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─ 回想 ─
[『路』を通ってきたステファンと星司が即座に動けると解れば、そのまま翼毒蛇の討伐に入ることとなり。
バルタザール達が作戦を立てている邪魔にならぬよう、周囲の掃討に入る手の中に加わり指示を聞いていた。
ステファン達の世界の話などが耳に入れば、もっと聞きたくも思ったけれどそんな暢気な場合でもなく。
いざニーズヘッグに立ち向かう二人から離れた所で補佐に入っていたのだが]
(………こんなに、
強かった、っけ…?)
[目の当たりにした翼毒蛇の威圧よりも、二人が戦う様に目を奪われた。
星司はともかく、ステファンは神官長に杖の扱いを叩き込まれていたのを間近で見ていた。
彼の動きも力そのものも、自分の知るそれとは比べ物にならない程強いと解る。
こんな時だというのに、何故だろうと考えて]
─ 回想 ─
……そっか。
つよく、なったんだ。
[だって彼らは試練を乗り越えてこちらに来たのだ。
強かったんじゃない。強くなったんだ。
勇者である彼らだって、何もしないで強くなれた訳じゃないんだ。
なら、何者でもない自分は、強くなる為に何が出来るだろう]
もっと…がんばらなく、ちゃ。
[弓を握る手に入った力が、更に強まる。
が、次の瞬間ニーズヘッグが墜ちるのが見えて、その力みは一旦緩んだ]
─ 回想 ─
…だいじょうぶ、ですか?
[ステファンの慌てる声>>3:+79に、何があったのかと案じて問いかける。
癒者が治療を施す様子を不安げに見ながらも、大丈夫だと言う星司>>3:+83の声を聞いて。
タチアナ自身も出来る限り疲れを抜けるよう休ませてもらっていた、けれど]
……ルーウィ…?
[程無く響いた声>>3:*14>>3:*15に、人違いなどするはずのない耳を疑った。
自分の知る神官長の口調とはかけ離れたそれは、先の疲れた声音>>3:*6も合わせて何故か不安を抱くもの。
でも、その声に込められた願い、想いの強さもまた、強く伝わってくるものだったから]
─ 回想 ─
わかりました。
[これ以外に答えなど有る訳がなかった。
けれど、何か言わなきゃ、そんな想いが言葉を続けさせて]
力の限り、がんばります。
みんなと一緒に、がんばって、支えます。
だから、神官長も…
ルーウィーも、一人じゃ、ない…です、から。
[頑張っては言いたくなかった。頑張らないでは言えなかった。
どうしても一人じゃないと伝えたくて、でも続ける言葉は持っていなかった]
[そうして、再度『路』が繋がれれば>>3:235、メレディスから呼びかけ>>*0が届く]
はい。
では、さっきとおなじ、ように。
[バルタザールからも了承が返れば、先程と同じ様に場を作る事となり。
繋がった『路』から現れた彼ら、彼女の姿を確認するとやはり、二人が疲れていないか気にしながら頭を下げた。
状況の説明は先着の二人と隊の要たるバルタザールもしただろう。
タチアナは邪魔にならぬよう、声がかからぬ限り話かけることは無く、次の準備をしながら指示を待っていたが]
……………────
[声が、出なくなった。
震えすら、忘れてしまった。
視界が揺れる、その振動に倒れた身体が、動かない。
>>+37獣の本能が、その恐怖を全身で受け止めてしまっていた。
近くにいた誰かがそんなタチアナの様子に気付き、名を呼びかける。
その声に、やっと人の理性が戻り]
…だい、じょうぶ。
私、より…みんなを、まも、って。
みんな、ちゃんと…帰れる、ように。
[バルタザールが隊を三つに分けた時に宣した様に、願うのは誰一人欠けないこと。
既に動き始めている御魂、守護者の面々の補佐に回って欲しいと頼み。
自身もまた、少しなりと力になろうと弓に矢を番え、最凶の相手へと狙いを絞った**]
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