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― 回想/地下へ向かう途中 ―
[少女を眠りから覚ますため、薔薇水の小瓶を持って地下に行く。
音たてぬ影たちばかり行き交う城の風景はいつものものだったけれど、今はその静けさに耐えられなくて、面影のひとを相手に語り掛けていた。]
アレクシス。
君の血筋が受けているという呪い。
実は、似た話を聞いたことがあるんだ。
[前置きのあと、語り出すのは遙か昔の物語。]
昔、森で楡の古老に話を聞いたことがある。
森の奥深くに入り込んで、一晩中話をしたんだ。
一晩中と言っても、彼ら森の民の時間は長いから、
私たちが話をすれば数十分で済むようなことだ。
たぶん、あのころの私は時間ばかりあったのだろうね。
弟も来る前だったから。
楡の古老が言うには、
昔々、森の娘のひとりが友達を作ったらしい。
毎日遊んで、笑って、走り回って怪我もして、
怪我をしても2人で笑っていられるような
おまじないを、相手の少年にかけた。
その少年は吸血鬼だったから、
彼の血におまじないがかかったんだ。
娘の持っていた"生命"の力。
その欠片が、吸血鬼の少年の血に宿った。
月日が経ったある日、娘が宿る森が火事になった。
失火だったかもしれない。雷だったかもしれない。
ともかく、森は焼けてしまった。
森がなければ娘は生きていけない。
弱っていく少女を前にして、
少年はおまじないの力を使おうと思い立った。
自分のなかの、すべての血を大地に注いだそうだよ。
少年が流した血の跡に、新しい森が芽生え、
少年を思って娘が流した涙からは花が咲いた。
そのとき芽吹いた木の一本が、
自分なのだと楡の古老だと言ったのだけれども。
さて。本当のところはどうだろう。
ただ、私に言えるのは、
その時に長老が見せてくれた花と、
今、この石の中で咲いている花が同じだということだ。
だから私は、―――賭けてみたい。
年月を重ねて降り積もった毒を浄化できるかもしれない少女と、
聖と魔の血を次、森に育てられた、力ある少年がここにいる。
そして、"呪い"の一番純粋な部分が、ここにある。
これだけのものが揃えば、君を呼び戻せるんじゃないだろうか。
―――アレクシス。
おまじないの力を、相手の幸せを願う力を借りて。
生きてほしいという願いの力を借りて。
優しい
もう一度、生きてみないか?
[宙に視線を向けて、呼びかける。
きっと聞いているだろう。
―――そんな気は、していた。]
/*
独白的な感じで落としてみる。
こんなんで良かっただろうかと、軽く戦慄を覚えつつ。
もっとも、こんな殊勝なことを言ってるけど、
実際にアレクシスを目の前にしたら
嬉しそうに馬鹿って言うんだぜ。この城主。
君と、アデルが力を貸してくれればできるんじゃないか。
私は、勝手にそんな期待を抱いている。
この戦いで散ったものを、その望む姿に戻せるのではないかと。
[ひとつ。吐息。]
今まで君たちの敵だった私だ。
無茶な願いとは承知しているが、考えてもらえないだろうか。
/*
一対一で愛し合いたい人にとっては割と敵だよね、この城主。
分かってる。
今回、そこがネックだってのは始まる前から重々。
/*
ユーリエを姫抱きしたのは、布一枚だと歩くときにめくれて大変そうだからなと思っただけですよ。他意はない。
アデル来たから好きに降りてもらって構わないのよ。
/*
アレクシスの、お返事が、素敵すぎて、もう!
………ばか。あいしてる。
愛してないけどあいしてる。
幸福の花園、幸せすぎる……!
― 地下礼拝堂 ―
[手をとりあう少年と少女を、横に立って見守る。
それは、はるか昔のおとぎ話のようでもあり、
これから芽吹くものたちの象徴のようでもあった。]
―――我が血に抱かれし原初の花よ。
創生の力を、その本来の姿を取り戻せ。
[少女が祈るのに合わせて、
胸のブローチを外し、石に自分の血を振りかける。
血で封じたものを解放するために。]
/*
ばるたんへの返事を書いてたら、超悪役だった!
でも落とす。
愛は、愛だけは溢れてるんだ…っ
― IF・あるいは続くかもしれない未来 ―
[己の目の前に、憤怒の形相で仁王立ちする"幼子"を見る。
それはどこまでもまっすぐで、剛毅で、
鋼のごとき強さと、剣の鋭さを併せ持った姿。
すなわち、己が欲したものそのもの。]
ああ。―――おまえがなんと言おうと構わない。
私は私であり、おまえは私が"愛"するものだ。
[言葉の剣さえ心地いい。
貫かれたいと望むように一歩を踏み出して、
仄かに朱宿る頬に手を伸ばす。]
どれほど望もうとも、おまえは私の血から離れられない。
そういうものだ。
私は、おまえが抗い続ける姿が見たい。
そうして、私を惹きつけ続けるおまえを見ていたい。
おまえの抵抗をことごとく折り、
おまえの心のよりどころを踏みにじって、
なおも壊れぬ美しき輝石を愛でたい。
―――その果てに、私はおまえを…
いや。
すべて蹂躙しつくされたと思ったあとにこそ、
おまえは、自分が真に自由であったことに気づくだろう。
おいで。私のものとなる子よ。
おまえが気づくまで、何度でも壊してあげるよ。**
/*
ばるたんへのお返事は時間が足りなさすぎた!
いろいろ言い足りないところがあるけれども、
基本路線はきっとこうに違いないよというなにか。
あるいはもうちょっと優しいかもしれない。
どうだろう。むむ。
私の愛するものたちが、幸せであるように。
人であれ、魔であれ、
己の幸せを掴めるように。
[祈りではない。願いだ。
そして、願いとは自分の手で叶えるものだ。
自分の愛する者たちが、その力を持ち得るよう―――**]
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