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[学生時代の一時期は「人殺しの技」と忌避しかけた剣技。
でも、軍人となる道を選んだ以上、それは必要不可欠なもの。
大切な者を護るために。
自分が倒れれば、他の誰かが危険に晒される。
軍人としての覚悟を、技を、あの学校で出会った人々が、教えてくれた]
くっ……!
[父たちの無事を確かめている余裕はない。
ただ少しでも敵を自分に引きつけるために、逃げるふりをしながら剣を振るおうとした。
けれど、次の敵へと向かう前に]
!
[視界が、鮮やかな緑に包まれた]
今日ね
銀行行く用事もあったし久々に午後休取って帰ってきたのね
わかめもぐもぐしていろいろ拾うぜー!って思って。
熱あって夜まで寝てたorz
―三年前・公国官邸―
[士官学校を卒業し、軍への仕官と同時に。
トライブクラフト伯爵家の一員として、社交の場にも出ることとなった。
父に同行し、官邸でのパーティにも顔を出す。
外務大臣の子息に近づいてくるのは、名だたる貴族や政治家たち]
はい、よろしくお願いします。
――よろしくご指導お願いします。
ええ、近いうちに、ぜひ。
[学生時代は、生徒会でそれなりに顔を売っていた。
初対面の相手と話すのは慣れていたし、誰とでもにこやかに接する術は自然と身についていた]
『軍人などにしないで、社交要員として鍛え上げるべきだったな』
[父には、半ば真顔でそう評された]
[だが、士官学校にいたからこその人脈というものもある。
大公の孫、トルステン氏と親しげに話す姿を、羨望の眼差しで見る者もあった。
そして、その会場では新たな再会があった]
……?
[誰かをみつけたらしく、父が苦い表情を浮かべた。
が、次の瞬間には笑顔になって、その相手に近づいてゆく]
『これはこれは、ミュラー軍務大臣どの。ご機嫌いかがですかな』
[「政敵」として有名な二人の邂逅に、僅かな緊張が周囲に漂う。
が、皆慣れっこなのだろう、すぐに元通りの華やかなざわめきが戻ってくる。
その傍らで、ステファンは別の人物の姿を注視していた]
……ベリアン先輩。
[軍務大臣に同行していた、護衛役と思しき軍人。
見間違う筈も無い、肌の色、印象的な紫の双眸。
自分の記憶にある名を、本名かどうかはわからないまま呼んだ。
相手も、すぐにこちらに気付いたようだった。
当たり障りのない再会の挨拶をして、簡単に近況を報告し合ったのち、少し会話が途切れた。
促されるまま、共にバルコニーへ出る。
微妙な笑顔で何やら話し込むらしき外務大臣と軍務大臣は、しばらくそのままにしておいてよさそうだった]
[ベリアン・アリー。
学生時代そのままの名を、彼は名乗った。
かつて、彼にも幾度か剣の手ほどきを頼んだことがある。
彼の奥底にあるものには、とうとう触れることができなかったけれど。
少なくとも、自分が近づくことを拒みはしなかった。
彼の卒業で別れてから、3年。
今語られるのは――初めて耳にする、彼の出自>>319]
……故郷。
[自分はしっかりと地盤を持つ貴族の家に生まれた。
寮に入って親元を離れても、帰省すればいつでも「故郷」はそこにあって、失われるなど夢にも思ったことはなかった。
だから、故郷そのものが消えてしまった民の想いは、想像することしかできなかったけれど>>320]
……そう、だったんですね。
[街並みを見つめるベリアンの横顔へ、そう応えた。
ずっと彼から感じていたものの正体を、いまようやく見せてくれた気がした>>321>>322]
故郷を……取り戻すために。
[今は他の者たちがそこに住んでいるのだと、彼は言った。
ヤトの民が、故郷を「取り戻す」のならば、今の住民達はその地を追われることになり――故郷を、奪われるのだ]
[敵対するのは、国と国だけではない。
同じ国の中でも理想を違える者もいるし、
同じ土地を巡って争う勢力もある。
シュヴァルベの地は、奇跡の楽園だ。
全ての人々が共存できればと、かつては願っていた。
今もその願いは変わらないけれど、
同じ地を「神が自分たちに与えた故郷」と信じる者同士に、それを強いることはおそらくできないだろう]
…………。
[強くなり始めた夜風が、ひどく冷たかった]
―外務大臣襲撃事件―
[>>713煙の中近づいてきた声に、確かに聞き覚えがあった。
知っている、とても良く知っている声だった。
すぐに相手を認識できなかったのは、
きっと認めたくなかったからだ。
ああ、相手は自分を父と誤認している、そんな安心をすることで、懐かしい記憶と襲撃者の声を結びつけるのを遅らせていた]
[でも]
!
[緑の閃光の向こう側。
銃をこちらへ向けたまま、驚愕の表情を浮かべていたその人は、紛れもなく>>714>>715]
……ウェルシュ、せんぱい。
[7年間を共に過ごした、大切なルームメイト]
どう……して、
[胸を貫く衝撃は、きっと弾丸だけではなくて]
[髪の色が、記憶と異なるような気がしたけれど。
目をこらすことは、もうできなかった。
身の内へと撃ち込まれた光が、内側から目を灼いて……何も見えなくなったから]
………っ、
[胸を押さえて崩れ落ちながら。
反撃する力が残っていないことに、どこか安堵してしまう自分は、
やはり軍人に向いていないのかも知れないと思った*]
うんやっぱり戦争RP無理だ
誰がどこにいて全体の戦局がどうとかこれをこうするとああなるとかさっぱりわからねえだ……!
おとなしく青わかめの世界に行きます
―王太子・軍務大臣暗殺事件直後―
[軍務大臣の暗殺については、政敵であった外務大臣にも疑いの目は向けられた。
だが、外務大臣が荒事を嫌うことは知れ渡っていて、形式的な聴取をされるにとどまった]
『暗殺するくらいなら、拉致監禁して不眠不休で説得してやる』
[彼はそう語ったという。
ともあれ、負傷した護衛官、ベリアンを病院に見舞うことができたのは、父の嫌疑が晴れてからになった]
本当は、言うべきではないのかも知れませんけれど。
……生きていてくれて、よかった。
[誰も聞いていないことを確かめて、こっそりと告げた。
彼が護衛の任務を全うできなかったことを考えれば、単純に喜ぶわけにはいかないのだ]
……契約、は。
[自分に何ができるわけでもないのに。
ただ、気がかりで、問うた]
海とかね!拾いたいけどね!
更新まであと1時間じゃん?
とりあえず撃たれてさえおけば後は回想で海草できるよね!
―公国首都・国立病院―
[ステファンを見舞ってくれる友人達は、みな立派な青年だった。
トライブクラフト伯夫人は、そんな彼らと友誼を結んでいた息子を改めて誇らしく、愛おしく思った]
『よく友達と見間違われるという話は、聞いていました。
そうでしたの、貴方が……。
確かに、あまり似てはいないようですわ』
[シェットラント・マルシュナー少尉の顔を見つめながら、伯爵夫人はしみじみと頷いた>>232>>233>>233]
『好青年だし、優秀だし、間違われるのは光栄だって、あの子言ってました。
一度、家の方にも遊びにきてやって下さいな』
[いずれ息子が回復して帰宅できるというような、そんな口ぶり]
[やがて、病室を後にするマルシュナー少尉の後ろ姿に、伯爵夫人は小さく息を呑む。>>236
顔立ちも、物腰も、本人達の言う通り似てはいなかったけれど。
後ろ姿は、はっとするほど似ていた。母親が見間違うほどではないにせよ。
戦況は激化し、若い将兵も次々と前線に送られているという。
ステファンも、シュヴァルベへの配属が決まっていたのだ。
息子と同い年だという彼もまた、死地へ赴くことになるのだろう。
扉が閉まった後。
どこか張り詰めたような彼の後ろ姿を思い、そっと目頭を抑えた]
―遠い記憶―
『スティ』
[懐かしい、優しい声がする]
『……スティ、朝だよ。起きよう』
[めったに寝坊をすることはなかったけれど、時には夜更かしが響くことがあって]
『今日は、海に行く日だよ』
[そんなときにはそっと肩を揺すってくれる、暖かな手]
『……ほら、こんなにいい天気』
[窓の外には、朝の陽光に輝く、美しいシュヴァルベの景色が広がっているのだろう]
というかそうだよ
抱き留められた記憶ならリエヴル先輩失踪の時のでよかったんじゃんね
ばーかばーかorz
[リエヴルとの別れに打ちひしがれる自分を、そっと支えてくれたウェルシュ。
その翌年には、彼とも別れることになって――
今は]
[何も見えなくなって
何も聞こえなくなって
肩を抱く腕のぬくもりも、遠ざかってゆく**]
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