうが。
尤も、その時に彼女がその地に居たかどうかすら。]**
/*
今回は箱の調子とか別件とかで早期落ち予定なので設定は惜しまず出していく感じで(結果ソロルだらけ)
まあ残る人らはもう何人か見えてるけど…()
─回想・船内通路─
[ セキュリティエリア、と通常なら呼ばないかと言った後に思い出す。
だが一乗客ならば特に問題ないだろうと隅に押し退け]
そうなのか。ここは良い船だろう?
僕は色々な縁があって、この船によく世話になっているんだ。
色々な星の珍しいもの、ね。良い趣味だ。
一生どころか三生くらいしてもコンプリートは難しそうだが。
[ 男の趣味>>466を聞けば相槌を打ち、感心する。
通常の人間の平均寿命換算で三生、と言ったものの
実質三回回っても完成は難しいだろう。
自由に旅も出来なかった境遇を重ね、眼前の男が
多少であれ羨ましく感じたなどと。]
珍しいもの……。
レストランの甘味で……超ゴリゴリ級パフェ?
みたいな名前のものならあったはずだけど。
写真撮影して投稿すれば目立てるかもしれないな?
[ 珍しいもの、と聞き真っ先に思い浮かんだのが
デカ盛り超特大ゴリラ級パフェ>>344だが、
正式名称は覚えていなかった。
覚えていたのはゴリとかいう名がついていることのみ。
写真と笑い話のタネにはなるよ、と
レストランの近くを通り掛かった際、無益な情報を
吹き込むことも忘れずに。
案内は続き、船内をぐるりと一周。
一般人立ち入り禁止のエリアである第一、第三に
ついては、扉の外から軽く説明をする程度に留める。
平穏な船だが、偶に宇宙海賊が襲い掛かる事もある。
その為武装も戦闘用の準備もしていること。
武器庫も存在し、有事の際には船員自らが武器を取り戦うこと。
──但し、この船の目的。
今回何故ここまで厳重な警戒が敷かれているのか。
その辺りに関しては良く知らないで流したが。
実際、僕でさえそこまで詳しく知らないのだから。
知りたくないことも、きっと。]
ヴェルナー君、ありがとう。楽しかったよ。
僕はクレステッド。仕事でアースガルドに向かう
ただの調査員だ。
僕の故郷の星の珍しい特産品も、見せられれば
良いのだけどね。
[ 去り際に名乗り返し、故郷がコーシスという名の星で
名物は溶けない氷で作られた菓子やアクセサリであることを告げる。
寒くて観光には向かない地だが是非機会があれば、
と勧めつつ手を振り見送った。
その後だったか、どよめきの一片を見たのは>>422。]*
[ 対応に当たっていた女性は忙しく気付かなかったのか、
もしくは何か話を聞けたか。
この混乱の中、無理に医務室に行くこともない。
船医が常駐している筈。
素人が下手に手や口を出すより、専門家に任せるのが一番良い。
一番最初に銀羊号に乗った際──百年以上前だったか。
当時の船医は随分と若い男だったが、流石に今は違うだろう。
昔はまだしも、今は医者とは関わりたくない上、
血を見るのが苦手である。
しかし戦時中割り当てられたのは、皮肉にも後方支援の救護隊。
武器を持って戦うことが苦手ならそれに当たれ、と
言われれば実際反論出来なかったのだが。
医務室に運ばれた客が宇宙連邦のお偉いさんだとは
当然知ることも無く、再び一人となり次行く先を見失う。]
(一人でメガトンゴリラ級パフェでも食べにいくか?
だが男一人で食べるにはあまりにも合わないだろう。)
脳裏を過ぎる謎のパフェは
甘党でない僕には誘惑にすらならなかった。
しかし小腹が空いたのも事実。
時間までコーヒーでも飲むか、と結局
レストランに向かうことにした。]*
/*
あれみんなレストランいくの?
多角なっちゃう?
つかもう更新前なんだよな…
しかし圧倒的に人と絡めてないのでエンカもしておかないとと悩むところ
─レストラン─
[ ゴリなんとかパフェは随分と有名らしい。
近くの席を見れば、遭難したかのような客達が
机に突っ伏している姿が見える。
聳え立つパフェは、まさにゴリラの如き存在感。
チョコレートの茶色が体毛の如くパフェを覆い、
バナナはボスゴリラの如く1本直立状態。]
……ブラックと……あ、いえ、僕はこれだけで。
[ 一人でのんびりティーブレイクを満喫するが、
その間に新たな犠牲者達は増えるのだろうか>>553>>562。
それとも難を逃れるだろうか。
コーヒーを飲みながら客観察に舌鼓に苦笑。
任務のことなど忘れそうな平穏な一時。]*
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