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…─────此処は。
命を懸けて明日を紡ぐ
軍人の集う舞台なのです。
[ひた。とヘーゼルに据えた眼差しが逸れることはない。
──ストンプ候、と。
ロー・シェンは今度は敢えて敬称で呼び掛けた。]
あなたが今、為すべきことは
この戦場の上におありだろうか。
あなただからこそ為せることが
もっと他に…
有るのではありませんか?**
―会戦海域北東/水雷母艦アストラ―
[ウェルシュの返答はどうだっただろうか。
相手の面影の向こうに垣間見るのは、
…彼が乗艦した巡洋艦を止めるため、命賭したウルズの覚悟だ。]
あなたは、御身の重要さを御存知か。
帝国がストンプ候を手に掛けた――
そのようなことがあれば、
ストンプの領民は帝国に反感を抱くだろう。
この後、帝国とウルケルが
どのような道を歩むかは解らんが…
遺恨が残れば、平和は遠のく。
ゆえに叶うならば避けたい、と願う。
そして あなたは――…
おれの部下であり同僚でもある
ウルズ・アイグルの弟君だ。
…いや、敢えて
ウィズルカ・ストンプ、と言った方がいいか。
[ロー・シェンはもうひとつの呼び名を口にする。
彼女が蓋をしてきた名前。
けれど捨てられなかった名前を。]
人には、守りたいものがある。
彼女の守りたかったもののひとつは
あなただった ――と、おれは思っているのだ。
[帝国軍人ウルズ・アイグルとしても、
ひとりの姉ウィズルカ・ストンプとしても、
この青年の安全を願ったのならば…]
あなたには、
あなたに相応しい場所にお戻り頂きたい。
そしてどうか――――
この戦いの先にある明日を守る
漕ぎ手になって 頂きたい。
[それがひいては、
どちらの国をも大切に想った彼女に沿う路だろうと。]
…。長々と、身の分を超え失礼をした。
あなたが良き選択をして下さることを、
祈っております。
[口を噤み、ロー・シェンは静かに黙礼した**]
/*
ウェルシュ、連投すまない な。
本当はリアタイ会話したいところだったが…
残り時間と、待ち行列と、それぞれのコア時間を鑑みて
その余裕は無いとみた。。。
―第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[今まで殆ど黙して、見守るように控えていた相手が発した名乗り>>209に、ロー・シェンは意識をそちらへ向けた。
ウルケルの軍服に身を包んだ、勝気な印象を抱かせる女だった。
…ああ、と得心する。では彼女が、ウルズがよく話していた“幼馴染”なのだろう。]
言伝… か。 聞こう。
[二つの名を並べた心遣いに、浅く顎を引いて頷きを返しながら。
神妙な心地で続く言葉を待つ。]
[帝国少佐として在ることを覚悟している>>2:153――と言った、あの日の後も。
割り切ることの出来ぬ想いを抱えるウルズの様子は、同じ第三艦隊で戦う僚友として、ずっと傍で見てきた。
自由の制限された立場で。
自由でいろと、無茶を言った。
…
なぞるように、最期の言の葉がヴィクトリアの唇を借りて繰り返される。
澄んだ声は、海を渡る涼風のようで。]
…。願いどおりに生きたのならば、
[淋しさを宿す相手の双眸に…己の顔が映る。嗚呼、きっと、似たような瞳の
あいつも、 …満足だろう。
[少しだけ喉の奥が震える。
滲んだ吐息と共に、受け取った想いを感慨に換えた。]
言伝を感謝する、スキュレステノ中尉。
確かに、――――受け取った。
[同じ女性を“とも”と呼ぶ相手へ。
胸に手を添えて、深くふかく…頭を下げた*]
/*
くっ。本日のオンの遅さに泣ける。
タスクがあああああっ。(とメモを見る)
追悼タスクが溜まりすぎである…。
あれもこれもやりたいの だがっ。
とりあえずウェルシュに返事して、
それからドッグタグだな…!
/*
ゲオルグも、シロウも、タクマも
ちらちらと戦友って思い出してくれているのが
ありがたい、な。ありがたい。
/*
>>279
あ。母親への髪のことは言おうと思ってたら
ルートヴィヒが言ってくれていたな。
考えることは同じであった。
/*
見守りその2である(
シュテルンとタクマの親子遣り取り、ほほえましいな。
うんうん、しみじみする。
そしてゲオルグのメモ
>ファミル(アンディーヴ卿)>(丸投げた
にふいた。www
―第三艦隊 水雷母艦アストラ―
[拍子抜けしたように笑われてしまって>>217。
自分はそんなに変なことを言っただろうか…と、真顔で首を傾げる羽目に陥ったロー・シェンである。]
…そうか。
それならばいい。
余計な心配だったようだ。
[存外と逞しい素振りのウェルシュへ顎を引く。
ウルズから話聞いていた幼い弟のイメージが土台にあるせいか、どうにも彼の人物眼を見誤っていたようだ。]
[叶わぬ願いは…
昨日もあって、
今日もあって、
――――明日もある。
霧雨はいずれ止んでも。
戦続く以上、これは止まない。
目を伏せるウェルシュ>>218を、その悔恨を、
ロー・シェンは黙って視界に写しゆく。]
[戦争なんて…と、ついでの冗談のように続けられた言葉>>219には]
ウルケルが止めれば、止まろうさ。
まあ、…そうならないから今がある訳だが。
[別に帝国は、戦争が目的なのではない。
――理解が得られない場合に一時的な武を以って、理想を成そうとしているのは確かだが。帝国に対し平和的に海を開いた国にはそれに相応しい対応をしている。
ウルケルが武をもって抗しているのも、両軍対決という此の事態を担う一端だ。
片方だけで戦争は出来ない。
抗する利を、ロー・シェンは見ていない。
だが抗する心を、ロー・シェンは解する。
だからひとつの区切りの為に。
此の戦いの路を進むのだと、決めている。]
なに。地固めがおれの癖でな。
[言うべき相手、と返すウェルシュ>>220には、
薄い笑みを浮かべて――其れ以上を応えない。
彼が思い描いているであろう其の相手に
…言う必要などない、と思っているからだ。]
(しかしまあ、)
[どうにもおっさんくさかったな、我ながら。
…―――とは、内心に過ぎた苦笑だ
自分より年若いとはいえ、相手は立派な青年である。
もし年寄りの余計なお節介と指摘されれば、肩を竦めるしかない状況だった。
彼の言うとおり>>221、自分がやるべきことは
まだまだいくつもある。
ウルズの弟だから――…と。
つい、妙な感情が湧いた。
…。それだけだ。]
/*
ウェルシュ、よく考えてみれば26なんだよな…。
どうにもみんなが若く見える病に。
(きっとおっさん病)
[扶翼官が来訪すると、場を譲るようにロー・シェンは身を壁に寄せ、
邪魔にならぬよう黙して傍に控えていた。
扶翼官とストンプ候との間で交わされた会話の中身も、
ウェルシュたちを見送る苛烈な眼差しや物言い>>298も。
すべて、見届けた。口を挟むことはない。
帝国側の人間としては、首肯する内容であったからだ。]
[扶翼官>>299から、帰還の命と、その仔細――ファミルと戦没者の慰霊祭――を聞かされた。
ファミルの死については、この業務連絡で初めて耳にしたからだ。
シコン領主、ファミル・アンティーヴ。
…彼女がまだ領主で無かった頃を、ロー・シェンも知っている。
まだ水雷艇乗りだったその頃。
軍務で移動中に偶然守ったアンティーヴの商団>>294に、かの女性が乗っていた。
護衛していた艦には皇太孫も乗船しており。ファミルの隣にいると、妙に彼に年相応の子供らしい微笑ましさが感じられて――…祖国を滅ぼした皇帝の孫に対し、微笑ましいと感じた自分自身に、なんとも微妙な気分に陥ったものだ。
まだ、気持ちの整理が付ききっていない頃だった。
複雑もやっとした表情を浮かべているところを、ファミルには見られてしまって。少しだけ、会話をした記憶がある。年の割りに落ち着きのあった彼女は、人の話を聞くのが上手かった。]
[帝国に付くという選択をしたのならば…また会うこともあるかと思ったが。
人の命は、かくも駆け足で去っていってしまうものらしい。]
…、扶翼官殿。少しだけお時間をよろしいか。
[用件は済んだと、そのまま去ろうとするルートヴィヒへ。
今度は此方から声を掛ける。
――まずは先程のアイグル少佐の件について礼を述べた。]
少佐の母君への御配慮、有難く。
母君のことはよくよく気に掛けておりましたので、
少佐も喜ぶでしょう。
[それから、少し間があって。
――おもむろに懐に手を入れたロー・シェンは、いちまいの金属片を取り出した。
ルートヴィヒの視界に入るように、少し掲げて摘んだ。
預かりものドッグタグ>>2:440が、日に焼けた指先の向こうで、チェーンに合わせて揺れている。]
これは…おれの部下から預かったものです。
さきの会戦で、潔く戦い、散りました。
あなたに渡して欲しいと、頼まれたのだ。
ミリエル・クラリス=エマニエル
……。この名を、ご存知か?
[扶翼官の掌の上に金属片をそっと置く。
あの面差しの名残を惜しむように、もう一度、刻まれた名の綴りを目でなぞった**]
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