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[ 目の前に広がる鮮やかな赤 ]
……え?
[ そこには倒れた私がいる。
ロー様であったはずの男性
──"じんろう"が私の体を蹴って>>4
それに駆け寄るカレル様。>>3
あぁ、どうして……
私が既に死んだ身であることはわかっている。
今の私が"霊体"である事も、すんなりと理解できた。
だってこの手がカレル様に触れられずすり抜けてしまうから。
泣かないでください
私の胸部を引き裂いた時の衝撃。
飛び散った自分の血液。
燃えるような痛み。
────全て覚えている。
そう、私は愚かだったのかもしれない。
この男性が言うように。>>4
だって、護れていないじゃないか。
今尚カレル様が危険な状況で、私は見ているだけだなんて。 ]
[ それは"じんろう"の言葉に対して。>>5
そして、自分自身に対して。
そんな時、この場にいるはずのない人の声を聞いた。>>+4 ]
……オズワルド、様…?
[ 顔を上げれば、"じんろう"に殴りかかるオズワルド様の姿が見えた。
クレメンス様が駆けつける。>>7
怪我をしているのに
カレル様が短剣をその手に握る。>>9
一体どんな想いで?
"じんろう"がクレメンス様に襲いかかる。>>15
どうしてそんな酷い事が出来るの?
"じんろう"の刃がクレメンス様の脇腹を抉る。>>18
やめて────! ]
………どうして…私はこんなに…
役立たずなのでしょうか………っ
[ 震えた声はオズワルド様に聞こえただろうか。 ]
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
[ 声を上げて泣き崩れる。
一体私はどうしたらよかったのだろう。
私はカレル様を護りたかった。
けれど私は殺されてしまった。
今もカレル様は苦しんで苦しめられて
"じんろう"に殺されてしまうかもしれない。
ねぇ、誰か教えて?
私はどうしたら良かったの?
────私がいない方が良かったの? ]*
[
無意識に信じていた
ロー様のこと
ソマリ様が"じんろう"だと
思い込んでいた
だって皆を信じたかったから
今だって信じてる
ロー様を信じてる
だから私はこの"じんろう"が
ロー様だとは信じない
]
[
"パァンッ!!"
大きな破裂音で顔を上げる。
カレル様の構えた銃から煙が上がり>>21
"じんろう"が痛みに顔を歪めている。>>23
後ろに飛び退いた"じんろう"はその"刃"をカレル様に向ける。>>24 ]
カレル様ぁぁぁッ!!
[ 叫んでも届かないことはわかってる。
でも叫ばずにはいられない。
赤々と輝く"じんろう"の瞳が
私の中の"ロー様"をじわりじわりと蝕んでいく。 ]
いや…もういやぁ……
もうやめて……ロー様を返してぇ………
[ 涙が止まらない。
何もできない事が悔しくて悲しくて。
カレル様を泣かせてしまった自分が嫌になって。
両手で顔を覆ってはその場に座り込んだまま
啜り泣く声を響かせていた。 ]*
/*
あーもーほんとやばい。
ソマリ様とカサンドラ様のロルが私を泣かせる。
なんだろう…こういう感動ロルをさ、私も書けるようになりたいよね
[ 座り込んで泣き叫ぶ私の名前を呼ぶ声が一つ。>>+30
ふわりと肩に温もりが降りれば涙に濡れた顔を上げた。 ]
…おず わるど、様…………
[ 私は霊体。故に傷跡はすっかり消えていた。
胸部に痛々しい傷はない。
目の前で起こる悲劇を隠すように
彼が優しく、私を包み込んだ。
"何故"と口に出すより先に彼に縋った。
そうすれば彼の胸が濡れてしまうとわかっていたのに。
止める事ができなかった。
彼の優しさに甘えたかった。 ]
"パァンッ!!"
[ 2度目の銃声が響いた。>>47
"じんろう"がその場に倒れる瞬間が>>51
スローモーションのようにゆっくりと鮮明に見える。 ]
ロー様……
[ 隣にいたオズワルド様の声と重なる。>>+41
そこに倒れたのは、確かに"ロー様"だった。>>52
全てが終わると、安心していいとオズワルド様は言う。
────そう、終わる。私は役立たずのままで。 ]
[ 背中に彼の温もりを感じて赤く腫れた瞳で
隣にいる彼の顔を見る。 ]
………覚えています。
[ あの時、私を食事に誘ってくれた。
奴隷の私に許されるのかと迷った挙句、
ちゃんとした答えを返していなかった。
でも、もう"奴隷の私"はいない。
顔を覗き込まれて問われれば、今度はちゃんと答えよう。>>+42 ]
…はい、もちろんです……!
[ 微笑んで肯定の言葉を。 ]
[ ちらりとカレル様を見る。
ロー様を見る。
クレメンス様を見る。
私が3人ににできる事は
────何も、無い。 ]
[ エスコートされるままに彼について行けば
そこは初めて訪れる場所───レストランで。>>7:+50
あれは好き?なんて問われても、
そこにあるのは私が初めて見るものばかり。
不思議そうに"それはなんでしょうか…?"と返す。
やがて、彼が私の名前を呼ぶ。
それはそれまでとは違う雰囲気を纏っていた。 ]
"────僕は、人狼なんだ"
[ 彼の口から告げられた事実。>>7:+51
私は彼の顔を見ているけど、こちらと目を合わせてはくれない。
語られるのはおぞましいことばかりなのに>>7:+52
どうしてだろう。私は冷静でいられる。
しっかりと、彼の言葉の一つ一つを聞いていられる。 ]
"────だって"
[ 彼が私の顔を覗き込む。
やっと、目が合った。
きっと私は穏やかな表情でいられたと思う。
硬い笑顔を浮かべる彼にはそっと微笑みを。>>7:+57
"話して下さって、ありがとうございます"
そんな意味を込めて。 ]
[ そうした沈黙の後、彼は不意に話題を変えた。>>+62
天国を信じるかという問い。
"えっ……?"と目を丸くして彼を見つめる。
天国なんて、考えたこともなかったから。
奴隷として生きる事が精一杯で
死んだ後のことなんて考えられなかった。
いま彼はどんな思いで私に語りかけているのだろう。
彼の本当の名前。
もう一緒にはいられないの? ]
[ まるでお別れの言葉を言っているような
ウォルター様にそう微笑んで。
許されるならその頬にそっと触れよう。
触れられても触れられなくてもじっと彼の瞳を見つめて ]
"また"お話したいです。
────ダメ、ですか…?
[ この後に待つ結末も何もかも
私にはわからないから。 ]*
[ 私の言葉は届いていただろうか。
役立たずの私は
それともその前に────?
彼に何かしてあげられたかな? ]*
/*
"好き"っていうものを知らない設定にしちゃったから
花の匂いが好きって言えなかったし
ウォルター様に好きって言えなかったヴィクトリア。
/*
でも、私がヴィクトリアの"こころ"を代弁しよう。
ウォルター様。
全部話してくれてありがとう。
あなたの本当の名前を知れてよかった。
何も知らず
貴方が話してくれた家族の話、覚えてます。
食事に誘ってくれたこと、心から嬉しかったです。
だから、私は貴方を信じたかった。
貴方の言葉を嘘だと思いたくなかった。
……この感情は、なんと言うのでしょうね?
貴方がすべてを話してくれて嬉しかった。
これでやっと、私は貴方を心置き無く信じる事ができる。
ありがとう、ウォルター様。
[ "また"という言葉を繰り返して
彼はその右眼から、キラリと光る雫をこぼす。>>+82
どうして泣いているのだろう。
首をかしげた直後に抱きしめられた。 ]
ひゃっ……?!
[ 肩が震えているのがわかる。
彼は今、きっと泣いているのだ。
ふと、カレル様に抱きしめられた時のことを思い出す。
あの時確かカレル様は────
右手をゆっくりと持ち上げて彼の頭に触れようとするけれど
そこまで手が上がらない。
だから、彼の背中を撫でた。
大丈夫、大丈夫だから、泣かないでとでも言うかのように。
彼の涙の訳に私は気づけない。 ]
[ かんしゃ……?すくわれた……?>>+83
────私に? ]
そんな……私は何も………
[ 何もしていない。
ただ、彼が話してくれた事実を知って
胸のつかえが取れた気がして
何より、"本当の貴方"を知れた事が嬉しかったから。
だから、微笑んだ。
それだけだった。
────でも、ウォルター様は
"救われた"と仰って下さるのですね。 ]
[ まっすぐに見つめられる瞳。>>+84
私の名前の意味を知っているかと問われれば
"いいえ"と首を横に振る。
すると彼は
数日前に知った名前。
もしかしたら数日前につけられた名前かも知れないそれの
前向きな意味を知ったなら、わぁ、と目を輝かせる。
私の笑顔に力があると彼が"信じる"のなら私も"信じ"よう。
そして差し出された小指には自分の小指を絡めて ]
やくそく、です…!
[ もう、彼に会えないのではないか。
ふと沸き起こった不安を消すように優しい顔で笑おう。 ]
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