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過去のさらなる回想、どうしようかなぁ。
出会っている設定か。
もう少し練りたい……メレディスが年上ってこと?成長具合は悪魔と天使で違いそうだけど。それともこっちが少年に化けた?設定追加した方がいいかなぁ。
[明確な敵意を見せる天使は、それでもまるで仔猫が怯えているかのようにしか見えない。
天使の矜持を叩き折った時、どんな様子になるのだろうか。>>109]
ケダモノねえ。
それは悪魔にとっては誉め言葉だよ。
[相手の怒りに火を注ぐようににっこりと笑って答えてやって。
天獄の泉の名前を上げれば、どこか怯えたような顔になる>>111
その様子に眉をひそめた。
彼が先輩天使とやらの様子が変わってしまったことに対して、怯えているなど分からない。
ただそれは、自分のものになることへの拒否反応にしか見えなくて。
───そこまで俺を厭うか。
そう思って心がなおさら冷えて固まってくるのだ。
かれがずり下がるように籠の中だとはいえ逃げる様だったが、名前を尋ねたら返ってくる反応は愛らしいものだった]
つまり、俺が名乗ればお前は名前を明かすということだな?
[>>112自分に教えないというのなら、そうすればいいだけの話なのだが。
しかしそんな言い方を彼がするならば、こちらが揚げ足を取るようになるのは必然で。
一生懸命肩肘張って、誇り高さをよそおってはいるが、この天使はどうやらこのような高慢なふるまいに慣れていないようだ。
強く否定できないその様に、この天使の生来の清らかさというか、お人よしさが見えてしまい、今までの底意地の悪い笑いとは違う肚の底からの笑いが漏れてしまいそうになった。
その様子は、至近距離にいる彼しか見えなかっただろうけれど。
そして自分もおかしな話だ。
彼にこのように譲歩したりせずに、支配するものとしてただ命じたり、他から彼の名前に関する情報を得ればいいだけなのに、
彼とこうして言葉を交わすのがどこか面白くなってきている。
揶揄っている方が近いか]
俺の名前はべリアンだ。
約束だ。お前の名は?
[眼鏡越しにじっとその瞳を見つめるのは、何も力を使うためではないが。
それに自分には相手を意のままに操るような力はない。
だけれど、このままこの天使を見つめていると、自分の方が操られてしまいそうで怖くなる自分はどこかおかしい*}
あ、ああ。
[自分の方が気おされてしまうのは彼のふるまいのせいではなく、諦めたわけではなさそうなのに、自分を受け入れるというような仕草をする彼のせい。
天使がそう求めるのなら好都合。
それに、いつまでも主の好奇の目に自分もメレディスも晒されたくなかった。
主に暇乞いをして、身一つのままの彼を後ろに従えて歩く。
押し黙ったまま部屋を出るが、しゃらしゃらという枷の音でメレディスがついてくるのがわかる。
それで思い出して振り返った]
手枷…… 外すから手を出せ。
[主に言って鍵を出してもらえば済むだけの話なのに、なぜかもう一度、彼が嫌がった部屋に戻る気になれなくて腰の剣に手を伸ばす。
動くな、と一言呟けば、剣を翻らせて彼の手の間を繋いでいる鎖だけを切り捨てた。
鉄製のカフは我慢してもらおう。後ほど自分だけ主のところに行ってなんとかするつもりだったが]
ふん、こんなことして自分が逃げないのかとか思っているだろう。
逃げられるものなら逃げればいい。お前が他の魔物に食われて死ぬだけだからな。
それと───。
[煌く目。黒の縁だけが銀色に光って目の前の天使を見つめれば、その魂を震わせて。
一瞬だけ彼の動きを支配する]
こんな風にお前の自由を奪うなど、俺には造作もないことなんだよ。
死にたくなかったら、変な気は起こさない方がいい。
[にたり、と笑って再度彼に背を向けて。
どこかぼやけた焦点の目は彼には見せない。
勝手知ったる館を何事もなかったように、‟見えていない”眼のまま歩きだす。
力を使った後は反動で眼が見えなくなる。魔族だからといって力が万全だったり万能だったりするわけではないのだ。
───特に自分のような者は]
じゃあ、行くか。
───天獄の泉へ。
[そう目的地を告げた後、ふとメレディスが明かした名が真実の名ではない可能性に思い至った。
しかしなぜだろう。
彼は嘘をついていない、となぜか信じられたし、もしその名前が嘘でも構わない、彼が名乗った名が真実だ、と不思議と思えた*]
[綺麗という言葉が嬉しかったのだろうか。
何度も彼は繰り返している。まるで言葉を覚えたての幼子のように>>245。
色欲をつかさどる悪魔ではないから、誰かを言葉巧みに誘うようなスキルをべリアンは持っていない。
だから単に純粋な感想を述べただけだった。
メレディスが色々と考えを巡らせているのは不思議であって]
当たり前だろ。悪魔なのは。
[何を言ってんだこいつ、とばかりに呆れたため息を吐く。
まるで子供だな、と思ったのは褥の意味を理解してなかったらしいことからもわかったけれど>>244
天使には不要な知識ではあるかもしれないが、無知では自分を守れないのに。
そんな無知に突けこむのは悪魔ならではなのだけれど]
我儘言われても無駄だ。俺の家は天使が住むには他の魔物が侵入してきて危ないし、この館も嫌なのだろう?
死にたくないなら、行く場所はそこしかない。
俺も天獄の泉はよく知らない。
天使を飼うのが初めてな悪魔はそこにいって色々学ぶ、らしいがな。
[今まで興味もなかったのだ。そこで何が行われているかをまるで知らない。
高潔な天使としての声音など全然気づかず、普通に答えてしまっているのは、メレディスには可哀想かもしれない]
───ほら、来い。
[視力が回復したのとちょうど、館を出るタイミングが同じだったのは助かった。
無造作にメレディスに自分の着ていた黒い上着をかぶせると抱きかかえる。
羽が生えているせいだろうか、本当に天使というものは軽い。軽すぎる]
こんなところで天使の羽で飛んだら、襲ってくださいって言ってるようなもんだからな。
お前を連れて跳ぶからじっとしているんだな。
[主に馬車を用意してもらい、天獄に向かうのは甘えすぎだろう。
八本脚の愛馬に乗せるのも、あれも魔物の一種だからメレディスが危ない。
時間はかかるがそれほど遠い場所ではないし、メレディス一人くらいならそれほど苦にはならないだろう。
べリアンは見た目は人間とそれほど変わらず、空を飛ぶ羽もない。
しかし脚力は戦う悪魔に相応しいもので跳躍力はずば抜けている。
メレディスの心の準備を待つまでもなく、彼を連れて高く、高く跳ね上がった]
[腕の中の存在に様子をうかがって、彼が大丈夫そうならまた力強く次の一歩を大きくとって。
風を切り、重力には支配されているが、まるで羽が生えているようなその動き。
鍛えた体は息を切らすこともなく、跳び続け、ほどなくして天獄の泉の門の前までたどり着くことだろう*]
― 天獄の泉 ―
………なんていうか………。
[思ったより普通というか、娯楽施設のような趣きに、意表を突かれて呆然としてしまう。
しかし、さすが結界は強固なもので、これは生半可な力で破ることはできないのは見て取れた。
このまま入っていいのだろうか、と僅かに躊躇えば、腕の中にいるメレディスを見つけたここの使用人だろうか、その人が慌てて中に案内してくれた。
どうやら天使がいればよかったようだ。
様々な場所に、色々な役割の天使がいるようで。それを冷ややかな目で見つめながらどんどんと中に進んでいく。
あてがわれた部屋のベッドにメレディスを下した時は、それだけで一仕事を終えた気分になっていた**]
[俺が、優しい?
その言葉に眉を顰める。
どこをどう見ればそう思えるのだろうか。
そして彼は誤解をしている。
優しい素振りに見えるのは、メレディスと自分の都合が合致した時にだけメレディスの意思を尊重しているだけに過ぎない。
そして、彼を守っているように見えるのも、彼は既に自分のモノだと思っているだけだ。
彼を食べるのは自分なのだから]
お前を?ああやって縛って吊るすのか?
したいなら付き合ってやるけどな。
[自分はどんな趣味を持っていると思われているのだろうか。>>327
ほう、意外だ、と感心した目でメレディスを見た。
天使にも様々な者がいるものだとは、ようやく身についてきた知識だが、この世界随一の好事家であるだろう魔王様の天使コレクションには恐れ入る。
他人に対して興味が薄かった悪魔の唯一と言っていいほどの慾は功名心の方だったろうか。
誰よりも知略に優れ、思考の裏をかいて騙し、陥れ、ある時は正面きって叩き伏せる快感より好きなものはなかった。
───自分がメレディスにしたいこと………。
とりあえず、天使を飼うにどうすればいいのかは知らない。
天使とできることなら知っているが。
彼はベッドの上に座り込んで警戒心を剥き出しにしたままこちらを睨んでいる]
天使は死への意識がないって言ってたな。
なら、恐いことは存在しないってことなんだな。
[神様から与えられたものがあるだけ、と思うのならそれなら恐怖が存在しないではないか、と悪魔の自分からしたら思ってしまう。
それは高潔を穢される恐怖を悪魔は知らないから。
何よりも守りたい誇りの存在自体を知らない悪魔は、天使のそんな事情を胡散臭く狂っている者だと思いつつも、便利で、思考停止しているようにも思えてしまう]
死のような快楽に対してはどうなんだろうな………。
[そう好奇心が沸くのは否めないのだけれど]
お前はどうせ男なんだろ? メレディス。
主は男とまぐあうのが好きだからな。
[ようやく二人きりになれたのだから、確かめるべきものは確かめようと……いうよりこれは前戯の段階。
ふしゃあ、と猫のように威嚇しているメレディスに手を伸ばす。
もうメレディスは、受肉していると思い込んでいたのだ。
一時期とはいえ、悪魔の館に住んでいたのだ。主はメレディスに無関心だったろうとはいえ、まさか手すら触れられていないと思っていたのだ。
天使は元々無性で悪魔によって穢れて受肉するというのはどこかで聞いたことがあった。
どうせなら自分がメレディスを変化させたかったな、と少し殊勝じみた思いを持ったまま、貸した上着を取り払い、メレディスの服に手をかける。
抵抗をモノともせず、その服を顔色一つ変えずに引き裂けば、現れた白い躰は………無垢そのものだった*]
快楽が堕落……お綺麗な天使様のいうことは清く正しくあらせられますな。
俺は快楽が好きだよ、大好きだ。
お前は少しでも好きなものはないのか?
あるんだったら、お前だって快楽が好きなんだよ。
[忌むほどの快楽の存在も知らないくせに。
そう思っても、天使ゆえの無知だろうと思えば、はいはい、と受け流せる。
そういっていられるのは今のうちだけなのだから]
───……ほう。
[怯えたような顔で、しかし決然とした顔で自分を睨むメレディスににたり、と昏い笑みを浮かべる。
まだ、誰の穢れも受けていない、とは。
躰の深い部分から自然と沸き起こる、笑い。
躰を固くして縮こまるメレディスと対照的に愉悦に満ちている。
誰のものにもなっていない、純潔の存在。
この世界で男でも女でもない存在の意味を知らないものはいない。
ベッドの上に倒れこんだ彼を抑え込むように乗り上げる。
もう、我慢できなかった]
俺に染まれ、籠の中の白い天使。
お前はどちらの存在に生まれ変わるんだろうな。
[天使を受肉させるだけなら、接触するだけでも十分なのだけれど、それで自分が充たされるはずもなく。
睨みつける目は、近すぎる顔で既に焦点が定まらずに見えない。
そのまま吸い寄せられるようにメレディスの唇に唇で触れていた。
何度も、何度も。
噛まれるのを警戒して、舌を差し入れて絡めたりはできなかったが、彼はそうしてもきっと唇からも逃げ惑うのだろうか]
………なぁ、本当に快楽は嫌い、か?
[触れる唇は、こんなにも甘くて心地良いのに。
自分が感じている、この鳥肌が立つようなくらいの快楽を、メレディスも味わっていればいいのに。
堕ちてしまえ。
穢れて、どこにも行けないようになってしまえ。
どうせ、もう、お前の行き場はないのだから*]
[まだ残る高潔さが、哀願に傾き。
手が彼の肩を掴む、縋るように。――怖がって震えて。おちたくないと、火照る躰の内側から、花開くのは男の性だけではない。戦士として生きた年月が躰を雄に変えていった。のに
――蜜を湛えた花弁が、熱源の下に。
潜む。それは魔に飼われる、為の第一歩と気づかず。]
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