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資産家の息子 カークは霊薬師の娘 エレオノーレに投票を委任しています。
資産家の息子 カーク は、女子学生 シュテルン を占った。
投票を委任します。
資産家の息子 カークは、霊薬師の娘 エレオノーレ に投票を委任しました。
資産家の息子 カークは、前村長の妻 ディルドレ を能力(占う)の対象に選びました。
エ……レ……?
[意識が戻ったのはどれほどの時間が経ったころだろうか。
誰か、エレだったような気がする人物の気配で意識は浮上したが完全に覚醒するころには備蓄庫には既に人の姿はなく、ただ薬の錠剤が一つ落ちているのが目に入った。]
─ 地上階・小部屋 ─
うめぇ、意外と料理上手いな俺。
[ベルガマスコがエレオノーラを引っ張っていく先、その小部屋でカークは食事をとっていた。]
厨房とか生きてて良かったよ。
なんか明日には?救助が?来るらしいし?
ドライフルーツと乾パンのリゾット風ってか?
[乾パン以外の食糧を使いきっていた。]
お、よ、よう
[プラスチック製のスプーンを加えながら左手を上げてハゲ親父に挨拶になってない挨拶をする。]
ベルのおっちゃん……元気だった?
(やばいやばいどうするどうするひとりだけめしをくってるとかさすがにやばいだろやばいやばいもうかんぱんしかないしすーぷのかんづめとかどらいふるーつとかまめとかなんかもういろいろつかっちゃったしつうかさししょからひとりぶんしかつくれなかったしというかそもそもおれらがまいばんのようにここのくいもんとかくいちらかしたせいだけどやばいやばいさすがにおやじにつたわるかいやなんかくろいつとかもうそっこうでぶちぎれそうじゃねいやそのまえになんかおっさんかおまっかなんだけどっていうかあたままでまっかでまじうけるーとかそんなことかんがえてるばあいじゃなくて)
お、おう。
[皿を小さなテーブルに置くと立ち上がって二人の横を通り過ぎる。
ゆっくりとドアを開けて一度だけ振り返って神妙な面持ちで一言だけベルガマスコに声を掛けた。]
……かなり美味しくできたよ。
[小部屋を出て頭を軽く一掻き。]
確かに一人で食ったのは悪かったけどあんなに怒ることないよな。
いつもいいメシ食ってるんだから2・3日ぐらい我慢しろっつーの。
[愚痴を零しながら冷えた廊下を広間へと向かって行った。]
─ 少し前のこと ─
[備蓄庫で目が覚めてからは異常なほど頭がすっきりしていた。
起きてまずしてことはいつの間にか握っていた錠剤をしまうこと。
そして仮眠室にいきシュテルンの様子を確かめることだった。
だがシュテルンの影は無くヒーターもとうに切れていたのか部屋は冷たくなっていた。
次にカークは扉の前にいた。
この扉の先がどこに繋がっているかカークは知っている。
だけどこの通路が使えないことも知っている。
途中で通路から有毒なガスが漏れていて相応の装備が無ければ通れない。
だからこの先には行かない。
ただ姿の見えないシュテルンがこの先に迷い込んでしまっていないかと心配した。
心配したがそういえば寝る前に確認したときは凍り付いて開かなかったのだと思いだした。]
[そしてカークは地上階との扉の前に立つ。
開けるなら危険な扉ではなくこの扉だ。
そしてそれは簡単に開いた。
少し固まってはいたものの少し力を掛ければまるで接着剤を強引に剥したようにバリバリといった感触で扉は開いていった]
うわ、さむぅ。
地下より寒いなこれ。
[寒さに少し震えながら向かった先は広間。
そこには何人かの気配と声がして意外と賑わってるものだとカークは思った。
そして、その扉に手を掛けようとして聞こえてきた声。
『明日にはここに救助を寄越すみたいじゃ。』
カークはその言葉に安堵した。]
[安堵した途端にお腹の虫がグゥと一鳴きした。
カークは急いで備蓄庫に行くとありったけの乾パンと缶詰などを手にして上に戻り、広間ではなく厨房へと向かった。
結局、作れたのは一人前ほど。
乾パンばかりが十食分あったが他のものが無かった。
というよりカークとその仲間たちが食べつくしていた。]
……ま、仕方ないよな!
[だからカークは一人こっそりと小部屋に移動して食事を済ませることにした。
どうせ明日にはみんな解放される。
ブリザードなんて大したことはなかったと安心しきって。
厨房に残されたのは9食分の乾パンだけだった──回想・了]
[安堵した途端にお腹の虫がグゥと一鳴きし、カークは急いで備蓄庫に行くとありったけの乾パンと缶詰などを手にして上に戻り、広間ではなく厨房へと向かった。
結局、作れたのは一人前ほど。
乾パンばかりで他のものが無かった、というよりカークとその仲間たちが食べつくしていた。]
ま、一人前しかないなら仕方ないよな!
[そうしてこっそりと小部屋に移動して食事を済ませることにした。
どうせ明日にはみんな解放される。
ブリザードなんて大したことはなかったと安心しきって。
カークが去った厨房に残されたのは僅か9食分の乾パンだけだった──回想・了]
[短い廊下を進めば見えた人影は制服に身を包んだ男。
襟元正して姿勢良く歩くその姿はいけ好かない軍人クロイツ。]
(げ、これまた嫌な奴が出てきたな)
[食材を一人で使い切ったなんて知れたら小一時間の説教で済まないかもしれないとカークは内心ゲンナリしていた]
よ、よう、お寒いお天気ですね?
[内心がだだ漏れだった]
あっれー誰もいないな。
つか……これやばくない?
[広間へ戻るとそこには誰もいない。
ただ伽藍とした広間が激しいブリザードに揺れている。
窓を叩く風雪は今にはその膜を打ち破りそうだ。
カークは地下では感じなかった怖れを強く強く感じていた。]
[───ピピ。
電子的な音が誰もいない部屋に響く。
それは暖房の停まる音。]
あ?
換気警報?
[外に伸びる給排気口がブリザードに屈した。
おそらくは雪が詰まり空気の出し入れができなくなったのだろう。
そんな状態で暖房を燃やし続ければ建物の中は一酸化炭素で満たされてしまう。
故のセーフティ。]
嘘だろ?
これ明日まで持つのか?
なんか……急に寒くなってきたぞ…。
[ぶるっと身を震わせると一瞬躊躇した後に錠剤を口へと放って飲み込む。
嫌な苦みが口と喉に広がって顔をしかめた。]
この妙な薬でも流石にもつのか不安だな。
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