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ま、出し惜しみはいかんとは分かっているのです。
でしょう、フロスト……。
[言葉に応じるようにフロストの額に埋め込まれた石が光る]
範囲……全域、トリプルウォール!
[少女は心穏やかなうちに支援を飛ばす。
【物理攻撃の軽減】【魔法攻撃の軽減】【属性攻撃の反射】その三つの効果をまとめて付与する代物だ。
薄桃色の光がフィールドに敷衍する]
[出だしは上々と言えた。
飛ぶ光の強度からすれば1回程度の攻撃じゃあ効果は消えないだろう。
体感的にはほぼ時を同じくしてか、自分がかけてないバフがこの身体には載っていた。
回避率が上がったことを示すアイコンを見て痒い所に手が届くのです、と思う。>>244
前衛でない自分にとっても保険くらいにはなるだろう。
続けて海からぞろぞろポップアップしてくる敵の姿を探すことしばし、]
……あ、あれ、なんで……、
[たまたま辺りを見回せば不可思議な光景が目に入った。
先のステージで天使のアバターが乗ってたバディが、
ここにしてはおとなしい敵のワカメに巻き付かれている。>>274
天使の方は騎乗状態ではない]
まさかあれに攻撃しちゃった……?
[だがあれは休息ポイント的な敵だ、というのがいっぱしの経験者の認識なはずで……、>>271
などと考えているばかりではまずい。このままだと彼女たちがあぶない。
自分が放ったバフが効いているとはいえ、
巻き付かれているというのを近場に見るのは精神的によろしくなかった]
わ、わわ……、
[どういたしまして、と文字つきの顔アイコンを天使の人に返信した直後。>>286
だがその時、ざばぁという音を立てて、
沖合に姿を現す存在があった。
それは……なんということだろう、明らかに普通のサイズをしていないイカであった。
それを見た少女はひゅっと背筋を凍らせる]
ちょ、こ―――……こっちくるなーーーー!!
[なぜならこのイカこそ少女にトラウマを植え付けた相手だったからだ!
ただ、未だイカのおそろしい巻き付き攻撃が届く範囲ではないし、
周りの状況を見やるだけの余裕があった。
天使とそのバディの方には“弓の人”が助けに入っているようだし、>>283
ならば本当にこっちに近付けさせないのが肝心だ。そういろんな意味で。
だから杖を向ける相手はイカの方であった。
空気が凍るエフェクトととともに氷柱が周囲に生まれる]
[先端のとがった氷柱はイカの足を1本引き裂くだけに終わった。
だがイカにはまだ足がたくさん……たくさんあるのだ。
少女にとっての恐怖はつまり終わりではない]
(やってしまったのです……
来るなと言われて来ない相手ではないと分かっていたのですが……)
とっとにかくそんなところを狙っても当たらないぞ私!
[このイカや、あるいは亜種のデカいタコ、それからクラゲもだったか……
このステージに出る軟体系のクリーチャーは、核を狙えば倒すことができる。
そういう核はだいたい身体の中心部にあるのだ]
もう一度……って、
[その時、イカが顔の真ん中っぽいところから黒々としたスミを飛ばしてきた。
嫌な予感しかしない]
うわぁ……っ!
[回避モーションを取り右へ。あれは確か反射ができなかったからだ。
直後、白い砂浜の一角を黒い墨が濡らしていった。
危なかった。これはきっと天使の人の載せてくれたバフが効いたのやも]
ともかく、……まだまだいくんだからっ
[……狙いは良かったと思う、のだけど、イカの反応の方が精度がよかった。
イカの足が氷柱を振り払うように動く。それでもう一本は斬り飛ばすことはできたが]
(やっぱりひとりだとよくあるパターンにはいかない、ということですね……)
[少女がよく組んでいる義姉は機動性と手数に全力を注いでいるようなステータスをしている。
かつてのこの場所でもバディに乗って飛び回って少女を助けてくれた。
今この場所に彼女はいない。だが、]
え、ええっと。
……あいつけっこう手ごわいぞ!
動きを止めてもらえればなんとかできる……かもしれないけど。
今はとりあえず大きい術打つための時間が欲しいかな。
[その時、こちらを案ずる声がかかった。>>308
近付いてくるその人に素直に助けを求めることにする]
/*
このくらいなら暗算はできるつまり合計100
あとグリードつづきにゃん
【 R 】【 R 】【 E 】【 $ 】
[やっぱりここのステージに出てくるのもかつて色んなプレイヤーをてこずらせてきた敵ということだ。>>313
親近感を覚えつつ]
ありがとう! 強さはわかってるみたいだしやり方はお任せするよ!
[すでに海からの脅威は、近接攻撃が届くほどに近付いてきていた。
そうして、近接攻撃が届くということは……
巻きあがった砂煙の影響が及ぶ範囲にもまた届いていた、ということでもあった。>>298
斬撃と電撃、および目つぶしを受けて、イカは身体を大きくのけぞらせる]
大変いい感じよ……!
[イカは闇雲に残る足を振り回しているようだが、
電撃の影響か動きはぎこちない。
そうしてこっちは攻撃コマンドを完了させている。
杖を振る。まずは氷柱の連射をお見舞いする]
[海霧に阻まれることなく核には当たった、だが、攻撃の手は緩めない。
次に杖を振ればまず足元を包むように白銀の魔法陣が出現する。
魔法を使うときおなじみのエフェクトだがこれは先程のモノよりでかい]
[直後、動けないイカの身体の胴体の一部が小さく凍り付く。
最初は目に見えるかもあやしいくらい小さい基点から、やがて氷結されていく範囲は徐々に広がっていく。
数秒もたたないうちにイカの胴体には、
茨に包まれた花にも似た氷の結晶が突き立っていた。
決してイカを覆いつくすほどデカくはないそれだったが、
ちゃんと核の残りには突き刺さっていた。
やがて足の残りをのたうち回らせていたイカはエフェクトともに消滅した]
…………。
[緊迫の表情はやがて晴れた。
杖を降ろすと、笑顔のアイコンを頭上に表示させながら、
時間稼ぎに協力してくれた金髪の人へと手を振った]
ありがとう! おかげでなんとかなったよ!
キミは大丈夫?
[先のステージと同じでおそらくこの後ボス戦がある。
バフ付きとはいえあんまりにも消耗したままボスに臨むのもどうか、というものだ]
そいつは何より。
……この調子で気を抜かずに行こう。
キミに、それにキミのアバターも。
雷属性の蛇は初めて見るなあ……。
[向けられる笑顔に今度はアバターの方でも笑顔を返す。>>321
金髪の人のアバターに興味深々にしてれば、
肩上のフロストが不満げな顔でこちらの肩を叩いている]
よし。じゃあ次はがんばれ。
[とはいえ自分の好みでフロストには、
一般的な支援スキルの他には、嫌がらせも同然のデバフ光線スキル二種しか覚えさせていない。
つまり攻撃で目立つことはできないが。それでも大事な相棒には変わりない]
[チャットメッセージが来ていたのに気付いたのはこの時だった。>>315]
『どういたしまして。無事で何より』
[慣れた調子で手を動かし返信する。
……さっき助けに入れなかった天使の人や弓の人も大丈夫なのが緩く巡らせた視線に映る。
彼女らの周りに敵の姿はなく海は穏やかな姿を取り戻していた。
だがそれも束の間のこと]
別にもったいぶらなくてもいいじゃない、って……、
早速のお姿拝見……?
[穏やかだった海の一角が渦巻き、
地竜とはまた違う色と特徴を持った竜が姿を現す。やがて]
フロスト、津波来てる対応して!
[緊急メッセージが届く中相棒の名前を呼ぶ。>>327
薄桃色の障壁が迫りくる津波の前に張られる。
直後そこに津波がぶつかって、砕け散る障壁と津波。
実に幻想的な光景の向こうにみる海竜もやはり幻想的に見える]
[支援を飛ばす者>>332、囮を自ら請け負う者>>335、
相棒に乗って上空から機をうかがう者。>>328>>339
各プレイヤーが動き出す中まずは考える]
(このドラゴンも弱点が変わってたり……、
やたら強かったりするのでしょうか。イベント的に)
[あんまり当たってほしくない類の予測。それはすぐにも的中した。
アクアブレスとは違う見知らぬブレス攻撃。>>337
救援に行った天使がステータス異常を治療する魔法>>345をかけている……ということはそういう効果付きなのだろう。
どんなバステがついたのかまではわからない、だが]
ちょ、ちょっとハードモード過ぎやしません……?
[毒とかならまだしも動けなくなるタイプの異常喰らって海に落ちたらどうなるのか。
最悪二度と上がってこれなくなるのではないか。アバターが]
『大丈夫?』
[さっき落ちていった人はチャットメッセージを送ってくれた人と同じだ。
受信履歴の一番上にある名前を選び案ずる言葉を送信。
その後杖を構え詠唱準備に入る]
(どうしましょう。ちくちく削るか一発に賭ける、か……)
[海の中の飛竜乗りに何か考えがあるらしい、ということは知らず、荒れる海を見据えている**]
[さて、海竜が襲来する前のことである。>>358]
へえーそうだったのか。
私は……、魔法使いタイプと相性がいいタイプがカーバンクルだから……って聞いて。
[少女を最初にこのゲームに引き込んだ義姉の言葉を思い出しつつ応える。
実際にゲームの世界を動き回ってしみじみ思うのだが、
攻撃と支援をおおむね並列してできるのは便利だ。
もちろん見た目に惹かれたから……という理由もある。
もふもふの感触もけっこうリアリティに溢れているし]
だそうだよ、よかったじゃん。
[かっこかわいい系と称されたフロストは、
現金にも尻尾を振り肩の上からは落ちないようにぴょんぴょん飛び上がってみせた。
付き合いはそう短いわけじゃない、そういうやつであるのはよく知っている]
[しかし、この金髪の人に感じた既視感はなんだったのか。
たとえば、自分がオフ会会場のすみっこ(壁際)にいた時、
見える範囲で見かけたのをなんとなく覚えていたのか……。
結局謎解きにかけている時間はなかったわけだが]
…………ええっと。
さっきから海に落ちたままあがってこないんだけど、
……いや、なんらかの理由があるならいいとして……、
[誰を案じているのか?
もちろん謎のブレスを喰らった飛竜乗りのことである。
雷の蛇と共にある人は「竜騎士」と呼んでいた。>>362
ようやっとその画面を開いた、
ターゲッティング可能なアイコン一覧には確かにその名前がある。
とりあえず天使の人によれば無事らしいが、>>366
さっさと海中からあがってこないのは少しは謎だった。
いくら水中で行動可能なアイテムの存在があるとはいえ……おっと?]
(遠慮なく、と言われましてもねえ……)
[返信には安堵した。>>380
しかしちょっとした問題はどうしようもない。
すなわち氷属性は確か海竜には効きが悪かったはず、という問題である。
単純な話、雷属性の方が効く、とは知っているのだが、
肝心のその属性を使う人は慣れぬ遠距離戦を強いられいている。>>363>>364
どうにかしてより砂浜の方に引きつければあの人もやりやすかろう。
おそらくは海中にいたままの『竜騎士』も。
そう、それなら弱点を突いてクリティカルなダメージを与えることを考えなくてもやりようがある]
は、はい!
さっきの、壁っ!?
[その時狙撃手の声にすかさず返事をする。>>378
先程津波を防いだ瞬間は、
フロストの張った障壁と津波がぶつかった結果津波が凍ってバラバラになったように見えた、それゆえの言葉だろう。
相棒ではなく自分が大規模な術を使えばレベルいかんでは地形としての海にすらも影響を及ぼすことができる。確かに]
……や、やってみる。
[返す言葉の威勢は良くなかったが動きは考える限りの最善を尽くす。
『緋色の神拳』の挑発>>373>>374に乗って動き出してた海竜の後ろに狙いを定め、選ぶのは大規模な術の方だった。
優れたる氷属性使いは一発にて海を凍らせると聞いたことがあるが、
自分はその域までは及ばない。
ただ、海竜が波打たせた一帯が凍り付いたなら、
少しは退路を断つ助けにはなっただろうか]
[ともあれ数々の攻撃が海竜を誘いあるいは押しとどめ。
最終的に決まったのは海中から来た一撃であった>>406]
(お、オーバーキルでは……?)
[雷使いの人が放った雷撃も効いていただろうし。>>400
とりあえずチャットでも送ろうかとウインドウを開いたら、
まさにチャットを送ろうとしていた人のHPだけやたらと削れていて驚いてしまった>>407]
ええっ窒息寸前まで動いてたの!?
もしかして……
[噂には聞いていた、HP残量が少ないほど効果のある攻撃使いなのだろうか。
思わずため込んでるアイテムを投げそうになったが、
ばっさばっさはためく翼を見て寸止め。>>410
その後改めて「お疲れさまナイスファイト!」というメッセージを送っておいた*]
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