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― 私室 ―
[夢の帳を掴んで捨てる。
甘い夢。苦い夢。
忘れたいもの。忘れたこと。
夢も、過去も。
時の経過と共に、次第に曖昧になる点は共通だ。
再生された映像の種類を、今更問う気もない。
…―――永い時を、生きてきた。
記憶は、幾つもの野菜を放り込み蕩けたポタージュの様で、
形を失った其れらは絡み合って、とろりと濃く重い]
[酒気の名残で喉が渇く。
多分、目が覚めたのはそのせい]
ん…。
[ぬくもりの移った毛布を床に滑り落とす。
長い人差し指で瞼を擦り、指先に移った睡魔の残滓を払う。
化粧を落としている今だからこそ出来る仕草だ。
零した吐息は、未だ昨夜の面影を引き摺って
酒と香の混ざった甘い独特のもの。
半ば寝そべっただらしない格好の侭、枕元の水差しを手繰り寄せる]
…、ふ。おいし、
[室温にぬるんだ水が喉を潤し、胃の腑に染み渡る]
…。騒がしく、なるのかしら。ねぇ?
[ぷらりぷらりと、物足りなげに空っぽの水差しを指先で弄んだ後。
緩く波打つ煉瓦色の髪を掻き揚げて、ようやく魔女は重い腰を*上げた*]
― 私室 ―
[寝起きは悪いが、身支度を済ませるのは早かった。
裾の広がった深緑のローブを羽織り、
年齢を詐称する為の化粧を施す。
…若く見せるのではない。逆だ。
魔法の触媒が自分の人生――…。
いいのだか悪いのだか分からないが、
ともかく開眼した魔術が、そうだったのだから仕方が無い。
最初の頃は、うっかり使いすぎて痛い目を見た。
若返りの魔法というと響きはいいが、実際はそう簡単なものでもない。
周りは当たり前の様に年を重ねる。
独り変わらず…寧ろ逆行すらする彼女は、
平和に暮らす者たちからすれば時に魔物にも見えよう]
[ここ数年は魔物の動きもおとなしくなっており、
騎士団に所属しているとはいえ、
ある程度貢献していれば、あとはサボれた。平和万歳である。
おかげさまで身体の年齢も20代半ばくらいで抑えられていたのだが――]
/*
既に、埋もれかけております、が…
いかん。半年振りの村参加なもんで、スピードについて、いけ…(ぶくぶく)
改めまして、皆様よろしくお願いいたします。
冒頭キアラはちょっと遊びました。うんすまない。
NPCは持ち上げてがっつり落とすのが楽しいよね。
― 騎士団本部・円卓 ―
[部屋の隅で、背を壁に預け、ふあぁと欠伸を噛み殺す>>137。
無駄な言い合いが続くのを見越して、遅刻して参加したのだが
それでも結論の出ない会議は長かった。
騎士団に属しているが、協力者という立ち居地なので、
多少不真面目でも赦されている。
なお赦さなかった騎士様は、1日蛙顔にしてやったら懲りたらしく
以降は小言を言わなくなった。
ローゼンハイムと、彼を支えるソマリアランの姿、
そして空気の変わった騎士団の面々>>138を
冷めた翠玉の眼差しが捉える。
彼が戦線から失われ、ソマリアードが喪われた後を――担うのは、果たして誰か。
楔となるものは…。]
でもねぇ。きっと、そう…
過去じゃなくなるわよぅ。
もうすぐに。
[片肘で頬杖をつき、長い人差し指を伸ばして
とんとんと遊ぶように円卓を鳴らす]
だからぁ、ありふれた手続き踏んでも、いーのかもねぇ?
[翠玉の双眸を楽しげに細めて、ソマリアランのハープに流す]
あぁら。リクエストしていいのぅ?
…なら、ありふれた曲を。
街中の酒場でよく流れる、陽気な歌を。
[こういう時間を刻める日が次にいつ来るかは、
誰も約束できないことだから]
ほぉんとよぅ。
そんな面倒な会議に出席しなきゃいけない身にもぉ、なってほしいわぁ。
偉大なるローゼンハイム氏の息子の片割れさんにはぁ
最初から進行役なんて期待してないから、がっかりなんて言わないけどぅ。
[もう片方であれば、ローゼンハイムが現れる前でも多少は
会議の形式を成しただろうに。
最も、ソマリアードはその実力を買われて専ら前線の砦を守っていたし、
今や会議など望むべくも無い――死神に誘われるのを待つ存在になっているが]
[曲名が告げられ>>265、場違いに陽気な歌が円卓の間を満たす]
っ、ふ。やぁだ。
アラン君らしい選曲。
[自分がリクエストしたのを棚にあげて、笑う。
下品で、庶民的で、騎士団には似合わない――…
けれど。騎士団が守るべきものの欠片を、象徴している曲。
だから笑って聴く。
この場に、お酒が無いのがちょっと残念だと思う。
酔っ払って、美味しいつまみを食べて、
難しいことを考えないでいる時間を楽しむ為の、馬鹿馬鹿しい選曲だから]
昨日呑み干しちゃった酒瓶、こっそりぃ持ってくるんだったわぁ。
[騎士団の面々にバレたら苦い顔をされただろうけれど]
何の魔法かは分かんなかったらぁ、調合てきとーーだけどぅ。
[魔法解析をサボった訳ではない。断じて]
そっちの香水に混ぜると、
効果がちょーーっとくらいは増すかもしれないわぁ。
あれよぉあれ。気休めってやつ。
[チップだからこれで充分よねぇ、と笑みを置いて席を立った*]
/*
ベリアンの過去回想を読み返してにまにまするワタクシ。
ふふー。もっと無残に扱われるかと思っていたら
なんか可愛い反応じゃないのベリアン君。
ちょっとこれ、すごく反応返したい気するけど
キアラだから無理だわね…。くっ。
――よし!
キアラverは墓落ちてから、こそそっとお返事遊ぼうそうしよう。
お母さんも過去で会っておきたいしねー。
[ハチミツに似た甘い香りが、うっすらと辺りに漂う。
ちなみに万が一、目に入っても痛くはならない親切設計なので安心だ]
その辺にある材料で(適当に)作った香水だからぁ、
効果は(かなり)心許ないけどぅ。
いちおー。魔物避けの効果がある(はず)よぅ。
雑魚は近寄らないわぁ。
…。ん、んー?
(なぁんか、忘れている、ようなぁ…… ま、いっかぁ)
みんなぁ、いってらっしゃぁい。
[その効果の代わりに、強い魔物を惹きつけてしまう副作用が
あったような気もするが、気のせいだろう多分きっと。
…嗚呼。善意って素晴らしい*]
― 騎士団本部・リエヴルの部屋の前 ―
[軽いノックを2度重ね、]
はぁい。休憩を邪魔しに来たわよぅ。
あ、手土産つき。
[返事を聞く前に、問答無用で扉を開けた*]
[相手のぼやき>>511を、しれっと片手で払って捨てる]
本気で厭ならぁ、鍵があるでしょぉ。
それともリエ君の鍵は役立たずぅ?
[ふ。と鼻先に笑い、遠慮せず勝手知ったる部屋に足を踏み入れた。
自室と比べると大変に整理された小奇麗な室内である。
今は部屋の端に、先日まで過剰労働を強いられていたであろう
くたびれた武装が置いてあった]
ほぉらほら。おつかれさまぁを言いに、ね?
[手土産の酒瓶を卓に置き、瓶を軽く爪先で弾く]
あと酒の肴にぃ――
本人の口からぁ、敵さんの感想を聞きたぁいなって。
[今度の魔物は今までと違う――…その感触を、知りたいと*]
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