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ひのふのみ…八人…絆の数は四つ、か。
[ ひらひらと舞う枯葉色の蝶は、森に踏み入った者達が手にする宝石の花に惹かれて後を追う。
蝶の視界がそのまま見えるわけではないが、気配と凡その位置は伝わって来るから、大きな動きがあれば分かるだろう。 ]
姉さまは見物だろうな。ミーちゃんは…迷子になってないだろうね?
[ まだ生まれたて(と、いう認識)の小さな半妖精のことを思い出すと、右耳に飾った桜石のピアスを軽く爪弾く。そこから生まれたのは桜色の蜂鳥。
蝶とは違い、目指す相手の気配を明確に知る蜂鳥は、一直線にミーネの元へと飛んで行く。>>0:131 ]
ん、とりあえずはこれで良いね。
さて、一番最初に惹き合うのは、どの花かな。
[ ひらひらひら、と蝶は、気紛れに見せて舞う。** ]
ミーちゃん、迷子になってないかい?
困ったら、お呼び。
ああ、あと、面白いものを見つけたら教えておくれ。
[ 桜色の蜂鳥は、狐耳を見つけると、その側にホバリングしながら、囁きを伝えた。言葉を返せば、桜石の魔人にも届くだろう。** ]
迷子じゃないもん!
[精神年齢的に、背伸びもしたいお年頃。
その時は森まで来たものの、どうすればいいのか迷っていたので逆に。ぷぅ、と頬膨らませたが]
でも、ありがと。
[モゴモゴと続け、了解、と返した]
[蜂鳥は常に傍にいるものか。いなければ、呼び寄せるための標を掲げて]
いぃさま?
あのね、弓矢で追われてた人もいたよ。
[続けるかは少し迷ってから]
…なんかヤだったから、追ってた方は森からも追い払っちゃった。
[そう報告?した**]
[ >>27導きか、と呟く声が風に乗れば、枯葉色の翅に浮かんだ桜色が淡い光を帯びて、ひらひらと先導するように森の内懐へと、修練者を招く。 ]
[ >>31また一方、運び屋の娘の目が枯葉色から逸れれば、蝶は、ただその後ろをひらひらと追っていく。 ]
希いのままに。
[ 桜色の爪の先、小さく風が渦を巻く。 ]
なーんて、ね。
[ くす、と、艶めいた唇が弧を描く。
ともあれ、蝶はそれを導きと思う者には、対の花と出会う道を辿る助けとはなるだろう。 ]
出逢うが幸福とは限らないけど。
おや、ごめんよ、ミーちゃん。
[ 迷子じゃない、と、抗議する声に、謝罪を告げながら、その声は愉しげに笑っている。 ]
可愛いお前が迷って怪我でもしたらと、心配になっちゃうのさ。
[ モゴモゴと続いた言葉に返す声は、甘い色を帯びる。 ]
弓矢を持った追っ手とは、また穏やかじゃないね。
[ 次いで告げられた顛末には、おやおや、と肩を竦める。 ]
ふふ、そんな無粋な輩は追い返して正解だよ。
ちょっと懲らしめてやるくらいで丁度いい。
[ そんな風に、少々煽る桜石の魔人は、常日頃、気に入らぬ者が近づけば遠慮なく放り出しているのだった。 ]
でも、縁に惹かれた者同士を邪魔しちゃいけないよ?
捻れた絆をどうするのかは、招かれた者次第だからね。
[ 囁きを伝えた蜂鳥は、そのまま桜色の羽根を休めて、ミーネの肩に、ちょん、と止まる。追い払われぬ限りはそこで大人しくしているだろう。* ]
姉さま、ミーちゃんが、無粋な輩を追い返したんだってさ。
血の気配をそっちから感じるから、招かれた者が傷ついてるかもしれないよ。
[ 幼い眷属が無粋な追っ手を追い返した事は、イングリッドにも伝わっている。それ自体は特に問題無いとの見解はカサンドラと同様だったけれど。 ]
姉さまも罪だよねえ。
すっかり、懐いてしまって。
[ 採取に出かけた筈の神魔が、猫の仔を拾って来たとでもいった風情で、行き倒れの半妖精を連れ帰った時の事は良く覚えている。>>70 ]
姉さま、「それ」をどうする気?
[ 呆れて問えば、育ててみようかなどと気楽に返され、溜息が零れた。 ]
知らないからね?
その子が姉さま無しでは生きられなくなっても。
[ その危険性は結構高い、と、魔人は知っていた。
実際、見事に刷り込みされたらしい、その子供は、今や、神魔を母親扱いだ。 ]
まあ、したいなら止めやしないけど。
[ 結局、カサンドラも全てを承知なのだろうとは知っている。互いに知っているから、突っ込みは、ただ、突っ込んだだけで、放置されるのが常だった。 ]
だよね。だよね。
よかったぁ!
[肯定され、嬉しげに弾む語尾と共に尻尾もパタパタ揺れていた。
永き時を主と共にしてきた魔人は憧憬の対象で、同じように出来たことを誇らしく思う]
むぅ。それは、分かってるよ。
かぁさまの邪魔はしないもん。
[されどそこは雲泥之差あれど同輩たる意識故か。主に対するとは違い、まず反駁してしまうのだが。
一呼吸置き、蜂鳥の頭をゆるりと撫でる。
素直にはなれないながら、初めて見つけた来訪者への固執をサラリと捨てられるようにもなっていた]
ああ、まあ、過ぎるおいたはしていないようだから、問題ないさね。
[伝わる声に、神魔が返す言葉はのんびりとしたもの]
なぁに、傷を負っても得たいものがあるというなら、それも乗り越えるだろうさ。
アレに願うって事は、そこまで織り込んで行うべきことってのは。
主もわかっておろ?
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