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[仮眠していた昨晩とは違い、きちんとした場所で眠った。
しかし、船が来ない焦燥と責任が重くのしかかる。
部下に午前中休めと指示したからには、その分動かないといけない。
日の出前に起床し、食堂で携帯出来そうな食料を鞄に詰めると伝言板にメモを残す。
鞄の中にナイフもあることだし、もしも船が来ずに帰る時は山林を経由し、果物を採ってこようか。よく働いてくれるファミルや、ゾフィヤや、フレデリカ。立ち直ろうという意志の見えるメモを貼っていたローレル。他の人達だってこんな環境下では辛いはずだ。
そう考えながら、薄暗い道を港の方面に向かった]
精神値→10-1=9
体力値→73+27=100
100-101(300x1)/9
[いくらなんでも日が登りきる前には船も着くまいと、コテージ跡に寄って中を見て回る。
本館とコテージを繋ぐ廊下に事務室があり、書棚の本を手に取る。診療所も見てみたいと、つい好奇心がわいてしまう。感染症の情報もあるかもしれない。症例についてもっと詳しく知りたい。
――それが、誰かを救う為だけではなく、知識を求める欲求が多いに含まれていることには、気づいてはいない。
コテージの脇の倉庫には、施錠されていない場所もあり、誰かが入って花火の一部を持ちだした形跡が残っている。
夜は真っ暗になる島で、花火ができたら楽しいのだろう。
廃墟を見て回るのではなく、バカンスのツアー旅行だったらどれだけよかったことか。
コテージを見てつくづく思った]
そろそろ行くか。
[港で船を待とう**]
[穏やかな波を見ながら時間が過ぎる。
視力は良い。見逃すはずがない]
……来ない、な。
[やはり、と思ってしまう。
菌保有者とそうでない者の遺体の違いを見れる自分が、この島に送られたこと。そして感染者が出たことに作為を感じていた。
それでも信じたかった。
単なる事故で、迎えは来ると。
午後からの見張りは、ゾフィヤとフレデリカの二人がいいか。ここは安全だし、女性同士なら話しやすいだろう。
山林に向かって、港を後にした]
[山林にはまばらだが、果物がなっている。
桃、西瓜、舐瓜……長らく人の手が入ってないためか見た目は良くない。
そういえば、公にできない実験や、不自然に発生した流行病という薄暗い巷説以外にもあると、代理を頼んできた奴が言っていた。他国のスパイも狙っているだなんておかしなことも言っていたか。
なんでも切り口が星の形になる南国の果物の中に特別な品種があり、食べると願いが叶うだとか。極稀に、不思議な実のなる大きな木に辿り着くだとか。
それは島のイメージを良くする人為的なものではなく、元島民が話していた事実だと主張していたが、この場所に来させるよう言った方便かもしれない。
本当に願いが叶うのなら、船に乗った時に戻って、全員無事に島での時間を過ごし帰りたい。休暇をとって南の島へ旅行に行くのだ。気の合った者を誘い、複数人で行くのもいいかもしれない。
――今となってそれは夢物語でしかない。
感染者が予想よりもずっと早く、静かに増え続けているとは、この時は思ってもいなかった]
/*
早く!!!誰か!!!死体を!!!見つけて!!!検視ロールは出来てるぞー!!!
今日乗り越えたらいつ死んでもいいね。
PL邪悪氏の命で、炭鉱へ更迭されるバルタ中尉。
[新しい手袋を取り出し遺体を調べると、僅かな異変が見られる。
まさかと思い丁寧に調べていく。
冷や汗が背中を流れ、自身の鼓動がやけに大きく聞こえる。
――ゾフィヤは菌の保有者だった]
そんな……。
[軍人の中に保有者がいただなんて。
島に来る前からか、それとも来てからか。
どちらにしても異変に気づけなかった己を責める。
顔色が悪かったのは、疲労だけではなかったのだろう。
昨日のうちに分かっていれば……真面目でよく働く部下に、面と向かって言えながった小さな一言>>3:179を喜んで受け止めてくれた彼女に、死の宣告を伝えられただろうか]
[何か意志は残していないかと、手袋を外して鞄の中を確認させてもらう。個室に備え付けられている引き出しの鍵を見つけると、開けて中を見た]
これは?
[軍に所属するゾフィヤの私物とは思えないカメラが入っている。決して古くはないそれは、島で拾ったものではなさそうだ。誰かの私物だろうか。
確かに、この島の写真を撮られるのはよくない。
だが、この状況では二度と軍以外の者が上陸することはないだろう。
少し考えると自分の鞄の中に丁寧に入れた。
閉じ込められた状況の中、持ち主に返してもいいだろうと考えたからだ。
他に変わったところは見つけられなかった。
手を合わせ、必ず本土へ連れて帰ると誓って部屋を後にした]
[続いてローズマリーの検視にとりかかる。
感染が死因だが、こちらは菌の保有者ではなかった]
……ふぅ。
[洗面所で手を念入りに洗った後、検視の結果と情報を開示する為に、食堂へ向かう。
もう、事実を伝えるしかない。
その中で、ファミルにだけは事前に結果を告げようとしたが、ショックが大きかったのだろう。覇気がない>>77
無理もない。同胞を亡くした。明るく真面目で性格が良いことは、数日一緒に過ごしただけで充分に知れた。自分も立場と役割がなければ、悲しみに暮れていたところだ。
声をかけるのは控え、説明をはじめる。
外に出ていていない人間もいたかもしれないが、人伝に伝わっていくだろう]
[情報を共有しようという提案>>85を受け、ダーフィトが広げた島史や集団検診の紙に目をとおす。島史は自分でも見たものだが、検診については初めて見たものだ。
説明させて欲しいと一言断ってから口を開く]
船の到着が遅れています。通信機も通じず連絡が取れませんが、引き続き確認していきます。
[島から出る関係事項に進展がないと、分かりきったことを言ってから、本題の感染症について話はじめる]
そんな中、皆さんの不安を煽ることになるかもしれませんが、亡くなった方々の死因について判明していることを全て開示します。
炭鉱跡で事故に合ったユーリエ氏を除いた、管理人のローゼンハイム氏、ローズマリー氏、ゾフィヤ准尉の3名は、過去にこの島で流行した感染症による病死で間違いありません。
まず、感染症は菌を保有した生きた動物から伝染ります。保有者が死亡すると、急激に体温が下がり菌は死滅し、感染の恐れはほぼなくなります。
また、菌への抗体のある生物は死ぬまでに時間がかかります。中には発症せずに普段どおりの生活が出来る個体も確認されています。
[一般的な感染症の知識を交えながらなので、どうしても長くなってしまう。これから先に言うことを、先延ばしにしたいのも影響している。
大きく息を吸ってから続ける]
そして……、昨夜亡くなったゾフィヤ・シュバルツ准尉ですが、検死の結果、感染菌の対抗がある菌保有者でした。
他に既に感染していて、感染菌を保有している者がいなければ、感染者がこれ以上増えることは、まずありません。
[菌の保有者の名前を出すのは最後まで悩んだ。
しかし、それにより感染者が増えなければ安心して船を待てる。なんだったら時間をかけて船を作って助けを呼んでもいいのだ]
これは私見ではありますが……人ではなく島に生息する動物や虫が大元の原因という可能性が高いと見ています。
[感染症はゾフィヤのせいではない。そう印象付けたかった。
人間ではなく、動物や他の生き物が原因だと、自分自身がそう思いたいのかもしれない]
……今、私が知りえる情報は以上です。
[言い終えると、頭を下げてから一言付け足す]
それと、ゾフィヤ准尉に私物を預けていた方は、後で私の部屋へ取りに来てください。*
[感染症に関しての質問>>95には、満足する回答が出せない]
抗体があれば、ゾフィヤ准尉のように感染状態で徐々に衰弱していくか、何の問題もなく生き続けます。
なければ管理人やローズマリー氏のように自覚症状がなく即死。
私は、ご遺体から判別するすることが出来ても、生きてる人間に対する検診知識はありません。
この島と感染症についての情報は、軍内部にも極一部しか開示されていません。
治療法については聞いたことがありませんね。診療所に関しても、皆さんが聞いたことのある噂話程度しか……。
[島のどこかに診療所はあるのかもしれない。しかし、これまでに思い当たる場所は見つけていない]
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