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昨晩は睡魔に負けまくっていた……。
おはようございます。
コリドラスとマーティンはお疲れ様。
マーティンは体調どうかな。
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ふむ、どうなるかと見守っていたが、ダーフィト、チャールズと両方落ちでほぼ決まりかな……?投票動かなかったらだが。
― 回想 ―
[オクタヴィアスと友人としての付き合いが始まるとともに、彼をしばしば訪れるダーフィトとも徐々に打ち解けていった。
同年代のダーフィトとは、語ることや付き合い方もオクタヴィアスとはまるで異なるもので、酒を飲み語り合ったりしたものだった。
ダーフィトは時折、他では口にしないような話題を振ってくることがあった>>3:350]
ウェストマールが?
[そんな話題に慣れてきていた身でも、その日はさすがに驚いたように聞き返してしまった。
軽い世間話といえばそれまでだが、彼がそれを聞くのにはなにか意図があるように感じだのだ。
軍人だったころには間違いなく、事実はどうであれそんなことはないと答えていた問い。
その時も、やや躊躇った後、そう答えようとしたが]
……お前にもそう見えるか?
[結局は、肯定ととれる言葉を返す。
付き合ううちにダーフィトがどれほど優秀な軍人であるかは理解していた。
ならば誤魔化そうとしても、いつかは気づくだろう。
それにオクタヴィアスの友になると決めた以上、ウェストマール軍人としての見解を述べるのでは、彼らの利益にはならないと思ったのだ]
……実際のところ、俺が辞める少し前あたりから軍も様子はおかしかったな。
粗悪な武器が流通したり、兵士も思うように集められなくなっている。
金を掛けている軍ですら影響がではじめているんだから、他はもっと国力が落ちてきているとみていいだろう。
今は、まだ問題ないだろうが……。
この状態が5年、10年と続いていけば、いずれはもっと影響がでるだろうな。
[今までは、国のありように疑問など抱いていなかった。
国に命じられるままに戦うことが自分の任務だったからだ。
だが彼らと付き合っていくうちに、果たしてそれで本当に良いのかと考えるようになっていた。
異国には異国の人たちの暮らしがあって、それぞれに自分たちの国のことを大事に思っている。
そんな当たり前のことを彼らと接して実感していくたびに、それをウェストマールの都合だけで断ち切っていっていいのかと思えてきたのがひとつ。
そして何よりそのことが原因で、ウェストマール王国の国力が衰えていくのを憂いていたのだった。
ゆえに、ダーフィトに告げる表情はあまり明るくもない]
[物思いに沈み込んでいると、更にダーフィトはとんでもないことを尋ねてきた。
先ほどの話は前振りで、こちらが真に訊きたかったのかと悟る。
ラモーラルがウェストマールの支配を離れたとしたら。
その仮定は、彼らが一転してウェストマールに反旗を翻すということでもある。
オクタヴィアスの信念と、国のありよう。
それが同じであったからこそ、迷いもなくオクタヴィアスの味方になることが出来た。
その前提が崩れた時、どちらの手をとるのか。
その為に選ばなかったほうを捨てられるか。
突きつけられたものは重い]
[他国からどう思われようが、自身にとってはウェストマールは生まれ育った国だ。
そのウェストマールを簡単に捨てるとは即答できなかった。
だからといって目の前のダーフィトやオクタヴィアスと敵同士になりたくはない。
そもそもオクタヴィアスに惹かれて彼と共にあるために、軍を辞めたのだ。
彼の信念が、もしウェストマールからの独立を願うことになったとしても。
その暖かな陽射しを忘れることは、一生出来そうにもなかった。
ならば――既に選択は成されている。あとは何があっても彼らの友であるという覚悟だけだ]
[どれくらいの沈黙だったのだろうか。
随分長い間逡巡していた気もするが、実際には短かったのかもしれない。
迷いを振り切るとダーフィトに告げる]
ああ。
その時が訪れたとしても。
俺は、タヴィアとお前の友であり続けよう。
[曇っていた表情は、それでようやく晴れた]
― どこか ―
[オクタヴィアスとクレステッドが熱い抱擁を交わしているその頃。>>4:171
どこからその様子を見ているのか、はあとため息一つ]
全く……。
[零れた言葉はオクタヴィアスだけに向けられたもの。
テッドと呼ばれている青年が、恐らく幼馴染のクレステッドなのだろう。
自身の死を悼み後悔している風のオクタヴィアスに向ける言葉は的確であり、凡そ自身の心情と変わることがない。
どこまで自身のことをクレステッドが聞いていたかは知るところではない。
だが、こうして一度も会ったことのない自身の心情を理解してもらえているのは有り難いと思うし、彼がいればオクタヴィアスの心配はいらないとも感じた]
[問題はオクタヴィアスのほうだ]
……ずっと見張っているっていっただろ。
俺が命を落としたからって、その約束を反故にするとでも思っているのか。
[置いて行かれたなんて全く思っていない。
オクタヴィアスが自身のことを忘れない限り、身体は砦に置いたままでも心は置いて行かれてないのだから]
だから……明日には引きずるなよ。
[弔われるのは自分だけではない。
他にも命を落とした人間はいるから、悲しむなとはいわない。
それでも明日がくれば、また進まなければならない。
それが生きているものの責務なのだから]
― 葬儀の日 ―
[争いの最中であるのが嘘のように、しんと静まり返っている。
その場にいるだれもが戦いで亡くなった人を悼んでいた。
やがて、最初は小さく細く、それから徐々に静寂を打ち払う響きで、感情を込めた美しい音が流れる。
その音を奏でる人の心があらわれたかのような穏やかで暖かい音色]
[最初にその音を聴いたのはもう随分と前のことだ。
何かのパーティーだったように思う。
自身は正式な客ではなかったが、オクタヴィアスの護衛役と称して末席に控えていた。
そのおりに、オクタヴィアスが客をもてなす為にフルートを吹いたのだった。
その時まで彼がフルートを吹いているなんて知らなかったし、フルートそのものに興味もなかったのだが。
いざ彼が、吹き始めるとその優しい音色にいっぺんでとりこになってしまった。
それ以来、オクタヴィアスにまた聴かせて欲しいと頼んだこともあってか、しばしば聴ける機会を彼から設けてくれるようになった。
そしてその音色に幾度と無く安らぎを感じていた。
――今、この場所でも]
こうして送って貰えるんなら、俺だけじゃなく他の連中だって、安らかに眠れるだろうな。
タヴィア……ありがとう。
[声はもう届かない。
それでもこの感謝の気持ちは伝えられずにいられなかった]
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