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―キマイラ戦試験会場―
あ、よ、よかった……。
[ウェルシュ組も、ノトカー組も、無事あの恐ろしい幻影に打ち勝った。
見ていただけなのに全身に力が入っていて、息をつくとあちこち強張っていたのがわかる]
おつかれさまでした!
[大きく手を振って、遠くから声をかける]
[互いを労い合う受験者たちの高揚と連帯感が、離れていても伝わってくる。
あそこに混じりたかったな、との思いが再び頭をよぎったが]
……でもやっぱりあの敵はいやだ……
[そこはやはり変わらなかった]
さて……
[先輩方が医務室に行くなら付き添おうか、今から練武場に急げば最終戦には間に合うか、などと考えていたら]
あ、はい!生徒会います!
[カサンドラ教官に呼ばれて、試験会場の後片付けを手伝う。
魔物は幻影だったが、受験者の武器で傷ついた床や、なぜか散らばっている人参のかけら、魚のうろこなどは現実として残っている。
ノトカー組の戦闘中に乱舞していた紙片は、ヒンメルとダーフィトの手によって回収されていた。
あの紙が何だったのかはわからないが、後片付けをしてくれたのは助かる。
掃除をしながら、側を通る者がいればお疲れ様と声をかけた]
ノトカー!おつかれさま、見てたよ。
かっこよかった!
[>>218友人に手を振る]
キマイラは、本当……誰の趣mごほん。
[誰のも何も、この会場にいる試験官が用意したと見るのが妥当だろう。
咳払いでごまかした]
お茶会、やりたいね。
会長にあとでちゃんと話をしなきゃ。
[まあ最悪、自分主催でささやかな集まりなら開催できるだろう]
[キマイラ戦会場の後片付けを終えて、練武場へ向かう]
ウェルシュ先輩たち、どこかな。先に医務室かな?
[既に最終戦は終わっていて――]
……会長?
[試合は何がどうなったのか、フレデリカを肩に担いでいるリエヴルの姿>>106。
その表情は明らかに苦しげだ]
え、ちょ、何が、
[周囲から聞こえてくる「相討ち」の言葉]
『すごかったな』
『生徒会長の右腕、あれやっぱり』
『本当は二刀』
…………!
あ……やっぱり、昨日。
[右腕を傷めていることに、気付いていたのに]
……無理にでも、医務室に引きずっていくんだった。
[彼のプライドを傷つけることを恐れて、踏み込んで行かなかったことを悔やむ。
シロウが手当をしたこと、怪我を承知で対人戦への出場を止めなかったことを、ステファンは知らない]
―練武場―
…………。
[落ち込んでいる暇は無かった。
>>115シロウ教官の声がかかれば、半ば反射的に声を上げる]
……はい!生徒会、います!
[今日限定でしつらえられた観戦席へ駆け寄り、ティーセットを片付けはじめる。
さすがに最高級品ではないが、生徒会の備品としてはちょっとおい、とツッコミが入る程度の品々ではある]
[>>143リエヴルの方を見遣れば、僅かに視線を逸らされる]
……会長、すみませ……
!
[直後に向けられたのは、飢えたような鋭い眼差し>>144]
……え、えとあの、はい。
[迫力に圧されてそんな返事をしてしまったが、下っ端役員の明日はどっちだ]
[>>236去り際にもう一度、視線が合う。
とてもお茶会の話をするどころではないなと思っていたら、気を遣ってくれたらしく]
は、はい!
大丈夫です、会長のお好みはだいぶ覚えました。
[後悔を見て取ったのだろう、かけられたのは優しい言葉と、「次」への決意]
……はい。
[吹っ切れたわけではないけれど、そう答えて頷いた]
―回想:ステファン・トライバーは何故紅茶と珈琲の両方を淹れるのか―
[東寮を選んだのは、入学して最初に声を掛けてくれた先輩が東寮生だった、という些細なきっかけ。
しかし、入寮してみて驚いた。試験や学内コンクール、学外での奉仕活動に至るまで、必ず「西寮に負けるな」とのお達しがついて回る。
食事の時に珈琲しか出ないのは何故か、と尋ねたら、「西寮の連中ではあるまいし、紅茶など気取ったものが飲めるか」との答え。逆に西寮生は、「珈琲など苦いだけの代物、東寮の連中に飲ませておけばいい」と公言しているらしい]
[純真な一年生は、ふたつの寮の対立を本気で憂えた。せっかくの中立地帯なのに、学校の中で争いなどあってはならない!
とはいえ、入学したばかりの自分に、寮生たちを動かす影響力も、共に動いてくれる人脈もまだ在るはずはなかった。
そこで辿り着いたのが、
「東寮の人たちに紅茶の美味しさを、西寮の人たちに珈琲の美味しさを知ってもらおう!」
という結論である。
互いの好む味を受け入れるようになれば、それが友好の第一歩になる。
そう信じたのだ]
[寸暇を惜しんで、紅茶と珈琲を美味しく淹れる研究をを重ねた。
図書館の本や食堂のおばさんを頼りに、試行錯誤を繰り返す。
学生の身ではそう高級な豆や茶葉は手に入らない。いかに技術でカバーするか、という課題もあった。
そのうちに、一年生が一生懸命何かやってるぞ、という噂が広まり――
材料を分けてくれる先輩、淹れ方やアレンジを教えてくれる先輩、などが現れた。
腕前は飛躍的に上がっていった。
そして彼らとうちとけて話すようになるうちに、何のことはない、別にふたつの寮は本気でいがみ合っているわけではないのだとわかった。
学生たちの、健全な競争意識の表現である。
何も知らない一年生をからかおうと、大げさに言ったものがいるのかも知れないねと同情された]
[自分の必死にやってきたことは何だったのか、と愕然とする一年生。
しかし、努力して身につけた技術はけして無駄になどならないと、皆に励まされた。
当初に芽生えた「皆の役に立ちたい」という強烈なモチベーションは、努力が見当違いであったことがわかったてからも消えることなく、後の生徒会入りの動機となった。
紅茶の淹れ方を教えてくれた中に、現生徒会長がいたのも大きい。
こうして、現在のステファン・トライバーがある*]
初恋談義楽しそう拾いたいwww
ステファンの初恋は{4}
1.幼なじみ
2.小学校時代の先生
3.小学校の同級生
4.市街地の店のお姉さん
5.実はまだ
6.まさかの同性
―回想・若者達が美人教官にざわめく事―
カサンドラ教官《せんせい》?
うん、綺麗な人だと思うよ。
そりゃ、好みの問題はあるかも知れないけど、美人に見えないっていうのは……ちょっとわからない。
[>>*62あっさりと言い放つ。
当時は彼女があんなキマイラを作る人だとは誰も知らない]
え、いや、みんな待って、女の人に興味が無いからってホモなわけじゃ……
ノトカーも「多分」って何。
……偏見は無いつもりだけどね。
あ、でも、そんなノトカーの初恋の人って気になるな。
カサンドラ教官が好みじゃないなら、どんなタイプが好きだったんだろう。
[>>*63そんな話になれば、当然自分の初恋についても聞かれるはめになるのだと、気付いたのは数分後のことであった*]
お茶会のお知らせ原稿作ったけど
最終日お茶会で締めた方がいいのかなあ
でも「いつかお茶会」「いつかお茶会」ってずっと言ってるのもあれだし
いいや貼っちゃえ
―試験終了後―
[掲示板に、一枚の告知が貼り出される]
【お茶会のお知らせ】
『期末試験・卒業試験おつかれさまでした。
卒業される先輩方との、また在校生同士の親睦のため、
生徒会主催のお茶会を開催致します。
緑と花の美しいこの季節、屋外のテーブルでお茶を楽しみませんか?
お菓子と軽食もご用意してお待ちしています。
日時:○月△日 ×時〜(☆時頃終了予定)
場所:中庭(雨天時:食堂)
参加費:無料
お問い合わせは生徒会室、または5年のStephan Treiberまで』
―食堂―
んーと。
チキントマトチーズサンドと、海老のサラダと、グレープフルーツジュース下さい。
[試験後のあれやこれやの片付けを終え、ようやく一息つきにやってきた]
……今年は怪我人多かったなあ。
お茶会は草原まで足を伸ばしてもいいかと思ったけど、さすがに厳しそう。
まあ、道具運ぶのに馬車がいるし、あんまり現実的じゃないか。
[遠駆けの時に見えた花々がとても美しかったので、みんなで見たかったのだ。
お茶会の詳細>>290が決まるのは、まだ先の話]
……会長、大丈夫かな。
フレデリカも……ウェルシュ先輩もレト先輩も、ああ本当に多すぎて……
[注文した品を受け取りカウンターで待ちながら、頭を抱える]
[戦になったら、とまた考えてしまう。
怪我人どころではなく、親しい人々が次々に命を落とすようなことになったら――]
…………。
あ、は、はい、すみません。ありがとうございます。
[サンドイッチとサラダとジュースを受け取って、空席を探す]
…………。
レト先輩……もう大丈夫なんですか?
[>>293怪我人の一人だった筈の上級生が、
山ほどの料理をテーブルに並べている様に、目を丸くした**]
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