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[屈託ない口調でしゃべっていたショルガハの身体に緊張が戻る。
こうして身体をくっつけていればわかる。
なるほど、理解と感情は別物らしい。]
先程、君が手に入れた結晶、 何か感じなかったか。
おそらく、あれと似たものが君に施されている。
人の記憶や感情を暴走させるもののようだ。
[外的要因の存在を伝えてから改めて問う。]
[シェットラントの声が、こちらの状況を打診した上で、ガートルートの救援成功を伝えてくる。
ああ、相変わらず優等生だな──と感じたところで、
こうして結果だけ投げてきて、何の苦労もなく涼しげにこなしてきたかにとられるのは、実は彼の損な性格なのではないかと思い至った。
だが、お疲れさまというのも何か違う気がして、]
承知した。 ──助かる。
[ワンフレーズの承認に、ささやかに慰労と感謝を付け加えておく。]
[ギィという名はともかく、召喚師となれば心当たりはある。
荒野を埋め尽くす妖魔の群れ、炎の精霊、それらに命じ、従えていた男。
いっそ、彼が神を名乗っていてもおかしくはないと思った。
魔王の類であろうが。]
あれに対抗するには、それなりの手だてを考えねば。
[そこをどうにかするのは、自分たち、魔道に通じたものが適任だろうと思う。
大丈夫だ、知恵も勇気も今やひとつじゃない。]
連絡が入った。 拠点に人が来る。
このまま話しながら、向かってくれるとありがたい。
[背後のショルガハへ、声をかける。
ガートルート、という名は声に出さず、胸の痛みとともに噛み締めた。
無事であってほしかった。
その一方で、彼女に会うのが怖い自分がいる。]
[石を、拳を握りしめながら答えるショルガハの口調には、どこか逡巡と、それでいて深い渇望と焦燥が感じ取れた。
認められたい。見返してやりたい。力があれば──]
ああ、その通りだ。わかるとも。
[同じ道を通った自分だから。]
力はあればあるだけのことが可能になる。 困るものじゃない。
…君は、わたしと同じ年頃だろう。
ただ、ひとつ違いがあるとすれば──
わたしは もう、自分を凌駕する「力」に手を出してしまった、という点だと思う。
[自分の左中指に嵌っているリングに視線をやる。]
自分の器ができていないうちに「力」を欲したわたしは、そのせいで無垢な命を奪い、友誼も信頼も失い、石もて追われる惨めな生き方をすることになった。
償うことから逃げて、懺悔の機会も拒絶して──崖から身を投げた。
そんなわたしは、君に偉そうなことをアドバイスなどできる立場ではない。
ただ、願うばかりだ。
君に、同じ過ちを犯してほしくない。
風を、手放すな。
「力」は欲して与えられる類のものではない。
幸せと似たようなものかもしれない。
学び、生きて、師や友と切磋琢磨しているうちに自分の中に育って、
気づいたら、もう持っているとわかるものだ。
投票デフォはシェットラントなのでした。
発言の度にいちいち名前が上に見えるのが嬉しくてずっとそのままにしていたけど、このままうっかり更新するとヤバいので変更するかー
《奈落の書》の運び手 ベリアンは、断片的な記録のゆらめき を投票先に選びました。
[「強く」見えると、ショルガハは言う。
それを否定せず、少し、笑った。]
君に会えたのが、今でよかった。
[シェットラントを取り戻せた今でなければ言えなかった、認められなかった、自分の
わたしは軍人ではないけど、
合戦の高揚は何故だか──焦れるように思い出してしまうのは、わかるな。
[ギィが見せた布陣、指揮を執るゲルトの声、敵中に突っ込んでゆくハンスの動き、そういったものを想起する。
戦いを好きなわけではないと思う。
だが、戦場にあるのは悪いものばかりではないと気づいてしまった。
人が人である強さや知恵や絆といったもの──]
だから、そういうことなのかもしれない。
[ショルガハの感想を肯定して、そして、]
[思いっきり強く殴ってくれという依頼に、つんのめりそうになりつつ、笑った。 朗らかに。]
身体で納得しないと気が済まない人なんだな、君は!
[ついさっき、自分もシェットラントと似たようなことをしていたのを棚に上げて解釈する。
彼が師匠(?)に殴られてばかりだというなら、さすが、その師匠、弟子のことをよくわかってる。]
ああ、承知した。
拠点に戻ったら、わたし自ら殴ってやろう。
[おまえはここにいていいんだ、おまえを認めているんだと、そんな気持ちを籠めて。**]
[こちらへと届くシェットラントの言葉には、以前ならなかったような、あるいは感じ取れなかったようなわずかな気遣いがあって、長い冬の後、気づく煌めく日差しにも似た感慨を覚える。
まだぎこちない言葉や視線のやりとりだ。
それでも、氷は清冽な水へと姿を変えて流れ出す。闇もまた温もりに息づく。]
──待っている。
[こちらも拠点へ向かっていると告げる。
それだけのことが、かけがえない幸せであることを、相手を得て、知った。]
[シェットラントが今ひとつの名を問い、ハンスが答えるのを聞く。]
確かに、その男は今、わたしとともにいるが…
ショルカバではない、「ショルガハ」だろう。
[呪文の一字一句を間違えると大事を引き起こす魔術師の几帳面さで、ハンスの覚え違いを訂正しておいた。]
[疾風のような、二丁斧を使う男だろう、と確かめて、]
彼も一緒に村に戻るところだ。
わたしに、殴ってほしいと言っている。
心配するな──術式仕様がなくとも、ちゃんと殴れる。
[学園で習ったことはないが──と、至極まじめに告げた。]
[ショルガハが手綱をとる馬に乗り、黄砂の村へと戻る。
幸い、天使たちはすべてを薙ぎ払ったわけではなく、休息に足る場所も確保できそうだ。
馬を下り、改めてショルガハと向きあう。
彼ならば、呪われたこの肌の色ゆえに前言を翻すこともあるまいと思う。]
手綱を、ありがとう。
君がしてくれたことを 嬉しく思う。
──さて、
衆人環視の中で、というのもどうかと思うが、
陰に連れ込んでするものでもなかろう。
とりあえず、今なら人目はなさそうだが。
[右手を握って、ここでやっていいかと確認する。
ちょっと緊張した顔になっているのは、人を殴り慣れてなどいないせいだ。
拳の握り方も、親指を中にいれているから、脱臼しかねなくてちょっと危ない。(殴られる方はその方が痛くないけど)]
[シェットラントから憂慮の言葉が飛んできて、面倒だとかナニクソ冷静な、と意気がったものの、実際、殴ろうとしている相手から拳の握り方を修正された。実演付きで指導される。
悔しいような申し訳ないような気持ちだ。
できないことはもどかしい──確かにわかる。]
手間をかけさせてすまないな、 ありがとう。
よし、 これで、
[教えられたように拳を握り、歯を食いしばるも目を閉ざしはしないショルガハの前に立ち、息を静かに吸い込む。]
ここにいない、君の大好きな その人の代わりに──
やらせてもらう…!
[精一杯、だが、憎しみは一片もなく、心にショルガハの名前だけを念じて、 打つ。]
[肉体の接触は一瞬だ。
それでも、衝撃は、痛みと熱さに分裂して、確たる手応えをもたらした。
魔力を放つのとは異なる残存感。]
── ハァッ…、
[大きく息を吐いて緊張を逃がし、こめかみに滲む汗を拭う。
これでよかったらしいが、ホント、 大役だった。]
[痛ぇ、と呻きながらショルガハは笑う。
自覚しているのだろうか、その頬を流れる明るい涙のこと。
ありがとな、と彼は繰り返した。
ズルしないで強くなると、素直でひたむきな誓いとともに。]
ああ、 君なら、できるはずだ。
[風のごとく、自由に。]
[転がり出た赤い結晶を拾い、ショルガハに差し出す。]
ケジメ、か。
[ショルガハが成し遂げたこと。
いまだ自分が終えていないもの。]
[あいつ、とショルガハが言うのは、彼をここへ連れて来て、暴走するショルガハをずっと追いかけていたハンスのことだろう。]
ああ、彼は面倒見のいい男だ。
君の素直な気持ちを伝えたらいい。
我々より先に戻っていると思うが──
[と、アプサラスが休息を促して回る声がした。>>442]
ああ、これからまた、戦いがある。
我々の戦術はゲルトが方針を出してくれるだろうが、まずは体調を整えておかなければ。
ギィの”説得”には骨が折れるはずだと、シェットラントも言っている。
だから、わたしは少し休ませてもらおうと思う。
[かつての同胞の名にショルガハが説明を求めるならば、シェットラントからの情報を伝えておく。]
[自身は睡眠を必要としていなそうな溌剌としたアプサラスを見やり、僅かの間にふたつ、瞬いた。
見蕩れたわけではない。
死霊魔道の闇に手を染めた者ならではの感覚がチリリと反応したのだ。]
──…、
[何も言わず、その背を見送った。
次の戦で、屍鬼を使うつもりはない。厳密には──《奈落の書》はこのまま封印しておくつもりだ。]
[ギィが楽しそう、には同意しつつ。
遠隔でゲルトの作戦に同意するハンスの声を聞いて、ああそういえば、ギィが彼に何か細工をしていたな、と思い出した。
あれはどうなったか。
事に拠ってはこちらの会話が、ギィにすっかり筒抜けかもしれないが──だとしたらもう手遅れだ。
騒いでも仕方ない。]
他にも、何か仕掛けられている者がいるかもしれないな。
[懸念はあったが、今、調べている余力はない。
用意されていた布>>146を枝の間に渡して結び、即席のハンモッグを作ると、倒れ込むように眠った。
傍目には大きな白い繭めいて見えよう。]
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