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…と云うわけで、戦況バランスなども少し考えたりしたけど、やっぱりクロードの熱意に惚れて解放軍サイドに。
さて此処からの貴族は熱い貴族として、戦争ぶっかけたいです。貴族。
具体的にはクレメンス卿と戦えないかなあって。
貴族王国側でも解放側でも、クレメンス卿と貴族同士の軍勢バトルはしてみたいなって。貴族。
魁サイドと完全協力すると、7:2で姫様と軍師のタスクがヤバいことになるという事もある。貴族。
まずは頑張ってサシャのキリングか看取りまでも漕ぎ着けたいね、貴族!!
なんかさっきから貴族が語尾になってるけど気にしない。貴族!!
[きっぱりと首を振る。その動作に三白眼が見開かれた]
… … …ほう。 そう、か。
[戦況的に考えれば此処で断る道理など無い。借りるべきだ。
そう考えていたからこそ、その断りに、まるで虚を突かれた様にポカンとした表情を微かに浮かべてしまう]
… … …ふはは。その心意気や由。
そうだ。まだ君の力は、すべての民を動かすには足りん。
故にこそ証明してみせろ。 力を、志を、炎を!
君が道半ばで倒れる程度の男なら、それまでの話だ。
[再び男は裏ある老獪な貴族の端くれとしての表情を浮かべ、微笑する]
だが、この王国を導くだけの力を君が持っていると。
改めて私が判断した、その時には…。
[最期に軽くおどけた、若き盟主が立ち上がる。
戦場へと。王国を解放する戦いに臨む若者達を見送り。
男は程なく、船の用意をさせることとなった]
[やがて彼等二人がこの屋敷を辞するのを見送るその後で男は]
… … … … …真実心底から、とまではいかないが。
… … …なかなかに君の熱に揺さぶられたのだがな…?
[ぽつりと零した。彼の盟主は果たして気付いているだろうか。
そもそも己の利権に聡い貴族が、変革を望む彼等に敵対を選ばないと云う意味が]
… … …クロード・ジェフロイ。もしかして君は。
意外と、よくばりなのかな… … …?
[私兵も払われた応接室の中で、まるで苦笑する様な嘆息する様な。
そんなとても珍しい表情を、男はひとり浮かべていた*]
[去り際に従兄弟から問いかけられた言葉に、口端を浮かべる]
ああ、やはり君は気付いた様だね。
買い付けたのだよ。オプティモでな。
随分と足元をみられ、金銭を吐き出したがね。
…そちらは私に任せろ。
[何か思惑を匂わせた普段通りの様子で、従兄弟の肩に手をおいた]
…良い友に恵まれたな。ガーティ。
お前達の行動が実を結ぼうと結ぶまいと、彼は失くすに惜しい逸材だ。
此れまでで積み上げたその力を駆使し、必ず彼を助けてみせろ。
尤も、私に云われるまでもない事だろうがな。
[彼の盟主に対するその評は、裏の無い率直な物で。
久方ぶりに会えたが、然し彼と共に戦いへ赴く従兄弟の肩を再び叩く事で、男は彼等を送り出した*]
― アレイゼル領 ―
[解放軍の彼等が、船で南へと赴いたろう頃。
男もまた、行動に出る決意をつけた]
貴族諸侯の中にも有能な者達はいる。彼等を味方にするは必要。
貴族と民衆と巫女姫と、すべてを纏め導くが彼の本意だろう。
然し、どの道無能な者共は、裁くに越した事ない。
彼の卿は、無論前者。味方につければこの上ない助力だ。が。
…惜しいかな。このソマリ・フル・アレイゼルの目には。
今の貴卿は、王府よりも強大な不安要素に見えてならないのだよ。
[白き軍服、腰に刷くは指揮官用の剣、扉を出て。
そこに居並ぶは家令始めとした、私兵軍の隊長格達の整然とした姿]
アレイゼル領主の名に於いて命ずる! 出陣の編成をせよ!!
私兵軍、二千の歩兵大隊は編成が完了しだいドルモールへ赴け!
王府軍とは交戦の一切を禁ずる! 神殿と巫女の宝珠を守護せよ。
繰り返す! 王府軍とは交戦の一切を禁ずる!
残る私兵軍は、軍の編成を整えろ!
馬の飼葉を集めよ!
弓の弦を張り詰めよ!
剣の刃を研ぎ澄ませ!
オプティモへ間諜を飛ばせ!
彼の領内に耳目を植えつけろ!
領内をうろつく間諜共を洗い流せ!
我がアレイゼルは、これより王国と民衆の未来が為の戦いに臨む!!
―――― 出陣の準備を始めよ !!
[解放軍との非公式な会合を終えた直後から、アレイゼル領地が大きく動き出した。
間諜の多くがオプティモに向けて放たれ、領地の私兵団は、物々しく出陣の準備を整え始める事となる。
そして、領地や、街の中に隠れ潜む間諜達を暴き立てんとする目はより厳しくなり、領内に潜み、アレイゼルを探る者達を探しだすだろう]
/* ところで
貴族排除や王府転覆はだめ!といってるのに
早速貴族が狙いだしたのは大貴族というこの この
話聞かずに自分判断で爆走するこのダメ貴族
― アレイゼル領 ―
[私兵軍の編成には時間が掛かる。故にまずは間諜の排除。
つまり、領地に忍び込んだ鼠を一掃することが肝要だ]
…ふん。領内の街に怪しい奴らか。
他の間諜共は掃いて捨てれたのか?
… … … …まあ良い。
私も、怪しい場所にまで出向いてやろう。
まずはお前達で、詰めろ。
[街の外周から大きく作られた輪を、きゅ、と締め付ける様に。
じりじりと嫌らしく、そして確実に輪の円周を狭める様な操作網だ。
領主直接の命令が届けられた、間諜狩の警邏隊、私兵は、更に間諜達を詰めに掛かるだろう。
中には、今宿で危機を実感しだした者達の姿も存在している]
― アレイゼル領・宿『ポンドフィールド』付近 ―
[その頃宿の外では、既に剣を刷いた私兵や警邏が周囲を探りだしていた。
領民ではない。然し旅人や商人にしては挙動の怪しい人物。
この付近に存在するのではないか]
『そこの宿場を改めろ!』
『酒場はどうだ! なに、昼に酒びたる酔っ払いだけ?
ああもう、そんな奴は放っとけ!』
[事実、アタリを付けた宿屋が改められていた。
但しそれは、サシャが臥していた宿屋からは数件先の場所。
然しそう遠くない内に宿を改められるのは違いないだろう。
現在、宿に近した路地を見張るのは精々十名前後。
直接宿に踏み入る者も、三名四名という程度。
掻い潜ろうと思えば掻い潜れなくもないかも知れない。そんな按配の人数だ]
… … …どうした。 何?街に火の手が?
[宿に於ける抗争の事実よりも、先に広まるのは街のとある宿で起きた火事。
白昼堂々と、このタイミングでだ]
現場の者共は何をしている、収拾に当たらせろ。
強行を図る間諜の可能性も視野に入れ行動せよ。
網を広げ直し、街中で足を取られるな。
この街より、間諜を生かして返さん事こそを肝要と覚えろ。
[前方に見える、騒がしさに揺れる領地の街を見つめ、男は数十の私兵と共に馬を走らせ、考える。
もし間諜の手による物なら、見張るべきは、赴くべきは、門か、内部か。
いや、それ以外の外壁か]
― アレイゼル領・外壁 ―
[街中では騒ぎの声が此処まで届くが、此処は実に静かな物だ。
当然だ、周囲の私兵達は全て領主自らが引き締めているのだから]
…然し静かに過ぎるな。
これは。間諜共がいたとしても別の場所にでたか。
あるいは。唯のボヤ騒ぎだったかな。
まったく、私も神経質な物だ。
[最も簡単に考えるならば、オプティモの方面に最も近く向いたこの周辺だと考え、兵と共に赴いたが。
どうやら領主自らが態々出てきた割には、儲けは草臥れらしい]
ああ、君が隊長なのかな? ご苦労。
この付近は私が見回ろう、お前達は別の場所を担当してくれたまえ。
[平然とした表情、馬上の敬礼も凡そ完璧だ。
ゆっくりと近づくその騎手が、果たして男のすぐ近くにまで近づいた時]
… … …優秀な騎手は背を張り、腹で上体を保つのが常識だ。
馬は不得手か? その様な未熟者の兵など私は知らんぞ?
[まるで耳元で囁いている様に呟く、冷たい声]
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ドヤ顔で乗馬語るけど、貴族、正しい乗馬のコツとか知らない…!
それ全然ちげえよってツッコミあったら貴族土下座る…!!
[忠告を受けた騎手が、馬の腹を蹴りだす。予測していた通りに盾を構えた歩兵達は領主を守ろうと動き出す]
三騎とも押さえ込め! 決して生かすな!!
弓兵、アレを射ろ!
[同じく予想された通り、弓を持つ私兵は五人。突貫する騎手以外の二騎が逃げを取れば即座に狙いを定めるだろう]
[男は刷いた剣を手に、油断なく突貫した騎手を睨み付ける]
貴様、どこの間諜か。いや、クレメンス卿かな。
まあ良い。出陣を前に話が漏れては困る。
速やかにその首貰い受けるぞ。
[赤毛の騎手は、相当なやり手と見える。恐らく一対一で決闘すれば負けるのは確実に己だろう。
その勇猛さを備えた能力の高さを惜しいとは思うものの。然し騎手を生かして帰す気など、男には更々無かった]
仇なす者に容赦は不要… … …殺せ!!
[その鋭い殺意を伴う命令を皮切りに、数十の私兵は、たった三騎のみの間諜を殺す為に戦いが始められる。
普通に考えれば、彼等の生存はどう見積もれども絶望的だ。騎手は押さえ込まれ、逃げる二騎は弓に射抜かれ、落命するとその状況を見れば誰もが考える、そんな場面なのだろうが…]
[馬が落ちても尚、騎手は、いや、赤毛の将は奮戦した]
唯の間諜などではない。
どこかの将校級か。
[内心驚愕が冷めない。弓兵がこれ以上無駄に削られると追い縋れない可能性が出て来る。
鋭く己に狙いを定めた将校が飛び込む。然し親衛の矢が鋭く阻む]
[そしてその時だ残る二騎が鉄壁に砕ける様を真正面から見詰めたのは]
… … … … … …。
[亡骸が二つ。或いはもしかすると、散らずに逃したかもしれない命。
奮戦する将校を見捨て、逃げ出せば、或いはひとりは生き延びる事が出来ただろう。
それを、情に殉じたと捉えるか、将の死闘を無駄にしてしまったと捉えるかは人により異なる思いを抱くだろう]
貴様こそ、これ程まで錬度の高い武人は始めて見た。
来世では、是非私の配下となる事をお奨めしよう。
貴様ほどならば、最上の待遇すら約束しておこう。
[然し純然とした質よりも、この場は物量が勝利を収める。
既に幾本物の矢に射抜かれ、剣と槍に裂かれ、満身創痍であろうに。
領内でも選りすぐられた親衛兵が、波状攻撃を仕掛ける度に死傷者を出す。
然しそれでも、遂に息も絶えだし、血も流れ、鬼神にも思えた死闘も収束する]
[弓の弦が死の音の様に奏でられ、四方は槍が囲う。そして男が近づく]
例え間諜と云えども安心しろ。
亡骸の扱いを心得る程度の良心は私にもある。
…名を聴こう。 それが貴様の最期だ、有能な戦士よ。
[親衛を連れながらも、男は最期に、前へと出た。
当然ながら指揮官としては愚策とも云えるが。既に己を殺しうる余力も残されていないその者を、自らの手で葬るせめての餞のつもりで、右腕の剣が煌き]
[その者は己が名を口にしたろうか、或いは男へ最期にその剣を向け、弾かれただろうか]
… … …さらばだ。未来の夢を見て眠れ。
[そして剣は命を奪う程に鋭く突き出され、その者の胸か腹かを目指した**]
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