
13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B
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― 青の中庭 ―
[トールとリエヴルは、こちらに来てからなんだかずっと、
そう、ずっと生き生きとしているな、と思う。
というか、目の前でいちゃつかれると目のやり場に困る
未だその辺は純真な、そもそも男同士の色事に無縁な25歳だった。]
あ、せんせー。俺にも酒ください。
[{3}>>5:+102などもらいつつ、焼き鳥食べて舌鼓。]
(+32) 2013/06/25(Tue) 12:03:12
[酒の好みは甘い物寄りだったらしい。
梅酒飲みながら、トールとリエヴルを斜めに眺めていると、
ベンチの方に人が現れる。>>5:+168
学校でも、陣地でも見かけた、明るい色の髪。]
あなたもこっち来ちゃったんですか?
[カサンドラの姿に苦笑混じりの息を落とし、
シロウの側で飲み始めるのを眺める。]
士官学校の時も、そんな風に飲んでたんですよね、きっと。
[しみじみ。]
(+33) 2013/06/25(Tue) 12:08:50
じゃあ、俺はその辺歩いてこようかな。
[トールとリエヴルは部屋でなにかの続きをするらしいし、
カークはウエディングケーキを作りに行くらしい。
何時までもここでのんびりしていてもいいけれど、
自分がどこにいるのかも知っておきたい。
立ち上がろうとして、腰に差したものに手が触れた。
生前、馴染みの無かった二振りの刀。
持ってきてしまったのだなぁ、と目を細める。
シロウから譲り受けた遺品。
本人を目の前にしながら、ふと記憶の欠片が転がってきた。]
(+34) 2013/06/25(Tue) 12:15:15
― 記憶の欠片 ―
[その時、自分は泉のほとりにいた。
来るかどうかもわからない人を待って、
刻々と近づく戦闘を待ちかまえる拠点を遠くに眺め、
愛馬だけを供として、ずっと待ち続けていた。]
………。
[これ以上待っていては、戦闘に差し障る。
諦めて帰ろうとしかけた時、
すぐ側の茂みが、がさりと音を立てた。]
(+35) 2013/06/25(Tue) 12:32:50
───!
[身構えた視線の先に、見覚えのある犬が顔を出す。]
…なんだ、おまえか。
どうした?ちゃんと、手紙は届けてくれたのか?
[手を出せば、人懐っこく鼻をすり寄せる。
背中を撫でて首を軽く叩き、
風呂敷に結びつけた手紙を確認すれば、
それは新しいものに変わっていた。>>2:381]
……!
[急いでそれを解き、転がり落ちたものを危うく受け止める。
手紙を一読すると、受け止めた犬笛をじっと見つめた。]
(+36) 2013/06/25(Tue) 12:33:02
せんせい…。
[なにかあったのだろうか。
心に不安が過ぎり、
敵の間諜を心配する自分に苦く笑い、
それでもやはり、恩師の身を案ずる気持ちは偽れない。
沈んだ面持ちで学校跡地を、さらにその向こうを見遣り、
唇を噛んで、馬の手綱を手に取った。
ここで待っていることは、もう無理だ。
犬笛と手紙を懐に収め、陣へと戻る。]
(+37) 2013/06/25(Tue) 12:33:14
[そして3時間後。
陣から少し離れたところで犬笛を吹き、
吹いた手応えのなさに心細く待っていると、
あちこちの茂みからわらわらと犬たちが出てくる。
その数、実に10頭。
中の1頭が、加えてきた二振りの刀を差し出す。
思わず受け取り、その重みに胸がずきりと痛んだ。
力が抜け、その場に膝をついたところで、
別の1頭が首筋を押し付けてくる。
風呂敷を解けば、一通の手紙が包まれていた。]
(+38) 2013/06/25(Tue) 12:33:40
………!
[遺品と、もふの世話を頼む。>>2:685
そう綴られていた手紙は、間違いなく遺書だった。
なにかあったら遺品も、もふも引き受ける。
そう約束したのは忘れてはいなかった。
いなかった、けれど…]
せんせ …
[もっと、ずっと先の話だと、信じていたのに。]
(+39) 2013/06/25(Tue) 12:33:57
せんせい……、っ……
[自分の手で斬る覚悟で行ったはずだ。
なのに、こうして、死を暗示するものを受け取って、
これほどまでに動揺している。
実際に会っていればどうなっていたのか。
わからない。けれども、]
会いたかった……会って、 会って ……
ああ、 どうし て …
[地面に手をついて嗚咽を零す。
周りに犬たちが集まり、手や顔をしきりに舐める。
その温かさが、余計に心の雫を呼び起こした。]
(+40) 2013/06/25(Tue) 12:34:18
[ひとしきり泣いた後、のろのろと陣へ戻る。
リエヴルに、”シロウは死んだようだ”と伝えるために。
その先で、まさかあんなに犬が歓迎されるとは、
このときは思ってもいなかった。**]
(+41) 2013/06/25(Tue) 12:34:53
[中庭を離れ、学校内をうろつく。
とたんに、そこは静寂が支配する空間となった。
どこからとも知れぬ遠いざわめきが静けさを強調し、
かつて、ベリアンと言葉交したパーティーの夜が
ふと思い出される。]
ベリアン───
[彼は苦悩していないだろうか。
零せぬ涙を一人で抱え込んで、
皮肉と揶揄と御伽話で周囲を誤魔化していないだろうか。
彼へと思いが飛んだからか、
或いは、原因と結果が逆なのだろうか。
ざわめきの中、聞き慣れた───久しぶりの声が聞こえた。]
(+42) 2013/06/25(Tue) 18:02:50
[月の女神に浚われる───
自分の髪と目は天空神と同じだから、と
そんなことを言った友が、似たようなことを言っている。>>5:163
誰を相手に言っているんだろう、と耳を澄ませたとき、
後二・三発はぶん殴ってきますと聞こえて>>5:164
思わず噴き出した。]
……全力だったさ。
手を抜けるはずなんてないだろ?
[戦場でベリアンを目の前にした時、自分は全力だったはずだ。
未だ浮かび上がらぬ記憶の欠片に、微かに眉根を寄せる。]
(+43) 2013/06/25(Tue) 18:03:38
[俺の獲物だ。
そう、主張するベリアンの声。>>5:165
そこへ返される、最初の弟子だ、という言葉。>>5:372]
師匠。
─── そうだ。あなただった…
[ずきり、と肩が痛んだ。]
(+44) 2013/06/25(Tue) 18:03:53
結局─── 俺は師匠の銃にも敵わなかったんだなぁ。
[肩に手を当てながら、苦笑を滲ませる。
あの銃に対抗したいと磨いた技は、
実戦で役に立つことはなく、
───再度の挑戦を望むべくもなく。]
師匠とベリアンが一緒に来たんなら、
俺が敵うはずもない、か。
[苦笑は、やがてもっと複雑な表情に変わる。
安堵と、すまなさとが入り交じったような。]
(+45) 2013/06/25(Tue) 18:04:05
ベリアンだけじゃなくて、よかった…けど、
[一人じゃない。一人だとは思っていない。
ふたりが交す言葉に、吐息を重ねる。]
師匠にも、俺は───…
[戦場でのこと。
そう割り切る強さと、冷たさがないから
彼らはいまもこうして語り合っているのだろう。
そうまで思ってくれるひとたちに、
自分を殺させてしまった。
謝りたくても、ここからでは声も届かない。]
(+46) 2013/06/25(Tue) 18:04:25
[最初から放っておかなかったのは、自分とディークだけだ。
そう言うベリアン>>5:168へ、放っておけるかとディークが返す。>>5:375
それに、そっと頷きを重ねた。]
放っておけないよ。
放っておいたら、全部一人で抱え込むから。
そんなベリアンは、見てられない。
[ますます放っておけない。>>26
そんなディークの声に、笑みを零す。]
(+47) 2013/06/25(Tue) 18:04:41
俺のやりたかったこと、
多分───ちゃんとした形にしてくれるのは
あなたなのだと思う。
師匠 …。
[ディークの声の方へ、思いを飛ばす。]
こんなこと言うのもなんですけど、
ベリアンを、たのみます。
それと、
幻じゃないシュヴァルベを …
[願いは、祈りに似る。]
(+48) 2013/06/25(Tue) 18:05:31
俺が、安心して笑えるような世界を、お願いします。
[笑いそうだなぁ、なんて言葉>>23に掛けて、
ほんの少し、唇を緩めた。]
(+49) 2013/06/25(Tue) 18:05:46
― 青い世界 ―
[ディークに思いを馳せながら厩舎へ歩いていると、
ふとその名が聞こえてきて足を止めた。>>50]
先輩。
[弟弟子、と言い返したこともあるソマリの面影を、たぐり寄せる。
師匠を超えてみせる、との宣言に、笑みが浮かんだ。]
兄弟子ができなかったことを、お願いします。
[頭を下げたその瞳が、深い色を帯びた。]
(+170) 2013/06/26(Wed) 12:56:17
師匠を超えて、
どうか、その先へ ───…
[できれば共に。
……とは、祈れなかった。
二人が出会えば、生じるのは命のやりとりだ。]
(+171) 2013/06/26(Wed) 12:56:34
[どちらの思いも、途絶えてしまわないように。
… ただ、そう願うのみ。]
(+172) 2013/06/26(Wed) 12:56:45
[ソマリの声に被せて、もうひとつ彼の声が聞こえてくる。
それは、取りこぼした記憶の裡から浮かんでくる泡。
『 おまえは、…その生き方で満足だったのか? …カレル。』
問いかける声>>4:291に、そっと目を伏せる。]
(+173) 2013/06/26(Wed) 13:03:34
満足、…かどうかはわからないですが、
俺はこんな生き方しかできなかったんです。
自分の言葉を、自分で形にできなかったのは残念ですが、
もし、俺の言ったことが誰かの心に残っているなら、
俺は、それで十分ですよ。
あとのことは、どうか───お願いします。
[残してきた部下のことも、彼ならば任せられる。
どうか、それがソマリの力になるようにと、
小さく、祈りを捧げた**]
(+174) 2013/06/26(Wed) 13:03:52
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