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レン!こっちはなんとか出来てる!
でも寒いわっ!こんなのが千年続いたのかよ!
[然し、四君子と対峙するという恐ろしさを初戦で叩き込まれた。
人間の身で対峙すれば文字通りの秒殺だろ。
蓮の葉に横たわり、暖かな陽射しを感じれる聖蓮の池が恋しいぜ*]
[ぐっ、やっぱりこいつ、堅い!]
ひっ…らきなおってんじゃねえよ!
あんたちゃんと紺野に頭下げて頼んだか!?
そりゃ、うちのバカもあんたとどっこいどっこいだけどさ!
スジを通した背中を堂々魅せろ、がうちの教育方針でねっ!!
[届きそうで届かない。まだ足りない。
強く足をふたつ、よっつ、踏み込んでいこうとした時、視界が白く染まる]
[渦巻く冷気が、更に勢いをまして、舞台を白く彩る]
まだ寒くなるのかよっ!
[さっき地面をついた時に予測できてた。
今は霜ついただけの地面だけど
やがて氷に覆われ、ツララが突き出し、極寒の領域になれば逃げ場は狭まる。
柊の葉は、確か邪を払う為にあぁしてとんがった形をしてると聞いたけど。
何者も寄せ付けないで、その中央でただ一輪、白く咲き誇る華。
柊の氷華、なるほど、先代の氷華もこうして他の華を寄せ付けず勝利したのかとその光景が浮かぶ]
[白い冬の結界は、あらゆる物を拒む。
無闇に突入すれば、あの無数の氷にやられるだろう、けど]
何でここで止まってやんのかってな!!
[ダン!と強く地面を踏む、バキン!と舞台に張られた氷が割れる]
うお らああああっっ!!
[強く跳躍して、生い茂る氷葉の生垣の上から氷華へ近づく。
けど流石にムリだな。従華の身体能力でも、ただ跳ぶだけでこれは越えられない。
だから重力に従う様に俺は、柊の葉群へ向けて落ちていく。
このままだと串刺しなのがどうみても明らかだ]
[銃を構える、狙いは氷華じゃなくて、足元の氷葉]
頼む、蓮花!
[ガウン!と蓮の弾が足元の氷葉を打砕いて、舞台に根付く。
根付いた蓮の実、それを基点に冬の極寒の中で蓮の花が開いて、俺を受け止める。
すぐに凍える蓮。
足元でバラバラ砕け散った氷と砕ききれない柊の葉が、足に赤い線を刻む。
今の俺は、ただ厳しい冬の領域に飛び込んだだけで、周囲は未だビッシリと氷の刃に囲まれている。
慌てて周囲に向けて水を振りまく事で護りにするけど。
…やばい。飛び込んだはいいけど、俺も攻めれねえ。凌ぐしかねえ]
お前は紅蓮の子、氷雪に負けるとは、元より思うておらぬ。
[ 伝わる声に返す言葉は、常の如くに笑みを含む ]
千年の冬は、千年の白き闇、白き孤独...
[ 続く呟きは、色も無く ]
従華ばかりか、氷華自身も、己の氷に閉じ込められているようだな。
[ 声音に恨みの気配は、なぜか薄い* ]
[水と氷の相性は悪い。その意味をよく理解はしている。
周囲の柊の葉へ撒いた水は、すぐさま凝固をはじめる。
だが使いようでもあるかもな。凝固するまでに柊の葉へまとわりついた水は、凍りついた時、柊の鋭い氷刃をいびつな形に鈍らせる。
氷華が何かを口にした気がした、けどこの極寒の中で音の抑揚が聞き取れない。
どうくる、氷のガトリングか、更に極寒の結界か。
水の力、蓮の力、いつでも対応できる様に、ぐ、と腰を屈めたのも束の間]
[ガラス細工よりも繊細な、優美な氷の細剣が俺に迫っていた>>*34]
まじかよっ!?
[慌てて防いだその一撃に、ひらりと赤色の花弁が舞い落ちる。
花弁は極寒の中にも咲き誇り、そしてごう!と音を立てて、霜の上で燃え上がりすぐに尽きた。
俺が、氷華の刺突を咄嗟に受けたのは銃身。
何が問題かというと、ひらりと傷がついた様に赤が剥げ落ちた塗装。
くそ、熱の力は全部ここなのに!]
[ナイフ投げの様に、鋭い水刃を氷華の腹へ投げはなって牽制する]
くそっ……はは……
こんな事いっといて生憎なもんだけどさ。
うちの魔神様もそんなことはぜんっっぜんなかったね。
そもそもな話、ありがとうとごめんなさいとか。
どうすれば人間は喜んで、どうすれば嫌がるのかとか。
人間を知らなさ過ぎる神様は、そういうのまったく知らないみたいだからさ。
今しっかり叩き込んでるトコだよっ……!
[口を叩きながら、銃を持たない手で、水のナイフを作り出す。
俺の手から離した瞬間、この水もその形を維持できずすぐ凍りつく。
それを力で維持し続けるのは、なかなか難しく、表情を顰める*]
[結局の所、人間の情緒を教えるのが必要なのはレンだけじゃなく、この氷華も同じなのだろう。
敵対関係の、パッと正反対な二華の癖に、こんなトコだけ]
ああもうっ、なんでこいつらは。
ムダなトコだけっ。
[色々正反対の癖に、似てる。よくあるパターンだ。
コインの裏表は所詮、同じコインであるというか。
そんなこと云えば、両者共に怒って否定しそうだけどな。
氷に閉ざされてるなら、じゃあ、何とかして融かす努力だな…]
[くそっ、これじゃ木刀のがまだマシだ!
聖蓮の池じゃ普通に維持できてたのに、此処じゃままならねえ!
無駄だと断じる氷華の細剣を一度は受ける。
けど俺も同感に達して、水刃のナイフを手放すとそれは一瞬で氷ついた。
遠距離戦は分が悪いと近づいたけど、近距離も分が悪い。
悪いのは大体、この寒すぎる極寒の土俵だ。
この舞台事態が、距離なんて関係なく、既に氷華の土俵にされているんだ]
[面倒な事と氷華に云われて、まあ否定はできないと頷いた]
確かにあんたの言うとおりだけどっ。
だからって、やっちゃいけねえ事を放置するのは間違ってるだろ!
あいつも王華に成りたい理由もあるみたいだし
正直不器用通りこして逆効果だけど神様基準の気遣い程度はあるんだ。
なら、どうせ手伝うなら
あいつが良い王様になれる様に教えた方が
俺も気持ちよく向こうに帰れるからなっ。
……いっとくけど。
[ぐぐ、と低く腰を構える。大丈夫、痛いだろうが今なら何とかなる]
[腹を括れ。どうせ近づくなら――]
[走る、バキャりと氷が砕けて、柊の葉が足を腰を切り裂く。
けど水を掛けて歪になる度、氷は脆く、刃は鈍く俺が押し通りやすくなる。
だから、柊の刃を砕きながらも回り込んだ次の瞬間、自傷も覚悟で氷華に飛び込んだ]
あんたにも言ってるんだからな。この似た神同士!
[ゼロ距離射撃、一本狙い!
紅蓮の銃口を向けて――トリガーを引くっ!*]
ハルト...生きておるか?
[ 目には敢えて入れずにいるが、氷華とハルトの放つ気は感じている。
一際強く、氷華の気の昂りを感じて、思わず問いかけた ]
[ぱたり、と手傷の色がお互いに零れた]
はぁっ……はっ……。
[寒い。身体が苦しんでいるのか、頭が熱く身体が寒い。
麻痺しだしてる手の感覚は、銃を握るのにも苦労しだしてる。
冷えて抵抗力の弱い身体が、ピシリピシリと皮膚をわって赤い血を霜に飾る。
ぐぐっ、と銃を持つ手を口元にあてがうと、手の甲がうっすらと赤く汚れた]
[寒い。氷華の周囲は明らかに初めよりも冷気が強力になってる。
過ぎた冷気が、じわじわと身体を凍てつかせてる]
しらねえ、よっ・・・。
あいつもあんたも、神様だし
いってるのはな、ぜんぶ、俺の勝手だし
[やべ。もう少しだけあいつの力引きずり出したいのに
俺のが先に凍そう・・・
正直ムダに話してるけど意識がまとまらなくなってきた]
・・・げほっ。大丈夫、まだいける。
[あれ?今誰に聞かれた。レンか。やべ、まとまらなくなってる。
我慢しすぎてるかな。だから喧嘩やなんだけど]
[大丈夫、まだわかる。レンの気を近くに感じる]
けどっ、何千年後にでもさ・・・
「こんなのいったやついたな」くらいでもいいから
覚えられたら それで勝ち だろ?
俺なら俺なりの考えをいうし
紺野は紺野なりになんかいうんじゃないの
あんたが、どんな奴が自分の従華してるか、興味もったらさ・・・。
[こんなの話している間にも、冷気は強まる気がする。
氷華が新しく力を生んでいる気配はない、けど冷気は強くなってる]
[凍えそうだ、次に全力をぶっぱなさないと危険だ]
こいよ、氷華・・・。
こんな寒さじゃ、まだ足りねえって・・・。
[ガチャ、と再び機構を弄り、柊の華神へ紅蓮の銃を向けた**]
[周囲を包む空気が、冷気が変わった――]
(きた……)
[風が吹雪が、俺を氷像にする様に纏わりついてくる。
足が凍り付いて動かない、霜が纏わりついて身体が重い。
頭上に浮かぶ無数のツララが、俺を串刺しにするために並びだしてる]
[俺は冷えていく、赤色の銃は凍らない]
(後すこし、後数秒・・・
こいつが動いた瞬間に、ぶっぱなす・・・)
[いや、ふつふつと漏れてる。
いつ心臓麻痺をおこしても納得できそうな寒さ、凍りついた足に感覚なんてない。
正直キツい。
だけど赤色の銃を強く構える両腕だけが凍りつかずに、溶ける霜が淡い吐息をはきだす。
けど負けたくない…!**]
― 柊の護花の槍斧を受ける前 ―
ハルト、お前、好きな神はいないのか、と聞いたな?
[ 円環から螺旋に軌道を変えながら、凍気に耐える従華へと、まるで世間話のような言葉を送る。
意識を寒さに呑まれんとするハルトに、それは意味有る言葉として届いたかどうか怪しいが、花神は常の如く頓着しない ]
私が花神となる前、我が花を愛で、傍に置いた水神を、私は好きであったのだと思うよ。
[ だが、その水神に、冬の闇の中、取り残され ]
千年の冬に、私が枯れかけたのは、冬の寒さ故ではなかったのやもしれぬ。
永く、忘れていたが
[ 凍れる刃が胸を貫かんと迫る ]
お前に会って、思い出した。
[ 切っ先が届く瞬間の痛みは、伝えぬまま、声は途切れる* ]
[ピキピキ、キィ… 氷の音が足元から周囲から響く。
高まる氷華の力、冬の色、時間さえ止める柊の花弁。
心も命も凍えるほどに寒いはずなのに。
暖かい、熱い、熱の力がわきあがる。
冬にも負けずに芽を出す春の先
蛍が舞い、水面が一斉に輝きだす程の太陽の猛暑を思わせる夏の色]
[寒い、凍える程の冬のまんなかで聞こえたその言葉に。
また一瞬、誰ともわからない程に消耗した意識でそれを訊いたけど。
あっ…そうか… 。 と脈絡もなしにそんな言葉が俺の心に浮かんで]
・・・・・・じゃあ、俺は・・・ ・・・
[熱が咲き誇る、熱がともり、太陽が冬の雲間から出る様に]
[ハラり… と蓮の花弁が舞いだした]
俺がレンの
[ハラりハラりと、極寒の吹雪に咲き誇る蓮の花は、凍りつかない]
なら……全力で助けてやんのがケジメって奴だよっ!!
[塗装の様に、俺の銃を覆い包む赤色の蓮花は、燃え上がりながらも咲き誇る!]
[冬の氷河の上に咲く、大輪の紅蓮の華だ。
俺が使える夏の陽射し全部を温存してぶっぱなす、最大火力]
冬をこえたら太陽がでてくる。
暖かい太陽を浴びたら、命がまた顔をだす!
陽射しの温もりと一緒に、花はまた咲く!
[渦を巻く様に、俺を中心に紅蓮の華が花弁をひろげていく。
熱量が高まる、冬の冷気に抗いだす陽射しの温もり
唯ひとひら、氷に刻まれた様に赤色の花弁のかけた赤い蓮>>*36
かまえる銃の色は黒く、銃口の先でまた小さな紅蓮が華を広げる。
頭上には氷河の束、凍てつく世界が俺ひとりに牙を向いて。
――――今だっ!]
[俺の全開、夏の大輪、太陽より眩しく――
[サン、と輝く太陽の様に、派手な轟音で紅蓮の華が燃え盛った。
銃口から爆弾の様に熱風が吹き荒れて、冬の暴力とせめぎあう。
凍てつく冬の柊を融かす様に、酷暑の弾丸が柊の氷華を融かしに向かうだろう。
周囲の景色が白い霧につつまれる。視界すべて奪う水蒸気]
[全身を貫く冬が、どこともしれずに凍えさせてしまう様な感覚。
耐えて耐え続けて、そして氷華の全開とぶつかりあう夏の全力。
永久に続く様な冬の領域を融かしつくそうというほどの暖かさで。
目の前も確認できない中、氷華を襲う熱弾がどうなったかも理解できないまま。
身体中を襲う強烈な浮遊感、水蒸気が晴れていくとき。
熱と氷の巨大な衝突で生じた上昇気流に、俺の身体が飲み込まれて…*]
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