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傭兵 クロイツは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
― ウェストマール王都・郊外 ―
[オクタヴィアスが兵力を集めはじめたという知らせは、すぐに自身の耳にも飛び込んできた。
突然といえば、突然。
だが、ラモーラル州の政情を鑑みれば、いつこのような事態になってもおかしくはなかった。
自らも知り合いの傭兵仲間に声をかけつつ、当然のように王都の郊外へと馳せ参じる。
いつかこういうことが起きた時に立場を考えずに、オクタヴィアスの助けになれるように。
ウェストマール正規兵という立場を捨ててたのも、もう7年も前のことだ]
[しんと静まり返った郊外にオクタヴィアスの声はよく通る。
あたりに立ち籠めてゆく熱意が心地よい。
信念を持って領主を弑した彼の父親はともかくも、その息子ともなれば今の地位はいわば棚ぼたで得たもの。
彼自身がその立場でぬくぬくしているだけの人間であれば、こうして彼の助けになろうとも思わなかったが――]
[短いけれど士気を奮い立たせる演説が終わるとおうと声を発して、用意された馬に騎乗する。
その馬を走らせ、オクタヴィアスの隣に寄せると]
どうする?
このまま隊列を組んでいくか?
それとも、先遣隊を走らせるか?
[この後の方針をオクタヴィアスに問う**]
― 道中 ―
当然だろ?
他ならぬ、大事な弟子が己の信念の為に戦うんだ。
師匠としては見届けないわけにはいかないな。
[オクタヴィアスの礼には軽口で応じて]
[思案のあとに告げられた言葉に]
了解。
人数もそれくらいで構わない。
ああ、俺の心あたりの連中に得意なヤツはいるから、そいつらを借りて行く。
ズワンズ谷周辺は崖に囲まれていて決して広いところとはいえないが、それだけに罠を張るには好都合だ。
用心していくことに越したことはない。
[指示にうんと一つ頷いて]
ああ、任せとけ。
[そう告げると、一礼をしてオクタヴィアスの側から離れる。
それから後方に固まる傭兵の一団から、目端の利くもの、用心深いものといった連中を選抜すると、30人を一部隊としてまとめて目的を告げる]
俺達は、これから本隊に先行してズワンズ谷からクリーク砦あたりに伏兵やら仕掛けがないか偵察に向かう。
わかっていると思うが、大事な役目だ。
ぬかるんじゃないぞ。
[ややあって、オクタヴィアス率いる本隊を抜き去り、先遣隊は一足先へとズワンズ谷方面へと馬を走らせてゆく**]
― 回想・8年前 ―
[オクタヴィアスと面識を得たのはそれより1年前に遡る頃。
現在はウェストマール王国への恭順が認められ、上屋敷の護衛にウェストマール軍は存在していない。
だが、当時はオクタヴィアスの護衛――実質には見張りとして、王国側からも一部兵を置かれていて、自身が隊長として上屋敷へ配属となったことがきっかけだった]
『オクタヴィアス様。初めてお目にかかります。
ウェストマール王国軍隊長マルコ・クロイツともうします。
本日付けで、あなた様の護衛としてこの屋敷に兵の配備が決定いたしまして、そちらの隊の指揮をとらせていただきます。
以後お見知り置きを』
[感情を込めない儀礼的な声。
彼が望んでその立場に立ったのではないと知りつつも、見つめる視線は冷ややかだった]
[そうして任務の一環として、オクタヴィアスと接するようになって1年後。
オクタヴィアスに、思いもよらないお願いを持ちかけられた>>112]
……体術、ですか?
なぜ、私にそれを?
[頭の中は疑問でいっぱいになりながらも、真剣な表情で頭を下げるオクタヴィアスに一言で駄目だと突っぱねるのは躊躇われる。
それに一度くらい稽古をつけてやって、それから筋がないことを理由に断ればすぐに諦めもつくだろう。
そんな目論見で、一度だけのつもりで]
……まあ、いいでしょう。
ですが、厳しいですよ?
[その時もやはり、感情を込めない儀礼的な声で告げた]
/*
昔は見張りがいたという設定まずかったらすまない、と今のうちから灰に埋める。
これ以外にお知り合いになる切欠が思いつかなくて(幅がせまい)
― ズワンズ谷近く ―
[先遣隊はズワンズ谷の隘路へと馬の歩を進める]
『右前方、伏兵はない模様』
『同じく後方から斬りかかられる様子もないようだ』
同行する傭兵たちからの報告が飛び交う。
崖の上に少数の兵が潜んでいる可能性も考えたが、崖の上から小石の破片が落ちてくる様子も今のところはない。
つまり見逃しがなければ、仕掛けや伏兵の様子はないようだ]
敵側もさすがにそこまでの余裕が無いか。
……さもなくば、小細工など弄せずに堂々と迎え撃つという気概のあらわれかもな。
[む、と眉根を寄せる。
行商人は急ぐともなんとも口にはしないが、引き返す気もなさそうである>>171
だが、こちらとて何がなんでも戻れと強制的に連行するほどの理由もない。
むしろこの如才のなさなら、少なくとも砦で捕まり酷い目にあうこともなさそうだ。そう判断し]
俺の名はマルコ・クロイツ。
望むのならあなたを保護もしようが……。
仕方ない。戻る気がないのなら重々気をつけて。
[さすがに砦まで保護するわけにはいかない。
今、優先すべきなのは彼の身柄の保護ではないのだから]
ああ、ありがとう。
遠慮無く受け取っておこう。
[素直に礼を述べると、行商人から干菓子を受け取った]
[他にも自身に教えを請うた理由は全く思いつきもせず]
では、早速今からでもはじめますか?
[嬉しそうな笑顔にもにこりともせずに、オクタヴィアスにそう提案した。
少年に行った訓練は言葉の通り手加減がなかった。
とにかく身体で覚えろとばかりに、容赦なく投げとばしたり蹴りあげたりと、少年の根性を試すような訓練内容だった]
― 現在・ズワンズ谷 ―
[隊長という風に呼ばれるのは、久々のことだ。>>188
正規兵の隊長であった頃には無論そう呼ばれるのが自然だったのだが、今はただの傭兵だ。
もっとも、今は偵察の傭兵たちを束ねているのだから、隊長でも間違いはないのだ]
安心しろ。そう、長引かせる気はない。
[商売の不安を抱えていそうな行商人には、頼もしい笑顔でそう断言する。
この時、自信や策などを考えていたわけではない。
ただ、護るとの言葉どおり、オクタヴィアスは生まれ育ったこの地を荒れ果てた姿にはしたくはないだろう。
となると、出来るだけ早期の決着に越したことはないし、彼がそう望むなら必ず実現させなければならない。
そう考えての言葉だった]
ああ、是非ともそうしたいものだ。
[最後の雑談のように、行商人にそう返事をする。
もっとも、残念ながらそんな女性はいない。
いるにはいたが――軍をやめて傭兵になった時点で、破談になるのは致し方がないことであった。
と、移動を開始する行商人を見送ろうとして]
ん?そっちへ行くのか?
[行商人は砦方面に行くのだと思っていたが、王都方面へ引き返すつもりなのだろうか]
そっちに行くなら護衛をつけてやるぞ。
[その護衛役に本隊への連絡も兼ねてもらおうと考えていた]
/*
カークの行動整理すると、
郊外で演説を見る→ズワンズ谷へ先回りっぽいので、砦方面に向かうことに変更になったのかなと思ってたのだが、やっぱり王都方面に向かう?
(当初は王都へ向かうんだろうと思っていた)
すまない、俺がこんがらかってきたのでちょっと整理の為のロールである。
妨害の意図はないんだよー。
[どうやら、こちらの勘違いで行商人は王都へと戻るらしい。
護衛の提案も受け入れてもらえてほっとしつつ。
傭兵の一人を呼び寄せると]
オクタヴィアス様には、ズワンズ谷に罠や伏兵の類はありませんと報告を。
それから、ここへは念のため5人ほど待機させておいて、俺たちはもう少し先まで様子を見てくると。
[報告内容を口頭で伝えると、待機の人員を置いて、更に先へと馬を進める]
― 回想・8年前 ―
ほう……。思ったよりは、やりますね。
[息ひとつ乱さないで、少年の身体に痣を増やしながらも、この時点では最大限の褒め言葉を送る。
事実、言葉はまだ冷たいながらも、諦めずに何度も立ち向かってくる少年の姿には感心して、今回限りはとことん最後まで付き合ってやる気になっていた。
何ひとつああしろ、こうしろとは言わない。
その代わり、どこをどう蹴られれば、どう痛むのか。
それを避けようとすれば、どう動けばいいのか。
本人が体術を使いこなせるだけの力量があれば、必ず覚えられるはずだ。
と、ある意味妙な信頼を寄せながら、何度も倒れる少年の姿を見つめ]
[そうしているうちに、少年の動きがなにか変わっていた。
単純に相手に攻撃を加えるだけでなく、何か――自身の懐に飛び込むことを狙っているような。
気合の入った掛け声。
自身の蹴りに合わせて繰り出された少年の蹴りに、当然のごとく押し勝つ。
転ぶオクタヴィアスの姿。
なのに、その瞳に浮かぶのは気迫の色]
[どうしても倒したい、ではなく。
もっと熱い思いを込めたような。
その思いがなんなのかは、わからず。
ただ、その思いの強さに身体は動き方を忘れ。
伸びた右手は振り払えない――]
[ぐいっと強い力で胸元を掴まれると、身体がぐらりと傾く。
慌てて体勢を整えようと試みるも時すでに遅く、バランスを欠いた身体はそのまま前のめりに倒れこむ。
掴んだオクタヴィアスをも下敷きにするようにして**]
/*
あああ、とかいってる間に罠来たよ。
どうする、これ気づく?
なにかしているようだだけでも報告しとく?
罠にはかかるものという意見もあるので気づかない?
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