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[>>227その言葉が耳に入った。]
普通に、か。
僕はとっくの昔に普通じゃなくなってるけどね。
[小さく呟いた声は誰か聞いただろうか。]
僕はありのままでなくてもかまわない。
“演じる”ことで誰かが幸せになれるのなら、それでいいと思うから。
ねえ、シンク。
僕は、この試練で本当に“真実”に近づけるのかな。
『魔女になれれば得られるものがあるとは思うよ。』
そっか……。
『今の見習いのままではできることはあまりにも少ない。』
……。
[シンクはふわりと浮いて、真海の持つ鏡にちょんと前足を乗せた。]
『キミのその鏡。“武器”としては珍しいものが出たね。』
僕としては剣がいいと思ってたんだけどね。
僕の好きな本の主人公が持つ剣だよ。
その物語、星見の姫が出てくるんだけど、その姫が持つ鏡がモチーフなんだと思う。
[なぜ、“騎士”ではなく、“姫”の方かと。
ずっと考えていたことであった。
真実を占う水鏡に星を映し出し、運命を占う姫。]
『物語の姫が持つ鏡がモチーフなら、キミにも運命を占うということができるかもしれないよ。
ただ、今のキミの力では試練を乗り越えるたびに1回が限度かな。
それも、キミが思っていたような結果が見えるわけではないと思う。
ただ、キミが思う魔女の力を得たいなら、試練の間に練習しておくことが大事だと思うよ。]
だったら、僕は――。
『その先は待って。ここは試練の舞台だよ。舞台の登場人物だけにキミの能力は限られている。』
……そっか。なら、僕は。
[目の前の二人を、とりわけ>>228その言葉が気になったクラスメートを見た。
そして自分の手の中の星を映し出した鏡をじっと見つめた。]
中学三年演劇部 ローズマリーは、中学三年手芸部 シェイ を能力(占う)の対象に選びました。
― ??? ―
[少女には、ある呪いが掛けられていた。]
[それは、忘却を願ったときから確定していたもの。]
[幽霊を呼んでしまった事も、その呪いのためかもしれない。]
[自身が手にかけた相手を、死者を忘れない為の呪い。]
[誰かがこの試練から脱落するとき――
少女は、脱落者の痛みを、その身で味わうことになる。]
[“脱落者の――を知る”ことと引き換えに。]
[>>242「かっこよかった」と言われた瞬間、一瞬目をまるく見開いた。
だが、続いた言葉に内心ほっとして胸を撫で下ろす。]
ううん。ありがとう。嬉しいよ。
[にこり、と笑って、糸瀬が嫌がらなければその手をきゅっと握ろうとした。
握られたならば、“真理”の手が女子にしては柔らかみがないことに気が付いたかもしれない。]
>>242そうだね。僕もなんだか不思議な気持ちがするよ。
なんだか、一つの物語の世界に飛び込んだみたいだ。
[それまで深くは考えてなかった。
非日常的な出来事が連続で起きて、考える余裕がなかったのもある。
だが、このとき、改めて思った。
目の前も少女も、>>228願いのために試練を受けているのだろうかと。]
あはは!そうだね。一緒に遅刻かもね。
ありがとう。君と一緒にイベントできるのが楽しみだよ。
[試練が終われば、本当に一緒にイベントできるのだろうか。
一瞬浮かんだ感情には、その感情の正体が何かもわからないうちに見てみぬフリをした。]
― ??? ―
[毎週毎週、まめに来ていた真理からの手紙が途絶えたのは、3月くらいのことだったか。
双子が引き離されたあの4年前の日から、真理と直接接触することを禁じられ、独り波羅下村に残った真理がどうしているかの情報もなかなか得られる状況ではなかった。
幸い、引き取られた遠縁の親戚の夫婦は、二人とも真海に同情的であったため、真理と手紙のやり取りをすることだけはできていたのだった。
だが、手紙は途絶えた。
しばらくして、「真理が行方不明になった」という知らせがもたらされた。
春休みが来たとき、夫婦の取り計らいで、波羅下村に向かった。]
真理ちゃん、もうよくなったの?
今回の入院は随分長かったねえ。
[波羅下村に着いて、幼い頃を過ごしたあの懐かしい家に戻ったとき、近所のおばさんにこう声をかけられた。]
はい。すいません、ご心配をおかけして。
[咄嗟にごまかした。]
[調べてみたところ、真理はやはり行方不明になっていた。
かかりつけの医者の所にも、よく行っていた病院にも、真理の姿はなく。]
真理に、何があったんだ?
[“真実”が知りたかった。
真理を取り巻く運命がどうなっているのかを知りたかった。]
[4月から、「真理」として暮らすことにした。
真理は何かに巻き込まれている。
“真理”として自分がいたなら、何かわかるかもしれない。
無事でいるのなら、戻ってきたときに、自然にすんなりと真理の“場所”を替わってあげられたらそれでいい。
幼い頃から、いじめられっこだった真理のため、しょっちゅう入れ替わっていじめっ子たちに報復をしていたから、入れ替わるのは慣れっこだった。
その日から、“真海”が行方不明になったのだ。]
[4月から、「真理」として暮らすことにした。
真理は何かに巻き込まれている。
“真理”として自分がいたなら、何かわかるかもしれない。
無事でいるのなら、戻ってきたときに、自然にすんなりと真理の“場所”を替わってあげられたらそれでいい。
幼い頃から、いじめられっこだった真理のため、しょっちゅう入れ替わっていじめっ子たちに報復をしていたから、入れ替わるのは慣れっこだった。
その日から、“真海”が行方不明になったのだ。]
― ???・了 ―
[一つだけ心配だったのは、真理の方が真海より、健康に関わることを除いて、あらゆる能力が高かったことであった。]
「真理が男で、もうちょっと健康なら、真理の方を跡継ぎにするのに」
[幾度となく囁かれた言葉が、トラウマになっていた。
だが、それでも、兄として妹を守ることができるのなら、それでかまわなかった。
幼い頃の“劇団ローズマリー”の約束を守り、真理がすんなりと戻ってきたときにすんなりと元通りになれるように。]
だが、その願いが実はかなわないものであることを、知っているものは知っていた。
哀しいことに、試練の合否に関わらず。]
― 回想・学校にて ―
>>286シェイ、か。綺麗な音の名前だね。
僕は、ローズマリーだよ☆
よろしくね!!
[ウィンクをして答えたのだった。]
『だから、なんでそんなノリノリなのさ』
[聞こえてきた声は無視。]
― 現在・商店街 ―
[薬屋に向かって走っている途中、聞き覚えのある声>>317が聞こえた。]
先生!!
[叫んで駆け寄ろうとするだろう**]
や ら な い か
[聞こえてきたおぞましい声に震えあがった。]
大丈夫。今の僕なら、大丈、夫……?
[本能的な恐れはあった。
だが、その後は戦闘に積極的に参加しようとする。]
スターライト!!
[だが、星の光はアヴェの前で砕け散った。
アヴェはニヤリと笑う。]
『ダメだ!属性の相性が悪すぎる!!』
>>431シグルドさん!?
ゆ、勇者すぎるよ……。
[再び、鏡を掲げ、援護しようとする。]
スターライト!!
[アヴェの目に向かって、目くらましにでもなればと思って。
星の光によってアヴェは2(3x1)
1.一瞬、気をそらしたようだった。
2.まったく効果がなかった。
3.うほっとおぞましい声をあげた。
[魔法は、まったく効果がないようだった。
そうこうしている間にも腹立つほどに華麗に優雅に<b>アヴェが攻撃を避けている。]
アヴェっ――…っ!!
どこまで、おまえは!!
[歯ぎしりしていると、>>452失意体前屈な姿が目に入った。]
これをっ!!
[ミニジェムを10(10x1)ヴァイオリンを持つ魔女見習いに渡そうとした。
さきほど、シェイを助けた際に拾ったジェムである。自分は2つしか使ってなかったし、かまいはしなかった。]
『ま、ローズマリー!キミも力が……!』
[ジェムは渡せただろうか。真海はがくりと膝を折った。]
大丈夫。僕なら、大丈夫。
僕の魔法は効かないみたいだから、だったら、他の人が使った方がいいじゃん。
[額に大粒の汗を浮かべていた。]
― 戦闘後 ―
『やってみるかい?まさ…ローズマリー。』
うん。やってみなければ、何も始まらないからね。
[同じセリフを、真理にもよく言ったものだった。
少しだけ懐かしさを覚えながら言った。]
――星々よ、星々を映しだす賢者の鏡よ。
[唱えて、鏡に触れる。
星の鏡が淡く輝きだした。
鏡の中の星々が渦巻いて、真海に一つの“答え”を指し示す。]
僕に彼の者の運命の名を指し示せ。
[思い浮かべたのは、クラスメートの姿。
どことなく寂しさを感じると思ったクラスメートの姿であった。
意識を失った彼女。それを思い出すだけで身震いする。
鏡の中に映ったのは――…**]
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