情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
……風か?
[カークは風が建物を揺らす音で目を覚ました。
そういえば風音以外にも玄関のほうで何やら物音があったような気がしないでもなかったが、夢か現実かよくわからないままであった。
アルコールも抜けておらず意識が濁りかけたまま立ち上がって便所へと足を運ぶ。]
うぅ……随分と寒いな。
[用を足して広間へ戻ると暖房を強める。
普通なら充分暖まる強さだったが、これだけ冷えているのは寒さが厳しいせいかそれとも酒のせいか、半ば覚醒していないカークはわからないでいた。
やがて暖房が効き始めると二つある仮眠室の片方へと入っていき、時計を確認し朝まではまだ時間があるのを見て安心してベッドへ潜り込んで、そのまま布団を被るようにして眠りについた。]
[毛布に包まりながらブルっと身を震わせて目を覚ました。
時計を見ればまだ夜明け前。
だが窓の外を見ようとしても全く外の景色が見えない。
窓が凍り付いていた。]
寒すぎだろ、暖房効いてないのか??
[毛布をフード代わりに被って寝室から出る。
仲間たちと飲み食いして散らかしたままの広間は、暖房が効いているはずなのに異常な寒であった。
カークは暖房のパネルを確認するが正常に運転している。
つまり暖房の能力を超えて冷え込みが酷いということだった。]
……まじ?
[温度計はマイナスを示していた。]
[次の瞬間、甲高い音がしたと同時に更なる冷気が流れ込んできた。
さらにぐっと冷え込む広間に入り込んできたのは数人の軍人か。
カークは何が起きているのかわからないまま闖入者を見やった。]
なんだお前ら?!
別に俺は悪いことはしてないぞ?!
は?ちょっちょっと待てよ、俺が何したっていうんだ。
ここは確かに村の避難所だけど、親父が提供してるだけでうちの土地と建物だぞ。
騒ごうが喚こうが文句言われる筋合いはないね!
あんたこそ、木っ端軍人のくせに勝手に押し入って来やがって何様のつもりだ。
親父があんたの上官に顔が効くのを忘れたわけじゃないだろうな。
またあの時みたいに泣きを見るのはあんたの方だぞ!
[つい数瞬前の困惑も何の、投げられた高圧的な言葉には売り言葉には買言葉か。
後先を考えろと詰めたカーク自身こそが後先を考えずにまくしたてていた。]
へ、なんとでも言えよ。
あとで泣くのはあんただからな、なんなら次は5年ぐらい帰郷できなくしてやろうか?
[悪態をつき続けるカークを横に部下たちに何やら命令を下しているクロイツ。
偉そうにしているがこんな田舎に飛ばされてきた所詮下っ端だ、そうカークは彼を見下していた。]
って無視してんじゃねえよ!
あぁやってらんね。
こんなくっそ寒いとこになんかいられるかよ。
[そういって椅子に座ったクロイツを放って奥へ引っ込もうとする。
この避難所は二重構造になっていて本当の意味での防災機能は地下にある。]
エレ?なんでこんなとこに?
え?何?薬?なんの?
ブリザードが来るから飲めって、なんでだよ。
死ぬ?飲まないと?
は?意味わからないんだけど。
[エレとの要領を得ないやり取りに少し苛立つものの、この子が嘘をつく子ではないことをカークは知っている。だから困惑しながらも薬を3つ受け取るとそのうちの一つを飲み込んだ。]
うっわ、苦いな。
そっか、じゃあここしゃ凌げないのかもな。
広間の方にクロイツがいるからエレはクロイツにも薬と地下室の事を伝えてきてくれ。
俺は地下室に行ってるから。
[そう告げてエレが広間へ向かうとカークは地下室へ。
備蓄品は地下室にある。
といっても元々大した量はない上に食料の類は乾パン以外は大体カークたちの酒の肴になってしまっていた。]
もしかしてまずったかな?
[マレンマと挨拶を交すと彼はどこかしらに言ったのでそのまま地下室へと降りる。
元々防災避難所としての機能しかないのでブリザードに対してどこまで持つのかは不安だが、少なくとも地上階が吹き飛ばされても地下室は独立して機能するはずだった。]
あ、でも地下室って暖房ないな。
[非常用に小さな石油ストーブがあるが燃料は2・3日程度しか持たない。
それに換気をしっかりとしなければ地下室は一酸化炭素で満たされてしまうだろう。]
ま、どうせすぐ止むだろうし大丈夫か。
[カークは事態を楽観的に捉えていた。]
ご質問ありがとうございます。
企画側としては想定外ですが、ルール上は問題ないことになりますね。
ここは「自分の死にたいタイミングで死ねる」村ですので、逆に言うと、
「死ぬ気のないPCの意思を無視して殺すことは出来ない」村になります。
ただし、PCを殺す方法は薬切れだけではありません。
どうしても殺したいならば、何か死んでもおかしくない状況に持ち込んでみるのはアリでしょう。
それと、>>1の通り、薬を飲んで効果のあるタイミングは更新時となります。
カークさんは本日1つ減らされましたが、更新時にも更にもう1つ減らして頂く必要がありますので、ご了承下さい。
(どうしても困るということであれば、あれは更新時の時間軸であり、あの後すぐ就寝されたのだというロールを回して頂けるならギリギリ可能と致します)
/*
表ログ的にはブリザードの直撃があと1時間程度かと思われますが、マレンマの教授でしたっけ?直撃が夜明け頃との予測だったと思いますので。
そういうことならどんなに寒さが厳しかったとして、薬を飲まなくても寝なければ死なないということですか?
今後は夜は大人の事情で一斉就寝ですか?
というか、wikiには薬の効果は1日程度と明記されていたと思いますけど、あくまでも寝るときじゃないと効果がないというのはNPCエレの認識でしかないですよね?
wikiが嘘で、NPCのセリフによって設定の変更が入ったってことですか?
だとしたらちゃんと村の設定に変更があったとアナウンスしたほうがいいですよ。
/*
同じようにブリザードの直撃も予測通りという確定情報ではないので、直撃=更新時間=就寝時間とするなら、それはそれでアナウンスが必要と思いますが。
説明不足で申し訳ありません。
仰る通り、エレオノーレの発言はPC認識です。
が、wikiの通り、
「更新日の23時に薬ゼロの人は死亡」
を満たすためには、先回りで薬摂取をしてあるとおかしくなる……ということですね。
23時にゼロ表記の方に吊りをセットしますので、「ゼロだけど先回りして飲んである」だと私が困るという事情です。
wikiの村の流れ項目がわかりやすいと思われますが、更新後に個数を減らして頂くのが助かります。
[地下室に降りたカークの目に映ったのは少女が一人膝をついて苦しそうにしている姿だった。]
お、おい、シュテルンか?
大丈夫か?
熱っ、すごい熱だぞ。
[この寒さに既にやられたのか少女の息は荒く、軽くふれただけでわかるほどの高熱を発していた。]
おい、抱え上げるから今も後でも騒ぐなよ。
[膝裏に手を差し込んで背中と支えるようにして抱え上げる。
いわゆるお姫様だっこだが、女の子一人とはいえ脱力しているせいか妙に重い。
カークは日頃の不摂生を呪ったが今はどうしようもなく、情けないが女の子にそれが伝わらないことを祈りながら地下の寝室へと向かった。]
くっそ、運動しないとやばいな。
[寝室に2つしかないベッドの片側にシュテルンを横たえると毛布と布団をかける。
仲間たちと飲み明かしてはよく泊まっていたので埃っぽくはないはずだが、もしかすると酒臭さが移ってるのではないかとカークは心配したが、そんなこと考えてる場合ではなさそうだ。]
ちょっと待ってろよ、いま水をもってきてやるからな。
[聞こえてるのか聞こえていないのかわからないシュテルンにそう告げて、部屋を出ると扉を閉めずに備蓄庫へと向かった。]
ご理解いただきありがとうございます。
出来るだけカークさんのしたいようにして頂きたいのですが、時間軸違いくらいしか思いつかず。
白ログ矛盾が出ない、より良い方法がありましたら、ご提案頂けましたら検討いたします。
/*
要はシステムの更新時間軸で薬が効いてるかどうかですよね。
100個持ってても飲まなきゃ死ぬだけだし、0個でも他人から飲ませられれば生き残る。
で、進行役としてそれがわかればいいわけですよね。
なにも問題ありません。
分かりました。
カークさんを信じます。
進行中に長々と失礼しました。
どうぞこの先もよろしくお願い致します。
──冷てっ!
[備蓄庫に置いてあったビン詰めの水、それを手にとった瞬間刺すような痛みににた冷たさが手に伝わる。
無論、凍傷を負うほどの冷たさではないがまるで氷のような瓶の表面に地下室も既に相当温度が下がっていることが伺えた。]
その割に耐えられない程じゃないのはエレの薬のお陰ってわけか?
つうか効きすぎて危ないもんでも入ってるんじゃないかと心配になるな。
[そんな風に独り言を零しながら、冷たい瓶を毛布の端に包んで急いでシュテルンの元へと戻った。]
ほら、冷たいから一気に飲むなよ。
[シュテルンに口のあいた瓶を渡す。
たぶん瓶の冷たさから見て中の水は凍るほど冷たいだろう。]
とりあえず安心していい。
エレがブリザードとか言ってたけどこの地下室なら安全だ。
[地上はどうか疑わしいが。
辺鄙な村の避難所なんてものはたかが知れている。
実際にカークと仲間たちが騒いだ程度で苦情が寄せられるほどの機密性の低さだ。
もしもエレの言うブリザードが本当に来るのなら地上階は恐らく他の家々と同じく全く寒さに抵抗できないだろう。]
ま、それも本当にブリザードってのが来るならって話だけどな。
何が幸いするかわからないもんだな。
[カークの父親がこの避難所をつくるときに、そもそも溜まり場に考えていたカークが地下室をつくらせた。
保存食や水、燃料の備蓄は地下にするべきだと。
カークの父は大いに納得して随分と立派な地下室を作ったようだが、結局この避難所はカークたちの占有するところとなっていた。
昨夜までは。]
そういや、お前はエレの薬貰ってないのか?
すげえいい薬でこんなんでも結構寒さを感じなくなるぞ。
ていうかよ、ブリザードだかなんだか知らないけどさっさと通り過ぎてくれよな。
こんな寒いんじゃやってられねーよ。
[ブルっと身を震わせると毛布をもう一度頭からかぶるように纏った。
薬が効いていてもこの寒さなら、もし薬がなければ耐えられるものじゃなさそうだなとカークはエレに感謝した。]
いいって寝てろよ。
俺が行ってくるからさ。
[さっき触れたときの高熱ぶりから考えても決してフラフラと歩き回っていい状態ではないだろう。
カークは起きあがろうとするシュテルンを制止して立ち上がると寝室を出て扉へと向かった。]
[一つ目の扉は開け放たれていたがその先の通路は無く壁になっていた。
どこかにつなげようとしてそのまま頓挫したのか何なのか。
二つ目の扉は既に閉まっていた。
それでもしっかり閉まっているのか確かめようとしたがドアノブすら全く回らない。
勿論、扉そのものも微動だにせず戸締りを心配する必要はなさそうだ。]
そりゃこれだけ寒ければ扉周りも凍るよな。
[あまりの寒さに凍り付いた扉はその機構をまったく動かすことはなかった。
そういえば上の窓もガチガチに凍り付いていたなとカークは思い返すと同時に、目の前の凍りつきかけている扉を見てふと気づく。]
あ……。
[カークは急ぎ足で地上階との通路へと向かった。]
冷たっ!痛っ!
[地上階への扉、そのドアノブを掴んだ瞬間に皮膚が金属にくっつくような感じがした。
手をすぐに引っ込めはしたもののベタリとした感触が気持ち悪い。
皮膚がはがれたりなどはしなかったがドアノブはもはや氷よりも冷たい。]
くっそ!やっぱりか!
[つまり地上階と地下室を隔てているこの扉を開けられないということ。
ノブは凍り付き、おそらく扉自体もさっきのと同じように大分凍り付いている。]
うわー、閉じ込められちまったよ。
大丈夫かなこれ、寒さが引いたら開くのかな?
何日も地下に閉じ込められっぱなしとかは勘弁だぞ。
[扉に向かってそんな悪態をつく。
が、どうせ少し温かくなれば開くだろうと早々に諦めて備蓄庫へと向かった。]
えーっと、明日の朝と昼と………ひーふーみー、二人なら余裕だろ。
[備蓄庫も食料と水をざっと確認する。
大した量はないしそのうちほとんどが乾パン──ほかのフリーズドライなんかは仲間と食べてしまったせいで余りなかったが、それでも二人なら一週間程度は余裕で持ちそうなぐらいはあった。
美味しいご飯というわけにはいかないが腹が減って困ることはなさそうだとカークは楽観的に考えていた。]
さて一眠りするかな。
[水と食べ物をいくつかもってシュテンがのいるはずの寝室へと戻った。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新