565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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ならず者 ディーター
［ようやく立ち上がったディーターは、見つけたヘアバンドを一先ずダイニングテーブルに置いて、キッチンの方へ水を汲みに行った。
少しぼーっとしていて、コップから溢れた水が手を濡らしたのを暫しの間眺めて、ハッとしたように慌てて水を止めた。
水を飲む。喉を潤す。
身体全体にのしかかるような疎ましい重みに、酒瓶を手繰り寄せた。
おそらくカタリナが様子を確認しにくる頃>>318には、いつも通り出来上がっているだろう。**］
ならず者 ディーターは、栞を挟んだ。
【独】 ならず者 ディーター
/*
選ばれなくてもキリング側に回るので大丈夫ですよという意思表示だったのだけれど、伝わってるかわからない……神は人間にテレパシーというものを与えなかった……
ならず者 ディーター
─ 現在・自宅 ─
［──ドンドン！
唐突に自宅の扉が陽気な声と共に、元気よく叩かれて若干飛び上がる。
デリバリーサービスです！と言った娘の顔を拝んでやるために、玄関の扉を開く。
──昨晩よりは、元気そうか──。
ニコニコと笑顔を浮かべる娘の顔を見て、一番にそう考える。
昨夜は暗がりだったとはいえ、大きな満月に強く照らされていたし、手元のランタンもあった。だから、いくら暗いとは言っても彼女の顔色を見るには、十分だっただろうと思う。
ジムゾンとカタリナ越しに目が合ったりしたかもしれない。>>66
もしそうだったなら、そのままお前が言えよ、とでも言いたげな顔をしただろう。
あの時、恐らく此方が口を噤んだのを見ていただろう。周囲を気にするから、気にしたりしただろうか。──いや、してないか。］
ならず者 ディーター
あー、わぁったわぁった。
わかったから、普通に渡してくれ。
［ぐいぐい、とパンを押し付けてきた彼女からそれを受け取りながら、ぽんぽんと頭を撫でる。──待て。昨日、懐にチーズを入れたまま突っ伏したのでは？思わずそっと、懐に手を当てた。
うーーーーーん、潰れてるかは審議。
見なければわからないが、カタリナの目の前では出せない。潰れていたら間違いなく怒られる気がする。］
ならず者 ディーター
昨日よりは元気そうだな。ン？
［昨晩は本当に、気が沈んでいる様子だったから。
茶化そうとして「トイレに行きたいのか？」って言い出さなかった自分を褒めてほしいぐらい。おかげで、ジムゾンと良い話的な感じで終わっていた。──と、思う。］
これから宿か？
［宿なら一緒に行こうかと思って聞いたら、まだこれから行く予定の場所を聞かせてもらえただろうか。>>439
聞かせてもらえたなら、じゃあ、途中まで、と言って酒瓶片手に一緒に家を出ただろう。
もし、「そうです！」と答えられていても。
なんらかの形で図書館に行くとわかったら「あ、そりゃダメだ」と言って、カタリナとは一旦途中で別れただろう。*］
ならず者 ディーター
─ 現在・レジーナの宿屋 ─
［きっと、平常時ならば「寝坊か？」と声をかけられたりするような時間帯であったのだけれど。流石にエントランスには誰もいなかっただろうか。
誰かと出会うことがあれば、「よう」と声をかけたりしただろう。
ゲルトはどこの部屋に運ばれたのだろう。
宿屋に到着して直ぐに離れたため、一体何処に運ばれていったのかわからず、しまったな、と思った。
臨時で運び込んだ村の人間だから、宿帳にも名前はないだろう。
酒瓶を傾けながら、誰かいないかな、と談話室に入ると、適当な椅子をつま先で引っ掛けながら引き寄せたところで、いつもは隅に置かれている議事録が目につく場所に出ている>>39ことに気がついた。
パラリ、と興味本位で捲れば、見覚えのある文字でゲルトが話した予言の内容が記載されていた。］
ならず者 ディーター
ん〜、ジムゾンか。
［真面目なことだ。聖職者らしく、人を先導し、導くのに長けている。
──おっと、今のは二重言葉になってしまっただろうか。
しかし。ともすれば、何か指示を出したりしたのだろうか。
昨晩の様子を一通り思い出そうとしたが──いや、駄目そうだ。
カタリナが家に訪ねてくるまでに、酒瓶を五本は空けた。
それはもう、人によっては「なんで立って歩けてるの？」と言いたくなる量かもしれない。
その状態で昨日のことを正確に、しかも抜けなく一人で思い出そうとするのは少々困難だろう。］
ならず者 ディーター
［──ああ、そういえば雨風が凄かったな、と思い出して。
誰か船着場を見に行ったりしただろうか。あの雨風では、転覆もそうだが、船着場に大人しく船が残っているとは思えない。そう考えたけれど。
まあ、誰か見に行っただろ。そう考えて。
誰か談話室に来たら──或いは、ディーターが先客に気がついたら。
船着場見に行った？とでも聞けばいいか、と思って、ぐでん、と椅子に座った。*］
ならず者 ディーター
─ 記録・洗濯室の水遊び ─
［昔、洗濯室の水場で水遊びをしたやんちゃ坊主がいる。>>454
宿屋に入った瞬間にレジーナの怒声が洗濯室の方から聞こえてきて、それはもう──好奇心に負けた。
洗濯室で怒られるとか、何やったんだ？と思うじゃない？
悪さをしたんだったら、ジムゾンの悪さとレベルを比較してやろう、なんて思っていた面もある。
ディーターが洗濯室を覗き込んだ時には、リーザも叱られて>>456(後から聞いたら、リーザは立ち聞きしていただけらしい。ありゃりゃ、災難)いたところだった。］
ならず者 ディーター
［水遊びの片付けを二人に言いつけたレジーナが振り返った瞬間、目が合って「あ。」と思った。思った時には遅かった。］
「あんた、どうせ暇なんだから片付けしてるか見てな！」
［なんて言われて、この男もうっかりとばっちりを食らった。
とばっちりだと口を尖らせたリーザを、エルナが少し意地悪げに揶揄う。
それを見ながら、「おい、手ェ動かしてくれ〜帰りてぇから」と言ったりした。彼らの応酬が喧嘩に発展するようなら、見ていろと言われた手前、仲裁に入ったがさて。どうだったか。*］
ならず者 ディーター
─ 少し前・カタリナと ─
そりゃ毎日飲んでっからなァ
［扉の枠に腕をついて凭れながら言う。
どこか感心した様子にも見えるカタリナ>>501に、少しびっくりするように片眉を上げた。
ディーターに対する反応はまちまちだ。
でも、感心する人間は──まあ、いるにはいるだろうが──そういない。
カタリナが暖をとるため等の理由で飲酒の習慣があるのを知っていれば、かなりぐでぐでの時には、しつこく隣に誘ったこともあったかもしれない。］
ならず者 ディーター
あ？いや、流石に起きてから時間経ってると思うが？
［寝ぼけている状態と酩酊状態を見分けるのは難しい。
寝ぼけているのか、と問われて首を傾げ、その手の特等席は宿屋に、と言われて>>502さらに首を傾げたが、すぐさまリーザのことか、と合点がいった。
だからと言って、「あ、そっか」などと止める理由もないので、んー、などと言いながら頭を撫でておいた。
おかげで、頭を過ぎったチーズの安否を気にしたことには気づかれなかったようだ。ディーターは気づかれなかったことに気がついていないけれど(酔ってるからね)。］
ならず者 ディーター
そりゃよかった。
恥ずかしかないだろう。誰にだってある面だ。
転んで泣いても、気が向いた時にでも立って歩きゃあいいさ。
あと、辛い時は辛いンだから。
そりゃあ、言ってもいい。苦しい時は苦しいって言っとくに限るぞ。
［今のうちに言えるようになっとけ、と再びぽんぽん、と頭を撫でておいた。
ついでに、「昨日、トイレに行きたかったのか？」といってやろうかとも思ったけれど、彼女の杖が唸りそうなのでやめておいた。──痛いんだ、あれ。］
ならず者 ディーター
ンー？そういやそうだなァ…。
まあ、お前サンも村離れてる時間がまァ長ェからなあ。
［顎を撫でながら、記憶を探るようにそう言う。］
…酒以外？あー…喫煙？
いやまぁ、図書館に古書の修復しに行ってるぐらいだよ。
［そういや、お前サンがいる時にやってたことなかったな、と言って笑って。］
あー…マジか。
金やるから今度買ってこいよ。
［そうやって、カタリナの歩幅と歩速に合わせながら、宿屋までの道のりを歩く。ぱらぱらと近況報告など世間話に花を咲かせて。
ゲルトが倒れたことなんて、実は夢で、昨日一日のことは悪い夢だったのではないかとすら思えてきそうだ。］
ならず者 ディーター
［図書館に行くとわかって、そりゃまずい、と先に宿屋に行くことを伝えれば、クララと喧嘩したのか？ときたもんだ。>>504
喧嘩も何も、クララって酔っ払い嫌いじゃないのか？と一瞬思ったりする。
普段、村内で出会っても逃げられることが多いのだが、図書館にいるときは普通に話してくれた──ような気がする。酔っ払いの記憶はあてにしてはならない。
ともかく、カタリナの言葉が少々予想外で、一瞬だけ面食らったような顔をして。］
ちっげぇよ、今のオレが行ったら汚損させちまうだろうが。
［と言った。酔っ払うと、平衡感覚と共に遠近感も失う。
もちろん、これは人によるとは思うが。自身が酩酊状態である認識はなんとなくつく。正常に物事が判断できないし、うっかり何かの拍子で表紙に吐くかもしれない(今のはわざとじゃない)。］
ならず者 ディーター
［だから、図書館へは酔った状態では行かない。
酔っていたばっかりに手元が狂って、例えば伝承が書かれた羊皮紙を破いたりしたら、ディーターは腹を切るだろう。
──そういうわけで。
素直に見送ってくれるカタリナに「またあとでな」と手を振って別れた。
あ、ゲルトがどこに運ばれたか聞けばよかった、と思ったのはレジーナの宿屋入り口の扉を抜けてからだった。*］
ならず者 ディーター
─ 記録・洗濯室の後片付け ─
［私以外が怒られてたら、と言うリーザ>>506に、いやそれはそれでどうなんだ？と思う。
レジーナもリーザを娘のように思っていて、可愛さ故についつい強めに接してしまうのではないかと思っているのだが、はたして実際のところはどうなのかは、レジーナのみぞ知る、といったところか。］
さっき目の前でレジーナに捕まってたろうが！
お前サンたちの監視役ですぅ〜！
［ご不満な様子の小さな天使の矛先が、くるりと自分に変わった。
それにディーターは大人気なくイーッと歯を見せながら言う。］
ならず者 ディーター
ああ、そうだよ。
オレはお前サンたちより大人だから、お前サンたちが何事もなく片付けを終えられるか見てンの。
頑張るのはお前！
散らかしたのも、怒られたのもお前なんだから。
［あれ、リーザはじゃあ何故ここに…？というのは突っ込んではならない。少なくとも今は。なぜなら、リーザ本人が今一番思っていて、一番不満に感じている部分だからだ。
流石に、見ているだけだと言いつつも、幼い子供の手ではどうしようも無いところはディーターが代わりにやっただろうが。
全部終わったら、何か好きなものでもひとつ、買ってやっただろう。*］
ならず者 ディーター
─ 現在・談話室 ─
[談話室に誰か入って来た気配に顔を上げてそちらを見ると、この村の者ではない、浴場で出会った男が立っていた。>>589
隠すものがなくなった首元に、すっと目がいく。何の痣だろうか。
ああいう角度でああいうふうにつく痣といえば──そうやって一瞬考えようとしたけれど。
酔っている故に頭が回らなかったのか、すぐに興味を失ったようにそこから視線を外した。
それから。少し考えておそらく知らないだろうと思い、トントン、と手元の紙束を指先で叩きながら「コレ、議事録だから」と伝えた。
尤も、今はまだ議事録としては機能していないし、知っていたら悪いな、と思ったけれど。]
ならず者 ディーター
…そういや、誰か船着き場を見に行ったか？
［そう尋ねると、「なんの事ですか？」と虚を突かれた様な返答がきた。
議事録が出ている、ということは何かしらの話し合いが発生したのだろうし、外から来た、ということは宿屋に泊まっているのだろうから知っているんじゃないか、と思って尋ねたのだが。
どうやら、彼は生憎と知らなかったようだ。
彼の「なんの事か」という問いには、「雨風が酷かったみたいだから」と返しておいた。
妙に冷静なような気がしたが、浴場で煙越しに見た彼の身体を見るに、過酷な環境に身を置いていたのではないかと推察する。
であれば、よほどのことでない限り動揺しないだろう。──ゲルトの最初の予言も、彼は聞いていなかったのかもしれない。ディーターはそれを見ていないから。］
ならず者 ディーター
そういや、お前サンの名前は？
オレはディーターってんだけど。
［から始まって。］
…あ？確かに、この村にずっと住んでるが…。
［昔から住んでいるのか、という問いに、「そんなモン聞いて、何が知りたいんだ？」と訝しむように首を傾げれば、彼はなんと言ったか。］
今年の儀式に参加した奴──つまり、お前サン以外の今、村に残ってる連中だな。
その中では、オレとゲルトが最年長になるな。
［尤も、正確に年齢がわかる人物だけに限定すれば、という意味だが。
ニコラスはおそらく同じ年の頃だろうとは思うが、本人が記憶喪失なのだから、勝手に最年長に置くわけにもいくまい。］
ならず者 ディーター
［──ディーターとゲルトは同い年だ。
歳の頃が近い人間がそもそも珍しいのだが、同い年になるともっと珍しい。
ただ──ジムゾンとオットー、ディーターとゲルトが同い年、と言われると急に希少性が下がったような気がするのは、どうしてだろう。
昔から、「眠たい」と昼寝してばかり──どうも病気らしい──だったゲルトと、それでも一緒にいることが多かったように思う。──というか、寝ている人間の周りは基本的には静かだ。無論、騒がしいこともあるだろうが。
だから、ディーターはゲルトの隣で本を読む事が多かった。
静かだし、邪魔されることもないし。それでも、おそらくジムゾンはそれでもこっちにすっ飛んできただろうし、大抵はそのまま諦めてジムゾンに連れていかれるのだが、たまにゲルトが起きている時には、
「よし、パス。このクソガキたのんだ、きょうだい。」
なんて言って。そのまま横流しをするように、起き上がっているゲルトの膝の上にジムゾンを乗せたこともあったかもしれない。］
ならず者 ディーター
［だから、ゲルトが倒れた時。
驚いてあばらの奥の方。鳩尾のあたりがゆっくり強く握りしめられたかのように、ぎゅーっとなったのに。
その次に湧いて出た感情が、双子の片割れが、片方にいいことがあった時に妬むのに似たもので──閑話休題。
流れで思い出した、とでも言わんばかりに名前を出して──一応、昨晩倒れた奴のことだと添えて──。］
何処に運び込まれたかしらんか？
［と尋ねてみる。そうしたら、さっき目の前の男が出てきた方の扉を指されて、部屋番号を教えてくれたので、礼を言ってその場を立ち去った。*］
ならず者 ディーター
─ 日が傾き、消える ─
[ゲルトの部屋から出た後は、しばらく林檎の木の下で酒を飲んでいたけれど。
日が傾くと共に顕著になった肌寒さに、そのまま自身の家へと避難するように帰った。
昼頃、カタリナが来てそのまま出て行った残骸がありありと残っていて、少しだけ気が滅入った。
カタリナの言葉から推察するに、クララは平常通り図書館にいたようだ。
ならば、ジムゾンやフリーデルもそうだろうか。ペーターも教会で暮らしているから、それなら一緒だったのではないだろうか。
まさか、昨晩は宿屋に泊まったとは想像だにしていないので、三人全員のスタート地点がディーターの中では教会である。]
ならず者 ディーター
[パン屋はパンを焼くものだから、オットーは平常通り『ハティ』だろうか。
リーザ──は、恐らく宿屋内で出会わなかっただけだ。あそこは広いので。
エルナ…はどうだろう。洗濯室で洗濯をしていたかな？
ニコライは………流石に分からないな。旅人とは、決まったルーティンになるものが、一時の滞在場所にあるわけではない故に。
適当に椅子を引いて座ると、カタリナが持ってきてくれたパンの上に、昨日のチーズ(やはりちょっと潰れていた)を乗せて齧る。]
……うん、冷えても美味い。
［もぐもぐ、と同じものをいくつか口に運んで。
テーブルの上の空き瓶を見なかったことにして、また新しい酒瓶を開けた。
また何本か空の酒瓶をテーブルの上にほったらかして──昨日、飲まなくて少し後悔した水を口にしてから、ぼさり、と俯せにベッドへ倒れ込んだ。
今日はもう寝よう。
何かあったら、どうせジムゾン辺りが叩き起こしにくるだろう。*］
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