情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
13人目、猫目 コンスタンツェ が参加しました。
猫目 コンスタンツェは、背信者 を希望しました(他の人には見えません)。
ー村郊外ー
[木製の車輪が岩肌に乗り上げる。
荷台が揺れた拍子に、側頭部をしこたま打ち付けた。
目的の村の近くを通るから、と乗せてもらった荷馬車だ。
文句は言えまい。
ジンジンと痛む頭を抑えながら、猫のように丸めていた上体を起こす。
すん、と鼻を鳴した。
渓谷が近いせいか湿った匂いの空気を嗅いだ。
地鳴りにも似た荷車の振動が身体の芯を震わせる。
これは、鳥と、鱗と……屍の匂い。
小気味良く鳴った、これは、何かの骨が折れる音。
首をきょとりと回す。]
リヒャルト。
[剣を抱えて首を垂れているブロンドが見えた。
起きているか起きていないかはっきりしない相手の名を呼ぶ。
もう一度、少し口を大きく開いて、つり目は更につり上がる。
リヒャルト。]
………
[それでも起きないのならば、眉間に皺が寄るのは致し方ない。
そうして、覚束ない手つき足つきで相手ににじり寄り、耳元で囁いてやるのだ。]
……––––––––––
[囁いた言葉、それを聞いて睨まれようが、誹られようが、いつも通り。
それが常。
コンスタンツェは、この人の側を離れられない。
それも常。]**
……––––––––––
[囁いた言葉、それを聞いて睨まれようが、誹られようが、いつも通り。
それが常。
コンスタンツェは、この人の側を離れられない。
それも常。]**
/*最初から間違えたすみません(土下座)
村建てありがとうございます。
コンセプトにほいほいされてやって来ました。
見知った方もちらほらいらっしゃる!楽しみでそわそわ
灰でいろいろ機能試させてください今のうちに…!
見苦しいですがご勘弁を(夏の日差しに焼かれる)
[名前>>102を呼ばれれば、相手の嫌がる言葉を口にした唇が中途半端に開く。
周囲を飛び交う羽虫を払う手のひらをヒョイと避けた時にはもう常時の表情で、お叱りの言葉に顔を背けた。
平坦な顔で、相手の斜め前で膝を抱える。]
……何も履き違えてなんかないよ。
リヒャルトが此処に来たのは、黒光の調査のため。コンスタンツェはそれのお手伝い。
リヒャルトの戦いに、コンスタンツェが必要だから。
そんなにむずかしい顔をしなくたって…理解してる。
[大丈夫。
そう言って、此方を見ない相手を見やる。ほんの一瞬。
それからここからでも見える黒光に視線を投げて、煩わしそうに目を細める。]
リヒャルト、あのね
[黒光から視線を逸らさず、平坦な語調が途中で途切れては、また中途半端に口を開いたまま、]
………何でもない。
[言うのを、やめる。
ここ最近になってままある事だ。
こうなる以前は酷く従順で聞き分けの良い隷魔であった自覚はある。
それより前は……何だったか。
何も言及される事がなければ、そのまま膝を抱えてアチコー村の近辺まで木目を眺めているだろう。]
[ ガタン、と揺れた拍子に薄く横線を引いた空色>>101が見えた。
思わず中途半端に口が開く>>148。
凛々しい声が私を呼ぶ。
いとも容易く気持ちが昂ぶる。
それを顔に出さないのに、どれほど頑張っているか。君は知らないでしょう。
でも君が私の事を嫌いになってくれるように。
どうでもいいニンゲンになれるように。
視線を逸らすんだ。
ずうっと先を見越して、私は。]
[黄色い瞳孔を横に流した先に、眉間に深く皺が刻まれる相手が見えた。
最もな言葉を並べたてられてしまえば、コンスタンツェはローブを手繰り寄せて身体を丸めるしかない。]
今日のリヒャルトは理屈っぽい。
[苦し紛れの文句は恐らく聞き流されたであろう。
そのまま口を閉ざしていれば、無言を肯定と捉えられたのか村の近くで馬車が止まる。
極めて自然な紳士的態度のおかげか、魔除けの小瓶の代わりだろうか。
荷馬車の主人のささくれ立った手から飴玉を受け取っているのを、荷台から覗きこんでいた。]
[「行こうか」
そう言って伸ばされた指の先に、少し悩んでから手を伸ばす。
冷たい手に温かい相手の指先だけが触れた。
手を、離す。]
大丈夫。
[先と同じように視線を逸らしてローブの裾を手繰り寄せれば、そのまま地面に降り立った。
相手に歩幅を合わせて背中から着いて行く。
目の前の村を見る振りをして、先行く背中を見つめていた。]*
ーアチコー村・掲示板前ー
[村に足を踏み入れた途端、空気が変わった。
怪しげな黒光が立ち昇る渓谷の近くの村である、と聞いて、どれほど寂れた場所なのだろうと想像していたけれど、思ったより人の気配も活気もある場所らしい。
今までコンスタンツェ達が通ってきた道よりも余程温かみのある村だ。
どうやらその温もりは、温もり(物理)らしいけれど。]
おん…?
[真っ先に目についた看板へと我先に駆けつけて、見慣れない単語に目を瞬かせる。]
リヒャルト、オンセンって何?
[自分よりも歩を後にする相手に問い掛ければ、「おんせん」とは風呂の事である旨の返事が返ってきただろう。
]
[その瞬間、ここ数年で一番嫌そうな顔をしたコンスタンツェがリヒャルトを見る。]
……ああ、だから空気が温かい…それに、湿ってる。
[看板の内容は、どうやら全て風呂のことが書かれているらしい。
リヒャルトが温泉に興味を持つ前に、相手の袖を引っ張った。
別の看板に書かれた宿の文字を指差して、無言で、引きずろうとする。
温泉という字のない、ただの宿。
ただ、風呂が嫌いだから。]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新