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─ 回想・聖神神殿 ─
はい。
気を、つけます。
[自分が呼ぶ前の神官長が何を思っていたか>>0:314、タチアナに知る由は無く。
こちらを振り返ったその笑み>>0:315と次からは気をつけるようにという咎めというには甘い処断に、安心半分申し訳なさ半分の表情を返す。
この場に居合わせた者は神官長にしては珍しいとも思ったかもしれないが、タチアナは後に続いた言葉の方に気をとられた]
─ 回想・聖神神殿 ─
……いそがしく、なる?
[いかな幼くとも、今日神官長が成した事が特別だとは理解出来ている。
神殿に控える神官、神官騎士の方々は猫の手も借りたい状況になるだろうとも、今までの流れから推測できる。
でも、まだ所属すら決まらぬ─決められぬ自分にも出来ることがあるのだろうか。
あるのなら嬉しいけれど───また、さっきのような理由の解らないもやもやが、胸を占め始め。
逡巡した後、周りを見回してこそり、神官長の服裾を引っ張った]
─ 回想・聖神神殿 ─
ルーウィ、
…私、……あの、ね
[何故か、養い親には話せなかったもやもやを、神官長になら話せる気がして。
切り出そうとした言葉は、来訪者の声>>8に途切れた]
─ 回想・聖神神殿 ─
………かぜの、におい。
[ぺこりと頭を下げる少年から伝わる匂いに、ぽつり声を落とす。
柔らかな若葉の様なその匂いは、覚えていないはずの赤子の記憶を擽る様で、懐かしくて、温かい。
神官長と疾風の守護者の邪魔はしてはならないと、対話が終わるまでは静かに傍に控えていたが]
…できることは、がんばる…
[そう言い切った少年の顔は、理由の解らないもやもやを何故か軽くしてくれた。
タチアナに出来ることなど、些細なことしか無いかもしれない。
でも、そうだ。出来ることは、頑張れることでもあるはずだ。
そう考えたら、自分の行動の答えは自ずと決まる]
─ 回想・聖神神殿 ─
…ルーウィー、神官長。
私も、できること、あるなら、がんばります。
しょうかんしゃと、しゅごしゃだけに、
がんばるの、おしつけたら…ダメ、だと思う、から。
[少年が神官長の前から辞した後、タチアナが神官長にした宣に先程の迷いは残っていなかった。
獣の性も持つ故か己や近しい者の死などの個を脅かす恐怖の方が強く、世界の滅びに対しての恐怖はどこか遠かった。
全よりも個を重く置く、悪く言えば狭い視野は、今しがたまで居た少年を目の当たりにした事で、明確な目的を得られ。
それから精霊節を目前に控える日まで、神官長や指導者の指示を仰ぎ。
他の守護者、召喚者との目通りや鍛錬の手伝いなども含めて時間は過ぎていった**]
─ 数日後・聖神神殿 ─
[御魂召喚が成された日に神官長から言われた通り、忙しく時間が過ぎていった。
自分がそうなら周りは当然更に忙しそうで、神官騎士に転向するしないの話は一旦保留となり。
用事が無い時は神官長の傍に控える事が自分の役割の一つになっていた。
神官長が近しい者を呼び出し切り出された用件>>51、その時もタチアナは傍に控えており]
…事前、調査。
[>>52>>53それぞれに飛ぶ指示を聞きながら、先日神官長から与えられた言葉>>*1>>*2を思い返した。
自分にできること、自分だから出来ること。
人よりも優れた感覚を持つ自分なら、人が見つけにくいものも見つけられるかもしれない]
─ 数日後・聖神神殿 ─
…神官長。
私も、行かせて、くだ、さい。
あぶない、ところとか、怖い匂い、とか、みつけたり。
ほかとちがうとこ、探したり…がんばる、から。
[経験は少ないけれど、身体能力だけなら並の騎士にも引けは取らないはずだ。
最低でも身体面での足手纏いにはならないからと申し出は了を得られたか、それとも指揮を預けられたバルタザールに一任されたか。
どちらにしても、バルタザールへも調査隊への志願を申し出てくるとことわり神官長の前を離れた]
─ 数日後・聖神神殿 ─
バルザー、さん……い、た。
[先に辞していたバルタザールを探し、足早に部屋へと向かえば丁度メレディスと話している所に追いついた。
丁度自分の話をしていた>>71とは知らず、二人に駆け寄り、その前に立つと頭を下げて]
おねがい、します。
根の、調査。
私もつれていって、ください。
[志願の言葉は、バルタザールとメレディス二人の耳にどう届いたか。
幾許かのやり取りがあったか無かったかはともかく、本来ならば加わることは出来なかったろう見習は無事調査隊の末席に加わることとなった**]
─ 調査出立まで ─
ルーウィー、神官長。
調査隊、つれていって、もらえる、って。
バルザーさん、言ってくれた、から。
私、がんばって、くる。
[調査隊末席に加わる許可を得られた後、神官長の元に戻り許可をもらえた報告は忘れずに行った。
自分にしか出来ないことが出来るという希望を湛えた自身の顔が、神官長に何を思わせたかは言われなければ解らぬ事。
出立の準備の為自室に戻る必要もあり、傍に控えていた時間はほんの僅かなものだったろう]
─ 調査出立まで ─
[準備と言っても、基本軽装の為防具を身につけるのはすぐ終わる。
動きを阻害しない革の胸当てと、関節の保護具。
それと、自身の身丈には大きめの複合弓と矢筒を持てば武装は整う。
食糧や救急用品なども用意することを加味しても、然程の時間をかけることも無く完了した。
そして、その時間はやってくる]
…それじゃ、
…いって、きます。
[出立の挨拶をして、歩き始めようとしたその足が一旦止まる。
それは調査隊の見送りの中に見つけた養い親の顔が、不安そうに見えたから。
どうしてか解らない、あのもやもやがまた、胸に少し沸く。
それを微か、頭を振って。神官長や、癒者、神官騎士の顔を浮かべ、一つ、頷き]
─ 調査出立まで ─
だいじょうぶ。
私に、できること。
私にしか、できない、こと。
…がんばる。から。
[そう言うと、もう一度だけ、大丈夫と呟き。
改めて、出立の足を進めた**]
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