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・・・・・レン、もっかい聞くぞ。
レンは、なんの為に王華になりたい?
レンは、どういう王華になりたい?
[前に訊かずにいた、主たる華の心。
やがて収束する戦いと、次なる最後の戦いの足音を確かに聞きながら、俺はそれを聴いてた]
[やがて、最後の戦いに臨む二華の乱舞が収まる。
桜を制する、雷獣の猛々しい花弁が大地に屹立する]
…………紺野……。
[俺達を見送る、紺野の冗談交えた顔をみて]
ああっ!行って来るよ。
[銃は再び紅蓮の赤さを取り戻して、上着をバサりと着込んで。
そう、絶対に勝って来ると言い聞かせて。
俺は銃を持たない方の手で、紺野へ拳を握って見せた*]
[やがて、最後の戦いに臨む二華の乱舞が収まる。
桜を制する、雷獣の猛々しい花弁が大地に屹立する]
…………二人とも……。
[俺達を見送る、紺野と、そして氷華の表情をみて]
ああっ!行って来る。
[銃は再び紅蓮の赤さを取り戻して、上着をバサりと着込んで。
そう、絶対に勝って来ると言い聞かせて。
俺は銃を持たない方の手で、グ、と拳を握って見せた*]
おや、言っておらなんだか?
[ 問いに答える声は、常のごとく ]
我は花神、全ての花が、陽を受けて咲き誇るが我が望み。
闇を祓い、獣の牙を折り、冬の氷を割り砕き、この『譲葉』に、花の千年を招く王華となろうよ。*
・・・正直なトコな。
お前、四君子の中でもたぶん性格サイアクだよ。
キチクだし
人騙すし
愉しんでやがるし
もっと周りを見習え周りを。
例え王華になってもお前が覚えることはまだまだあるんだぞ。
…………でも、まあ。
もう戦う事は決めたからな。
此処まで来て投げ捨てるとか男じゃねえし。
何より、性格悪い癖に寂しがるヤツもいるからな。
だから……
[いつも通りに笑うレンの口元。少し笑ってるコイツの考える事。ねえ。
…此処まで来て降りるかよ、バカ]
いこう、レン。
お前の、王華になりたい気持ちと心が本物なら。
従華の俺が、それを手伝うから。
[隣のレンに俺はそう行って、チャキ、としっかり赤銃を握り締める]
[やがて俺達と見えるのは荒く激しい雷獣の主従華
ぶつかる前から戦意と闘志を思わせる華の息吹を感じる]
俺がレンの従華だ。
いちばん高く眩しくお前が咲けるとこまで。
全力で咲いていけ。
そこにいく道は全部、俺が照らしてやるから。
[白蓮の花弁がゆっくりと戦舞台へと降り立っていく。
耳に慣れた蓮鈴の音は階段の先まで貴く響いて
冬に閉ざされようが、夜に隠されようが、雷に貫かれようが
それでも咲き誇る場所まで、あとはコイツを連れてくだけだ**]
[ 花神をサイアクと評する不遜極まりない従華は、それでも、最後までこの選に付き合うと断言する ]
性格悪い癖には余計だ。
[ 拗ねたように言う花神は、しかし、どこか泣きそうな表情を一瞬だけ浮かべて ]
[そう、一蓮托生、高く貴く、咲き誇る場所まで。
俺が対峙するのは最後の四君子、獰猛に笑む赤き雷獣]
俺が聖蓮の従華、ミズハシ ハルトだ!
わりぃけど、最初から全力で行かせてもらうぜ。
レンの敵は、俺がぶちぬいてやる!
[蓮鈴が鳴る、戦いが始まる、その音色と同時に
俺もまた、戦舞台の対岸で動き出した。最後の戦いだ]
― 戦舞台 対岸 ―
[最初から全力で行かせて貰う、その言葉は文字通りだ!]
いっくぜっ……!!
[ガチャり、と撃鉄を起こす。
その音と同時に、赤色の銃を覆う紅蓮の花弁が銃口から咲き誇る。
風に巻かれる様に、銃口から螺旋を描き美しく舞い遊ぶ紅蓮の花弁。
集まる熱量、鋭い闘志をのせて、しょっぱから「ぶっぱなしてやる」とこの雷獣に教えてやる。
銃口と紅蓮の花弁の向こうで、俺は雷獣へ向けてにぃ、と笑ってやった*]
[赤い稲妻が迸る、稲妻と礫を巻き込んで、あらゆる壁をぶちぬく一撃!]
やれといわれりゃ…
ぶち貫いてやるよぉおっ!!
[後ろでも横でもない、前に踏み出したその瞬間に。
ゴオオン!と戦舞台も砕けそうな轟音と共に、もうもうと立ち込める土煙で。
ビリビリと全身を揺さぶる雷衝と、鋭い痛みに]
[それを抱えながら、紅蓮の砲銃を、放つ]
[ビリビリと雷撃の痛みが走り、紅蓮の花弁をいくつか散らしながら。
傷を避けるよりも、こいつを叩く、逃げてばかりの戦いなんて耐え切れない。
なら、俺は最初から全力全開をぶっぱなしてやる…!
雲を散らして、燃える程に眩い紅蓮を纏う銃弾が、雷獣に迫る]
[緋色を纏う、雷の猛獣。その恐ろしさが前にしてまざまざと示される]
っっなん!?
[俺に攻撃を仕掛けた時点で既に俺に迫っている。
紅蓮の弾丸を打ち出しても。
左腕にあんだけ傷を受けても!?
まずい、こんな規格外な体力、聴いてね――]
[ 身体中を暴れ狂う様な電撃に意識が戻った。
バイクに引き摺られる様な、強引な横重力と浮遊感を感じる余裕もない。
今、確実に意識が飛んでた。衝撃の瞬間の記憶がない]
はっ、ぐ !?
[右側の脇腹に感覚がない。俺の身体無事だろうな!?
歯をギリリと噛み締めながら痛みを押し殺して、撃鉄を起こす。
ガチャ!と景気いい音と共に、ガウン!と
吹き飛んでいくままの体制から黒銃の銃弾を打ち出した**]
[ 血の匂いがする... ]
...ハルト...
[ 神に流れる血潮は無く、故に届く匂いは対峙する雷華の僕のものであるはずだったが、花神は、揺れる意識の内に、己の従華の名を呼んだ ]
ハルト......
[ 励ますでもない、縋るでもない、ただ、そこに声が届くと確かめるように* ]
[蓮の花が戦舞台に咲き誇る。
ずぼ、ずぼ、と俺の身体を受け止めようとして花を貫通する度に薄紫の花弁が舞い遊ぶ。
漸く四度目の蓮が俺を受け止めきった。くそ、どんな勢いしてんだ]
くっ、そ……!
雷華の四君子、だっけ。
見てた感じ、氷華や狩衣よりも「話せそう」なヤツだとか思ってたのに!!
四君子でいっちばん「ヤバい」奴じゃねえか!?
[あの桜の狩衣みたいな底知れないヤバさも当然怖いけどな。
圧倒的な暴威の化身。
その言葉に尽きるこの四君子を前に、よく人間が怯まずに戦えるなんて思えるな!?
雷華、確かもっとわかりやすい名前は、彼岸花じゃなかったか・・・?]
[滴る血からは雷華、そう、死者の華が咲き誇る、赤い稲妻]
そう、急がなくてもいいだろ……!
心配しなくても、キッチリ、ブチ抜いてやらっ!
[黒銃をみやる、もう紅蓮の力はない、此処からはパワーダウンだ。
逃げうちの銃撃戦?ムリに決まってんだろおいつかれて今度は胸に風穴あくわ!
正直こんなのに飛び込むなんて正気の沙汰じゃない、命なんて足りない。
けどそれでも、これひとつで意識をもってかれそうな右腹に花の香り、暖かい感じがする。
それがあるなら、俺はまだ…っ]
[そこにいる事を感じれるだけで十分だ]
俺はまだいける、まだいけるよ。
[意識が揺らげばその声と蓮の香りが今は指針になってくれる
どこまで往けば咲けるか、どこまで登れば照らしきれるか]
……レン。
[ただ、此処でまだ声が届いているとあいつに返して奮う]
[リィン、と蓮の色が鳴る、水の波紋が沸き立ち意思が誇る。
礫を纏い稲妻を纏う、雷獣の胴元に、俺から飛び込んでいく]
いくぜ雷獣っ
まだ「冬休み」にゃ季節が早すぎるぞ!!
[水の刃が、銃を持っていた右手から伸びる。
紅蓮の熱を失くした様な黒銃は今は左手。
あとは速さを生かして、戦ってやる。
氷華の領域でなきゃ、俺にも維持はできる、全力、振り絞って!
熱を帯びて破壊に震える戦槌を持つ手に、水刃のナイフで切りかかった*]
[ 声が届き、声が返る ]
ああ
[ 対峙する獣は、共に一瞬の気も抜けぬ鋭き牙を剥く相手なれど ]
信じている。
[ 伝う声は蓮鈴の音に似て、涼やかに響いた* ]
やだね!俺は寝たきりの糞親父甚振れる年まで生きてから
老衰で大往生してやるんだよっ!
[そもそも、こうなるから喧嘩はいやなんだ。
泣かして終わりのガキのお遊戯じゃないんだから。
取るか取られるかなら、そりゃ生き急ぎもするって、死にたくねえからなっ]
[けど、まあ。スパン!と生温そうなサイアクの感触に
ハッ・・・?と流石に俺も顔色を青褪めさせたよ]
なっ、ちょ、うぉ!?
[胴を狙い襲い掛かる戦槌に対して、慌てて水のナイフをあてたら]
がっ うわあぁあああああ!!!
[当然だが水刃は瞬殺で潰されて、宙高くきりもみ吹き飛ばされた。
骨が嫌な音したんだけど。いやっ。
それよりも何こいつ!?生き急いでるのはてめえじゃねえか!!
王様になろうとしてる奴が何鉄砲玉やってんの!?]
[ぐるぐると回転して、身体が墜落していく、ヤバい]
くそっ、コイツこええ……
けどな!
俺もレンを連れてかなきゃいけないからっ
負けてらんねえんだよっ!!
[蓮の花弁が舞い踊る。撃鉄! トリガー!
宙空で強引に銃を構えて、狙いも無く、引き金を連射する。
身体の傷がハンパじゃなく痛いし、狙いなんてつけらんねえから。
雷獣を掠めすらしない弾丸のが大半だろうけどな!*]
[ほんとうに、文字通りの雷獣。いや、此処まで来るともう
荒御魂とか戦神とか云う存在の意味そのもの、神様だ]
…切れたか。
[カチッ。引き金が銃砲の雄叫びを終えた。乱射したからな]
ほん、とに!
ますます猛獣めいてきてるっ!
[角の付け根から、皮膚を剥いだ下から、まさにバケモノめいた獣の貌。
コイツが落ちるまでは、身体張って戦う!
上空高くに放り投げて、両手をあけて]
[……水刃を構築! デカいの、重いの、強いの!!]
どうっ らあああああああ!!
[ぐるん、と大きく一回転した時、俺の両手にある水の刃は
戦槌と打ち合えそうな位、ドデカい両手剣。
こんなんまともに触れないけど。
落下の衝撃と、俺の体重、全部乗せれば、どんだけの衝撃になるんだろな!
俺を狙う、雷獣の戦槌めがけて、全身で振り落とした!*]
[ガアアアン!!と礫と石片の悲鳴じみた雄叫びで刃が激突する。
衝撃に、全身が震えてる。衝撃と闘志と戦慄と!]
負けてっ……たまるかああああ!!
[激突して形状をきしませる、水の大剣が、日向の光を浴びて輝いた。
空から落ちた水刃とのつばぜり合いは、抱擁するみたいに長い数秒の一瞬。
戦舞台に俺の足がついて、ざあっ、と後ろへ飛びのいた時、地面が衝撃に耐えかねて砕けてる。
ビシビシと飛び散る礫が、身体を切り裂く。
後いちげき、全力を込めて、全身を込めて。
いいからもっかい、上から下へ振り落とせ!!]
―――― 紅蓮っっ!!
[結局、俺の気性に一番あう、眩いばかりの赤い蓮。
まともに振り回せないデカブツを持つ俺の足元で、爆風と共に咲き誇り。
俺を再び、雷獣との激突へと向かわせる]
[この一瞬が、策も何もない、完全な真向勝負!
雷獣の全力に押しつぶされるか、それも越えていけるかのふたつにひとつ]
絶対に負けねえっ!!
紅蓮… なめんなあああああああっ!!!
[全身は紅蓮の爆発で前へ体当たりする様に進んで。
引き摺る様に、頭の後ろへ構えた水の大剣は。
頭の上を越える様に。下から、上へ、前へ。太陽の光を浴びながら。
ただ、全身でぶつける、だけだ!!**]
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