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──── Nルーム ────
[ カサンドラ様と別れ、Nルームへ向かう。
数日前に来てからここへは来ていなかった。
あの時は2人だったのに、今は────
中に入れば3つのカプセルにハナが飾られていることに気づく。>>3:321
きっとカサンドラ様だ。
ゆっくりとカプセルに近づき、中の人物の顔を見る。 ]
マーティン様………
[ "ちょこれえと"をくれた優しいお方。
甘くて"幸せ"なあの味を今でも鮮明に覚えています。
────でも、何故…?
どうしてご主人様と…戦わなくてはいけなかったのですか…? ]
アリシア様………!
[ 私に"ハナ"を教えて下さった方。
お名前を一方的に知ってしまったから、
次にお会いした時はしっかりと自己紹介をしようと思っていたのに。
結局そのお名前も愛称だったのだけど。
"じんろう"に、襲われたのですか…?
首元の痣…ありましたっけ…?
………もっと、お話したかったです。 ]
アレクシス様………
[ 名簿でしか見たことがないけれど
この方はどんな方だったのでしょうか。
アリシア様と同じ痣…?
傷はないみたいですね。
……一体、何があったのですか…? ]
マリエッタ様………
[ スノウ様が仰っていた"マリにゃん"様という方は
マリエッタ様の事なのですよね?
ウイルス…だなんて…
この船が無事に目的地まで着いたら、処置していただけるのですよね…? ]
────…アデル様……?!
[ 嘘、どうして…?
アデル様も…"じんろう"に……?
お名前、ご主人様から伺いました。
私はヴィクトリアと申します。
それから……それから………
"ほうこうざい"、今もちゃんと持ってます。
何度もこれに救われました。だからお礼を…言いたかったのに…… ]
…オズ、ワルド、様…………
[ 私をお食事に誘ってくださった方。
目が覚めたら、オズワルド様の血がありました。
あの時、あの場所で
私が眠っている間に何が────?
オズワルド様は"じんろう"ではありませんよね?
私をお食事に誘ってくださったのは、
私を壊すためではありませんよね?
あの時の言葉、お話、全部。
信じていいのですよね…? ]
[ もうその声は届かない。
ヒタリと彼のコクーンに触れてみる。
あぁ…なんて冷たいんだろう。
膝立ちをして指をからませるように手を合わせ
背筋をピンと伸ばして目を瞑る。
いつしかの物と同じ、>>2:209
魂が救われるようにのおまじない。
長い長い沈黙の後ゆっくりと目を開いたなら
この場を後にしようと。
Nルームから出る時、一度だけ、寂しげに振り返って。
向かうのは、第2エリア。 ]*
[ もうその声は届かない。
ヒタリと彼のコクーンに触れてみる。
あぁ…なんて冷たいんだろう。
膝立ちをして指をからませるように手を合わせ
背筋をピンと伸ばして目を瞑る。
いつしかの物と同じ、>>2:209
魂が救われるようにのおまじない。
長い長い沈黙の後ゆっくりと目を開いたなら
この場を後にしようと。
Nルームから出る時、一度だけ、寂しげに振り返って。
向かうのは、第2エリア。 ]**
/*
な………なん、だと……?
スノウ様から…話しかけられた、だと………?
もふもふもふもふもふもふもふ))))
──── Nルーム→第2エリア ────
[ Nルームでどれほどの間おまじない──祈り──をしていただろう。
一人一人の顔を見ては、この船で出会った時の事を思い出す。
その度に湧き上がる"何故"と"どうして"は
口にしても返る言葉などなくて。
ふと思い出したのはロー様の言葉。
彼は確かに"彼女"と言った。>>0
あそこにはロー様とご主人様と私しかいなかったはず。
なのに、何故"彼女"と言ったのだろう。
……それに、今思えば変だ。
私は"ご主人様"としか言ってない。
ご主人様の名前を、口にしていない。
あの時は気が動転していて気づかなかったけど
ご主人様がどうしてカレル様を指すとわかったのだろう。
"同じ星の人間が居たら、僕の知り合いも心強いかもしれないな。
君と会うチャンスがあれば紹介したいくらいだよ…"彼女"を。">>4:138
まるでこの船の中にその方がいらっしゃるかのような口ぶり。
"……そうか、君が"
私が、なんだと言うのだろう。
……まさか────
その時、白色の"何か"が私の肩に舞い降りた。>>117 ]
す…スノウ様……?!
ぁ…何処へ……ええと……第2エリアに戻ろうかと…
あぁ、でも今確かめたいことができたんです。
だから…医務室へ向かおうかと…
[ ちりんちりん…と鈴が哀しげな音を奏でる。 ]
………私はここに来るまで、とても小さな世界で生きていました。
それが全てだったのです。
それが、私の世界の全てだったのです。
……でも、ここへ来てたくさんのことを知りました。
優しい方々にたくさんお会いしました。
今まで私が生きていた世界を
飛び出さなくちゃいけないという事を知りました。
[ 私の意思で、動く事を知った。 ]
…それを教えて下さったのは、ご主人様でした。
[ たまにでいいから笑ってほしいと主人は言った。 ]
逃げていた私に向き合う事を教えて下さったのはロー様でした。
[ "じんろう"がいる事、信じると決めるのは私だとロー様は言った。 ]
人の温もりを教えて下さったのはカサンドラ様でした。
[ 私の震える手を握って、大丈夫よとカサンドラ様は言った。 ]
人を頼る事を教えて下さったのはクレメンス様でした。
[ "幸せ"を手放さないようにと、護ってやるとクレメンス様は言った。 ]
最初は考えても仕方ないと諦めて
私には"こころ"なんてないんだと思い込んで
ずっと…鍵を…かけていたんです…
いつしかそれは言い訳になってしまいました。
考える事を放棄する為の。
わかっていました。最初から。
認めるのが怖かったんです。
………でも、もうやめました。
錆びてしまった鍵を壊そうと思います。
皆様が、壊す"勇気"をくれたから。
………もう、誰もいなくなってほしくないのです。
だから、"じんろう"を探さなきゃ。
私の意思で、何かをやり遂げたい。
ご主人様をお護りしたい。
[ "命令"としてではなく、"私の意思"で。 ]
スノウ様…そう思うのは…変ですか…?
[ 頬を温かな何かが伝う。
こんなのは初めてだ。
どんなに叩かれてもどんなに辛くても
泣くなと言われれば許されなかったから
涙なんて久しぶりだ。
でも違う。これは、私が知ってる涙じゃない。
ちりん、と鈴の音を響かせて
綺麗な猫は何か答えてくれただろうか。 ]*
──── →医務室 ────
[
あぁ、何で私あんなに話してしまったのだろう。
早足で通路を歩く。
少し頬が熱いのは、先程スノウ様相手に長い事語ってしまった為だ。
あんなに話したのは初めてだった。
自分でも驚いている。
ぴとりと自分の掌を頬に押し付けた。 ]
………あつい…
[ ここに来る途中でセルウィン様が"じんろう"に襲われたと知らせがあった。
………スノウ様が言う名前は少しわかりにくいが
だいぶわかるようになってきた。
きっとロー様とカサンドラ様が手配して下さったんだと思う。
ご主人様はどうなのだろう。
あの様子。まだきっと医務室にいるはずだ。
まさか怪我をしたまま動くとは思わないから。 ]
…着いた。ここだ…
[ ひょっこり顔を出して中の様子を伺ってみる。
主人の姿は見えない。 ]
ご主人様……?ロー様…?
[ 何故か足音を立てないようにして中に入る。
一つ一つベッドを確認してみるが、やはりいない。
さっきまで赤らんでいた頬は次第に蒼白になっていく。 ]
ぇ………?う、そ……
[ 忘れられた通信機の存在。
セルウィン様を見つけた時もそうだった。
全く、何のために教えてもらったのだろうか。
この時の私は気づかないのである。 ]
ご主人様…?何方にいらっしゃるのですか…?
ど、どうしよう…また危険な目に遭われていたら…
[ 真っ青な顔をしたまま、医務室を飛び出し
第2エリアを彷徨い歩くのだった。 ]**
──── 第2エリア 通路 ────
[ 主人を探しに歩いていた時、不意に声をかけられた。>>147
ロー様の声だ。ならご主人様は────
真っ青な顔で、しかし少しの期待を込めて振り返る。
けれどそこに主人の姿は………ない。 ]
ロー様……!!
え……?セルウィン様の所に…?
…ぁ……あのお怪我でですか?!
そんな……っ!無茶です……!
[ どう見ても冷静ではない私を見てか、
ロー様に"落ち着いて"と促される。
────そう言えば、今は"カレ"と仰った? ]
も、申し訳ありません…
取り乱してしまいました……
……あの…私もロー様にお尋ねしたい事があります。
[ そう言って、促されるままに医務室へと入ろう。 ]*
──── →医務室 ────
[ "吸って、吐いて"と言う声に合わせて深呼吸をする。>>163
ふぅーという音が弱まるのと同時に私の焦りも落ち着いていく。
ベッドを進められれば"はい"と返事をして腰掛ける。
すごい。ベッドだ。とても柔らかい。
…………ご主人様はここに居たのだろうか。
シーツの上に手を滑らせてその感触を知る。
そしてこのひんやりとしたベッドに主人がいたのだろうかと思案する。
ロー様は椅子に座るとご主人様の事を話し始めた。
私が知りたかった事を的確に教えてくれる。 ]
……そう…でしたか………
ご主人様はここにいらっしゃると思っておりまして…
ご無事、なのですね…
[ 取り敢えずは安心だ、とホッと息をつく。
そして今はメイン・サロンにいらっしゃるらしい。
この後急いでそこへ向かおうと思う。
この時はまだ、会う相手が誰なのか気にすることはなく。 ]
お伝えいただき、ありがとうございます…!
[ ぴょんっとベッドの上に乗り、正座をして深く頭を下げる。
やっぱり私は正座の方が落ち着くようだ。
ベッドの上で、というのは失礼かもしれないが。 ]
[ 次に私の聞きたいことは、と問われれば俯いた。
…今のやり取りで確信してしまったのだ。
ロー様は全て知っている、と。 ]
………ご存知だったのですね。
…私が………奴隷である事……
そして、ご主人様が何方なのかも。
[ でも一つだけ、わからない事がある。 ]
でも…わからないのです。
何故ロー様は…ご主人様の事を"彼女"と仰ったのですか?
[ 私が奴隷だと気づいてる事を私に隠すため?
何かしらの意図があったから?
それとも、ご主人様は本当は────
ロー様はなんと答えただろう。 ]*
/*
カサンドラ様が泣かせにきてる。
今読んだらダメだこれ。
くっそ……今日のバイト休めないんか本当に…!!
[ 話がひと段落した後、ふと湧き上がる疑問。
ご主人様は今、安全な方と一緒にいるのだろうか。 ]
そういえば…ご主人様がお会いする方って
何方でしょう…?
[ ここでもし、私がまだ会ったことのない何方かの名前が告げられるなら。
その人は危険である、と。
だってセルウィン様を襲えるのは、クレメンス様か
まだお会いしたことのないお二人である可能性が高いから。
それは情とかそういうものではなく、
私がセルウィン様を見つけた時、まだ血は乾いていなかった。
ならばあの時第1エリアにいた方々には
セルウィン様を襲うのは難しい。
────私なりに考えた答え。 ]**
[ 話がひと段落した後、ふと湧き上がる疑問。
ご主人様は今、安全な方と一緒にいるのだろうか。 ]
そういえば…ご主人様がお会いする方って
何方でしょう…?
[ ここでもし、私がまだ会ったことのない何方かの名前が告げられるなら。
その人は危険である、と。
だってセルウィン様を襲えるのは、クレメンス様か
まだお会いしたことのないお二人である可能性が高いから。
それは情とかそういうものではなく、
私がセルウィン様を見つけた時、まだ血は乾いていなかった。
ならばあの時第1エリアにいた方々には
セルウィン様を襲うのは難しい。
────私なりに考えた答え。 ]**
──── 医務室 ────
ぇっ……ぁ、ぃゃ……ロー様のせいではありませんよ…!
[ 誰が悪いわけでもないのに、謝られては慌ててしまう。>>237
……悪いといえば、私がお側にいなかったのが悪いのだ。 ]
それに、ロー様がお側にいて下さったのなら
絶対大丈夫な気がします。
[ 何でかわからないけど、そんな気がするのだ。
ベッドの上で正座すれば一度止められるけれど
"ふわふわしてて膝は痛くないですし、
これが落ち着くのでこのままでいさせてください"
とお願いし、そのままにさせてもらった。 ]
[ 質問する時、心臓がばくばくと大きな音を立てていた。
彼からの返答は、私の予想通りのもので>>238
やっぱり…と俯いてしまう。
けれど続けた問いに答えはもらえなかった。
こんなことは初めてだ。
彼から答えがもらえないなんて。
だから驚いて、はっと顔を上げて彼を見つめる。 ]
え…………?
[ 主人に直接、と言われて仕舞えば返す言葉もない。
…その通り、なのだから。
うぅ…と眉を下げてしょんぼりする。
口元に彼の指が近づけば、
今にも噛みつきそう勢いでそれを見つめただろう。 ]
[ そういえば、とこぼれた質問。
彼の口から告げられる名前。>>239
ぞっとした。
まさか、本当に2人のうち何方かの名前が出るなんて。
さぁっと血の気が引いていく。
嫌な予感。 ]
────っ、行きます…!
[ 彼の問いには食い気味にそう答えてベッドから飛び降りれば
メイン・サロンへと走り出した。
彼はついてきてくれるだろうか。 ]*
──── スノウ様とお話しした時 ────
[ 白くてふわふわしていて、綺麗な猫。
見ていてとても癒される。
────けれど。
私は伝えなくてはいけない。
"じんろう"だと思う人の名前を。 ]
……スノウ様。
今日は…ツェーザル様でお願いします。
[ 撫でられたならふわりと撫でて
"ごめんなさい…"と呟いた。 ]*
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