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― 朝食後 ―
おおかみはさ、見つかりたくないと思うんだ。
僕ね、ファミルが「ゲルトのまねっこしてた」って聞いた時、「今日は自分を連れてって」っていってるように聞こえたんだ。
(タクマもゲルトのまねっこだった、という情報はこの辺りのやり取りで誰かから得ただろう)
だって、ゲルトのまねっこしてたってことは、「自分はおおかみでもねぼすけおおかみでもない」って意味でしょ?
そこと一緒にほんとうのおおかみが残ったらおおかみはみつかっちゃう。だから浚われちゃうんだろうな、って思ってた。
けど、今日浚われそうになったのは、カスパルか、ねぼすけおおかみか、どっちか。
……これって、襲われたのがカスパルだったとしても、ちがったとしても、「おおかみはねぼすけおおかみを狙ってた」って事だよね?
[食事の後片付けをしながら、誰にともなくぼんやり呟く。
それを知って何になるのかは自分でもよく判っていないけれど*]
― 眠る間際 ―
[腹も膨れて心地よくうとうとしだした所でロー・シェン起こされて>>21、ぐずぐず言いつつ目を擦り、枕カバーを漁る。
見付けだした一枚を、ぺいっと彼の顔に投げつけた]
…キミが僕を信じたいってわざわざそういったからさ。
信じるなら勝手に信じたら良い。
なのに、わざわざ、面と向かってそう言うのって、なんか、すんごく、胡散臭い。
話し合いに参加して居ないから、誰を疑ってるのか皆以上にわかんない僕にわざわざ伝える事で、僕をてなづけたいみたいだった。
そして、「信じる」じゃなく「信じたい」って曖昧に濁すことで、じぶんはおおかみを知らないから探してる、ってうさぎなら当然な事をわざわざ印象付けて主張したいみただった。
へんだな、っておもったんだ。だからだよ。
…おしまい、おやすみ。
[もう起してくれるなとの意を込めた最後の二言を残して、毛布にもぞもぞ潜り込んだ。
それ以降は揺すっても、名前を呼んでも、知らんぷりを決め込み眠り続けただろう**]
[彼の後を追って歩きながら、ぼんやりと、思う。
もし自分がほんとうに彼の言う「ねぼすけ」というやつなら、
「ほんもののねぼすけおおかみ」が誰か、を自分は知っている。
けれど、それを彼に伝える気にはなれなかった。
彼に、これ以上、自分を襲う気がない様子から、いつしか自分はねぼすけおおかみになっていたのではないかと、なんとなく、理解し始めて居たけれど。
…なんとなく、教えたくなかった。
自分が未だうさぎだと思っているから、ではなくて、きっと――]
[辿り着いた洞穴は思いの外小屋に近い。
2、3度瞬きをして目を慣らせば、暗闇とて概ね見える夜行性。
それに、自分は「うさぎ」だ、視力が余り役立たなくたって、音を拾えば凡その景色は判る。
其処に居るのはゲルトと、ローゼンとシェイ、多くとも3人だと思っていた。…けれど、なんだか気配が多い。
>>+2ほんの僅かで止んでしまったけれど、笛の音が聞えた気がした。まさかカスパル?も、居るのか…?何故?
ロー・シェンに背を見せるつもりはないから、追い抜く事はせず、彼の歩みに合わせて、洞窟の皆の元へと顔を出しただろう。
怪訝な顔をして首を捻る。レトは兎も角、カスパルは皆で閉じ込めたんじゃなかっただろうか?
…何故一緒に居るんだろう?
赫い眼を光らせて、ゲルトとカスパルの会話に耳を欹てた*]
[元気そうなふたりにすこしだけ安堵したけれど、なんとなく、近寄り難くて、離れた位置で足を止めた侭に。
駆け寄る事はおろか、声を掛ける事も、出来なかった。
きっと、彼らは、自分を見て、怯えるのだろう]
……ねぇ、キミは、僕が「ねぼすけおおかみ」で、良かった、と、少しでもそう思った?
[戸惑いがちにロー・シェンに伸ばし掛けた手を、触れずに、下ろす。
ほんとうは、彼も、「違う誰か」の方が、よかったんだろうなぁ、なんて。ぼんやりと、思う。
誰といたって独りで、帰る場所なんてなくって、……これで、寄り添う場所もなくなったのかと、昨夜までは手を差し伸べて傍に居てくれたであろう「うさぎたち」を眺めて、気付いた。
力なく握った、鋏を見下ろす。
どうしようか、居てもいい場所が、もう、何処にも見当たらない…]
[ロー・シェンの回答>>*13に、思わず乾いた笑みが零れた。
彼が語るそれは「ねぼすけおおかみを起こせてよかった」であって「”リヒャルト”が仲間でよかった」ではない。
心のどこかで望んでいた、けれど、そんな言葉が返る訳がないと知っていた。
そんな、予想と違わぬ彼の言葉にどこか安堵した自分も居る。
彼が己の望む言葉を与えてくれたなら、きっと自分は――……
もう、彼に背を見せる事を、隙を見せる事を怖れる必要なんてない。
洞穴には入らずに、背を向けて、来た道を戻って行く。
裁縫道具を家に置いて、あの小屋に戻ろう。
もうあそこは自分の居場所ではなくなってしまったけれど。
怯えて寄り添ううさぎであれたなら、どんなによかったか。
もう戻らない時間を懐かしむ事には慣れっこだった。
大切で、幸せな時間だった。それに気付けただけで十分だ。
…まぁ、只のうさぎであったとて、どうせ「怯えて寄り添う自分」なんて想像もつかないから、これで良かったんだろう、なんて、自棄気味に自分に言い聞かせる]
[最期まで聞かずその場を去ろうとした自分を、>>*13「それに――…」と思わせぶりに途切れた声が、引き留める。
振返って、言葉を待つ。続いた言葉は、途切れた言葉の先に続く言葉では無い様に思えた。
隠した言葉を問い詰めようか、一瞬思ったけれど、止めにした。]
…そう。キミはそう考えていたんだね。
けどね、「おおかみとおおかみ」でも、僕は、ダメみたいだ。
だって、ほら?
キミの言葉を素直に信じる事なんて、僕にはどうせ、できやしない。
[くしゃりと、泣き出しそうに歪めた顔で無理矢理笑って、再び背を向け、歩き出す。
おおかみとして目覚めたところで、彼との距離が近付いた気はしない。
彼が自分を受け入れてくれるだなんて、夢にもおもえない。
自分を択んでくれる誰か、は、この世界にはもう、きっと、居ない。*]
― 回想・朝の帰り道 ―
[>>*7「皆を欺かなければいけない」とロー・シェンは言った。
けれど、別に、自分には、皆を欺く理由は無い。
おおかみとして、うさぎたちをどうにかする、目的は無い。
全部話したっていい、
話さない侭独り洞穴に閉じこもったっていい、
けれど、>>*8今日で、終わる、なら、
今日一日だけ、知らんぷりをして、うさぎの振りをして、過ごそう。
今日一日だけでも、最期の一日だけでも…*]
[夕食前の話し合いの声、ぼんやりと目を覚ます。
頭が覚醒するまで聞くに徹していたけれど、欠伸を噛み殺しながらも口を挟み]
僕もね、>>22ファミルか…タクマが居なくなるんだろうなって思ってた。けど、実際は、ちがったみたい。
マレンマがファミルを択んだのは、ファミルがおおかみに狙われそうって思ったからなのかな?って最初おもった。
そしたら減るのはひとり、ふたり減らずにすむ。から、かな?っておもってたんだけど、
おおかみを見つけ出さずに、先延ばしにしようとして、うさぎとしてなにかいいことあったかな?ってとこで引っ掛かってた。
で、ファミルの>>45「ねぼすけおおかみなんじゃないか」で、あぁ、成程っておもったよ。
僕はね、ロー・シェンをいちばん疑ってたから、余計に、しっくりきたんだ。タクマ>>44のはなしをきいて、逆なんじゃないかなって。
そう考えながら思い起こしたら、マレンマは、ロー・シェンに「襲って欲しい」って言ってるみたいに見えたんだ。
>>3:71「独りは嫌だから、つれてって」って、そう言ってたように、思えた。
今朝、もし、目覚めたおおかみがいるのなら、マレンマじゃないかな、とおもったんだ。
…けどね、今朝ねぼすけおおかみが目覚めたんだとしたら、
起こしたいねぼすけおおかみを、おおかみは疑い先に選んだりしないよね?
マレンマならファミルはちがう。
ロー・シェンならマレンマはちがう。
おおかみがもし今2匹なら、ロー・シェンがおおかみで、マレンマがねぼすけおおかみを起こした、これがありえないのは、確かなんだよねー…。
[纏まらない言葉でも、思った事は話しておこう。そう思って紡いでみたけれど、言ってみて自分が結局何を言いたいのか良く判らなくなって、思案気に唸りながら再び枕に沈んでいった]
[なんとなく視線を感じて>>55旋毛を隠す、はげてないよ、はげてない。なんて言い募りつつ]
…だよねぇ。
だから、どっちかが違うのか、どっちも違うのか、なんか今よくわかんなくなって、ぐるぐるしてる。
うわー、洞穴ちょう覗きにいきてぇ。
>>+29>>+30
どうぞ、周りは気にせず、がつんと。
(´・ωノ[◎] ゝ●REC
よふかし リヒャルトは、洞穴暮らしの マレンマ を投票先に選びました。
けど、これで、「オリジナル」が誰か、ちゃんと伝わったかな?
陣営勝利に薄ら貢献しつつ、リヒャルトの心で投票しちゃおうそうしよう。
[残念がる彼>>60に、ほんとにはげてないもん!と、ちょっぴり泣き出しそうに尚も言い募る。
今は、本当にはげていないはずだ。けれど、つむじじゃないけど円形脱毛が出来た事があるのは、ちょっぴりトラウマだったりするハゲに敏感なお年頃]
でも入れ替えるなら、マレンマおおかみは、ロー・シェンを真っ先に連れて行くと思うんだ。
みんながそうとは限らないけどマレンマは、ぼく>>3:105>>3:106とおなじ風に考えそうかなぁとおもう。
だから、マレンマはおおかみじゃなかった。
けど、「ロー・シェンをおおかみだと思ってるねぼすけおおかみ」には、みえるかなぁ。
[自分とルートヴィヒの二択だと、面と向かって名を連ねられれば、きょとりとした後、にんまりと挑発的な笑みを浮かべ楽しげに笑った。
そうだ、それでいい。そう伝える様な満足気な笑みだっただろう。
何を信じるか択ぶ前には、まず、総てを疑わなければ]
そうだね、今朝、もしほんとにねぼすけおおかみが起きてて、おきたねぼすけおおかみがマレンマだとしたら、間違いなく僕が彼を起こしたおおかみだっていってる事になるね。ルートヴィヒはマレンマをそんな風にかんがえてなかったみたいだしさ。
[結果彼が自分を信じようと、疑おうとそんなことはどうでもよかった。
今迄此方を見る気すらみせなかった彼が、やっと自分も見てくれた気がして、純粋にそれが嬉しかった。
彼にはなんとなく、避けられている気がしていたから。今朝朝食の準備の誘いに乗ってくれたのだって、ファミルが居たからだろう。
ただ避けられるよりは、疑われる方が余程良い]
[>>68…と、言った傍から、聞こえたタクマの声>>64に自身の耳を疑う。
何故、そうなった。頭を抱えて考え込む]
え?ないでしょ。
僕の話>>53きいてた?ねぇ?
だって、…マレンマを逃がす前に、マレンマが皆にいちばん疑われて洞穴送りになってたらどうするの?
へんだよ、そんなの可笑しいとおもう。
[憐れむ眼差し>>71を過敏に察し、ほんとにはげてないもん、ほんとだもん!と半分涙声で吠えて、ぐずぐず言いつつ毛布の中にもぞもぞ帰って行った。…逃げ隠れたともいう。]
おおかみだとおもってるのはロー、
ねぼすけおおかみが有り得るならマレンマだと思う。
けど、このふたつが如何にも頭の中で強い印象を持ってる所為で、僕はルートが上手く見えてない。
疑う起点も、信じる起点も見いだせていない。それがおおかみゆえなら上手いなとおもう。
マレンマはねぼすけらしい言動をしていたように見えた。
けど、彼がねぼすけなら起こすおおかみが僕しかいないんだよね。
今朝マレンマを疑い先に選んだのは、ローだけじゃない、ルートもだからね。
じゃあ今朝おきたかもしれないねぼすけドコ?で悩んでる。
[毛布からひょっこり顔だけ覗かせた。
これではタクマ>>72の求める回答にはならない。その位は判っている。
けれど、事実、考えが纏まらないなら独りで悩むより話してしまった方が良い気がして…]
[喋り過ぎで擦れた声、咳払いをしつつタクマ>>78の言葉に怪訝な顔をし]
「リセットして可能性」を考えるならさ、「まねっこがおおかみになっている可能性」が出ないのは何故?何で誰もそこを疑わないんだろうね?
…僕が誰も信じられないのは、そこが要因。
僕はねタクマ、キミとファミルも疑ってるよ。だからこそ、残り4人からなら僕しか候補がいないのに「マレンマがねぼすけだと思う」って言えるんだ。
[不思議な声が耳に届く。
けれど不思議と驚かない、自分は、やはり彼と同族なのだろう。
諦めたように自覚する。
だって、同じ声の出し方が、不思議と判る事も不思議に思えない]
それは勇気?違うだろう?
なぜ僕が、キミに加担しなきゃいけないんだい?
僕には、うさぎを襲う、理由なんてない。
[安い挑発に乗る気はないと鼻白む。嘲う様に、ざまぁみろ、と声を紡がぬ唇が動いた]
…――僕で良かったかと尋ねたあのとき、
嘘でもいい、「リルを択んだんだ」と、そう言ってくれたら良かったんだ。
そうすれば、皆を裏切って、キミの胸に飛び込んだのに、ね。
敵を欺くには、まず、味方から、だよ。
キミは択ぶ言葉と、欺く相手を誤った。
もう、こんなにたくさん吐いたのに?
それともうさぎな彼らはキミにとっては仲間じゃないのかな?
彼らはきっと、ずっと、キミを仲間だと思って居ただろうに。
[彼の言葉を鼻で笑って、息を撒いて、
苛立ちの侭に言葉にして、ふと、気付く。
あぁ、似てるな、と]
[皆は自分を、仲間だと思って、傍にいさせてくれていた。
なのに自分は、心に壁を作って、距離を作って、進んで独りになりながら、独りを嘆いていたんだった。]
…ねぇ、>>63「寂しい」と、感じたのはキミ?
>>74「たすけて、早くみつけて」って言葉はキミの声?
キミにとって、『仲間』って、何?
今話しているキミも、キミが否定するキミも、
僕にとっては等しく「キミ」でしかないよ。
つまり、キミは、キミを仲間だと思ってくれているうさぎたちを仲間だと思った事はないけれど、嘘を吐きたくない、傷つけたくないとも思っている。それだけでいいじゃないか、面倒くさい。
[自分を二つに分けて話す彼に、うさぎの部分とおおかみの部分は別人格だと、自分に言い訳したい様に聞こえる彼の言葉に、うんざりと、呆れ顔で言い放つ。彼が自身を如何思って居るかなんて、自分には関係ないのだから。
けれど、なんとなく、言いたいことは判らなくはなかった。
嘘をついても、傷つけても、騙し偽ることで、ほんの少しでも、共に居られる時間を伸ばそうとしている、今の自分には、共感は出来なかったけれど、理解は、出来た。
自分の中にだって、認めたくない自分がいる]
[隠しきれぬ感情の鱗片>>*25、気付かぬ振りで零してしまえばよかったのに、思わず拾ってしまった、彼の欠片。
持て余して、考え込む。見なかった事にして、忘れたふりをして、捨ててしまったってよかった。
けれど、どうしてもできなかった]
…――ねぇ、ロー・シェン。
僕たち、多分、もう、きっと、仲間にはなれないけれど、同士にはなれるかもしれない。
もう一度だけ、チャンスをあげるよ。
他の誰でも無く、『僕が仲間で、良かったと思った?』
[嘘を吐きたくない我を通すも、騙してくれればよかったと話した自分の言葉を、信じるも、疑うも、彼次第だ。
きっと、たぶん、彼がなんと答えたところで、自分の心は決まっている。
だから、きっと、意味はない。
それでも、聞きたかった。彼が何と答えるか。]
[…――×××でなくて、自分で良かったのだと、
嘘でも良いから言って欲しかった。
どうせ自分は信じられないのだから、嘘だって構わなかった。]
[嘘をついてくれる気は、ないらしい。
彼らしいと、思わず小さく、笑った]
……――いいよ、
キミを「信じる」よ。
[敵を欺く前にまず味方から――自分自身に、ひとつ、嘘を吐く。]
キミでなく、マレンマに投票するよ。
キミがどうするかは、好きにしたらいい。
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