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― 王宮へ向かう ―
[アイリ総督を筆頭に、白狼騎士団と有志を合わせて800の軍勢が王宮へ向かう。>>58
先王が逝去し、軍部による暗殺だったと噂をされている街中を、これだけの規模で通れば、人々は恐れて次々と家の中へと引き返してしまう。
隊列をなして進軍する姿はまさに、王宮に対して叛旗をひるがえす、軍によるクーデターが起きたのだと受け止められかねない]
───王都にクーデターの動きあり
[このような報が王都より発信され、国中に広まるのに、そう多くの時はかからなかった。*]
[果たして、王宮についてからは王の間への招集はあったかどうか。
調査報告の刻限も迫っていたはずだ。
(アレクシス参謀総長が亡くなってからは、その発表の信憑性にまた疑いを持つ者が現れるかもしれないけど)
軍が蜂起するまでもない。
国民は焦れていた。
空のままの玉座。飛び交う噂。南の暴動。
治安は日々悪化し、これまでの平穏な生活が脅かされる。
人々は次第に不満を口にし始める。
次の王は何をやっているのだ、と。
一体いつ決まるのだ、とも。
怒りがふつふつとわいてきて、不満が高まっていく。*]
[拳を一発食らいつつ合流したわたしは、これだけの軍勢に発展した経緯を知らない。>>56>>57>>58
作戦を聞いて、わたしは目を丸くする。>>84]
…制圧?本気ですか?!
[これだけの軍隊、まるでクーデターのようだと思っていたけど、まさか本当だったとは。
定まらぬ状況に焦れているのは軍も同じか。しかし、]
お待ちください。
これだけの軍勢で王宮へ向かえば、叛気があると見なされます。
穏便に対話なんて不可能です。
対話を望むのであれば、今すぐ軍を解散して、精鋭のみで向かいましょう。
[フェリクス王子が王宮におわせば事態は収まるのかもしれない。
しかし、その確証は得られなかった。]
調査の刻限は目前です。
せめて、発表の時まで待ちませんか?
[このままでは一斉に検挙されて投獄される。
それだけでは何としても避けねば。*]
あ、ほらね。
[進言虚しく王宮にたどり着けば、聞こえてくる声。>>93
しかし、随分と人が少ない事。>>90 人手不足かしら。
わたしとしても、アイリ総督に意見したのはあくまで建前。本心ではこのまま衝突してしまえ、と思ってる。そして、]
……。
[もしここで衝突があって騒ぎになれば、それに乗じてここから抜け出せるかと、わたしは密かに策略を巡らせ始めた。*]
― 王宮 門前 ―
[わたしはこの時>>118、銃を構える隊列の中に居た。
アイリ総督のすぐ背後に控え、銃口は正確に監査局長を捉える。
この距離なら、絶対に外さない自信がある。
わたしは上官の合図を待ちながら、微動だにせずに彼らのやり取りを聞いた]
(今、わたしが取るべき最善の選択肢はなんだろう?)
[喧噪の中にありながら、わたしの心の中は今とても静かだ。
冷静にこれからを考える]
(この叛起は、失敗する)
(一時的に王宮を制圧できたとしても、断罪は逃れられない)
(彼女は王にはならない。おそらく、フェリクス王子が健在であれば逆らえない)
(国家への反逆罪として捕らえられ、投獄され、処刑される)
[───今、囚われるわけにはいかない。
わたしは銃身をゆっくりと、……アイリ総督に気付かれないように、本当にゆっくりと回して合図を送る。この銃口を向けた先、監査局長に分かるように。
アイリ総督はおそらく、今ここで監査局長を射殺するつもりはない。
身柄を拘束しようと考えているはずだ。
彼女が合図をすれば、わたしたちは彼に詰め寄り取り囲む事になる]
(だが、そうはさせない)
(これは、賭け)
[合図が出された瞬間、わたしは銃口の角度を変えて、アイリ総督の背を撃つつもりだった。
指揮官が急に落馬をしたら、周囲は一斉に動揺して、次の行動にすぐに移れない…はず。
だって、中には寄せ集めの傭兵まがいなごろつきもいるのだから。
いつものように統制はとれない。
指揮は必ず乱れる。
その隙に王宮側から何か動きがあれば、形勢は逆転するかしら。
多勢に無勢だけど、監視局長はおそらく時間稼ぎをしている。
もう少し応援が来れば、あるいは]
(これは、賭けなの)
[逆転の機会を狙ってる。その意図が伝わるかしら。
わたしは横に並ぶ騎士らにも気づかれないように、銃身をゆらゆらと動かし監査局長の反応を伺う。
わたしは表情を微動だにせず、ただ、まっすぐと射るような目で彼を見据えた。**]
[わたしがこの後描いたシチュエーションはこうだ。
逆賊の指揮官を撃ち、門前に跪いて謝罪をする。
わたしは上官に、軍を解散せよと進言しましたが、かないませんでした。>>89>>92
力及ばず、王家に不敬を働いたこと、どうかお許しください。
そして、何とぞ上官の命だけはお救いください、と。
上官の命乞いをして、本当に助かってしまっては困るけれど。
逆賊は死刑よね。あと、わたしが助かるって保証もないけれどね、……だから、これは賭けなの。上手く運ぶかしら。**]
[銃声は尾を引くように余韻を響かせ、風に巻き上げられ、空に掻き消える。
手ごたえはあった。
総督の身体は騎上に留まったままか、あるいは揺らいで地に落ちたか。]
騎士たちよ、止まれ!!
[わたしは鉄兜のマスクを下ろすと、振り返って軍勢に叫んだ]
忘れてはならない!
われわれは白狼騎士団である前に、ラメール王国に忠義を捧げた騎士であることを!
誓いをかけた剣は、決して王宮へ向けられるものではない!
武器を下ろせ!
[わたしが呼びかけたのは、アイリ総督の扇動句に乗せられた者たちではない。
進軍に加わったものの、フェリクス王子を始め王家への忠誠心を抱き続けている者だ。
自分たちの行為が王家への反逆罪に当たると、不安になっている者は少なからずいるはずだ。
引き返せるなら、引き返したい。
許しが乞えるのなら乞いたい、そう願う者は必ずいるはず]
[やがて、動きを止めた馬から一人、また一人と降りる者がいる。
しかし、呼びかけに応じない者がいる。白狼騎士団か、あるいは同行したならず者か。
王宮の門を背に、わたしは彼らと対峙した。*]
[この後、武力衝突はあっただろうか。
いずれにせよ、わたしは王宮側の兵士たちと共に剣を振るい、騒動の鎮静化に尽力した。
騒ぎを陽動して拡大してもよかったが、わたしは手柄を立てる方を選んだ。
無事にこの場を切り抜けて(そもそもわが身が助かる保証もないが)
万が一にでも、恩賞が得られるのであれば、……。
アイリ総督は反逆の罪に問われて拘束される。
あるいは、……]
[わたしは馬上に伏している姿を一瞥する。>>230
あのまま手当を受けなければ、助からないかもしれない、などと思った。]
[いずれ、空になるゾネス総督の座。
一時的でもいい、わたしがその地位に就く、…───北の国境にある難航不落の要塞を掌握するのが、わたしの真の狙いだった。*]
/*
完全に流れ次第ですが、それ有りだなあとは考えておりました!(相討ち……?もしくは返り討ちにあうかな……)
ドロシーせんぱいやりたいことあれば優先して勿論構いませんが、その方向で動くなら、ぜひぜひに!と頭下げておきます!
/*
実現できるなら相打ちしましょう
ドロシー強いのですが、隙を突くとか、策略を巡らせて罠にかけてください(無茶ぶり)
とりあえず流れ次第ですねー
/*
うわぁ、どろしーせんぱいむちゃぶりだなぁ(棒)
リーゼロッテですか?お察しです。
でもぴっかぴかのサーベルをせめて振るいたいです()
そですね、流れ次第で。
このままドロシーが幽閉とか拘束とかされちゃったなら会いに行けないですしねー。
[門前から撤退する白狼騎士団に、わたしは同行しなかった。>>258
野心を実現するために、王宮ではまだすることがあったからだ。
フェリクス王子が戻られたら、一連の出来事について伝えることにしようか。
わが身が拘束されなければ、だけど。
身辺に残ったごくわずかな味方と共に、わたしは沙汰を待つ事にした。
その間に、こちらに向けられた視線を感じる。>>246]
…───。
[淡い桃色の頭。表情までは見えないけど、先日再会を果たしたばかりの新人だろう。
鎮圧の最中に、その姿を見る事はなかった。
目の前の光景に身が竦んだか、あるいは、……。
傍らの同志が話しかける声に思考は中断し、それきり視線の事は忘れた。]
[今回の出来事で、白狼騎士団では裏切り者と取られかねない。
王家に忠誠せよと大義名分をかざしたが、反感は少なからず買っているだろう。
しかし、味方も決して少なくないはずだとある程度の確信はあった。
一ヵ月前にゾネス要塞に赴任してから今まで、出来るだけ多くの味方を作る事に徹してきた。>>0:117
仲間に溶け込み、互いに励み合い。
怪物退治に向かった際は、戦功を挙げてアイリ総督から高い評価を得た。
あっという間に親衛隊に所属するまでに至った実績は、白狼騎士団におけるわたしの地位や評価を少なからず上げていたはずだ。
このまま総督の後釜に据えられても、まったく異例の人事、ということでもないだろう。万事、上手く運べば…だけど。*]
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