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― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
[海精軍に囚われて、お世辞にも住み心地がよいといえない独房に入った。
時間の感覚も狂いいくらほどの時間がたったのか。聞き覚えのある声>>3:325が聞こえはしたが]
……水くれ。
[独房の簡易ベッドに転がったまま薄目を開けて小窓から覗くラートリーの言葉>>325には関係のない返事をする
不安がるでもなく、強がることもない自然体で、次の時がくるまで体力を温存していた*]
― 後退後:拠点・天幕 ―
[ウェルシュ>>14のことも、最善を願う気持ち>>15もわからないわけではない。とはいえ肯定もしない。今はただ、長く、ここに居たいとは思わずに、陣幕に手をかけたところで今までとは違う気配でこちらに歩み寄る>>16音を聞き、つぶやかれる言葉に足が止まる]
[指示を下すような凛としているものでもない。普段のどこか淡々としたものでもない。
裡を吐露する声>>17は弱弱しく響き鼓膜を揺らす]
ああ、ウェルシュは敵将…ジークムントと知り合いだった。俺が戦場をともにしていたのをみて、こちらに話しかけにきたぐらいだったからな。
二人で話をさせてほしいと言われた。おそらく…古くからの顔なじみか何かなんだろうよ。一応願いは聞いてやった。願いを聞くだけの大丈夫な状況を作っていたからな。とはいえ、俺はいまだに許せはしないがな。
[それは水を差されたという私情もあるにはあった。]
誰かを大事に思うとか。そういうのは悪いことじゃない。そういうことで争うこともあるだろう。だがよ、もしあの時、他の誰かが死んでいたら?
「私は友人が死にそうだったから邪魔しました。その結果あなたが死んだのも仕方ないことなのです。許してね」なんていうのか?……それで当人が、遺族が、そいつを大切に思ってるやつが納得するか?
敵対してるならば恨まれることもあるだろう。それが普通だ。そして各々事情込みで来てるのも普通だ。だがよ。曲がりなりにもともに戦う関係となったやつにその仕打ちはねーって俺は思うぜ。
[服の裾を掴みしゃくりあげるラートリーにも、厳しい言葉をとめない。だが口調は先ほどまでよりも無意識に柔らかい]
ラートリーの生家のことに対しては複雑なことになってるようだが…詳しい事情も貴族の習いも知らない俺がどうこういっても仕方ないだろう。俺が言えるとしたら、お前の家のことではなく、ラートリー自身のことだろうよ。
[振り払うことなく、涙の止まらぬラートリーへと振り返って、緩く服の裾を握る手に手を添えて、その顔を見つめる]
考えすぎなんだよ。騎竜師ってのは自由なもんだってきいてたが、お前はいろんなものに縛られてばかりだ。
だからよ……ラートリーはどうしたいんだ。悩んだぐらいで上等な考えなんて浮かんでこねーよ。頭空っぽにして、自分の大切なもの、欲しいものを全部言ってみろよ。
[冷たさをけし、どうなんだ?と促すように問いかけた*]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
話してると喉乾くからな。その代価だ。
[無料で話すつもりはないとでもいうように答えて寝返りをうって仰向けから横向きに姿勢を変えて、ラートリーを見つめて]
さあ?全ての傭兵の代表ってわけじゃねぇからな。泣き叫べば助かるなら泣き叫んでもいいがそんなことはない。ならばじたばたしたところで始まんねーからな。じっとしていたほうが……今後どうなるにしてもマシだ。
[無駄な労力を極力避けて温存している。食べて眠り蓄える。今はそれだけでありそれを疑うこともなく実行している]
ああいったな。
……何が聞きたいのかよくわからん。どうもこうもないだろ。
[馬鹿にするでもなく、ただただ不可思議とでもいうように問いかけ>>45には考えるそぶりもなく]
敵は倒し、味方は守る。それ以外になにかあるのか?
[むしろ疑問を抱き問いを返した*]
― 数日後:拠点 ―
俺たちがいうのもなんだが、捕虜を交換しあって、また相手の大事なものを奪い合う。不毛だな。
「その不毛なおかげで飯が食えてるんだけどな。」
まーな。捕虜も交換しあえば互いに遠慮がなくなる。ちょうど霧も晴れてきてる。こっからまた加速するな。
[霧深くなり、自然と交戦が不可能になってからの数日は、彼ら傭兵にとって英気を養うには十分すぎる時間であった。とはいえそれはどこも同じことではあるか]
「俺たちは何かしないんでいいんで?」
警戒と斥候と…後は雇用主からお呼びがかからなければ他はいい。それより準備はできてるか再度確認しとけ
[敵方にどのようなものがいたか他部隊からの情報。それに対して自分たちなりに考えた対策と、ここ数か月の訓練の成果の確認。これからに向けての準備を着々と進めんとしていた]
投票を委任します。
異国の兵 ロー・シェンは、風の紡ぎ に投票を委任しました。
異国の兵 ロー・シェンが「時間を進める」を選択しました
にしても……あいつは生き残ったか。悪運の強いやつだ。
[マリエッタが戻ってくると同時に、捕虜となった白の戦友。元雇用主は相当ご執心だったようだから、確実にあれも戻ることになるのだろう。
敵対して、語りあったは刃ばかり。戦いは否定せずだが怒りや憎しみの乗らぬ刃を向けてきたそんな部隊。]
……終わったらあいつらも含めて酒でものみてーもんだが、さぁて。
[どの程度の無事という度合で終わるのか。見果てぬ先を見渡すように、久々に晴れた空をみあげた*]
― 後退後:拠点・天幕 ―
別にウェルシュのことだけをいっているわけじゃない。戸惑い止まれば、それはわが身に降り注ぐことだからな。
[戦えないかもしれないというラートリー>>92も、そして幼馴染、血縁者。などというものはなくとも、あちらに友誼を結んだものがいる自分も]
あいつはその点運がいい。無駄な犠牲をださず、背負う十字架もなかったわけだがな。だが自分も運がいいなんて過信を持つわけにはいかないことだ。
[あくまで運がよかっただけ。だが運がよいならばその点においては責苦を味わう必要もない。]
[だからこそ、決着をつける私情はあれども、かつて隣にて守っていたものに槍を向けるのも、士気が落ちたところで追い立てるように指示を出すことにも戸惑いもなかった。]
………俺が、どうかしたか。
[何かに気づいたようにいうラートリー>>93に、すっとぼけたように肩を竦めて見せる]
おお、なんだ。いえるじゃねーか。
[欲張っていくつもあげるラートリー>>94に、妙な感心を抱く
出てきた名前らしきものの半分は知らなかったことはさておかれて]
ならば、エリザベートとやらに聞けばいいだろう。
レトってやつも憎まなきゃいいだろう。
そんなのできるの今のうちだけだぜ?生きてるうちは変わっていける。でも死んじまったら聞けないし憎んだままで終わっちまう。
[流れ落ちた言葉が消えないうちに拾い上げ、ただすればいい。といとも容易いようにいう]
……そもそもだ。あの時、ウシャスに乗っけててもらった時もいったが、お前なんのために戦出てるんだ?
[>>2:66で言ったことを覚えているか否か]
戦いは手段であり過程でしかない。戦って見えるものもあるだろうが、そこが全てじゃないし終わりでもない。
お前は家のためといわず今、弟のフランツってやつのためといったよな。ならば家のために戦うな。
……少なくとも、俺はお前の家と一緒に戦ってるつもりは一切ない。
[最後は力をこめて断言して頬を伝う涙>>95を空いているほうの手でぬぐう]
そしてついでに、今欲張って口にしたことも、結果として求める中に増やしちまえばいい。
欲張り?いいじゃねーか、欲張り大いに結構。こちとら命がけで戦ってるんだ、あれもこれも求めて何か悪いんだ?なんなら、俺を捕虜にしたときみたいにとっつかまえちまえばいいんだからな。求めることからはじめねーと何も叶わねーぞ。
[否定まみれだった言葉からようやく肯定の言葉を発して、ふっと笑みを浮かべた]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
ただでやってもらって許されるのは赤子だけだ。そうだろう?ま、言えばなんでもしてもらえると思えるだけ自分がえらいと思ってるならば話は別だがな。
[納得しかけているようなので、言葉をつづけながら、最後には皮肉を一つ混ぜる]
ああ、敵同士?……って?…いや、仮に敵同士なら会話をしたらまずいのか?憎んでなきゃいかんのか?ってこういうことじゃないか…あー……
[少しだけ考えるように視線が空を泳がせたが考えるのをあきらめた。わざわざ思考という労力をさかなければならないような間柄ではない。相手が納得しようがしまいが、こちらには関係のないことであった]
要するに雇うってことだよな。
[寝返り。とはいわずに雇うと言い換えて、そこでようやく起き上がり胡坐をかいてラートリーを見遣り]
ああ、そうだ。武を売るので間違いない。
[そう、売るのは武であって]
つまりこの状況、命を売り物にする気がない以上、氷竜軍とは自然消滅しちまってるってわけだ。
[よって、敵同士といわれていたが、雇用関係が消えれば己はただのフリーの傭兵だ。他者からは寝返りといわれようが、売り物の武ではなく命を求めるならばそれは契約違反だと思っているが、それのことを彼女がわかるかはわからない。それと命をかけるならば金ではなくもっと別のものだ。
それにしても…例えば>>99などと口にするのにはめんどくさそうに欠伸をする。その様子から金銭的なことを心配しているのだろうが…]
まどろっこしい。雇う気があるのかないのか。どっちなのかはっきりしてくれ。んで、どんだけだせるんだ?それを言え。多くても、少なくても言ってやるからよ。
[独房にいて、むしろ雇われる側なのに偉そうにいう。安売りするつもりはないが、ここから出してもらえることを考えれば多少割り引く心算でいたが、それが彼女の懐事情にどれだけの打撃を与えたかはわからぬことであった*]
― まだ霧の晴れぬ中 ―
……こんなときに仕掛けて…いや、鉢合わせか?気を付けろよ。
[彼が遭遇したものが何者かは知らずその心中もわからない...は伝えられた事柄>>~0に邪魔にならないようにそれだけかえした]
― 捕虜交換前 ―
お、いたいた。お前確か捕虜交換時の護衛役努めるんだったよな。
捕虜の中に銀髪のなんていうか見た目しろーいやつがいる。そいつにちょっとよ少し伝言を頼みたい。
『わかっている』
……それだけだ。頼んだぜ。
[たった一言。そこに色々な意味をこめた伝言を頼む。その護衛役のものははたして白き戦友に伝えてくれたかどうか*]
― 後退後:拠点・天幕 ―
[なんでもない>>138というならば、ただうなずく。言いたくないわけでもないが面白い話でもない]
いつもいつも良い子ちゃんしてるここまで俺に言われてよーやくじゃねぇか。
[腕を振り上げて踏みとどまって振り下ろす>>140も声だけは元気に怒鳴り返すラートリーの感情の吐露が普段とは違って新鮮に見えて、可笑しくて]
ま、それだけいえるならば充分か。
[怖気などなく、むしろ口元に緩やかな笑みを刻む]
俺ら傭兵は、武は売っても命は売らない。たまに自分が偉いと勘違いする馬鹿な雇主ももいるが、俺からすればそいつに命までかけるだけの価値はない。それだけだ。
それと同じだろ。そのフランツってやつが、どういうやつかは俺も知らんからなんともいえねーけどな。…お前の家はその弟やお前が束縛されて従いつづけなければならないほど価値があるようには見えないがな。
[覚えているといった彼女>>142に同じことをまたいったのは、今ならば届くと思ったのもあった。先ほどから見ていて彼女自身は否定するかもしれないが、ここまで堪え涙し、果て無く覚悟を決めねばならないものに、価値を感じなかったのも...にとって事実]
別に…励ますつもりもなかったんだがな。
[どちらかといえば、戦いに戸惑わない、覚悟を決めてもらおう。そんなつもりだったがどこからずれたのかと思う。それでも前へ進む意思が見えるのをみてほっとするように気を抜いたとき、目に飛び込んできた、ラートリーの笑み>>143にしばし固まる。]
なあ、ラートリー、お前笑ってるぞ。
[今までにない表情が見えたのが不思議で、茫然としたままつぶやく]
そんな顔もできるんじゃねーか。あー、いや、なんていうか……
[思ったことはそれだけではないが、しばし言葉を探すように視線が泳ぎ]
― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ―
[胡坐をかいた状態で、ドア窓からのぞくラートリーをみるが、さきほどから慌てていて面白い奴だ。などと思っている。ついでに自分の言葉にいちいち反応して、真面目なのだろうとも思っている]
いや、そうだろ。ここにいても氷竜軍の雇主は金を払ってくれるわけでもなし、つかまっちまえばなかったことにされるのがだいたいだぜ?そりゃ戦場でいきなり雇うなんていったら何いってんだ?ってこっちもなるけどよ
っと・・・まあ傭兵についてなんていうか、深く考えるな。
[横道にひたすら逸れそうなので止めるようにいって]
ああ、それでいいぞ。
[金額について追加された指の数>>145分で頷く。相場を考えれば高くはないものであったし氷竜軍時代のほうがよい稼ぎであったが、この独房から出してもらうことなどを考慮すればそんなものだろう。
そこには彼女自身が狡猾なタイプにはみえないが、後々にまで変な貸しをつくっておきたくはないためにそう判断もあった。]
後は働きに応じて、その都度ってことで。細かいことは…こっからでてからでもいいよな。雇主様?
[おどけたように言って、雇用主を見遣った*]
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アリーセとも絡みたいが浮かばない!マリエッタともあまり絡めなかったしーとおもうと、動きよろしくないなぁ。
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