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─数刻前/注排水管制室─っていた時の事─
[管制室で眠りかける直前、俺はふと通信指揮室での事を思い出した>>0:95
敵国のスパイがいるのは噂なのか、それとも真実なのかと。カサンドラとローレルに言いながら、俺は内心ひっそりと己に苦笑してこう言っていたのだ]
──知っているだろう、敵国の者が当たり前に紛れていた事を──と。
[だがそれは、苦い記憶だ。
リヒャルトを見ると思い出す、友人と過ごした日々に眠る、苦い記憶]
─回想/数年前─
[潔癖症だと言いながらも、あの空を水面に映した綺麗な双眸を持つ友人は、随分と俺とフランクに話してくれた。
共に現場で実績を積みたいと望みながらも、上層部がそれを許さず、くさった気持ちを海辺で叫ぼうとした2人が偶然出会い、同じ悩みをぶつけようとした事で意気投合した仲だ]
『でもさ、こうも思うの。私たち若いから遠ざけられているんじゃなく、この国の軍部の特色っていうのかな。若い才能を大事にしてくれるって、そう思う。期待されてるって、そう感じない?』
[まっすぐに俺を見つめて言い終えて、後の友人はすぐにくしゃりと笑ってみせた。
自分を鼓舞する為に言っているのだと。今は、俺にくれてやる為だと
そんな友人に対する感情には恋情もあったが、それは俺の信条で友情に包み隠す事に決めた。
そうして付き合いが二年になった頃、ようやく俺にも乗艦命令が下り、家族よりも誰よりも先にその友人へと知らせに行こうとした時、俺は勝手に入った友人の部屋で広げられた資料を見てしまったのだ]
[彼女のデスクに広がっていたのは、俺の父、クレメンス・ファベルの死にまつまる噂とその検証の報告書。
正確な死因が解明されていない父の死には、敵国の謀殺とも、不慮の事故だとも囁かれていて。
報告書に並んでいる文字はどれも目新しさがないと思いながら、見た事もない言葉の羅列に俺はそのページを開いた]
……情報リークの疑いで、国に葬られた?
[そのページには新造艦ビスマルク計画の設計チームの誰かが敵国に情報を漏洩した疑いがあり、政府によって父や他の計画に関わった者達が暗殺されたという文字が踊っていて、俺はたまらず息を飲んでいた。
記されていた情報には俺や家族が軍部から知らされていない当時の父さんの行動が仔細に出ていたし、同時期に父さんと同じ開発チームの人間が数名、詳細不明の死を遂げている事も記されていた。
ビスマルク計画がこの頃なかなか進まなかったのは一つはタービンの開発力不足と、もう一つはこの初期開発チームの不審死を恐れてというものがあった]
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COロルの下書き。うむ、リヒャルトさんに合わせるか、当初のまま片想いの彼女にしておくか……。
迷いつつ。
[室内には、ローレル、リヒャルト、それからウィルに、副長のジャンもいただろうか。
って、副長!?
その姿を改めて認識して、カッとなっていたのが一気に収まった。
リヒャルトの言葉>>220は、なんだか酔い覚ましの水を貰った気分だった]
……失礼しました。……ご存知の方もいるかも知れませんが、この艦は父が初期設計を行いました。俺にとっては、国にいる弟や妹達みたいな存在で。
だから、自沈なんてさせたくありません。
[まずは周囲の上官達に非礼を侘び、しかりと頭を下げた。
許されない覚悟はきちんとしてる。密かに垂らした両の拳が震えていたのは内緒]
[それからリヒャルトに向かって情けなく眉を下げて笑い、こっそりと呟いた。まぁ、他の人達にも聞こえるかもだけど]
実際はまぁ、バルサミーナ少佐のお見立て通りです。
けれど沈めさせたくないから、多少のでっかい無茶はしてやるつもりってコトで。
[軽く、けれども表情には本気の色を滲ませてリヒャルトを見て、それからローレルやジャンの顔、ウェルシュの顔も覗いただろうか**]
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リヒャルトさぁぁぁん>>228(*ノノ)
嬉しい拾い方してくれるから困る、とても困る。いや嬉しい。
落ち着け寝ろ。
工作特務少尉 カークは、栞を挟んだ。
─司令室にて─
[俺の感情のままの言葉に対して副長からのお咎めはなく>>259、密かに安堵した。
司令室に出入りしていたり、この場にいる者達のやり取りで何となくだが俺自身もきちんと現状が飲み込める様になってきた]
[リヒャルトの自沈させたくない>>228という言葉を耳にすればわずかに拳の震えが止まるが、その言葉をくれた人が困った様に眉を下げていたのには気づかなかった。
次いで言われた言葉>>236の消え入る響きが気になり首を傾げつつも、倒れられると言われれば苦笑を向けて応えた]
実家に家族がいるんで、倒れない程度には。
[無茶しないと現状はどうにもならなさそうだからと言外に含ませて、そう答えた]
[そうして暫くして、ローレルのトイプードルという発言>>250に非常時なのについ和んでいるとアレクシスが姿を現す>>246。
こちらは認識されていないと理解しながらも、彼に内心を救われて以来(>>0:381)、どうにもアレクシスに対して好意的な気持ちを持っているのもあり、頭を下げながら「お疲れ様です」なんて少しばかり優等生ぶった事をしてしまう。
艦長が逃げたとか行方不明という噂は、ここに来る前の甲板で耳にした情報のひとつで、俺としても真実が気になるところだった]
[そんな折り、副長ジャンからの注目の声>>270がかかれば、軍属経験の条件反射でぴっと背筋が伸びて、ジャンの方へと身体が向いた。
各部門の現状に合った指揮系統の変更を聞かされ、ひとつずつそれを頭に叩き込んでいく]
了解しました、副長。いえ、艦長。
[>>274自沈させる気はないという言葉が出ただけでも良しとして、自沈準備の命令を殺しきれない苦い気持ちで受け入れた]
あ、グレーナー中佐。昨夜の食堂で手料理いただきました、凄く美味しかったです。
[差し入れを持ってきてくれた砲術長殿>>265に挨拶をしたのは、副長こと現ビスマルク艦長ジャンの話が終わった後くらい。
自沈準備という言葉に食欲は失せてはいたが、これから働く事を考えれば、食わなきゃと。差し入れをいただく事にした。
どうせなら気分のいい時に食いたかったなと思ったのは、咀嚼している美味そうなクラブハウスサンドの味がよく判らなかったせい]
……もっと大変な仕事、ですね。
[差し入れを飲み込んだ頃に、ふとリヒャルトの視線に気がついた>>281。
それにはにこりと笑い、いつか彼が言った言葉>>0:399を借りて、そう告げた。
そこの声に自分の事の様に喜んだ音が乗ったのは、リヒャルトを重ねた友人が認められた様な錯覚をしてしまったからだ。
……ほんの一瞬の事だけど]
[そうして通信指揮室へと向かうジャン>>288が自分を呼べば再び姿勢を正して、その言葉に耳を傾ける]
了解しました。
[幸い腕力には自信がある。取っ組み合いの喧嘩くらいならなんとかなるくらい。
そんな事を考えながらしかりとジャンに頷き、ローレルの方へと歩み寄る]
じゃ、俺はバルサミーナ少佐の仮直属の部下って事でいいですかね。
[そうしてそれぞれの方針が決まれば俺はローレルに向き直り、そうして彼女と行動を共にする事にした。
リヒャルトの指示を仰ぐ姿>>315に倣い、そうしてリヒャルトの指示である自沈準備>>325をする事に]
[一旦自室へと戻り愛用の工具セットを抱え、その足で事前に話していた通り工作科の倉庫へ]
これくらいか、必要なの。何か足りなかったら、また走ればいいか。
[自沈準備に必要そうなものと、修理に必要そうなものを取り合えず分別して纏めてみて、後者の近くに工具セットも置いて。
武器庫へと向かい、ローレルとリヒャルトの作業へと加わった]
司令室に向かうなら俺がエスコートしますよ、少佐。
[そうして作業もひと段落した頃、司令室を目指すローレル>>439とリヒャルトの目的地>>440が違う事を知り俺はそう申し出た。
ちなみに身体は筋骨隆々の船大工の祖父に鍛えられて、丈夫さには自信があるので俺はピンビンしています]
[自沈準備が終えた箇所には、出来るだけ視線を向けない様にしなが少佐を見下ろしていた]
はい、了解しました。一応俺が当座の少佐の手足になるんで、極力一緒に事に当たる方が効率はいいかもですが。
……むさくるしくなったら、通信指揮室で息抜きしてくださいね。
[申し出を受けたローレル>>507にそう軽い調子で笑いかけたのは、先程までの作業を少しでも忘れたい為だ。
そうして司令室へと戻れば、そこには副長ただ一人>>524]
電波妨害とか、改めて計画的な手順を踏まれている感じがして嫌ですね。
[と眉を顰めてみた所で、参謀殿が司令室へと辿りついただろうか]
高声電話機ですよね、俺あれいじり慣れてないんで、指示してくれる人がいるなら直せるかと。
[なんて言った直後、ローレルの推察>>543を聞いてなるほどとひとつ頷く。
ならば通信指揮室へと赴くべきかと思った直後、輸送船の到着が知らされた>>544]
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伝声管なの、電話機なのと迷ってとまってました。
あとCOロルとか、ロルとか。
てか賢者どこなの、どこなの。どこセットする気なの……。
あ、そういや。
[独りごちるリヒャルト>>548に目を向け、俺は苦い記憶の蓋を開ける。
彼と似た雰囲気のある、友人だった……クロトフのスパイだった友人と過ごした記憶を]
過去に一度、クロトフの工作員と接触した事があります。
[そう言いながら、軍服の上着の内ポケットにしまっていたカフスボタンを取り出した。
それはローゼスの軍人に支給される軍服の第二カフスで、友人との最後を迎える際に渡されたものだった]
……工作員のカフスは二重構造に細工してあり、カフスの中にクロトフの国旗のエンブレムが仕込まれています。
[言いながら俺は爪の先で器用にカフスの合わせを開き、少しばかり錆びたエンブレムをその場にいた者達に見せた]
艦内にスパイが紛れ込んでいるのなら、間違いなくこれは目印になるかと。
ですが………。………生きた相手からは、カフス奪い取るの難しいだろうなぁ。
[艦内に残る者達の数や所属の正確は把握していない。
力には自信があるにせよ、工作兵と現場にいる軍人との対峙を考えて。ぼそりと、誰にも聞こえない様に独り言を呟いた]
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あとリヒャルトさん、ネタかぶりすまねぇ、本当にごめんなさいと震え土下座しています……。
でもタイミング的には面白いのではないかと(
嫌だったら言ってくださいね?(´・ω・`)
そ、か。工作員と関係なしなら、安心ですね。
[不安だった機械修理だが、本体の中を見て淀みなく言うローレル>>563に頷きを返した]
爆発の衝撃に強い構造とかに出来ないんですかね、これ。
はい、了解しました。
すみません、紙とペン借りてもいいでしょうか?
[修理の手順を覚えろと言われれば軍令をするノリで言い、そうして司令室の住人達へと借り物を要請した。
無事に借りられれば、少佐の言葉をメモしながら修理の手順を覚えていっただろう]
─回想/司令室にて─
[軍医殿は有能で忙しい、だから俺のことなんて認識していないだろうと思っていたが、彼の反応は予想外のものだった>>505]
いや……、はい。怪我してませんよ。忙しい軍医殿の手をわずらせちゃならんなって、そう思ってますんで。
[にこりと笑いかけられて、何だか気恥ずかしい気持ちで答えていた]
[料理に礼を告げる事が出来たオズワルドの反応>>510には、何だか意外な一面を見た気がして微笑ましい気持ちになった]
また食えたら幸いです。
[味をきちんと確かめられる状態で。そう願いながら、小さく笑ってみせた*]
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あとは厨房の回想を……灰に、埋める、か。
表に出すか……。
く、く……。
ところでライナーさんが睡狼な予感なのですが。
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