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11人目、貴族 ソマリ が参加しました。
貴族 ソマリは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
[清楚で慈愛溢れ、そして優美に舞う巫女姫の名は高い。
特に王国の膝元、ブラバンドで彼の姫君の名が上らない日は無い]
涼やかな春風を孕んだ薄闇から空に覗く…柔らかな曙光の様に…。
…ああ。やはり貴女は。
…眩しすぎるな。
[その呟きを拾い上げた隣席の貴族が、まるで賛辞に同調する様に巫女姫を賛美する。
笑顔でその相槌を打ちながらも、男の双眸は舞殿を。
臣民も国も、風さえもそれらの中心にいる姫君へと注がれていた…*]
― 北ナミュール島南西 アレイゼル領 ―
[アレイゼル領は林業と漁業に成り立つ物の特色には弱い領土だ。
デ・モールにも近く、又、北方には神殿や太古の森林地帯にも近い土地。
結界内の海を泳ぐ魚を採るには、より大きな港町も存在し、豊かな緑を伐採するには、古来よりまつろわぬ民との折衝という難問が立ちはだかる、領地運営の舵取りが困難な土地。
先の領主、先代アレイゼルは病に没し、後を引き継ぐのは貴族には年若い嫡男。
首都の四季祭を終えて、帰領した現当主を迎えたのは幾つ物の報告と情報。
領主の裁決を必要とする領の政や、程好く聞き流すしかない日々来る領民の嘆願。
時には諸侯や王府に起きた出来事や情勢、取るに足りないかも知れない物まで]
…シュビトで学生共のデモ集会だと?
… … …遅い。
既に王府にて浮き足立つ諸侯の表情を散々眼で舐め回したばかりだ。
[既に生温い紅茶で喉を潤しながら、供された菓子にナイフを刺し込む]
私が今求めるのは、シュビトでは無くブラバンド。
先日、我が国に現れたと噂の「客人」と、その行方はどうなっている。
客人が漂着した場所が割れたら、残骸でも流木でも調査を派遣しろ。
人手が足りなければ、待機させた諜報も回せ。私が許可する。
[傍らで直立不動の姿勢を取る部下を、その切れ長の三白眼が一瞥した。
形良く長いその眼は、ナイフにしつこく絡みつく、菓子の生地を見て顰められた]
… … …決してパティシエの腕が劣悪な訳ではない。
然し、昔からこればかりは思うが。
… … …大福は紅茶に合わんな。 もう良い、下げろ。
[結局、フォークとナイフで苦労して切り分けられた、国中でも実績あるパティシエが供する午後の茶菓子はひとくち含んだだけで、退出した。
紅茶の味わいはとても良いのだが。この国には生憎、男の味覚を満足させるに足る、茶菓子が存在しなかったのだ]
[淹れ直させた湯気たつ紅茶を含みながら、まだ報告を残す部下の言葉を聴く]
…ああ、件の「客人」が姫殿下と面会したらしい情報は王府の官僚から聞いている。
…情報の背後で、彼の卿に関わりがあるのが気掛かりだが…。
…いや、クレメンス卿には聞き耳を立てすぎるな。
それよりも、此方の方は、速い事調べてくれたものだ。
学生共の抑えに、姫殿下自らが御親征なさるとは…。
… … …出迎えの為に兵を準備させろ。数は百五十。
唯の出迎えだ。殿下への拝謁は私が行こう。
[下した命令を受けて、部下が退出した後、男は窓の外にその瞳を向けた]
[雨雲も無く風も穏やかだ。だが空模様は荒れるかも知れない]
彼ら学生共に相応の義と利が存在し得るだろうか。
然し。太陽が余りに眩しすぎるとやがては大地に渇きを齎しかねない…。
さて…我等貴族の未来、どちらと共に歩もうか…。
[この後、南島シュビトの街を目指す巫女姫の親征軍を、百五十の寡兵が訪れる。
率いる者は貴族諸侯のひとり。アレイゼル家、当主ソマリ**]
/* Q.何故ソマリというチョイスをえらんだの?
A.白服貴族、にこいつ以上の適合者がいなかったからです。
プライドが高そうでエラそうな奴という得点付きだね!
お久しぶり薔薇下! お久しぶりルーガルー戦記!!
RP村はじめたばかりの頃に3村にお邪魔して以来、ずっと外からちらちら覗いていたけれども、今回思い切って再び参入にきました十六夜です。
エラそう貴族・白服・風見鶏ないし裏切り要員 をコンセプトにソマリで!
知能優秀型の根っから正統派貴族。中身は知能なんてないのにね!!!(
どういう流れでどういう感じになるかとかそのあたりは完全な見切り発車ですがどうぞよろしくおねがいします!
で初手から早速姫様にどーん。
/* あと、タイミングが悪かったな…
すまないカナン。すまない。
全力ではさんでしまったようだよ…。
どうかこのカステラフラグに免じて勘弁していただけないだろうか…(
― 領地出立前 ―
[高く嘶くのは貴族の為に調教された白の駿馬。
整然と並ぶ百五十の兵。男の私兵は勇猛には多少欠けるが、規律は厳格に遵守させていた。
そろそろ出立するのが良い頃合だ。
巫女姫率いる親征軍は、陸路でオプティモ近郊を横断した後、ナミュールの南北を繋ぐデ・モールを抜けるとその進軍経路を想定する。
今立てば、速ければオプティモ。最悪近郊を抜けた先で、デ・モール入りの前には合流出来ると計算していた。
白馬に跨りいざ往かんとした折、先の部下が静かに駆け寄る。
他の命令はまだ遂行するに早すぎる。何が起きたとその報告に耳を向けると]
…ほう? ガーティが学生共の傍らに?
[形の良い三白眼が、驚きに瞠られた。同時に馬を降りて部下に向き直る]
オルヴァル卿の、心痛で卒倒する様が眼に浮かぶ。
ふははっ。
出奔した放蕩息子が、蓋を開ければ反政府活動に参加しているとはな。
[三年程前の出奔事件は今でも記憶に新しい。男もまた、彼の行方や動向にはそこそこに気を払っていた。
口端を歪め、男が脳裏に浮かべるのはオルヴァルの嫡男。厳密には元嫡男か]
[…武家オルヴァルの嫡男ガートルート。
男との関係は母が同じ姉妹、つまり従兄弟であり浅くない血縁である。
軍人の家系に生まれた割に、比較的、知恵が回る性質をしていた。
軍属に付き華々しい出世街道を駆け抜け、次代のオルヴァルを背負うに十二分な有望株。
有能且つ有望な将校、それが従兄弟を見る男の認識だった。
何れ将来、執政官や大臣の大役も視野に入れる男は、彼を近くに押さえる思惑もあり。
女性貴族としては随分と強かで逞しい、共に従兄妹である、彼の妹に婚約を打診していた。
多少血が強くなるが、次代のオルヴァルと強い結びつきを得る利は大きいと考えていたが]
… … …とられたか…。
[浅い溜息を吐いて、三年前に軽く崩れた未来図が遂に修復困難と化した事を男は受け止めた]
いや。鳩の用意をしろ。
宛て先は、シュビトのベルサリスだ。
[その後、決起集会が行われているシュビトにて伝書鳩が届く。
ベルサリス学館に届けられた鳩は、盟主の傍らにいる男。
其処に彼がいる事を半ば確信して、名指しで届けられた文を携えていた
『 親愛なるガーティ
君に燃え滾る若さの炎が宿されていた事に昔は驚いた。
また近い内に、君と見える事を楽しみにさせて頂く 』
鳩の文に差出人は無いが、その整然した筆跡は隠す事も無かった*]
[礼を労わる巫女姫の表情をちらりと窺いながらも、男は恭しく頭を垂れる]
清廉にして正大なる姫殿下に於かれましてはご機嫌麗しく。
先の風花祭に於ける雅にして優美な鈴の余韻も冷めぬまま
王国の未来の為にと御自らその姿を臣民の元へ向ける慈悲深き御心に、一臣民として感謝を。
尽きましては姫殿下の御親征、我等臣下一同、喜んで御協力させて頂きます。
[形式的なやり取り、王府に勤める諸侯貴族がよく使う、少々くどくもある言葉回し。
それらに挨拶以上の意味合いは然程存在しない]
然し、未来ある学徒達の活動も、言い換えれば行き場無き炎。
薪を整え、姫殿下が正しき未来へと火の子を導いてやれば
彼らも何れは王国の未来を担う臣民として大成すると願います。
そう、不十分な清掃で片付きのない屋敷には御客人を持て成す事もできない。
本来ならば臣に任せる所を
御自ら箒を片手にと動かれる殿下の御心、このソマリ敬服の念に堪えません。
[恭しく巫女姫の行いを賛美する傍らで、その言葉には、件の持て成せない客人の事が触れられている。
然しその様な会話の中でも、男は姫君へ対する尊敬の表情のみを浮かべて、表情を固定していた]
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