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[変わっていないことを喜んだ相手へ、
ロー・シェンは小さな笑みを覗かせた。]
…。海は、何処へ往こうとも海だ。
それと同じことだ。
離れているように見えても、繋がっている。
[海はどこまでも繋がっていると、
口にしていた男>>1:548は今、海峡の向こう側に在る。]
15年。おれたちは会わなかったが、
それでもきっと何処かで繋がっていたし、
それは…
敵味方として別れた今も、変わらん。
[続く二人の近況には、
鼻歌も相変わらずか?――なんて軽い揶揄も飛んだ。]
だろうな。
まったくもって、厄介だ。
同じ言葉を返しておくぞ。
[こちらも冗談めかして言ってから、
――“厄介を待っている”と、
告げるシロウの眼差しの強さを覗き見て、ふ。と笑む。]
/*
この、シミュレーションゲームの勝利条件を聞いている感よ。
作戦お疲れ様です、と
そっと陛下にふかふかクッションを贈呈しておこう。
/*
機雷敷設艦はなるほど、ファミルから託された奴なのか。
これは是非とも使えというやつですね。わかります。
指示明確でとても有難いな(拝んだ)
そして毎度ながらの第二艦隊のフリーダムっぷりに笑う。
―シコン―
[ウルケルに辿り着く前は――
…けれど。
実際に会戦し、こうして再会し、
遠く懐かしかったものを身近に感じれば感じる程、逆に―――…この状況を歓迎している自分がいることに気づく。]
[昔のように飲もうと誘うシロウ>>250の言葉に頷いて。]
…、ああ。
楽しみにしている。
あいつらにもよろしくな。
[所属も立場も超えて。
この――繋がる海のように、 “また” と。
差し出された右手――シロウたちが重ねてきた年月を感じさせる大きな掌に、己のそれを重ねた*]
―シコン/出撃の前―
[広げられた海図を示しながら語られる今作戦の概要>>209。
敢えての正面突破。
太陽が真っ直ぐ光差すに似た――正々堂々さ。
当代皇帝らしさ溢れる作戦に、
ロー・シェンの口の端には笑みに似たものが浮かぶ。]
―ファミリア港/出航の朝―
自分は今は、
どこへなりとも前進する 陛下の
[当代皇帝が語りかける、ひとつひとつの言葉>>256は。
…自分がシロウと会い、そうして感じたもののことを――この御方は全部お見通しなのではなかろうかと。そんな心地を抱かせるもので。]
…、はい。
[そっと頭を垂れる。]
陛下、
………国を失った自分が
なれど自分らしくあれたのは、
総てを受け入れる広さを
陛下が示して下さったからです。
[鳥の羽根がボタンホールを飾る。
代将の階級章をつけてもらった時の記憶を呼ぶ仕草。
…自分は。今再び、波に乗る。
自らの意志で。
波の上から見える景色>>1:190を、共に知りゆく為に――――]
この矢羽根があれば
[羽根の上から、包むように掌を胸に押し当てる。]
“あなた”にも誇りと思っていただけるよう
――――最善を尽くします。*
―決戦の地へ―
[新たな道を築くように先頭をゆく第一艦隊の、殿を守るような位置で、第三艦隊は決戦地“水道”へ航行を続けている。
巡洋艦ヘイゼルを失った代わりに、今はファミルから託されたという機雷敷設艦が、第三艦隊の麾下にある。
アンティーヴ卿の意志を継ぐのだと意気込むシカンの機関員の士気は高い。
二隻に減った巡洋艦が殿の一番後方を務め、背後からの追撃を警戒している。
ロー・シェンが乗る水雷母艦アストラは、そのすぐ傍に配置した。砲弾を備える雷母は、巡洋艦をいつでも支援できる位置で、状況に目を光らせている。]
―北岸沿い航路/後方―
守るではなく、攻めるか。
いかにも―――らしい。
[『第一艦隊、接敵せり!』との報が入り、
ウルケル艦隊が機雷源の前まで進軍しているを知る。
間を置かず、第一の砲音>>288。
殿に居る第三艦隊からでは…まだ震わす空気は遠いものの、
決してこの道を譲らぬという相手の気迫が肌に伝わる。]
だが、
“勝利は後ろにはない。前進せよ”
それは此方も同じこと ――――…だ。
[互い譲れぬならば。
意思の強さを、今、この海に示すのみ。]
―北岸沿い航路/後方(西側)―
[南方より敵艦隊――そして其処に、第二艦隊が向かったとの情報が続けて入る。新たに現れた敵艦の数はかなり多い。主力を二つに分けた感だ。
水平線に目を凝らす。西から来る艦影、未だ無し。
南東から海を走ってきた第二艦隊の艦>>301が、挨拶をするように水雷母艦アストラの近くを旋回していった。
釣竿にも似た、誰かを誘うようなその動き。]
確か、兵には言葉が通じるから得意… だったかな。
[ふと。扶翼官との昔の遣り取り>>2:383を思い出して、独りごちる。]
ウルケルのやつらは、…さて。
扶翼官殿の言葉が通じるかどうか。
[追いかけ迷い込んだ艦があれば、第三艦隊の巡洋艦を仕掛ける目算で。
信号を送れば、最背尾の2隻が艦首を南に向けた。]
[間を空けず、指揮は続く。]
水雷艇、用意。
第二艦隊の援護に回る。
アストラのを全部出せ。
[既に発進準備の整っていた兵らが、
雷母アストラに搭載されている7隻が、手際よくクレーンを使って着水した。]
[間を空けず、指揮は続く。]
水雷艇、用意。
第二艦隊の援護に回る。
アストラのを全部出せ。
[既に発進準備の整っていた兵らが、
雷母アストラに搭載されている7隻が、手際よくクレーンを使って着水した。]
[先の会戦で8隻の被害があった水雷艇は、シコンでの不眠不休の修理で3隻が利用出来る様になり、現在の搭載状況は、アストラに7、ダヌラに9の計16となっている。
そのうち――アストラに搭載されていた分が、巡洋艦2隻に護衛されるようにして、東南に舵を切った。]
『敵巡洋艦、――来ます!』
[と。こちらの動きを目敏く捉え、すぐさま向かってきた艦>>339がある。]
『急速旋回!』
[咄嗟に右舷に舵を切る。
直後。ば、ば、ば、ば、ば。と、海が揺れた。
砲弾の雨が水面に牙を穿つ。
掠めた副砲は、小型な水雷艇の帆柱の一部を削り取ってゆく。]
[護衛巡洋艦が負けじと、主砲を敵巡洋艦――ナハティガルに向けて砲撃した。
更に副砲重ねる。三発。
息つかせぬように、次はもう一隻の護衛巡洋艦から同様の砲撃が続く。
その間に水雷艇は半円状に散開し、ナハティガルを伺いつつ射程外の距離を取らんとする。]
/*
海戦は、地上戦より動きが激しいイメージだな…(方々を見つつ)
急募)マッピング機能。自給xxx円。
むさいおっさんや若い子と遊べる楽しい職場です!
―水路西方/水雷母艦アストラ―
[艦橋から見ゆる、第一艦隊の方角からは黒煙が上がる>>340。
砲弾の音は先程よりも大分近い。
第一艦隊の隊列が前後に分かれ、片方がウルケル艦隊を抑えるべく北を向いた。
今はまだ、第三艦隊の位置から直接支援するには距離がある。
けれど前が進んだ分、通る視界は増えた。
艦隊を前に出せるスペースも。
此方を警戒する風の敵巡洋艦>>353が、
そしてその向こうには威風放つ戦艦が……確かに、見える。]
[敵艦隊は、第一艦隊の戦艦との交戦に意識を向けたようだった。少なくとも、西方に迫り来る気配はない。]
なに、別に構わん。
おれたちが前進するだけだ。
全艦、第二戦速前進。
[襲い掛かる、という速度ではなく。
だが着実に駒を進めてゆくような水雷母艦らの動き。
それは皇帝の信>>351にも通ずるもので――…
ゲオルグ率いる巡洋艦との距離が縮まる。]
アストラ、砲撃準備。
狙いを定めろ。
射程に入ってこないようなら、無駄撃ちはいい。
[じわり。背後から圧力を掛ける。今はそれだけでもいい*]
―水路南方/巡洋艦&水雷艇―
[それは――猛獣が獲物を定める仕草に似た動き。
仕留めんとするひとつに、ひたと意識を据えて。
静かに…牙が研がれてゆく。
護衛巡洋艦の片方に、砲撃が集まる>>361>>363。
その分だけ避け切れぬ被弾が増えた。
蒸気機関室が唸りをあげて、なんとか回避せんと奮闘するが…限度というものがある。
鉄の装甲が貫かれて弾け飛んだ。
艦首の傍にいた兵が、直撃を受け、船の一部ごと海の藻屑に消える。
避けつつ副砲で返礼をしようとするものの、2隻に狙われていては難しく。
狙いの甘い砲弾は敵艦の傍で水柱を作るに留まる。]
『僚艦をやらせるな! 砲撃用意。』
[主導で砲撃をしている敵巡洋艦目掛けて――
狙いから免れた方の護衛巡洋艦が、速度を上げて近づき、相手艦の側面狙って砲撃の嵐を浴びせかける。]
[一方。水雷艇にも、迫り来る巡洋艦>>363があった。]
『…ッ、向かってくるか。 それなら――!』
[突撃は本来、水雷艇の十八番の動き。
故に判断は早かった。
寧ろ、狙われた水雷艇も、これをチャンスとばかりに速度を上げる。
突撃に似た速度同士の交差は、
あたかも抜き身の刀を鍔迫り合うかのごとく。
…だが口惜しむべきは、片方が日本刀であるのに対し、
もう片方は小太刀であるということだった。
リーチの差――すなわち、砲弾の飛距離。]
[副砲を間近で浴び、水雷艇の舳先で爆音と炎が上がった。
あと一歩距離が足りなかった水雷が、
その砲撃に誘発して、水面下で大きな爆発を引き起こす。
周囲の海がぐらぐらと揺れた。
その中を、突撃姿勢のナハティガルが進み行き、――――離れる。
大破し、水雷を失った水雷艇1隻が沈んでゆく。
不敵を浮かべたナハティガルに対し、残る水雷艇は、
じり。と、未だ突撃のチャンスを狙って*いる*]
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