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11人目、帝国軍中佐 ロー・シェン が参加しました。
帝国軍中佐 ロー・シェンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
―グロル海峡入口・第三艦隊―
[翼を大きく広げた渡り鳥が、西の彼方へ翔けてゆく。
戦の気配を感づいたのか、時期は例年より幾分早い。
ピュィイと甲高い鳴き声は、
船縁に打ち寄せる波飛沫に紛れて、次第に遠く掠れていった。]
…、いい判断だ。往け。
連中が、空に派手な装飾をする前に。
[そう呟いて流した燈黄色の視線の先では、味方の複葉機が敵軍の様子を伺っている>>10。
相手が仕掛けてくる気配がないので、本領発揮は次の機会に持ち越しといったところだろうか。]
[皇帝率いる第一艦隊の後方、水雷母艇の1隻に乗り込み第三艦隊を率いているのが、帝国軍中佐のロー・シェン・リーミンである。
褐色の肌をした男は、幾許かの複雑な心地で――…海峡の向こうを眺めやった。]
此処がウルケル、…か。
[嘗て対帝国のため共闘した傭兵部隊が属していた国。
屈強で頼りがいのあった海の漢たちは、年月を経てウルケル軍を代表するまでに出世していると聞く。
一方の自分は、なんと帝国軍の中佐だ。
変わり果てた立場の差に、皮肉な苦笑が潮風に滲んだ。]
[祖国オルヴァル。
16年前、帝国によって滅ぼされた――今はもう、地図上に存在しない国名だ。
植民地になって、失ったもの。得られたもの。
天秤皿に乗せるには形が違いすぎて、たった一度の秤で結果を出すのは難しい。]
いつか来よう、 と思っていたこともあったが
このような形になるとは、 …な。
[だが分かっていたことだ。
皇帝の最終目的は最初から明白だったのだから。
其れを承知の上で、自分もこの親征に随行する任を拝命している。]
[シコン港はどうやら投降を選ぶ腹積もりのようだ。
裏から寝首を掻く気かどうかは知らないが、無駄な血が流れぬに越したことはない。]
警戒は怠るな。
一発食らった、どこぞの少尉の二の舞になるぞ。
[部下に声をかけ、重い呼気をひとつ吐くと、
シェンも自らの感傷を飲み込んだ。**]
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