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資産家の息子 カーク は、少将 ベルガマスコ を占った。
資産家の息子 カークは、女子学生 シュテルン を能力(占う)の対象に選びました。
投票を委任します。
資産家の息子 カークは、霊薬師の娘 エレオノーレ に投票を委任しました。
[時計を見ると時間は夜明け過ぎ。
カークはほとんど寝られなかった。
というよりも刻々と下がる気温に恐怖を覚え眠るどころではなかったが、結局は疲労と睡魔に敗れて2時間程度眠ってしまったらしい。]
生きてる……よな?
[水を飲もうと瓶に手を伸ばしてそれが既に液体ではなくなっていることに気づく。
寝室に掛けられた温度計は下側の10近くを差している。]
よく死ななかったな。
[それはエレの薬のお陰なのかとカークは思ったが、薬一つで凌げるような寒さとも思えない。
だがこれが奇蹟でないとしたらやはり薬のお陰なのだろうかと思い直す。]
おい、シュテルン?
生きてるか?
[そういえば隣のベッドで寝ていたはずのシュテルンが静かすぎる気がする。
急に不安になりシュテルンに近づいてその体を揺すってみた。]
くそ!!
[ガコンと大きな音が備蓄庫に鳴るり響く。
それはカークが投げた瓶が壁にに当たった音。
瓶は割れることなく床に転がった。]
これだけ寒ければ当然か。
[備蓄庫にあった水はほぼ全てが凍り付いてしまっていた。
乾パンの類も同様で暖めなければ歯をたてることすら難しいだろう。]
暖房は上にしかないしな。
[仕方ないと諦めて灯油缶だけを手に持つ。
カークとしては一部屋だけでも暖めておきたいところだったがどれだけ持つのか。
それに、ここは換気も難しい地下なので、燃料切れのまえに一酸化中毒に陥るかもしれない。]
なんとかして上のドアを開けないとな
[だがカークは知らなかったが外はブリザードが来ている。
吹き荒れる風と雪が給排気口が塞ぐのは時間の問題だろう。
結局この避難所で火を扱うことは難しいことだった。]
れは地上階も同じことで、ブリザードが来ているなら給排気口が塞がるのは時間の問題だ。
結局この避難所で火を扱うことは難しいだろう。]
あ……れ……?
[寝室に戻ろうとした途端、急に肌を突き刺すような冷たさを体全体へと拡がっていく。
その前からも確かに耳や指先などは痛みこそは無かったものの冷たさは感じていた。
それが急激に身体の隅々へと、そして芯へと伝わっていく。]
薬……そうだ……薬を……。
[手にした灯油缶を置いて上着のポケットから紙包みを広げると、それを一気に呷る。]
うぅ………。。
[思わず蹲る。
どこからか流れ込んでくる冷気が余計体の熱を奪っていく。]
(……風?)
[上の扉があいたのか、それとも別のどこかからか。
地下の充分冷たい突き刺すような空気よりも更に冷たいまるでコキュートスを思わせる冷気がカークの身体に刺さるように。]
足りない……一つじゃ……。
[薬が利くまでに時間がかかるのか、それとももう効かないのか。
突然極寒に晒されたカークは混乱の中でもう一包を解いて口に入れた。]
……!?
[ドクンと鼓動の音を聴いた]
あ、あれ……。
[瞬間、今まで感じていた寒さも痛みも全て消えるように、だが次第に身体の内側から聞こえる鼓動が激しさを増していく。]
うる……さい。
[体温を保つとエレは言っていた。
それがどんな成分のどんな作用なのかわからないが今確実にわかるのは、心臓の鼓動が大きく早く、血の巡りが異常になまでに身体を騒がせているということ。]
やばい……。
[身体の感覚が脳と乖離していくような。
まるで浅い眠りの金縛りのように体を上手く動かせない。]
誰か……いないか……。
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