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<b―L区画・258秒後―></b>
あああああっ!!
ないっ!どこにあるんだ、厨房!
[宣言した時間をとうに越えたが、
なかなか目的地に辿り着くことができない。
急がなくて良いとか聞こえた気もするけれど、>>1:127
バレないよう、可及的速やかに去りたいこの心、
どうか、どうかご理解頂きたい。
無個性を演じることの、なんと難しいことか!
そもそも機械的な思考回路なんて有していないし。
人間相手では最終手段の“命令”が効かないのでなんともはや。
なりふり構わず走っていたため、
すぐ後ろのジークムントにも最初気付けず。>>1:125
あろうことか、食堂前を通り過ぎてしまった……>>1:138]
―L区画・258秒後―
あああああっ!!
ないっ!どこにあるんだ、厨房!
[宣言した時間をとうに越えたが、
なかなか目的地に辿り着くことができない。
急がなくて良いとか聞こえた気もするけれど、>>1:127
バレないよう、可及的速やかに去りたいこの心、
どうか、どうかご理解頂きたい。
無個性を演じることの、なんと難しいことか!
そもそも機械的な思考回路なんて有していないし。
人間相手では最終手段の“命令”が効かないのでなんともはや。
なりふり構わず走っていたため、
すぐ後ろのジークムントにも最初気付けず。>>1:125
あろうことか、食堂前を通り過ぎてしまった……>>1:138]
[そのまま走り続けること十数分、
今度はアンドロイドに声を掛けられる。>>41
期せずして。
同類だろうか、それもスカートを穿いていた。
……誰だ。この美しい素体にこんな地味色を充てたのは!>>1:164
どうせならもっとキラキラした服を着せてくれたまえ。]
あ?あぁ……、 そうかっ!
そうだ、緊急事態だ!
お客様が、何か冷やすものをと……
[こいつに用意させれば良いのではないか。
そんな考えが脳裏に過って、言葉を紡ぎかけたけれど。
それを遮るように響くのは館内放送、>>57
――先程の彼女の声だ。>>52]
[……アデル。博士の部屋。
手隙のジークムントに、来て欲しい。
どこか硬さを伴った声音に、一瞬気を取られる。]
おい、おまえ。
いきなりどうしたん、だ……?
[ふと気を逸らしていた間に、
傍らのアンドロイドの様子は変化していて。
まるで慌てたように去り行く姿に驚いて、
ただ立ち尽くし、その背を見送ってしまう。]
[悠然と任務を遂行するはずのアンドロイドが、
あの慌てよう。あの急ぎよう。
よほど緊急性の高い案件であると結論を下す。
ここはまず、状態把握に努めるべきか。
…奇しくも、それは廊下を走る自分に対して、
XB-109が出した答えと同じものであったけれど。>>41
館内放送は『冷やすもの』の依頼主からであったし、
恐らくは今の案件の方が重要であろうと判断。
――うーん。
心なしか、機械的思考が可能になってきた気もする…。]
……アデル。博士。
[アンドロイドの走り去った廊下の先を見つめ、
感情を乗せず小さく呟いた、一人の女性の名。
そして、この研究所にいるはずの存在と。
そっと瞳を閉じて、深呼吸を一つ。
瞼の裏に映るのは、こちらをじっと見つめる金の瞳。]
なんだって、これは。
悪い冗談か何か、…かな。
[―――なぜなら、私の目的は。
あのアンドロイドらを、破壊することなのだから。]
機械は所詮、機械に過ぎない。
どんなに見た目を似せたところで…
……あなたもそう、思いませんか。
[誰もいない空間に、ぽつりと言葉が融けてゆく。]
[ここで見かけた、自分によく似たアンドロイド。
自嘲的な笑みを浮かべながら、彼らの言動を思う。
同じ顔をして、決められたことしか喋らない機械なんて。
彼らが人の代わりになんて、なれるはずがないのに。
何の為に作る?何を願って?誰を想って?
―――“Siegmund”を生み出した、目的とは…?]
― 回想 ―
[―――“奇跡”なんて、あるはずがない。
それが、母の口癖だった。
窓辺の花瓶にはいつでも、枯れた青薔薇が一輪。
冒険家であった夫、>>1:103
そこへ残してきた5つの娘。>>1:115
別れたのち、彼らの行方は杳として知れず。
…次に彼女が出会ったのは、
夫によく似た、汎用型の作り物。]
[UtR社製アンドロイド『ジークムント』。
最初こそ、母はその機械を歓迎した。
別れた夫によく似た容姿、聞き覚えのある声。
勢いのまま飛び出したことを、後悔していたから。
一緒に過ごせなかった時間を埋めるように、
毎日毎日、飽きもせず話しかけていたけれど。
…やはり『それ』は、父のようでいて父ではなかった。
やがてそれに気付いた母は、
『彼』を見る度、――次第に似てゆく私を見る度、
哀しい顔をするようになったのだった。]
[一方、自分はと言えば。
このアンドロイドは何故、父に似ているのか。
その疑問ばかりが、年々膨らんでいって。
彼らのルーツ、開発元を詳細に辿るうち、
アングラメルという名の博士――
この惑星タロスに、辿り着いたのである。]
[博士に、聞きたいことがあった。
父のこと。アンドロイドのこと。
“Siegmund”の生まれた経緯と、目的と。
似ているのは、偶然なのか?
それともわざわざ、似せて作ったのか?
だとしたら。それは何故?
自分は、『偽物』など必要ないと思っているから。
彼らを消す、その目的でここに来た。
…ただ一応、博士に話くらいは聞いてやろうと。]
[正直なところ、あまり期待はしていなかった。
ジークムント機が開発されてから時間も経っている。
今さら、父の消息が掴めるとも思えない。
―――それでも。先ほど耳にした名。
もう顔すらおぼろな妹だが、
名前は今でも忘れていない。
父によく似たアンドロイド。
アデルと名乗った金髪の女性。
これを、偶然の一致であると
片付けてしまっても良いものだろうか…?]
[長い、長い廊下を、ナースは静かに歩む。
アンドロイドの向かった先、博士の部屋を目指して。
途中、美味しそうな匂いのおかげで、>>1:131
ようやく食堂を見つけることができたのだけれど。
中にはまだ人がいるようだったので、>>96>>89
コソコソと、なるべく忍び足で通過した。
それから次のT字路を、アンドロイドと逆の方へ。
…仕方がないだろう。
だって腹が減って死にそうだった。気が散ってた。
著しく集中力を欠く偽物は、こうしてまた路頭に迷う。]
――奇跡なんて。
起きるはずが、ない。
[うん。実際、起きていない。今のところ。
しっかり道を間違えているし。]**
密航者 ジークムントは、 を投票先に選びました。
[あれからどれ程の時間が経ったろうか…。
大変残念なことに、ナースはまだ廊下を歩いていた。
どこまで行ってもそれらしき部屋は見当たらず、
とうとう行き止まりの壁とご対面するに至る。
仕方がないのでUターンしてT字路まで引き返す、
そのサイクルを2(3x1)程繰り返したところで、
背後から声を掛ける者が……!!>>177
エネルギー切れ寸前の似非アンドロイドであるけれど、
灰色の脳細胞をフル回転させて対応しようじゃないか。]
え…えぇ。もちろん。
この通り、ただいま向かっている最中でありマス。
[踵を揃えて、ピシッと敬礼!
…した後で、自分がナース服であったことに気付いた。
この言動はミスマッチであると
疲れた脳細胞が、やや遅れて結果を弾き出す。
頼む違和感よ仕事しないでおくれ、と願うけれど、
哀しき哉、受け答え以前の問題が一つ。
向かっていたのは、目的地とは反対の方角であった。]*
/*
なんとかして、この背景画像を活用したいのだ…!
うぐぐぐ…!
ミリアムの使い方が上手かったなーって、机ダムダムしてる!
/*
他にも色々灰に落としたいなって思ってたはずなんだけど、
いざ箱に向かうとすっかり忘れているアレソレ。
アンドロイド達、最初は(PL目線でもw)なかなか見分けつかなかったけど、
段々と個性とか出てきて面白いなーって思ってる!
……なんだろう、一緒に過ごすうちに愛着が湧くような感覚?w
感情発露とかなくても、そこがまた可愛いというかwww
ミリアムの感想とかが近いかもしれない。
リアルタイムでPLがそれを感じるというのが、なんだか新鮮だなと思うのでした!
/*
とりあえず僕の妹がめっちゃ可愛いんで、たくさん葛藤してください!!
アンドロイド壊すとか言ってる私を説得しにきてくれると期待してる…
(けど宇宙船直るまで私は壊しに行かないんだろうなぁと考えると…いつもロル投げが一手遅いのをヒシヒシ実感するw
つ、つつつ疲れでありますカ?
……、私はアンドロイド、
人のような休息は必要としておりマセン…
た、ただ…え、えぇエネルギーの補給は、
最重要課題であると思考致しマス……
[――そうだ!私は空腹なんだ!
頼むから今!それを!思い出させないでくれ!!
ジロジロとこちらを不躾に眺める青年、>>187
その視線に耐えかねて、つい口調に乱れが生じる。
エラーです。エラーです。
早急にエネルギー摂取すべきです。
もう、何が正しい判断なのか演算処理不能。]
送って頂けるのなら、是非、是非。
……ふぅ。
…私の識別番号はSG-610。
ジークとでも、お呼び下サイ。
[えぇい、どうにでもなぁれ!
人間臭い溜息を一つついて、青年の好意に甘えることに。
誤魔化すことを半ば諦めつつも、
半ば口癖になりつつある識別番号で自己紹介。
順応しつつある自分がなんだか怖い…。]
送って頂けるのなら、是非、是非。
……ふぅ。
…私の識別番号はSG-610。
ジークとでも、お呼び下サイ。
[えぇい、どうにでもなぁれ!
人間臭い溜息を一つついて、青年の好意に甘えることに。
誤魔化すことを半ば諦めつつも、
口癖になりつつある識別番号で自己紹介を忘れない。
順応しつつある自分がなんだか怖い…。]
[もそもそモジモジしているところに、
やって来たのは救いの手か――!>>191
どうやら、青年の名前はトールと言うらしい。
助かった…これで名を尋ねずにすみました…。
物凄い勢いで、『彼』にアイコンタクトを送った。
――ありがとう、そして助けてくれ!!!
私は腹が減っているし博士の部屋に行きたいし、
に、人間だとバレたくないぞ!!
…なんとなく通じるんじゃないかと錯覚して、
かなり真剣にガラスの瞳を見つめている。]*
ご、ご苦労様です……っ
[挨拶を返し、じっと『彼』を凝視する。>>202
『彼』も此方を、じっと凝視している。
そうしてそのまま、1(30x1)秒が経過する。
彼が私を見つめていて、私が彼を見つめていて、
私と同じ顔が、私が、私が私を見、見見見m]
はいっ、普段からこんな格好でありマス!!
[あ、危なかった…!!
トールが彼に問いかけたことで、はっと我に返った。>>201
背筋を変な汗が伝う。
私は『それ』と違って0と1で思考するモノじゃないぞ。
危うく妙な回路に嵌って発狂するところだった…。
すぐ、畳みかけるように返事をしたものの、
残念!一歩遅かったーーー!!>>206
トールの人の良さそうな笑みが、何だか今は怖い…!]*
…………………。
は、ははは……
どうか、なさいましたか、トール様…>>212
私、早急に博士の部屋に参らねばなりマセンので、
これにて、し、失礼致します、ね……?
[ジリ、ジリリと。
一歩二歩、後退ってはみるものの――]*
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